テレビ朝日「イチから住　〜前略、移住しました〜」の音楽について

テレビ朝日で放送されてる「イチから住　〜前略、移住しました〜」という番組があります。タレントさんが日本各地の田舎に３ヶ月ほど移住して、その土地ならではの仕事に就いて、その土地の人と力いっぱい関わって、最近とても増えているという地方移住の魅力を伝える番組です。私はこの記事を作ってる６月中旬現在でまだ２〜３回しか見れてないんですが、毎週とてもほっこりして、そしてときに胸の奥がじーんと熱くなって泣きそうになることもある、ほんと味わい深い番組です(*^^*)

さて、その番組内で使われてる音楽について…メインテーマとサブテーマを作られたのは、サウンドクリエイターの中島 克（なかじま まさる）さん。

で、そのメインテーマというのが、素晴らしいんです！
中島さんのご好意でセリフや効果音なしのオリジナルを聴けるようにさせていただきましたので、ぜひ↓のタイトルをクリックしてお聴きください(^○^)

山々の間を吹き抜けていく風のような疾走感のある音楽で素敵でしょ〜？
とても心が惹かれたんでそのまま中島さんにお伝えすると「まさにそんな里山を流れる風と、人生の風の道を重ねて書いた曲です」ってお返事をいただけて、作曲家さんの思いをそのまままっすぐ受け止められたことの幸せを噛み締めた次第です。

ヴァイオリン演奏は前にうちでも詳しく取り上げさせていただいた押鐘貴之さんで、中島さんからは「お仕事の依頼を受けてすぐに押鐘さんのヴァイオリンが頭に浮かんだ」というお話が聞けた通り、押鐘さんのキリッと筋の通った、でもふくよかな音色の魅力が存分に表れてる曲だと思います(*^^*)

また、途中から出てくる民族楽器の笛の音はインディアンフルートだそうですが、何と中島さんの奥様が演奏されてるそうですよ。

今回の音楽にはこちらの２本を使われたそうで、手前の長い方がＤ管で、奥の短いのがＧ管です。どちらの笛にも鳥の飾りが乗ってるのが可愛いですねえ(*^^*)

オンマウスでその鳥の部分がアップになるので、じっくり見てみてくださいね。

中島さんによると、この鳥の飾りはどのインディアンフルートにも乗ってるんだそうです。上の写真で言うと黄色や茶色の紐で縛ってあるだけなので、紐をほどけば簡単に外れるんだそうですよ。この鳥の飾りの下を空気が流れる仕組みで、ちょうど鳥の顔の下にシングルのリードがあるんだそうです。リコーダーも吹き口の下に溝のようなものがありますが、そんな感じの穴を鳥の飾りで蓋をして微妙に隙間を作って鳴らしてるって感じなんだそうです。いやあ、可愛くて機能的で、よく考えられてますねえ。

そして、押鐘さんのヴァイオリンや奥様のインディアンフルートを支えてるギターの演奏は山下宏明さんの録音でご紹介させていただいた大橋大哉さんで、どちらの曲もミックスはうちのＨＰではすっかりお馴染みの…そう、田中公平さんの３０周年記念コンサートのＴＤについてとか、アニメ「神のみ」の１期と２期の音の違いについて、エンジニアさんとして詳しく語ってくださってた中村充時さんです♪

中島さんはこうしたメインテーマの作曲の他に、この番組では選曲も担当されてます。なので、よく聴いてると、中島さんが過去に作られた別作品の曲が流れてたり、リチャード・クレイダーマンなんていう懐かしい曲が聴けたりと、色んな角度からの中島さんが楽しめるという部分でも面白い番組だと思います。

☆番組の雰囲気としては、こんな感じです☆

（↑の３８秒くらいからメインテーマが流れますよ♪）

テレビ朝日で日曜日の夕方６時半から…ぜひ見て（聴いて）みてくださいね。

あと、こちらのページに中島さんのコラムがたくさんアップされています。私もまだ全部は読めてないんですが、ゴジラやアトムの音響効果についてとか、テレビの音響効果の裏技など興味深い内容のものがいっぱいです。中島さんのことがもっとよく分かって面白いので、合わせて読んでみてください(*^^*)

中島克さんオフィシャルサイト→CLICK HERE

イチから住オフィシャルサイト→CLICK HERE