張替夏子さんピアノソロアルバム発売記念対談

 

 

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こちらはスタジオレコーディングの元インペク屋さんで現在は作曲・演奏活動で活躍中の張替夏子さんが初のアルバムをリリースするにあたり、当HP管理人の私(ゆみ)と行った対談の様子です。詳しくはこちらをお読みくださいm(__)m

 

 

 

 

はじめに

 

ゆ:さてchocoちゃん、対談じゃよ対談!何か緊張するなあ(^^ゞ
あ、ここを読んでくださる方にちょっと私たちのご説明を…。私が「chocoちゃん」と呼んでる張替夏子さんとは、いまから5〜6年前に知り合いました。キッカケは私のHPのメインコンテンツとなっているスタジオレコーディングレポです。その当時インペク屋さん(あとで説明が出てきます)というお仕事をしていたchocoちゃんが私の書いたレポを気に入ってくれて「私も何かお手伝いしたい」って言うてきてくれたんが最初だったように思います…って、合うとる?

C:はい、そうでしたね。レポの協力ということでゆみさんと親しくなったんでしたよね。そしてこうして私が退社してフリーになってからも、しょっちゅうメールやらSkypeやらで‥‥。関東と四国ですが全く距離を感じないお付き合いですよね!(笑)

ゆ:そうそう!そのせいか実際に会うんは年に1度くらいやのに全然そんな気がせんで、会うてすぐガールズマシンガントークになってしまうんよなあ(笑)
とにかく、こうして知り合ってからはレポを作るためにそのときの現場の様子を教えてくれたり、一緒に田中公平さんのライブに行ったり、レポで取り上げさせていただいてる作曲家さんやエンジニアさんたちをお招きした飲み会を企画したり…と、仲良く楽しく交流を深めてきました。うん…いまにして思えば、私らまだわずか5年くらいのお付き合いやのに、えらい濃厚な時間を過ごしとるよなあ(*^^*)

C:本当にそうですね〜。最近、同じ携帯会社になったので、更に平日の電話とかも気兼ねなく‥‥(笑)

ゆ:そして今回のCD発売&ライブ開催のことを聞き、これはもう是非とも私も何かの形で応援させてもらえたらなあと考えた結果、この対談を思いつきました!…というわけで、CD発売おめでとう\(^O^)/

C:ゆみさん、ありがとうございます!

ゆ:いやあ、身近な友達で自分のCDを出すやいうんが初めてだったけん、聞いたときはほんまにビックリしたよ。CDを発売することに至った経緯とか、いろいろ聞いてもいい?

C:はい、どうぞ。質問よろしくお願いします♪

 

 

 

 

CDを作るまでのお話

 

ゆ:ほな、まずは…どういう経緯でCDを発売することになったか聞かせてもらおうかな?

C:発売する経緯…、実は3年前から頂いていた話なんです。

ゆ:えらい前やなあ。で、その話を聞いたとき、chocoちゃんはどう思うた?

C:のちにこのCDのプロデューサーとなるおじさん(まだこの時はおじさんの素性を知りませんでした)が私の曲を聴いてすぐに「形にしよう」って言って下さったんですけど、そうする意味が分からなくて断り続けていました(^^;というのも私の中ではこの曲をCDにしたい、とか聴いて頂いて今後どうしたいとか、そういう具体的なことは何も考えていなかったので、ただただビックリしてしまったんです。今となってはなんて失礼なことをしてしまったんだろうと反省しているんですけど…

ゆ:あらまあ(笑)いや、でもまあ、いきなり形にって言われても戸惑うよなあ(^^ゞ

C:そうですね〜‥‥。あ、それで、その3年前というのがちょうどインペク仕事を辞めた頃で、学生時代に出会った方々と作曲の発表をしたり、いろいろな場所で演奏を始めた頃だったんです。あと、学生の頃からインペク会社に就職するまで続けていたバレエピアノにも復帰することが出来て、インペク仕事を辞めて3年を通してとにかく仕事をしていたときとは打って変わって、徐々にですがピアノに触る時間がものすごーく増えていったんです。

ゆ:バレエピアノについてはブログの方でも紹介させてもろたけど、あとでもいっぺん聞こうかな…。で、そうかあ。長いことピアノを触っとるんやなあ。あ…例えば一番長い日やと、どのくらいの時間になるん??

C:一番長い日を例にあげますと、朝のバレエ1時間半から1日が始まり、一旦帰宅後何かさらう曲があるときは、次のバレエに行くまで2時間程。そして午後のバレエが3時間半という日があります。1日で計8時間‥‥。あ、今までの人生の中で一番弾いているかも知れないです!自分でもビックリ!どうりで私の細かったはずの指先が最近丸まってきているんですよ!この歳にも関わらず現役のピアノ科の人たちみたいな指になってきているんですよー!!私の細かった指先はいずこ‥‥(泣)

ゆ:いや〜ライブが終わったあとにでも、指を見せてもらお…って、前の指をちゃんと見た覚えがな〜い!あ、ごめん…割り込んでしもた。ほな、CDを発売するって聞いたときの気持ちの続きをどうぞ(笑)

C:はい!私も普段聞かれないような質問をして頂いたのでちょっと調子に乗ってしまいました(^^;
話を戻しましょう。えーと、そうやっていろいろな場所で演奏していて、少しずつお客様から「CDは発売してないんですか?」とか、「今日演奏していたオリジナルの曲がもう一度聴きたいので、CDがあったら欲しいのですが」といった嬉しい声を頂けるようになり、これはもしかしてCDという「形」があった方がいいのかな?とようやく気づくことが出来たんです。

ゆ:お客さんに気づかされた…かあ。ええ話やなあ。あ、chocoちゃんの話とうちのHPの話を一緒にしたらいかんかもしれんけど、私もHPを読んでくれとる人たちの反応で次に自分が何をしようかってのが見えてきたことが何度かあるけんなあ。ちょっと被らせてしもた(^^ゞ

C:ゆみさんもこういうレポを作っていて、不特定多数の方からいろいろなご意見やご感想等頂いて、それによって自分では分からなかったことに気づかせてもらったり‥‥という経験をされていると思います。あとはやはり、こうして演奏活動をしていく上で、これが私です、と言えるようなものをひとつでも持っておきたいと思ったのが昨年夏くらいの話です。

ゆ:そうなんよなあ。で、その「これが私ですって言えるのを持っておきたい」っての、すごい大事なことやと思う。うん!

C:本当に大事なことなんですよね。でもそれに気づくまでに私は3年間、自分の価値観をもう一度見直すような、何度も何度も自問自答するような、いろんな人との出会いで沢山の経験をしました。そしてようやくCDの必要性を理解し、意志が固まり、プロデューサーさんにお会いしてその旨を伝えたら「その言葉があなたから出てくるのを待ってた」と言って下さったんです。気持ちが固まるまでのいろいろなことは決して明るくて全てがプラスになるようなことばかりではなかったのですが、私にとっては全部必要なことだったんだ、とそのプロデューサーさんの言葉を聞いて、なんだか心が晴れたような気持ちになりました。それからは割と展開が早かったです。

ゆ:プロデューサーさんのその言葉、嬉しいなあ!で、録音はうちの劇伴の録音レポによう出てくるような、どこかのスタジオを借りて?

C:いえ、レコーディングは昨年秋に我が家で行いました。またこれも私のわがままを聞いてくださったんです。どこまでも心の広いプロデューサーさんで本当に有難く感謝しています。

ゆ:いわゆる宅録とか言うやつ…かな?

