おっちゃんの仕事場探検

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劇伴(映画・ドラマ・アニメなどのBGM)がどんなところで、どんな風に作られているのかを、おっちゃんから聞いたお話を中心にレポートしていきます。レポートの番号が進むにつれてだんだんと内容が濃くなり、ときには作曲家さんやエンジニアさんからいただいたコメントも出てきます。

ただし、これらは録音時の記録が主になっているので、実際にオンエアまたはリリースされたときにはタイトルが変わってる…なんてことも稀にあります。また、私の音楽の知識やパソコン技術の問題などによりお見苦しい点も多いかと思いますが、あたたかい目で読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

こことは別の「スペシャルレポート」「オフラインレポート」などのページでも作曲家さんやエンジニアさんのお仕事ぶりやオフのときの様子をご紹介していますので、合わせてご覧下さい。

最後に…どうぞレポートをご覧になってのご意見・ご感想などを、ゲストブックやメール・ウェブ拍手などを通じてお聞かせください。今後の参考に、そして励みにさせていただきたいと思います。よろしくお願いしますm(__)m

 

 

 

 

134 アニメ「月は東に日は西に」(多田彰文)

2004年5月16日。ワンダーステーションに行きました。131番のレポートの際に「初めて入ったような気がする」と話してくれてた2スタですが、早くも再訪の機会が訪れました。作曲はイマジンの多田彰文さんで「月は東に日は西に」という与謝蕪村の俳句みたいなタイトルのアニメだそうです。

で、ちょっと調べてみたら、6月30日の午後11時30分からAT−Xという局で毎週水曜日に放映されるそうです。でも、この「ATーX」っていうのは、どういうチャンネルなんでしょう…おっちゃんの話では「首都圏では放映されんと、地方局の、それも深夜帯のアニメらしい」ってことだったので、どこか限られた地域にあるテレビ局なのかしらん?

さて、お仕事の内容ですが、ピッコロで2曲やって、そのあとパンパイプで1曲という形での参加だったようです。このピッコロはけっこう簡単だったみたいですが、パンパイプの方は跳躍が多い上にテンポが速くて、さすがのおっちゃんもちとてこずってしまったそうです。でも、こういう時こそマルチ録音のメリットが大きく強調されるわけで、1小節・2小節ごとに区切りながら録音するというやり方で何とかクリアしたんだそうです。

こんな感じで仕事を終えたおっちゃんからは「あれを続けて聴いたらちゃんと1つの曲に聴こえるんやから、便利な世の中になったもんやなあ」なんていう、感心しきった声が聞けました。ほんと、普通なら聴けなかったかもしれない音や音楽が、こうやって生まれることができるんですもんね。技術の進歩にも、それらを使いこなしてるエンジニアさんたちの腕にも感謝したいところです。あとは「放送エリア」という大きな問題があったりしますが(^^ゞ

とにかく、見える地域の方がいらっしゃいましたら、ぜひ感想を寄せてくださいね♪

 

 

133 火サスの録音(大谷和夫)

2004年5月14日。「火サス」の音楽録りで、サウンドインのBスタに行きました。この日の作曲は大谷和夫さん。4月19日に行われた糸川玲子さんの火サスの録音の時と同じく中2階のブースに入ったそうですが、この日は1部屋をおっちゃん1人で独占だったみたいです。

ブースと言っても約8畳くらいの広さがあるらしく、ソファやオーディオセットなんかもあるんですって。で、休憩中にはそれらでのんびりと寛いだりできるそうですよ。

ちなみに、左はその言葉通りに、のほほ〜んとしてる写真です♪


これはマジメに仕事中の写真。
写真にカーソルを乗せると、おっちゃんが真剣に(!)お仕事に取り組んでる姿勢が、よりハッキリと見えますよ(^^ゞ

しっかし、本当に普通の部屋って感じですね〜。


モニター越しに見る、指揮の中谷勝昭さん。

ソプラノリコーダーのソロが4〜5曲あるそうですが、これはそれらを録音中の写真です。

今、うちの子供たちが学校で習ってる、あのリコーダーがお仕事になってしまうなんて…と、どこか不思議な気持ちが半分、妙な感心が半分の私だったりします。 皆さんは、そんなことを感じたりしませんか?


