藤田乙比古さんが語る スタジオでのおっちゃん

 

スタジオの駐車場に入り、スズキジムニーがあると、「あっ、今日は旭さんね」と何となく気分的にホッとしてしまうのは、やはり人柄なんでしょうか。先日お伺いしたら、あのジムニーは2台目で、しかも18万キロ突破だそうです(2005年9月現在)。調子が悪くなったらそろそろ、と考えてるようですが、まだまだ大丈夫らしいので、多分20万キロはいくのでしょう。

乗ってる人が凄いと車も凄くなるんでしょうかね。

旭さんの音色は、物腰が美しく柔らかで、とても自然。
楽器が自身の一部となっている感じが伝わってきます。

<和>のテイスト、というか旭さん独自の味わいなんですが、ポップスでも民族音楽系でもフィットしてしまう不思議な音色です。しかも難しいフレーズも、そう感じさせないテクニック。こういうフルーティストは滅多にいません。

普段は、穏やかで控えめな雰囲気を醸し出してはいますが、仕事場では、ミキサーや作曲家には辛辣な意見をあびせる、激しさや厳しさも時折みせてくれます。

言うまでも無く、素晴らしいフルーティストです。

 

 

 

藤田乙比古さん(1957年生まれ)

日本大学付属鶴ヶ丘高等学校芸術課程音楽科、日本大学芸術学部音楽学科を経て、英国ロンドン市立ギルドホール音楽演劇学校へ留学されます。そこで、ホルンを千葉馨さんとデヴィッド・クリップスさんに、室内楽をY.エトリンガーさん、K.ルーカスさん、D.ウイックさんに学び、帰国後に「ルヴァンヴェール木管五重奏団」を結成されます。このグループは、1983年には第18回民音室内楽コンクールの第2部門で第1位を受賞されたほか、2枚のCDをリリースされています。


また、1989年に第59回日本音楽コンクールホルン部門で第3位に入賞されるなど、ほんとに数多くの素晴らしい実績をお持ちの方です。

現在は、スタジオミュージシャンとして大活躍されている傍ら、室内楽も3つのグループに所属され、積極的に活動されてます。また、日本大学芸術学部音楽学科で非常勤講師としても勤められています。

(左の写真は2009年1月に行われた‘END OF ETERNITY’というゲーム音楽の録音現場でのものです)


とある作曲家さんの書く音楽で「あの人の書くホルンは、音域もメロディもキツくて大変!」と定評のあるものがありますが、それでも難なく吹きこなしてしまい、私たちにホルンの魅力と大きな可能性を教えてくださるのが藤田さんです。

 

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