C:そうですね、自宅録音でした。ということもあって慣れない作業に最初はとても緊張しましたが、徐々にリラックスして落ち着いた中、初めての録音を行うことが出来ました。

ゆ:へえ、そらまた貴重な経験ができて良かったなあ!で、今回のライブの話も、もうそのときから出とったん?

C:えーと‥‥ライブの話は確か今年の6月くらいでした。「3連発でやるから」と言われて、それもまた意味が分からず「はあ」と生返事をしていたら、私がぼーっとしている間に全部決まっていました(笑)

ゆ:それすごい話やな(笑)

C:はい本当に(笑)今までの演奏活動は全て自主企画だったので、プロデューサーさんから今回のライブの詳細メールが来た時はとってもビックリしました!それにCD発売日と最初のライブの日にちは10月10日なのですが、すごく覚えやすいですよね。こういうことも大切なことなんだと勉強になりました。有難いことです

ゆ:うん、10月10日って覚えやすいよ。ひと昔前は体育の日だったけん、それにあやかって元気いっぱい前に進んでいけたらええなあo(^-^)o

C:はい!そうですね!私にとっては大切な記念日‥‥になるように、ひたすら頑張ります!

 

 

 

 

ライブ、3回やります!

 

ゆ:ほな、ライブのことも聞かせてもらおうかな…ちょっと↑での質問と被るけど、ライブをするって聞いたときの気持ちはどうやった?

C:CDを発売するってことはライブも当然するんだろうと思っていましたが、まさか3回もやるとは思ってなかったので、なんで3回も??と疑問でしたが、その意味はプロデューサーさんが詳しく教えて下さって納得済みですので、あとはもう私がひたすら良いものを作り上げるのみです…。頑張ります。

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ゆ:そうかあ。そうと知ったら、私は全力で応援するじょ!頑張って〜!p(^^)q
さて、そうなるとじゃ…そのchocoちゃんが納得したっていう3回やるライブの意味を、ひとつずつ私らにも教えてもらえる?あ、もちろん話せるところまででええけんな(*^^*)

C:はい、分かりました。私もコンセプトを知って頂いてから聴いてもらえたら嬉しいです!

ゆ:chocoちゃんのブログのこちらを見ると、今回の3回のライブはそれぞれ違うコンセプトでやるんやて?ほな、まず1回目の「曲のお披露目・レコーディングの再現とリアルタイムの表現」やけど「レコーディングの再現」ってのはどんな感じのことをするん?

C:最初の日はレコーディングの時のようにピアノソロ26曲全てを一気にお届けする予定です。CDのお披露目ということで。

ゆ:全26曲を一気に?そりゃ、すごいなあ!ほな「リアルタイムの表現」ってのは、え〜っと…バレエピアノみたいなことをするん?

C:いえ、CDというのは録音物の完成系ですよね。でも、せっかくライブをするので、CDと同じ曲を演奏しつつ、リアルタイムならではの表現をして、みなさんに私の曲を知って頂けたらと思っています。

ゆ:ほうほう。いやあ、先の質問で「全26曲を演奏する」って聞いたときに「そうして全曲を聴いたところでCDを買うて帰って聴いたら、同じ曲やのに生演奏とはまた違った味が楽しめるってことやなあ」と思うたんやけど、まさにそういうことやなあ。これは何ていうか、1曲で2度おいしいって感じやな(^.^)b

C:お〜ゆみさん鋭い!そうです!そういうことなんです。さすがですね、ゆみさん!

 

 

ゆ:ほな、次に2回目の「今後のライブ表現のベーシックになる内容」やけど、もうちょっと具体的に教えてくれる?

C:はい。10月25日の2回目は、今後の音楽活動の基盤となるような内容をお届け出来たらと思っています。そのひとつとして、今回のCDのゲストとして参加して下さった笙奏者の増田千斐(ますだちあき)さんとの共演と、演奏後に生の声を聞いて頂こうということで、音楽学の山岸佳愛(やまぎしかえ)さんにご協力頂くことになりました。。

ゆ:うわあゲストがおるんじゃ、そら楽しそうやなあ!ほんでも私みたいな素人の目にはピアノと笙って不思議な組み合わせのように思うんやけど、最初にこの組み合わせをやってみようと思いついたんはchocoちゃん?

C:はい、そうです。私が笙という楽器に出会って、その独特な音色と空気感にとても惹かれてしまい、共演したいという動機だけでピアノと笙という組み合わせになんの疑問もなく、曲がないなら自分で作ろう、くらいの気持ちで作りました。

ゆ:曲がないなら自分で作る…サラッと言うけど、すごいことじゃよ。そうやって自分の気持ちを音符にして音にして表現できるっていうんはほんまに羨ましい。素敵なことやと思うわあ。ところで、増田さんとのセッションは実際に過去にライブでやったことあるんだったっけ…そのときの感触はどうやった?

C:初めて笙とピアノで共演したのは2011年の夏に行ったプラネタリウムライブでした。笙とピアノのコーナーで私の新曲を2曲と、「ふるさと」をアレンジして演奏しました。演奏はとにかく必死でしたけど、ふるさとを演奏しているときに、なんだか笙の響きに包まれてる感じがして、本番の演奏真最中だというのにとっても落ち着いたというか、今までに感じた事のない不思議な感覚になったのを覚えています。あの響きには人の心に作用する何かがある…!と思っています。

ゆ:わあ、それは聴いてみたかったなあ。もともと「ふるさと」っていう曲がメロディにも歌詞にもしみじみとした日本人らしい味わいのある曲やん。それを日本古来の楽器で雅な感じに演奏したら、しかもそれにピアノが加わったら、どんな響きがするんだろう…その2回目のライブでは「ふるさと」ではないにしても、笙の響きとピアノとのセッションに魅せられたchocoちゃんだからこそ…みたいな演奏が楽しめるわけやなo(^-^)o

C:そうなったら私も嬉しいです。大好きな楽器だからこそ、魅力を引き出して素敵な演奏をしたいと思います。

ゆ:ところで、その増田さんとはどこでどういう形で知り合うたん?

C:増田さんとは、2007年に藝大の和楽器と古楽器のアンサンブル室町という異色のコラボの第1回公演のときに、藝大と桐朋の両校から作曲科生(卒業生も)が5〜6名ずつ、このアンサンブル室町へ新曲を書いたんです。そのときはどんな編成で書いても良い、とのことだったので、私は和楽器から笙と三味線、古楽器からフラウト・トラヴェルソ、ヴィオラ・ダ・ガンバを選んでカルテットを書きました。(そのときの動画がこちら

ゆ:な…なに?なに?ヴィオラ・ダ・ガンバは分かるけど、フラウト・トラヴェルソ?フラウトって響きから勝手にフルートを想像してしもとるんやけど、ぜんぜん見当違いなんかいな?(;^_^A

C:いえいえ、そんなに見当違いではないですよ〜。私たちに馴染みのあるフルートの前身と言われている楽器で、ちょっと音程は不安定なのですが、それもまた味のある優しい音色の楽器です。

ゆ:へえ、そう見当違いでもなかったか。やるやん私(自画自賛w)フルートの前身の楽器かあ、いつか聴いてみたいなあ。とりあえず楽器の名前を覚えとこう…メモメモφ(.. ) で、それが増田さんと出会うたキッカケ?