おっちゃんの記憶がちと怪しいようではありますが、今回の録音で出てきたフルートソロのテーマが前にレポートさせていただいた「箱根湯河原温泉交番」とよく似てる感じがしたんだそうです。なので、もしかするとその続編…という可能性もあるのですが、タイトルをインペク屋さんに聞いても分からなかったみたいなんです。

となると、火サスのサイトで音楽担当の名前なんかを細かくチェックして、放映日を特定する必要があるみたいですね。また詳しい情報が入り次第、掲示板なんかでお知らせします♪


このスタジオには中2階のブースが2つあるというのは糸川さんのレポートで書きましたが、その間に渡り廊下(?)みたいなのがあるそうで、そこから見たフロアの様子です。

こういったアングルからのスタジオの風景ってのも、なかなか面白いですね。 そういやスタジオジブリの作品である「紅の豚」のサントラは、これと同じように高いところから見下ろしたスタジオ全体の写真がジャケットになってるんですよ。もちろん、おっちゃんも写ってます♪


この日の音楽は、全体的には緩やかなテンポで静かに淡々と流れるような感じの曲が多かったみたいです。編成は、フルート&リコーダー(おっちゃん)・弦(マサさんのグループ・4322?)・ギター(大久保 明さん)・ピアノ(大谷和夫さん)・指揮(中谷勝昭さん)でした。

追記:その後、サウンドインの中2階のブースについては、こちらに写真つきでまとめました(^.^)b

 

 

132 ゲーム用「ルパン三世」(大野雄二)

2004年5月11日。港区麻布台のサウンドシティに行きました。この日は大野雄二さんとのお仕事って聞いた時点で、おっちゃんはすっかり「小さな旅」だと思い込んでしまってたようです。しかも、事前に「ちょっと大きめの編成らしい」ってことも聞いてたようなので、おっちゃんと2人で「毎週やってる分ではなくて、年に数回やってる特別編みたいなヤツかもなあ」「だったら徳島でも聴けるなあ(特別編のときだけ徳島でも見えるんです)」なんて、どんどん勝手に話をふくらませてました。

こんな調子でスタジオ入りしたおっちゃん、実は「ルパン三世」だと知ってさすがにちょっと面食らったのか、帰り際に「今日なぁ、何とルパンだったわ」なんていう、意外だった〜って気持ちがよく表れた口調での報告をもらいました。今回の分は、ゲーム用の音楽なんだそうですよ。これは単なる私の独り言ですが、最近は何でもかんでもゲームになっちゃうんですねぇ。何だか分からないけど、妙に感心してしまいました。

さて、肝心の録音内容ですが…おっちゃんが早めにスタジオに入ってみると、既にリズム隊とブラスがやっていて、弦とフルートはその後でダビングという形だったようです。おっちゃん曰く「ルパンの場合は大体ほとんどがジャズっぽい感じやから、今回もリズム隊とブラスでも充分に成り立っとるとこに、弦とフルートを被せて味付けするって感じかなあ」ですと。でも、この味付けこそが大事なのでは…と思ってたりもする私なのです。

全部で15〜6曲だったみたいですが、そのうちの半分くらいはアルトフルートだったんですって。おっちゃんの話によると、ブラスやサックスにアルトフルートが加わるとサウンドがかなりソフトになるらしいので、その辺りが狙い目だったのかもしれませんね。

弦は、3303…つまりヴィオラ抜きの、ちょっと変則的な編成だったそうです。またヴァイオリンの「6」という数に比べてチェロの「3」は多いように思われる方もいるかもしれませんが、「その辺りも大野さんの狙いのサウンドなんやと思うよ」とのことでした。それから、この日の弦の編成は「4桁(数字が4つ)」ですよね。つまり、コントラバスもなかったということなのですが、これはそう珍しいことではないんだそうです。

冒頭に書いたように、リズム隊とブラス隊とはすれ違いだったみたいなので、メンバーに関してはよく分からなかったみたいです。でも、数原 晋さんと中川英二郎さんのお顔は見えたそうですよ。それから、ドラムは市原 康さん(?)で、ピアノはもちろん大野さん御自身です♪

 

 

131 サクラ大戦・歌謡ショー用の音楽(丸尾  稔)