C:はい、そうです。アンサンブル室町がきっかけです。その後増田さんとはアンサンブル室町関係では2007年と2010年に2度、そして私が主催の演奏会には2011年に行ったプラネタリウムライブと、今年の10月14日に地域の方々へのクローズドコンサートにも出演して頂けることになっています。そして私のライブである10月25日はCDのボーナストラック「Twin compass」をライブバージョンでお届けしたいと思っています。

ゆ:わあ、それは楽しみo(^∇^o)(o^∇^)o

C:はい、私もとても楽しみです!本当に増田さんと出会ったときはこんなに長くお世話になるとは思わなくて、また笙と一緒にこんなにたくさん演奏会が出来るとは思わなかったので、とても嬉しいし縁というものを感じています。なにより、私が増田さんのファンなんです♪演奏者としての増田さんも素敵だし、プライベートの増田さんもとても素敵な感性を持っている明るい人なので、こちらもたくさん笑顔をもらって元気になっちゃいます。

ゆ:その人のことを好き、ファンであるってのは、すごい大事なことよなあ。奏者のことをあんまり知らずに書くんと、その奏者の音色の魅力をしっかり分かった上で書くんとでは、やっぱり何かが違うてくると思うんじゃ…って、劇伴の録音レポを作ってきた中で感じたことを偉そうに語ってみたじょ(^^ゞ

C:はい!でも本当にそうだと思います。場面や状況に応じてですけど、やっぱり自分の興味がある楽器や奏者さんとの関係など、曲を作る側も人間なので影響があることだと思います。私の笙に関しては正にそうですね。

 

 

ゆ:さて、と…10月25日の分のもう1人のゲストの方は「音楽学」のお話をしてくださるみたいやけど、そもそも「音楽学」って何?どんな感じのお話なんかなあ?

C:あ、これは「音楽学」のお話ではなく、私の曲や演奏に関して、音楽学を学んでる人の目から見たことを語ってくださるということなんです。

ゆ:ああ、そういうことかあ!ほんで、その「音楽学」って何?

C:音楽学っていうのは、いわゆる音大での専攻の呼び方で、音楽にまつわる様々なジャンルの研究をしている人たちのことを言います。音楽の基本的な知識はもちろん、外国語もみなさん達者で、とにかく自分が研究対象としているひとつのことに関してものすごい深い見解を持っている頭脳派の人たちのことなんですよー。

ゆ:あ…藝大の楽理科を卒業された方が某楽器店の楽譜売場に勤められとって、そこでどんなにマイナーでマニアックな作曲家&楽譜を尋ねても瞬時にその楽譜のある場所へ連れていってくれてすごいんだって前に聞いたことがあるけど、そんな感じなんかなあ。

C:はい、そういう人もたくさんいそうですね。音楽学の人たちは音楽というさもすると感覚でどうにでも表現出来てしまうものを、あえて理論や言葉に表して表現する人達だと思います。だから知識量が半端ないですし、深く深くいろいろなことを知っている人が多いです。

ゆ:やっぱりそうなんかあ。ほな、山岸さんも色んな知識を持っとる博学な人なんだろうなあ。そんな人とchocoちゃんはどこで知り合うたん?…って聞き方したら何やchocoちゃんとは釣り合わんみたいに聞こえるかもしれんけど、そんな意味でないんじょ(笑)ほんで?

C:(笑)はい。どこで知り合ったか、ですよね。山岸さんとは大学の同期なんです。学生時代に私が作曲した作品の解説を書いてくれたり、私が興味があるけれどどう解釈したら良いか分からないようなことを教えてくれたり、それになにより私の無謀な活動をいつも応援してくれている、とても頼もしくてかけがえのない友人なんです。

ゆ:なるほど、大学の同級生かあ。chocoちゃんのことをよう分かってくれとって、なおかつ協力ほんで応援してくれる…そういうお友達の存在って、ほんまありがたいし嬉しいなあ。これからも大事にしていかんとな♪

C:本当にそう思います。ところでゆみさん、突然ですが‥‥山岸さんはとても不思議な雰囲気を持っている人なんですよー。

ゆ:ん!?また、えらい唐突にけったいな話が飛び出してきたじょ。なになに?不思議なって、どんな風に??

C:笙奏者の増田さんも平安時代からタイムスリップしてきたような空気を纏っている素敵な女性なんですけど、山岸さんもですねぇ、とっても不思議な雰囲気の人なんです。話をしているとちょくちょく顔を出すんですよ、真剣だからこそ出るんであろう、ブラック?な佳愛ちゃんが…(笑)

ゆ:あらま、そうなん?今回のライブでも、そんな片鱗を見せてくれるやろか…ちょっとそっちの視点からも楽しみになってきたじょo(^-^)o

C:ぜひ10月25日のトークの時間には穏やかな雰囲気を覆す本気の山岸さんを見て頂けたらいいなぁと思います。それに私は普段は本当にちょっとぼーっとしているところがあるので、よく年下(2つ違い)の山岸さんに、「なっちゃん(←張替)は本当にそれでいいの!?ホントにそう思っているの?!」なんて聞かれて目が覚めることも多々あります(笑)穏やかに見えていても実は芯はしっかり持っている、という山岸さんの魅力がみなさんに伝わるといいなぁと思っています。あとは私も当日のアフタートークがどんな展開になるかを楽しみにしています。

ゆ:気づきを与えてくれる友達かあ。それは貴重やなあ。さっきの山岸さんといい、chocoちゃんの周りにはほんま素敵な人がいっぱいおるなあ。

 

 

ゆ:ほな、3回目の「融合〜発展・様々な表現の幅」やけど、この内容についてもうちょっと詳しく教えてもらえる?

C:はい。11月25日は同じCDの内容を使った3回目のライブなので、前2回にはなかった新たな表現を目指したいと思ってのこの副題です。

ゆ:ほほぉ〜!あ、最後のライブにはギターの今堀恒雄さんがゲストでいらっしゃるみたいやけど、chocoちゃんと今堀さんとはどういうお知り合い?

C:インペク時代にたくさんのギタリストさんと知り合いましたが、おそらく一番たくさんお会いしたギタリストさんが今堀さんだと思います。実はインペク仕事をする前から今堀さんのギターと今堀さんの作る音楽が好きで、仕事でお会い出来た時は本当に嬉しかったし、現場で今堀さんの録音風景を見てそのすごさを毎回肌で感じていました。仕事以外でも今堀さんのバンドのライブに足を運んで、仕事場ではないのをいい事に「サイン下さいっ」とかやっていたんです(笑)

ゆ:うはは!chocoちゃん、けっこうミーハー?(笑)

C:もう今だから言える話ですが、インペク屋がミュージシャンの前ではしゃいじゃいけないいけない…!と思いながらの5年間でしたよ‥‥何度「録音終わらないで〜」と心の中で思っていたか‥‥(笑)

ゆ:あはは!ちょっとその様子が目に浮かぶようじゃよ。そうかそうか(笑)んまあインペク仕事自体がなかなか大変そうやのに、自分の気持ちを抑えなあかんっちゅう別の苦労もあったわけやなあ。こりゃミーハーさんには大変なこっちゃな。それはそれはお疲れさん(笑)