2004年5月10日。代々木のワンダーステーションの2スタに行きました。ここは久石 譲さんが所有するスタジオなのですが「貸しスタジオ」としても営業しているので、久石さんの仕事だけに限らず色んなところが使ってるそうです。この建物には4つほどスタジオがあるみたいですが、おっちゃんが「2スタ」に入ったのは、この日が初めてのような気がする…とのことでした。この2スタというのは、せいぜい1人か2人くらいしか入れない小さなブースがあるだけなんだそうですが、この日はおっちゃん1人だけでのダビングだったので、問題はなかったみたいですね。

ちょっと余談ですが、一般的にスタジオは1スタ・2スタ・3スタ…と、数字が大きくなるほど、部屋の大きさは小さくなるんだそうです。でも、ここの場合は2スタよりも3スタの方が広いんですって。

さて、音楽はイマジンの若手の作曲家さんで、丸尾 稔さん。8月に行われる「サクラ大戦歌謡ショウ」という催しで演奏される曲の中の1曲で、「嘆きと悲しみ」というタイトルがついてたんだそうです。事前に「中国的な笛」というオーダーがあったようなので、むかし中国物産店で買った中国製の笛と、おっちゃん自作の篠笛に共鳴孔をつけて明笛風に改造した笛などを持って行ったんだそうです。でも、キーの関係で、その自作改造明笛の方を使うことになったんですって。これは、大島ミチルさんの「熱烈的中華飯店」の録音のときに持っていったんだけどキーの関係で使えなかったという、あの楽器です。

今回のお仕事は、歌の間奏に2ヶ所ほどアドリブで短いフレーズを入れるだけだったみたいですが、「試しに…」ということでコーダなど更に2〜3ヶ所にもアドリブで入れてみたら、それも採用になったんですって。これは嬉しいですね〜♪

こんな感じでアッという間に作曲者さんのご希望に叶う演奏をやってのけたので、実際にプレイしていたのはわずか10分くらいだったんだそうですよ。これにはビックリです。もちろん、おっちゃんの演奏が素晴らしかったからでしょうけれど、その影で動くエンジニアさんや色んな方の手際も良かったんでしょうね。素晴らしい連携プレイだと思います。

こうして生まれた曲が使われるというその歌謡ショウに実際に行って聴いてみたいところですが、私の場合は何せ東京までのこの距離がねぇ…。おっちゃんも「わしも聴いてみたいなあ」なんて言ってましたが、歌謡ショウというのに行くのは少し抵抗があるのかな?とにかく、どうやらCDにもなるそうですので、そちらを楽しみにしていようってことで落ちつきました。でも、行けるチャンスのある方は、ぜひ行ってきて感想を聞かせてくださいね。田中公平さんの公認サイトにある情報によると、2004年8月13日〜19日まで、東京厚生年金会館で全部で11回も公演されるようですよo(^o^)o


そうそう、この日の現場には親分(…この‘親分’という表現をしたのは、おっちゃんです)の田中公平さんも来てらっしゃったみたいです。で、開口1番「笛のおっちゃんのページ、よく見てますよ」なんて言ってくださったそうで、おっちゃんは恐縮しちゃったんですって。もちろん、それを聞いた私も…。
最近こうやって現場でも「見てますよ」という声が少しずつ多く聞かれるようになりました。これは本当に嬉しく、ありがたい限りです。こうした言葉を励みに、これからもおっちゃんには頑張ってメモしてきてもらいますので、どうぞお楽しみに♪

 

 

130 「光と水のダフネ」追加録音(大谷  幸)

2004年5月7日。サウンドシティで大谷 幸さんの「光と水のダフネ」の追加録音がありました。おっちゃんとマサさん、それに田代耕一郎さんの3人だけでのダビングなので、小さい方のBスタだったそうです。 

曲は全部で10曲くらい。その内おっちゃんの出番は5曲だったようですが、1曲ごとに楽器が違ったんだそうです。これはもう自他ともに認める驚異の持ち替え・マルチ笛プレイヤーとしてのおっちゃんの腕の見せどころですよね。

ちなみに、フルート・バスフルート・テナーリコーダー・オカリナ・バスオカリナを使ったんだそうです。 右の写真はテナーリコーダーを吹いてるところです。


実はこの日もデジカメを忘れて行ったそうなのですが、大島ミチルさんの「まっすぐにいこう。」の新シリーズの録音時の経験を生かして、私が何も言わずともちゃんと携帯で写真を撮ってきてくれました(^O^)

これは、この日に使った5種類の楽器たちです。

事前に「低めのリコーダー」とか「低めのオカリナ」っていう程度のオーダーはあったそうですが、実際にはスタジオ入って譜面を見るまでは、どの楽器(テナーリコーダーかバスリコーダーか?オカリナだと、どのキーのオカリナでって感じかな?)を使うのか分からないんだそうです。

で、取りあえず、いつものハンドバッグと色んな楽器が詰まっている大きなスポーツバッグを肩にかけて、いつものアタッシュケースとバスフルートとバスリコーダーを両手に持って…という、すごい格好でのスタジオ入りとなったそうです。この姿もぜひ写真に収めてみたかったところですね。


さて、どっかと荷物を下ろして譜面を見ると、バスリコーダーは要らなかったようですが、バスオカリナが必要ってことだったので、また駐車場に取りに行くハメになったそうです。

いやはや、ご苦労さま。でも、帰りもこれらの大荷物を持って駐車場へ向かうんですよね(^^ゞ


その内容ですが、前回の録音と同じくシンセの打ち込みに3人の生楽器をダビング…というパターンだったようです。で、仕事は極めてスムーズに行ったので、おっちゃんは約1時間で終わったんですって。

ところで、ここでちょっとシンセの打ち込みのお話を…予算の都合で生楽器が呼べない場合なんかはシンセのファゴットやホルンが先に入ってて、それにダビングするということがあるんだそうです。でも、これが結構やりにくいんですって。う〜ん、テンポはクリック音に合わせてやるんだから生でやってもシンセでやっても同じはずだし…となると、やっぱり生楽器ならではの「呼吸」や「フレージング」が感じられないからでしょうか。

でも、大谷さんのシンセは、いかにもシンセサイザーらしい音色を使われるそうなので、一緒にやっていてもあまり違和感を感じないんだそうです。とはいえ、色んなスタジオで、色んな録音パターンにすぐに順応していかなければいけないでしょうから、やっぱりすごいお仕事だなあと改めて思った今回のレポートでした。

 

 

129 モーツァルトの子守唄(山本健司)

2004年4月21日。ビクタースタジオの301スタに行きました。この日おっちゃんがやったのは1曲だけだったようですが、その1曲というのがあの有名なモーツアルトの子守歌だったそうです。詳しいことは分からなかったみたいですが、どうやら何かの映画の中で使われるんだそうですよ。実際の歌い手さんはニュージーランド(?)の方だそうですが、この日は日本人の女性(ソプラノ)が仮歌で入ってたみたいです。

おっちゃんはいつものように現場でインペク屋さんに色々と質問してみてくれたようですが、残念ながらこの日は映画のタイトルも歌い手さんの名前も、なぁ〜んにも分からなかったんだそうです。でも、最後に「分かったら連絡します」なんてことも言ってくれてたそうなので、そちらに大きな期待を寄せるとしましょう。がんばれ、インペク屋さんp(^-^)q

さて、この日のアレンジは山本健司さん。おっちゃんは今までに何度かお会いしたことがあるらしいのですが、それは随分と昔のことなんだそうです。かつての仕事仲間との久々の再会は、どんな気持ちだったんでしょうね。

この山本さんのアレンジでは、間奏にけっこう難しいフルートのソロがあったんだそうです。おっちゃんが「けっこう難しい」って言うくらいだから、相当なもんなのでしょうね。でも「派手すぎて画面のイメージに合わない」ということで、この部分はボツになってしまったんだそうです。おっちゃんは「やれやれ♪」なんて言ってましたが、私は画面に合う・合わないとは関係なく、ちょっと聴いてみたかったなあ。

編成は、加藤ジョーさんグループの弦とエルトン永田さんのピアノ、そして朝川朋之さんのハープだったようです。けっこう大掛りな映画のような気もしますので、それらしき情報をつかんだ方は、ぜひお知らせくださいね♪

 

 

128 火サス「分岐点」(糸川玲子)

2004年4月19日。久々の「火サス」の音楽録りのため、千代田区番町にあるサウンドインのBスタに行きました。音楽は糸川玲子さんで、楽譜に書いてあったタイトルは「分岐点」となってたようです。糸川さんのサイトによると、内藤剛志・川上麻衣子・梨本謙次郎・織本順吉・吉行和子などが出演するようですが、放送日は未定のようです。分かり次第、掲示板でお知らせしますね。