C:はい、本当に大変でしたー(笑)で、そんな私にもですね、今堀さんはいつも穏やかにいろんな音楽のお話をして下さったんです。そんな中、私が一番驚いたのは、今堀さんの綿密に書かれたスコアです。失礼な言い方かも知れないのですが、ギタリストさんというとコードありきで、そのコードにその人なりの個性を乗せて演奏している、みたいな私の中のギタリストに対する偏見があったのですが、その偏見を覆す今堀さんの譜面はまるで現代音楽そのものでした。綿密に組み込んだ連符、リズム。譜面から音がぶわーっと溢れてくるようなスコアを見て、泣きそうになりました。そしてますます今堀さんのファンになりました☆

ゆ:へえぇ〜!これは貴重なお話を聞かせてもろた。音楽の知識はろくにないけどスタジオミュージシャンが好き〜な私としては、何かゾクゾクするお話じゃよ(^O^)

C:そう言って頂けて嬉しいです!今堀さんも私の今回のCDに収められたピアノ曲のデモテープを聴いて下さり、「面白いね!」と言って下さったんです☆それから3年後の今回のライブで、本当に有難いことに同じステージで私の曲を一緒に演奏して下さることになるなんて、インペク仕事を必死にやっていた頃には想像すらしていませんでした。今堀さんのギターと影響し合って、曲をどんな風に発展させていくことが出来るのか、私もものすごーく楽しみにしているんです。

ゆ:そうかそうか。こりゃ、ほんまに3回とも聴いてこそ、このライブのほんまの意味が分かるって感じやなあ。私はどうしても距離に阻まれて1回しか行けそうにないけど、他の方々にはぜひ3回とも聴いてほしいと思うわ。ほんで、そのときの様子や感想を聞かせてほしいよ。とにかく、私はその自分が行ける1回を全身をパラボラアンテナみたいにして聴こうと思うじょo(^-^)o

C:ライブ3回の意味が分かって頂けて私も嬉しいです。クラシックではまず内容を変えての複数回の演奏会なんて滅多にありませんから、説明が難しいなあと思っていたのですが、このページを見て頂けたら一目瞭然というわけですね。ゆみさん、ご協力本当にありがとうございます☆

ゆ:いやいや、私の方こそ貴重なお話をいっぱい聞かせてもろて感謝しとるんじょ。あと、HPの方の録音レポを作るときに色々と助けてもろたけん、いつか何かの形で恩返しできたら…って思いよったんよ。それが今回ちょっとだけ叶ったみたいで良かった(*^^*)

 

 

 

 

作曲と私と音楽

 

ゆ:ところで、chocoちゃんはいつごろから作曲ってものに興味があったん?

C:作曲の真似事はヤマハの専門コースがきっかけです。だから7、8歳の頃でしょうか。みなさんご存知JOCにも参加していましたし、当時は自分の好きな雰囲気で曲を作って弾けることが楽しかった、というだけでした。あと、作曲に関しては先生から褒めて頂いた記憶があるので、自分でもちょっと勘違いしてしまったところがあるかも知れないです(笑)

ゆ:いやいや、そのころからやっぱり何か光るもんがあったんちゃうかなあ。一般に「褒めて育てる」って言葉があるけど、それだけではなかったと思うよ。ほな、もうそのころから作曲っていう方面に進学しようと思いよったん?

C:いいえ、私は中学、高校と洗足学園のピアノ科だったんです。でも作曲はずっと好きで、専門コースを卒業後は「さとうきび畑」の曲で有名な故寺島尚彦先生から作曲を教わっていました。

ゆ:ひぇ〜!すごい名前がサラッと出てきたよ!ざわわの歌じゃな(^.^)b

C:そうです、ざわわの寺島尚彦先生です。私は当時、寺島先生がそんな有名な作曲家の先生とは知らず、なんだか何でも教えてくれる優しいおじいちゃんみたいに思っていました。そんな先生のレッスンは、いつも優しくてためになるアドバイスばかりで、理論理論…となりがちな作曲のレッスンですが、今思うと私の感性をとても大事にして下さるレッスンだったと思います。とても有難かったです。

ゆ:そうかあ。作曲家の大先生を「優しいおじいちゃん」とか思うとるんは、いまの私にちょっと似とるなあ。ほれ、私も同業者さんの中では恐れ多くて近寄れんみたいな作曲家さんやミュージシャンさんにサラッと声かけてしまいよるし…無知って怖いな(笑)で、そうか、作曲のレッスンはそうやって理論的なことが多いけん、もしかしたらそこで作曲や音楽そのものを嫌いになってしまう可能性もあったんだろうなあ。しかも反抗心も出てくるメンドイお年頃やし…。そんな時に優しい先生に教えてもらえたやてchocoちゃんは幸せ者じゃよ、うん(^O^)

C:本当にそうですね。もしかしてこの時期に、理論だなんだと頭ごなしにされていたら、作曲の道へ進んでいなかったかも知れません。私も人並みに反抗期がありましたから…(^_^;)

ゆ:反抗期のchocoちゃんかあ…どんな感じだったんか、ちと興味あるわ(笑)いやほんま、めんどい…親からしたらハッキリ言うてうっとうしいお年頃じゃよ。いま我が家の次女がその出口あたりやけん、つくづくそう思うわ(笑)ほんで、そんな多感な時期のchocoちゃんは、どんなことに夢中になっとったん?

C:中学から高校の6年間で、たくさんの音楽と触れ合う機会があり、ピアノだけでなくオーケストラの響きに魅力され、管楽器や弦楽器それぞれが持つ特有の音色などに強い関心を抱いたりとか…。楽器法の本なども夢中で読んでいました。自分が例えばチェリストやファゴット奏者になった気分で、オーケストラのスコアを見るのが好きでした(笑)

ゆ:うわあ、私そうやって次々と自分の視野を広げて前に進んでいくん大好き!まあ、自分は全然できてないけどな(笑)

C:そんなことないですよ!(笑)ゆみさんはここのホームページでたくさん勉強されてますよ!なんとかサラウンドやらインペクのことまで!

ゆ:そ、そうやろか?まあ無知な上に恐ろしく飲み込みの悪い私に、根気よう付き合うて優しいに教えてくださる方がおるけんなあ。確かにHPを始めたころよりはちと賢くなった…かな?おっと、いまは私のことはええけん、chocoちゃんの話に戻そうだ。オーケストラをいっぱい聴いて、スコアを読んどって、その後は??

C:その後はですね、中学3年の頃に初めて聴いた現代音楽、無調の曲というものに衝撃を受けてしまい、この音楽は一体何なんだ??何をどうやったらこんなことになるんだ??と生意気ながらその世界を少しでも知ってみたくなってしまったんです。それで、いろんな理由があったのですが、大学は作曲専攻でいこうと決めました。高校2年の終わりくらいだったと思います。

ゆ:す、すごい…chocoちゃん、すごいよ…。その旺盛な探究心に私なんかはほんまに胸が熱くなるよ。ほんで、同時に「私は何て適当な中高時代をすごしてきたんだろう」って後悔もしてみたり…。ところで、洗足学園の中学と高校を出たんなら、そのまま洗足学園大学に行くかと思うんやけど、桐朋学園大学に?その理由も聞いてもいい?