さて、この日のおっちゃんは途中から入って途中で抜ける…というパターンだったらしく、糸川さんとも帰り際にちょっとお話しただけで、何となく落ち着かない感じがしたそうです。というのも、これはギャラを少しでも節減するために楽器ごとの出番を細かく調べて、1人ひとりの拘束時間を出来るだけ少なくするようなスケジュールの組み方をしたという事情からきたものなんだそうです。やはり、今のご時世、どこの世界も厳しいんですね…。

そうそう、サウンドインのBスタというのは、フロアのほかにブースが2つあるんだそうですが、その他にもスタジオの中に「中2階」のようなところがあって、非常階段みたいなのを登っていくようなところがあるんだそうです。で、この日は、おっちゃんとサックスの佐野さんが、その中2階に入ってたんですって。中2階ってことは、スタジオ全体を上から見渡せて、ブースの中でモニターに映った指揮を見るのなんかより、ずっとずっと演奏しやすいのかしらん?それとも、孤立したような形になって、逆にやりにくいんでしょうかね…と、色んな想像がふくらむ私です。

この「分岐点」という回の音楽は全体で20数曲あって、おっちゃんが入っていたのはその内の7曲くらい。楽器はフルート・アルトフルート・ケーナを使ったそうです。「M1」…つまり、ドラマの1番最初に流れる音楽に、ケーナのソロが入っているはずなんだそうですよo(^o^)o
 
おっちゃんの話によると、篠笛やケーナやパンパイプなどの特殊楽器はキーや音域が合わないと演奏ができなかったり、余計な苦労をすることが多いらしいのですが、今回の糸川さんの場合はちょうど良い音域で、無理なパターンもなくて、気持ちよく演奏できたんだそうです。どうやら、前にケーナを使った時の音を聴きながら音域を考えて下さったんだそうですよ。こういった作曲家さんのちょっとした心配りが、ミュージシャンの方々にはとても嬉しいんでしょうね。

楽器の編成は、弦カルが桑田さんのグループ、ドラムは伊藤史朗さん、ベースはミッチーさん、ギターは千代正行さん、ピアノは古田りんずさん、ラテンパーカッションは菅原裕紀さん、それにクラリネットとバスクラリネットとサックスは佐野博美さんが持ち替えで指揮は中谷勝昭さんという、いつもは小編成でやっている火サスにしては、かなりの大編成だったようです。これはオンエアが楽しみですね♪

追記:その後、サウンドインの中2階のブースについては、こちらに写真つきでまとめました(^.^)b

 

 

127 マルイのCM(遠藤幹雄)

2004年4月18日。サウンドシティのBスタに行きました。この日やったのは「OIOI」のロゴで知られている「マルイ」のCMで、楽譜のタイトルは「丸井パーティースタイル #3」となってたそうですが、「#3」の意味はおっちゃんにも分からないんだそうです。もしかして、3ヴァージョンくらいあるってことなのかなあ…ちょっと気になるところです。

ピアノと弦カル(加藤ジョーさんのグループ)とフルートというシンプルな編成で、ピアノだけ先に録ってあるものにダビングという形だったみたいです。打ち込みなしのアコースティックなサウンドで、スタイルは「思いっきりクラシック」って感じだったんだそうですよ。 作曲は遠藤幹雄さんという方だったそうですが、おっちゃんはどうやら初対面だったみたいですね。先に入っていたピアノは、この遠藤さんご自身の演奏なんですって。おっちゃんは、この遠藤さんのピアノのサウンドには「かなりクラシックピアノをやった方でないと出ない、本格的な響き」を感じたんだそうです。

ただ、演奏をよく聴くと、クリックと少しズレているところなんかもあったそうで、「こういう録音というか、クリックにはあまり馴れてらっしゃらないのかな」なんてことも感じたそうです。しっかし、一瞬にしてそれら色んなことを感じとってしまうおっちゃん、ほんとすごいと思います。

このマルイですが、地方では見かけない気がするんですよね(単に四国っていうか…徳島にないだけ?)。なので、あの「OIOI」を見ても、とても「マルイ」なんて読み方は想像できなかった私です。いや、それはさておき、私の住む地域ではこのCMは流れない可能性が大なんです。もし見かけられた方は、商品情報だけでなく、ぜひ音楽の方にも耳を傾けてみてくださいね♪

 

 

126 映画「バスターキートン」(久石  譲)

2004年4月16日。久石 譲さんとのお仕事で、サウンドシティに行きました。久石さんにはワンダーステーションに行った時などには時々お会いするようですが、こうやってお仕事でお会いするのはしばらくぶりだったみたいです。そうそう、久石さんの録音はオケ録りだとほとんどの場合は代棒さんが入り、ダビングの場合は指揮者なし…というパターンが多いらしいのですが、今回は珍しく久石さんご本人の棒でやったんですって。このあたりからも、何か特別な意気込みみたいなものを感じられますね。

さて、そのお仕事の内容ですが、1926年に作られた「バスターキートン」の「The General(邦題:キートンの大列車追跡)」という「無声映画」リメイク版で、フランスの会社の製作なんだそうです。それに久石さんが新たに音楽をつけてカンヌ国際映画祭に出品されるんだそうですよ。 映像の方は、デジタル処理ですっかり傷などを除去してあるので、とても綺麗に仕上がってたんだそうです。もちろん、モノクロですけどね。で、無声映画というのは、弁士がしゃべったり、字幕が出たりするのが一般的らしいのですが、これはSEも台詞も全くない、映像と音楽だけの作品になるんだそうです。
 
それだけに音楽と映像のタイミングをきっちり合わせて作曲されていて(いわゆるフィルムスコアリング)、クリック音に忠実に演奏したあとのプレイバックで映像に合わせてみると見事に合ってたんだそうです。これはフィルムスコアなんだから当然と言えば当然のことなのですが、でもやっぱり演奏したおっちゃん本人も思わず「おおっ!」と思ってしまうほど、何か特別な世界みたいなものが見えたみたいですね。邦題の通り、最初から最後までずっと列車(もちろんSL)が走っているのですが、おっちゃんの受けた印象としては、その中でもかなり旧式の機関車が走ってるようだったんですって。音楽もそれに合わせて少し古めかしい趣を持ちながら、でもしっかりと現代的な音の使い方をしてるところもあって「映像と音楽だけで充分に楽しめる作品になると思うなあ」と、声を弾ませてました。
 
この日の楽器の編成は、弦(小池弘之さんのグループ・86442)・フルート(おっちゃん&木津芳夫さん)、オーボエ(石橋雅一さん)・クラリネット(星野 正さん他1)・ファゴット(前田正志さん)・大畠條亮さん(コントラファゴット)・ピアノ(エルトン永田さん)だったようです。大畠さんが演奏されたというコントラファゴットというのは、普通のファゴットの2倍サイズの楽器で、その分だけ音も低いんだそうですが、なかなか効果的に使われていたみたいですよ。繊細な人の心や情景を見事なまでに音だけで表現してしまう久石さんの音楽と、それに命を吹き込んだ世界最高水準と言われるおっちゃんたちミュージシャンの音色、カンヌでどんな話題を呼ぶか、今からとても楽しみですね♪

 

 

125 アニメ「SAMURAI 7」(和田  薫)

2004年4月15日。都内の早稲田にあるアバコスタジオに行きました。和田 薫さんのお仕事で、「SAMURAI 7」という新作のアニメの音楽録りをしました。これ「サムライ・セブン」って読むそうです。

「サムライ・セブン」とは、黒澤 明監督の「七人の侍」を原案としたアニメだそうですが、時代劇でありながらロボットが出てきたり…という「未来モノ時代劇(?)」みたいな不思議な趣きのアニメのようです。そういえば、2004年春の和田さんのもう1つの作品である「絢爛舞踏祭」にもロボットが登場しますし、1990年代前半ごろの和田さんのエネルギッシュな戦闘音楽の再来か、もしくは21世紀の和田さんの新たなロボット作品として、期待に胸がふくらみますねo(^-^)o

これは、おっちゃんの席から見た和田さんです。
写真の上にカーソルを乗せると、和田さんの姿がより大きく見えますよ。

手前に写ってる楽譜も、臨場感があっていい感じですね。


今回の音楽は、その「過去」と「未来」の微妙なバランスを反映して、それほど激しい戦闘シーン的なものはなかったようです。でも、弦やブラスセクションには、どちらかというと師匠の伊福部 明さん的なリズムパターンの連続とか、5拍子などの奇数拍子の曲が多かったので、スタジオには心地よい(私だったら絶対に耐えられない…(^^ゞ)緊張感が漂っていたそうですよ。

こちらはオーボエの庄司さん。

同じブース内でおっちゃんがこうやってカメラを構えてられるってことは、本番ではなく練習中なんでしょうか?