C:あんまり人に言ったことがないです、この話題(笑)とにかくいろんな理由がありましたが、そのひとつに当時作曲よりも好きなことがありまして…。ソルフェージュ関係全般なんですけど、中でも聴音が楽しくて仕方なかったんです。そこで、おそらく日本一難しい課題を出すと言われていた桐朋学園の作曲科にチャレンジしてみようと思ったのもひとつの理由です。

ゆ:おお、ここでもまたchocoちゃんのチャレンジャーな精神が…ゆとり教育の中で満足しとるヘタレな若者たちに聞かせてやりたいよ(笑)

C:そんなそんな(笑)聴音の課題はですね、難しくなればなるほどその課題そのものが素晴らしかったりするんですよ。それこそ何かの小品集に入っているんじゃないかと思うような素敵な曲が課題で出たりするので、その曲を聴いて譜面にするという作業と、またその課題を後で自分で弾くことが出来るという、1度で2度美味しいみたいな‥‥。耳を鍛えるだけでなく譜面を書く訓練が出来て、しかも素敵な課題を分析して勉強にもなる聴音がとにかく大好きだったんです♪それ以外にも理由はたくさんありましたが、苦労して入った大学はとにかく周りが天才秀才だらけ。才能に溢れ、音楽に対してとても意識の高い人たちに囲まれて過ごせた大学生活は、本当に毎日刺激がありすぎてへとへとでしたが、2年間浪人生活をして頑張って入った甲斐がありすぎるほど素晴らしい環境で音楽と向き合えて、とても幸せでした。

ゆ:うわあ、これこそ「好きこそ物の上手なれ」の典型というか何というか、好きって気持ちがどんどんエネルギーに変わって、ぐんぐん伸びていく…何かそんな印象を受けたじょ。で、こういう話って、聞いとる方もすごいプラスのエネルギーがもらえとる気がするんよなあ。何か元気になってきた!ほな、ちょっとその学生時代の思い出話とか聞かせてほしいなあo(^-^)o

C:じゃあまず中学校から…。

ゆ:あ、そんなとこから聞かせてもらえるんやな。そらええわ(*^^*)

C:中学はもう今は無き洗足学園大学附属中学校音楽コースに通っていたのですが、3年生のときに、卒業演奏会という3年間の集大成となる演奏会に選ばれたんです。で、洗足学園には前田ホールという残響が綺麗な(綺麗すぎる??)ホールがあるんですが、そこでいつかピアノが弾きたい!というのが入学の大きな理由の1つでした。大学附属の学校だったので、高校3年生くらいのときに弾ければいいなあって漠然と思っていました。でも、それが入学して3年目で思いがけず叶ってしまったんです!選ばれたのは嬉しかったのですが、正直早くも洗足学園での目標を失ってしまいました(笑)

ゆ:ああ、すごい高い目標だったはずが、思いがけずあっさり叶ってしまったことで「次はどこを目指せば…?」ってなるん分かる気がするわ。でも、やっぱりそれは、その目標に向けてのchocoちゃんの努力の賜物であるわけで、決して楽な道ではなかったと思うよ。すごいなあ…で、念願のホールではどんな曲を弾いたん?

C:シューマンのソナタ、g-mollを弾きました。

ゆ:え〜っと、これかいな?

C:はい、それです!

ゆ:こんな難しそうな曲を中学3年生で?ひえ〜!

C:とても大変でしたー!でも当時から手が大きかったので、弾くことに関しては無理はそんなになかったのですが、なんとも大人っぽい曲なので…。弾くこともさることながら表現するのがとても難しかったのを覚えています。

ゆ:で、そんな残響のいいホールでの演奏はどうやった?気持ちよかった?

C:自分では満足だったと思います。響きを聴けていた記憶もあります。念願の前田ホールでの演奏でしたから。なにしろ同時に目標を失った〜と気力を無くしたくらいなので‥‥(笑)

ゆ:ははは!面白すぎるわ、chocoちゃん(^o^) ほな、次は高校時代の思い出を聞かせてもらおうかな?

C:高校では2年生のときの文化祭で音楽科の出し物としてミュージカル「サウンド オブ ミュージック」をやることになりました。ですが、なんとオーケストラの楽譜がないのでそれを書いて欲しいと生徒会から依頼があって、オーケストラの採譜をしたんです。

ゆ:え…chocoちゃんはピアノ科だったんやろ?オケの譜面やそう見ることないように思うのに、読むだけでなく書くことをしたん?あ、そこに先に話してくれた「オケの響きに魅せられて、オケの譜面をいっぱい見た」ってのが生きてきたわけやな(^.^)b

C:そうかも知れないですねー。歌のバックのオーケストラを採譜するなんて、かなりルール違反だと思うんですが(^^;当時はみんな若くてそんなことお構いなし(笑)私もオーケストラスコアを書くのが初めてで、あの大きなスコアを音符で埋めていくのがとても楽しかったんです。そのうち採譜が面倒くさくなって自分で勝手に音を置いたりし始めてしまいましたし‥‥。そんなこんなありましたが、文化祭ミュージカルは大成功☆その後洗足学園の高校音楽科の恒例行事となったんですよ♪正確には私たちの代の2コ上の先輩たちからなんですが、私たちの『サウンドオブミュージック』は、翌年も更にパワーアップして2年連続公演をしました。とっても楽しかった高校時代の想い出です☆。

ゆ:わお、chocoちゃんたちが伝統を作ったわけじゃ!ほな次…次、大学ではどんなことが?

C:大学では思い出がありすぎて絞れないのですが、とにかく毎日が濃かったですね。授業も濃ければ毎週のレッスンの課題も濃い…。どうやって時間のやりくりをしたらこれがレッスンまでに間に合うかだけを考えていたような気がします。名だたる音楽家の先生方から直接授業をして頂いたことも宝物になっています。私の代では、野平一郎先生の集中講義、一柳慧先生、故林光先生の作曲法などなど。高橋アキさんの演奏を交えての現代音楽の講義などもとても記憶に残っています。

ゆ:いやあ、その濃い授業・濃い課題ってのに興味津々。聞けるもんなら、もっと詳しく聞いてみたいわあ。で、林光さんや一柳慧さんのことは昔アマチュアの混声合唱団に入っとったときにお2人の曲を歌ったことがあって知っとったんやけど、何か音楽室に並ぶベートーヴェンとかの肖像画の人たちと同じで別世界の存在だったわ。その後、林さんの娘さんであるなっちゃんと知り合うたことで少し印象が変わったんやけど、それがこんなところでお名前が出てくるとは…ごめん、何か上手く言えんけど、ちょっと興奮しとる(^^ゞ

C:一柳先生もとても印象に残る面白い授業をして下さいました。なんと、プリペアードピアノを実際に作ってしまったんですよ!みんなとってもビックリして思わず写真を撮ったりしていましたね(笑)それから林先生の授業では、宮沢賢治の戯曲をオペレッタみたいにしてグループで作曲して、実際にみんなで演技して発表したりしました。とっても楽しい授業でしたよ♪

 

 

ゆ:ほな、ちょっとここでchocoちゃんが影響を受けた作曲家さんを聞かせてもらおうかな?

C:影響、となると難しいですが、とりわけ好きな作曲家は中学生時代から変わらず、ラフマニノフとスクリャービンです。重厚な響きと漂う哀愁感に惹かれてしまいます。

ゆ:ラフマニノフとスクリャービンかあ…って、私はラフマニノフはあの有名なピアノ協奏曲くらいしか知らんし、スクリャービンにいたってはどんな曲があるんか全く知らんわ(汗)聴いたら「ああ、これ聴いたことあるわ!」ってなるんかもしれんけど…いやはや、お恥ずかしい…。

C:ラフマニノフに関しては有名な曲がたくさんあるのでご紹介するまでもないですが、スクリャービンは私も大学1年生の時に初めて知ったんです。こんなカッコいい曲があるんだー!と興奮したのを覚えています。中でもプレリュードやエチュードを始めとした小品のような短めの曲が好きです。あ、ラフマニノフも小品にたくさん素敵な曲がありますよ。短い中にもちゃんとラフマニノフ節があって、特にプレリュードはどの曲もお気に入りです♪

ゆ:へえ、そうかあ。私はとにかく曲と曲名が一致せんのが多すぎる(たぶん覚える気がない)けん、もしかしたらラフマニノフに関しては知らん間に色々と聴いとるんかもしれんなあ。スクリャービンもちょっと興味が出てきたじょ。探してみよ〜!あ、ほな、その作曲家さんの言葉とか師事した先生方の言葉で、chocoちゃんの心に残っとるものってある?

C:先生の言葉‥‥‥。あ、もうこれは名言なのですが、言ってしまっていい…かな?もう時効だから、いいですよね??浪人時代を支えて下さった作曲の先生に、「張替さんはちょっと寝すぎ。人間は5時間寝れば死なないから」と言われましたっ(笑)

ゆ:ひえぇ〜先生〜!(笑)いやまあ確かにそうだろうけど‥‥。ところでその「5」って数字に何か意味はあるんかいな?

C:7時間睡眠の2時間を和声課題を解く時間にあてなさいということですね‥‥はい。

ゆ:ああ、そういうことかあ…先生、笑ってすみませんでした(平伏)で、これはうちの子どもたちにも語って聞かせよう。ほかには?ほかにはどんな言葉がある?o(^-^)o

C:あとは、「自分の専門としたい分野での無知は恥ずかしいことだと思いなさい」です‥‥。

ゆ:うわあ、深いなあ…私まで背筋がしゃんと伸びる気がするわ。私も心に刻ませてもらおう。

C:思い出しただけで鳥肌が立ちました!(笑)両方とも当時の生意気盛りの私の鼻っ柱をへし折って下さった名言ですよ。私は本当にこの先生に出会っていなかったら、本当にしょうもない生意気な人間になっていたと思います‥‥。お世話になった先生方には本当に恵まれたと思っています。感謝してもしきれないくらいです。

ゆ:ほんま、素敵な先生方に巡り会えて良かったなあ。その先生方のおかげでいまのchocoちゃんがあって、そんなchocoちゃんと巡り会えてこうした貴重なお話をいっぱい聞かせてもらえる私は幸せものじゃよ(*^^*)

C:いやいや、こちらこそ。なかなかこういう話をさせてもらえる機会もありませんからゆみさんには本当に感謝しています☆えーと、次はどんな質問でしょう、ゆみさん♪

ゆ:な、何かchocoちゃんがえらい楽しげになっとるじょ。こうなってくると私も楽しいわあ。ほな勢いに任せてもう1つ…今回CDに入っとる曲はどうやって作ったん?

C:今回の曲は一晩で全曲音になったんですが、発酵していた時間は4年間なんです(笑)普段はじっくり考えるタイプなのですが、5年に1度くらい、こうしていきなり出来る事があるんです。

ゆ:ほほう、4年間じっくり寝かせたわけやな(笑)
私がいままでにお話させてもろた作曲家さんは大きく分けて「次々と湧いて出る」タイプと「じっくり考えに考えて絞り出す」タイプの2つがあるかなあって思うとんやけど、これで言うとchocoちゃんの今回の曲は前者って感じ。でも、日々の生活の中で生まれたバラバラのピースを大事につなぎ合わせて4年間も寝かせたけんこその一晩だったんかもしれんなあ。そうか、ほんま満を持しての発表ってことなんやなあ。うんうん…。1人でも多くの人に、このchocoちゃんの渾身の楽曲たちを聴いてもらえるといいなあo(^-^)o

C:はい!本当にそう思います。私をご存知ない方にもぜひ聴いて頂きたいと思っています☆

 

 

 

 

作曲科卒のインペク屋

 

ゆ:さて、大学時代までの興味深くて面白いお話をいっぱい聞かせてもろたところで、今度はその後のことについて聞いてみようかなあ。chocoちゃんは大学を卒業後…あ、研究科を修了後って言うべきなんか…何かちょっと言い慣れんで変な感じ(笑)とにかくインペク屋さんっていうお仕事をやっとったんよなあ。

C:そうですね。普通作曲を勉強していたなら作曲家のタマゴとか、アレンジャーのかけだしとか、そういう方向だと思いますよね。しかし、私はインペク屋さんでした♪面白いですよね。

ゆ:ほぉ…ほな異色の経歴やな(笑)で、インペク屋さんっていうお仕事については前に今回のような対談形式でちょっと質問させてもろたことがあるけん、そちらを見てもらうとして…大学を出てすぐにインペク屋さんになったん?

C:作曲の研究科は2年間なんですけど、私は卒業したらすぐ就職したくて(ただでさえ入るのに2年もかかり、4年で卒業かと思ったら研究科に残ることになったので…)就職先を探していたんです。卒業後、某バレエ団のピアニスト募集があり、正社員扱いになるとあったので急いでオーディションを受けました。そうしたら面接で「経験があるならすぐにうちに来てください」と言われて事実上採用みたいなものだったのですが、なんと…そのオーディションを終えて帰宅した数時間後にとある方から電話があったんです。「なっちゃん(←張替)、インペクっていう仕事、やらない?」って!

ゆ:えぇ〜!その日に?何たる運命のイタズラ…ってのも変か。何たる偶然っていうか、ものすごい分岐点やなあ。その電話をもろた時点でchocoちゃんは「インペク」って仕事がどんなもんか知っとったん?

C:いいえ、全く知りませんでした。お電話で説明していただいて、初めて「そんな仕事があるのか」と知った感じです。

ゆ:そうかそうか…ほな、そのお仕事の話を持ってきてくれたんはどんな方?chocoちゃんとはどういう関係の方?

C:私が大学生の頃からちょこちょことお仕事をお手伝いさせて頂いていた作家さんです。

ゆ:なるほどなあ。ほんでもchocoちゃんは音大の作曲科を卒業したのに、自分が演奏することや作曲することとは違う、ある意味では同じ音楽業界やのに全く違う世界のインペクっていうお仕事にそこまで惹かれたんは何で?どうしてほぼ内定しとったバレエピアノを捨ててまで「やろう!」と思うたん?

C:それはですね‥‥。もともとCDのブックレットに載っているミュージシャンチェックが好きな隠れミュージシャンおたくだったので、そんな雲の上のようなみなさんとお仕事が出来るなんて夢みたいな話、お断りする理由がないですから速攻「やります!」とお話したら、その作家さんがインペク屋さんに連絡を取って下さり、その日のうちに社長のところへ面接に行きました。年末でしたので年明けからインペクのお仕事を始めることになりました。

ゆ:まさにトントン拍子やなあ。そんな素敵なお仕事、私もチャンスがあったらやってみたいって思うし、実際にやりたいと思うとる人は多いんちゃう?それくらいミュージシャンファンとか劇伴ファンにはたまらんお仕事よなあ。で、初めてのお仕事で何か印象深かったこととかある?

C:最初の現場は今でも覚えていますよ!田中公平さんと菅野よう子さんの録音現場2連続でした。おっちゃんがフルートを吹いていましたよ。余談ですが私の最後のインペク仕事の現場も公平さんと菅野さんだったんです♪そんな偶然を今でも勝手に喜んでいます☆

ゆ:ほな、インペク屋さんのお仕事自体はどうやった?