画面の手前には、おっちゃんの席とフルートとピッコロが見えますね。


和田さんの劇伴の代表作といっても過言ではない「犬夜叉」の篠笛でお馴染みの藤崎さんがこの日も篠笛と尺八で来てらっしゃったり、おっちゃんたちとは別に和楽器や色んな打楽器を織り交ぜて録音してたみたいなので日本的な要素の多い音楽かと思いきや、いつもに比べると打ち込みの部分も多く感じられたようで、「未来」の部分と「時代劇」の部分が絶妙に交錯しているのかなあと思えるような雰囲気だったようです。

あ、「打ち込み」と言っても、いわゆる「打ち込みの音楽」というわけではなく、効果音っぽいシンセの音とクリックが先に入っていた…という程度だったみたいですね。

また、犬夜叉の中でときどき出てくるような、のどかで牧歌的な感じの時代劇を描写したような曲もあったりして、このほのぼの感もおっちゃんは気に入ってたようです。あぁ〜私たちも早く聴きたいですよね〜。でも、取りあえずはスカパーとハイビジョンでの放映だそうで、「その内に地上波でもやるだろう」というお話だったみたいです。

画面の左の窓の奥に、棒を振る和田さんの姿が見えるでしょうか?

手前の大きい方の窓の奥には、ヴァイオリンのマサさんの姿も見えますね。 心地よい緊張感がこちらにも伝わってくるようです。


この写真は、上の風景を別の角度から見たところです。 和田さんの手がブレているところからも、その熱い振りっぷりが伝わってきますよね?

この日はスカパー(?)の取材カメラも入っていて、和田さんを色んな角度から捉えていたようです。ふむふむ、かなり力の入った番組なんでしょうね。その取材に便乗して、おっちゃんも横からしっかり写真を撮らせてもらったんですって。それが、右の写真です。

取材の様子からして、 製作(録音)現場のシーンが放映されるはずなのですが、やっぱりこれもスカパーとハイビジョンでのみなのでしょうか…。だとしたら、見れない私は本当に本当に残念です。

おっちゃんのパートは比較的ピッコロが多かったようですが、リコーダーの曲も1曲あったそうです。現場でアルトとソプラニーノで試したみた結果、ソプラニーノでやることになったそうです。おっちゃんからは「ちょっとオカリナっぽく聴こえるかも知れんよ〜」とのことですが、ちゃんと聴き分けられるかな〜?

上の和田さんといい、おっちゃんといい、どちらも穏やかな笑みがこぼれてて、いかに現場の空気が絶大なる信頼感と楽しさに満ち溢れていたかが分かりますよね? 

ところで、ちょっと余談ですが、おっちゃんがいつもスタジオに通ってる車の屋根の上には、こんな無線用のアンテナ(ビール缶で作ってるので‘カンテナ’と言うそうです)が乗っかってます。 よく見ると「2リットル」なんて書いてあるんで、かなり大きいんではないかと思いますね。こりゃ、遠くからでも目立つでしょうなあ(^^ゞ

で、この日、思いのほか早く着いたおっちゃんは、スタジオの駐車場の車の中でしばらくボ〜ッとしてたんですって。そしたら、AVACOのミキサーさんがこのアンテナに気付き「無線をするんですか?」って、声をかけてきてくれたそうです。どうやらこのミキサーさんも無線をされてるらしくて、ほんの一瞬とは言え、その関連の話題で楽しい交流の時間が持てたようです。

最後になりましたが、この日のメンバーは、弦(マサさんのグループ・86442)、フルート(おっちゃん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(星野正さん)、ファゴット(大畠條亮さん)、パーカッション(高田みどりさん他)、尺八と篠笛(藤崎重康さん)で、ブラスセクションはオケ系の方だったみたいですね。

さらっと見回した限りでは、おっちゃんがよく知っているのは堀川高校での後輩に当たる新日フィルのトランペット奏者の大倉さんだけだったそうです。和楽器など、別に録った分に関しては分かりません。あ、でも和太鼓は、あの林 英哲さんですよ。そういや、打楽器にはクリス&祥子さんもいらしたとか…。とにかく、地上波での放送が1日も早く実現されることを願うばかりですね♪

 

 

124 杉 良太郎「花の下にて」「縁」(桜庭伸幸)