C:今まで周りも自分もクラシックという音楽の世界に没頭していて、世間というものを何も知らずに育ってきたものですから、いろいろなカルチャーショックはたーくさんありました。逆を言うと、なんて世間知らずのおじょーさんが入ってきたんだろうと現場にいたみなさんも、そして事務所の社長もビックリされたかと思います。なので、普通のインペク屋さんが出来ることが私には出来ないことがたくさんありました。

ゆ:たとえばどんなこと?

C:それはもう一言で、‥‥計算が出来ないということです!計算機があるというのに!(笑)計算が出来ないインペク屋さんなんてもはやインペク屋でも何でもないですよね。それがお仕事のようなものなので‥‥。あとはお電話でのやりとりや、世間一般、常識でこんなこと普通知っているだろ、ということすら知らなかったことがたくさんありました。でも、事務所の社長や先輩、周りの方々が上手くフォローして下さったり、手伝って下さったおかげで、こんな世間知らずでもなんとか勤めることが出来たんです。本当に良い方たちに恵まれたことを今でも感謝しています。

  

2009年4月。ビクタースタジオで撮られた最後のお仕事の現場写真です。
5年間のインペク時代、ときには素晴らしいミュージシャンさんたちを前にはやるミーハー心を必死で抑えながらお仕事に励んできたchocoちゃんですが、この日ばかりは皆さんと記念写真を撮ったそうです。そしてこれらの写真はchocoちゃんの宝物として、今も大切に保管されているそうです♪

ゆ:そうだったんかあ。その感謝の気持ちは忘れんようにしていきたいなあ。ところで、インペク屋さんは制作サイドやミュージシャンや色んなところに気ィ遣うて影で支える、なかなか大変なポジションじゃって聞いたことがあるんやけど…chocoちゃんもそう思う?

C:そうですねー‥‥、制作さんとミュージシャンの橋渡しをしているお仕事なので、いろいろな意見が当然出るわけで‥‥。たまに私じゃとても処理出来ないようなことがあっても、大好きなミュージシャンのみなさんの本気の現場に携わることが出来るという気持ちだけで頑張ってこれました。素晴らしい演奏が聴けて、尚且つお給料まで頂けるなんて(笑)、こんな有難いお仕事はない…!みなさんのために何でもさせていただかなくちゃ…!と、素晴らしい現場に立ち会う度にバチが当たるんじゃないかとビクビクしていました(笑)そのくらい、毎日が刺激的で音楽的にも最高に贅沢な日々でした。

ゆ:なるほど…そんな風に仕事を愛せて、やりがいや生きがいを感じながら働けるって幸せなことよなあ。いい経験ができて、ほんま良かったなあ。ところで、インペク屋さんのお仕事の中で「作曲科を出てきて良かった!」って思うことあった?

C:個人的にはたくさんありましたよ!なんせ、高校生の頃はピアノの練習の合間の気分転換によくアニメを見ていたので、お会いする前からファンだった田中公平さんや松尾早人さん、他たくさんの有名な作家さんの生のスコアが見れて、現場の生の声が聞けてしまうのですから…!

ゆ:うわあ…そ、それは、私もここでこうして聞いとるだけでゾクゾクするわ。ほら、私も録音レポを作らせてもらう段階で、作家さんから色んな話を聞かせてもらうやろ?そのときにいつも「ああ私に音楽の知識があったら、もっとこのお話を深く理解できるし、楽しめるのに…」って思うんよな。いやあ、ほんまインペクって仕事に惹かれるし、chocoちゃんと作家さんの関係ってのにも憧れるわあ。

C:もしゆみさんがインペク屋さんだったら、人脈がとんでもないことになって会社をおこしてしまいそうですね!(笑)あと、現場ならではのその場で変更があったときの作家さんの対処などは、本当に素晴らしいなぁ…と、ひとり感激して唸っていました!音楽に対しては好き、という気持ちだけではなく、一応それなりの知識もありましたので、より一層楽しめたことがあったと思います。作家さん方面でも、日本を代表するトップレベルのミュージシャンの方々の演奏に関しても。本当に私にとっては何かのご褒美のような、夢のような時間でした。

ゆ:うんうん!いままでに何度か「今日は○○さんの録音をフロアで聴かせていただいて感動しました!」ってふやけきった顔で(実際には電話やメールやけん見えんけど、そんな顔が容易に想像できるテンションで)現場報告してもろたことがあるんを思い出したよ。そりゃ、ほんま夢のような時間だろうなあ。ところで、インペク屋さんのお仕事って何年くらいやっとったん?

C:えーと、入社したのが2005年で、退社が2009年の4月です。年数は4年間ですが、5年目で辞めたということで通してます(笑)

ゆ:何なんそのこだわり(笑)いやいや、了解です(笑)で、それほど好きだったインペクのお仕事を何で辞めたか理由とか聞いてもいい?

C:インペク屋の事務所の社長に、そろそろ自分の音楽活動のことを考えたら?とアドバイスして頂いたのがきっかけです。夢のようなみなさんとのお仕事でしたので本当に本気で辞めたくなかったのですが、でも、ここで辞めないと私自身の音楽の未来がなくなってしまうのかも、と社長の一言でようやく気づきました。
きっと社長も私がもっと早く辞めると思っていたと思います。ですが、予想に反して私がインペク仕事に楽しみを見い出してしまっていたので…(笑)今となってはあのタイミングで社長から声をかけて頂けて、本当に感謝しています。

ゆ:社長さんはもうずっと前からchocoちゃんの中に光るものを見つけとったんだろうなあ。もしかしたら、はよ背中を押したくてウズウズしとったんかも…とにかく、インペク屋さんのお仕事で色んなものを得て新しいスタートが切れて、ほんま良かった(*^^*)

 

 

 

 

インペク屋さんを卒業、そして現在…

 

ゆ:ほな、インペク屋さんを辞めたあとはどうしよったん?

C:1年くらいは特に何もせず、学生時代の仲間と作曲の発表をしたり、演奏活動をぼちぼち始めたり、なぜかバンド活動をしたり…。

ゆ:バンド?chocoちゃんがバンド?何かトゲトゲとかキラキラの服を着て、ベース弾いたり、ドラム叩いたりしとったん?

C:いいえ〜、鍵盤以外は何も出来ないのでキーボードでした(^^;もうお声かけして頂いたことは全部何でもさせてもらおうと思っていたので、自由な時間で楽しい経験がたくさん出来た時でした。

ゆ:インペク屋さんのお仕事しよったときは、そんなに自由な時間はなかったんやろなあ。バンドって聞いて色々と妙な想像してしもたけど(笑)音楽を通して楽しい経験ができたんやったら、それはほんまに良かったなあ。で?バンドの他には?あ…そういえばおっちゃんとミニコンサートをしたんはいつだったっけ?辞めたあとの話だったよなあ?

C:あ、はい。辞めた年の12月におっちゃんとクリスマスミニコンサートをしたんですよー!

  

2009年12月、川崎市の温泉施設のフロアーにて。
おっちゃんの笛の音に誘われて、館内のお客様が並びきれないほど詰めかけたそうです。さすがはおっちゃん!
chocoちゃんによると、おっちゃんのトークも冴え渡っていたとか…。私も聴きたかった(>_<)

これも奇跡だったと思っています。なんせただでさえお忙しいおっちゃんが、その後さだまさしツアーでますますつかまらなくなってしまったのですから。おっちゃんに自分でアレンジした曲や自作曲を演奏してもらえるなんて夢のようでした。自宅でのリハーサル映像は今でも宝物です。

ゆ:ああ、そうだったよなあ!あのときは他ならぬchocoちゃんとのお仕事で、おっちゃんもすごい楽しそうだったわ。できるもんなら、生で聴きたかったよ(>_<)

C:本当に!またいつの日かおっちゃんと一緒にステージで演奏したいです☆ゆみさん、ぜひ徳島ライブを企画して下さい!

ゆ:わあ、やってみたい!やれたらいいのになあ!いったい何から準備していったらええんかサッパリ分からんけど、いつか実現できるようにまずは色んなライブに行って勉強せんと…p(^^)q

C:はい!ぜひお勉強沢山して頂いて、おっちゃんとの徳島ライブを企画して下さいね☆よろしくお願いします♪‥あ、お仕事で知り合った方とのライブ繋がりでもうひとつ。2010年にスタジオボーカリストの鈴木佐江子さんとライブをしたんです♪

2010年10月及び11月の2回のライブ。青山「月見ル君想フ」にて。
後ろの丸いスクリーンには満月や地球の映像が映し出されて、とても幻想的な雰囲気のライブだったそうです。鈴木佐江子さんの歌声で命を吹き込まれたchocoちゃんのオリジナル曲、とっても評判だったみたいです。私もいつかどこかで聴ける機会があるといいなぁ(>_<)

ゆ:鈴木佐江子さんには私は田中公平さんの「ココロネソング」のファーストライブでお会いしたけど、主題歌やキャラソンの仮歌なんかも歌われよる方なんよなあ。あと、え〜っと「吸血鬼美夕」や「東京魔人學園外法帖」っていうアニメのEDはその鈴木さんが歌っとるんだったかな?

C:そうなんです。佐江子さんは主にコーラスやCM、仮歌などのお仕事をされている方なのですが、最近ではミュージカル出演などスタジオワークにとどまらない活動をされているんですよ♪そんな多方面で大活躍の佐江子さんとのライブですが、この時は私が急に出演のお誘いをしたのですが、とても快く引き受けて下さり、エリック・サティの曲や矢野顕子さんのカバー、そして私が作詞したオリジナル曲などをとっても素敵に歌って下さいました♪スタジオ仕事から離れてしまったというのにこうしておっちゃんや佐江子さんと一緒に演奏することが出来て、とても良い想い出になりました☆

ゆ:それはインペクっていうお仕事をしたってだけでなく、やっぱりchocoちゃんのその飾らん気取らん人懐っこいお人柄があってこそのご縁ちゃうかなあ。私もこうして仲良うしてもらえて嬉しいじょ(*^^*)

C:そんな風に言って頂けて嬉しいです!こちらこそお仕事を通じてゆみさんと知り合えて嬉しいですよ〜☆

ゆ:でへへ(照)紙面上?ネット上?とは言え、お互いにこんなふうにコクり合うと何や照れるなあ。ま、これからもひとつ、どうぞよろしゅうに(^3^)/…んで、ほかにはどんな活動しよったん?

C:あとは、バイオリンやサックスとピアノのDuo Reunionとしての活動でいろんな場所で演奏させてもらったり、地元貢献ということで近所のカフェでピアノの演奏させてもらったりしています。そして、バレエピアノですね。

ゆ:あ、バレエピアノの話題が来た!これはブログの方でもちょっと紹介させてもろたけど、もいっぺん簡単にでもどういうお仕事なんか説明してもらえる?

C:簡単に言うと、バレエのレッスンのときにステップに合わせてピアノを弾く仕事です。大学3年の頃からインペク仕事を始める前までずっとしていたお仕事に2年前から復帰しています

2012年4月に神奈川芸術劇場で行われたバレエの発表会でピアノを弾いているchocoちゃんの後ろ姿です。

背筋がピンと伸びててカッコいいですよね!

しかも照明の具合で何だか幻想的になってて素敵です(*^^*)

ゆ:私はchocoちゃんと知り合うて初めてバレエピアノっていうお仕事を知ったんやけど、高度な即興演奏技術とセンスが必要不可欠な大変なお仕事よなあ。いつか、こっそり覗かせてもらいたい気もするよ(^^ゞ

C:そうですね!チャンスがあったらぜひ!なかなか情報のないお仕事なので、何かの形で発信出来たら嬉しいです。

ゆ:あとは…アンサンブル用のアレンジのお仕事を頼まれたりもするんだっけ?どうもchocoちゃんのことはインペク屋さんってイメージが強いけん、作曲やアレンジが出来るってのを知らん人も多いんちゃうかなあ。でも、ほんまはこっちが本業なんよな?アレンジを頼まれても、ぜんぜん不思議ではないんよなあ。

C:そ、そうですね。バレエピアノを弾いている私しか知らない方はピアノを専門に勉強したと思っていらっしゃるかも知れないですし‥‥、インペク屋さんの私しか知らない方は‥‥なんかビックリされちゃうかも知れませんね(^^;

ゆ:そういや、うちの長女の宿題を松尾早人さんと手伝ってもろたこと(こちら参照)もあったなあ…(笑)

C:はい。あれは、恐らく作曲科を出た人ならみんな反応してしまうと思います。ああいうことをするのが基本的に好きなんで…。童謡とか、簡単なメロディにどれだけキレイな和声付けが出来るかとか、そういうのみなさん好きだと思います。私も大好きです。

ゆ:何気なく出したこの話題がこんな方向にふくらんで広がっていくとは…作曲家さんのすごさを身を以て体験した貴重なひと時だったよ♪

C:こちらこそ、ワクワクするようなお題を頂けてとても楽しかったです!それに松尾さんと一緒に同じお題に取り組めるなんて、これまた貴重な経験でした☆ありがとうございました♪

 

 

 

 

最後にみなさんへ

 

ゆ:最後に、この3回に渡るライブへの意気込みなんぞを…って、何か本物の雑誌のインタビューみたいな〆方になったなあ(笑)でも、やっぱりこれはちゃんと聞かんとな♪

C:はい!本当にひとつひとつを大事に、丁寧だけれどアグレッシブな演奏を心がけたいと思っています。ピアノ科だった私しか知らない人にも、作曲科だった私しか知らない人にも、インペク屋さんだった私しか知らない人にも、バレエピアノを弾いている私しか知らない人にも、はたまた私をこのライブで初めて知る人にも、「これが私です」という音楽を、聴いて下さる方の心に何かが届く演奏が出来るように頑張りたいと思います。

ゆ:うん!私も1回はその現場に立ち会えることやし、ほんま楽しみにしとる。がんばって〜!ライブの準備で忙しいときに、色んな話を聞かせてくれてありがとう(*^^*)

C:こちらこそ、ゆみさんのおかげで自分の気持ちを整理して、ライブに向かうことが出来ます!ありがとうございます!それに、私のことを少しでもみなさんに知って頂ける機会を与えて頂けて、とても感謝しています。どうもありがとうございました☆

 

 

 

 

いかがだったでしょうか?私の大切なお友達である張替さんのこと、分かっていただけたでしょうか?
途中でガールズトークらしく色々と脱線したような気もしますが、しかも普段の会話のまんまなので私は阿波弁まる出しで読みにくい部分もあったかと思うのですが、楽しんでいただけていると嬉しいです。

そして、これから新たなスタートを切る張替夏子さん、どんな音楽家さんになっていくのか、ぜひ皆さんもあたたかく見守って応援してあげてください(*^^*)

 

 

 

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