2004年4月14日。ビクター青山のスタジオに行きました。桜庭伸幸さんのアレンジで、「花の下にて」と「縁(えにし)」という歌をやったそうです。1曲目は「花の下にて」という小椋 佳さんの曲ですが、京琴(山内喜美子さん)や琵琶なども入って、いかにも桜庭さんらしいかなり凝った編成だったようです。

2曲目の「縁」は、ホルン(南 浩之さん)とトランペット(岸さん)におっちゃんのケーナが入ったんだそうです。このケーナですが、一部分だけ2声になるところがあったらしく、ダビングにしてもらったんだそうです。こういった歌ものの場合は、ほんの1声でも重ねるとギャラが倍になるという美味しい決まりになってるんだそうですよ。

で、これら2曲を歌うのは、何とあの杉 良太郎さん。仮歌は別の方だったそうですが、ご本人もスタジオに来てらしたんですって。おっちゃんは「さすがの貫禄というか、存在感はあるなあ」と、感嘆してました。 歌い手さんも曲名もハッキリ分かってるので、ぜひテレビやラジオの歌番組ではチェックしながら聴いてみてくださいね♪

 

 

123 ハウス「バーモントカレー」CM(小杉さん)

2004年4月13日。サウンドシティのAスタに行きました。このお仕事は同じフルート奏者の相馬 充さんからいただいた仕事だったみたいなので、おっちゃんはセカンドフルート(実はピッコロ)だったそうです。

ハウス食品の 「バーモントカレー」のCMで、作曲は小杉さん。おっちゃんにとっては初めてお会いする方だったようです。この日は、まず最初に打ち込みのサンプルを聴いて大体の感じをつかんでから、おもむろにリハーサルに入る…というやり方だったみたいです。最近はこういった進行の仕方をするレコーディングも結構あるみたいですね。

音楽はかなり動きの激しいもので、編成は弦(マサさんのグループ・86442)に、ブラスとホルン、そしてパーカッションが2にピッコロが2本という感じだったみたいです。ちょっと変則的な編成らしいのですが、最近のCMにしてはかなり大きくて力の入った作品なのでは…と思ったそうです。画像の方は、モニターが遠くにあったのでよく見えなかったらしいのですが、「何やらアニメのキャラクターのようなもんが動いとった気がした」とのことでした。

その後、私は実際にオンエアされてるのを何度か見ましたが、甲冑を着たケイン・コスギが鯉のぼりを持ってるといった映像で、とにかく賑やかで勇ましい音楽でした。この西洋の剣士風の人がいっぱいいるのが、おっちゃんのいう「アニメのキャラクターのようなもん」に見えたのかもしれませんね。

トランペットがメインで、最後はけたたましく鳴り響くおっちゃんと相馬さんのピッコロが締めくくるといった感じの、とてもインパクトのあるCMでしたよ。鯉のぼりを持ってるということから5月いっぱいくらいはオンエアされるのではないかと思いますので、ドラマやワイドショーの合間のCMの際にも席を立ったりせず、しっかり見てみてくださいね♪

 

 

122 「ファイナルファンタジー XII」(崎元 仁・松尾早人)

2004年4月11日。ビクター青山のスタジオに行きました。イマジンが関係してるアニメの録音はサウンドシティでやることが多いらしいのですが、今回は珍しくビクターのスタジオだったみたいです。でも、スタジオとの相性が良くなかったのか開始からマイクやモニターのトラブル連発で、おまけにハードディスクがフリーズしたりなんかもして、実際に録音が始まったのは開始予定時刻から1時間近くも経ってしまってからだったそうです。

さて、この日はファイナルファンタジーのBGMで、オープニングを4種類とエンディングを3種類ほど録ったようです。作曲は崎元 仁さんで編曲が松尾早人さん。おっちゃんの話によると、松尾さんの譜面はとてもスタンダードというか、まるでオケの譜面みたいな本格的なスタイルで書いてあるんだそうです。また、 外見はスキンヘッドの怖い系の兄貴っぽい方らしいので、お行儀よく並んだ楽譜とのギャップがおっちゃんには何となくおかしく感じたんだそうです。

その、オケのような楽譜の話ですが…例えば、スタジオの譜面では「?=120」みたいには書いても「Allegro」とか「Andante」みたいな速度記号や表情記号を使うことは滅多にないんだそうです。でも、この日はイタリア語のオンパレードという感じだった上に、譜面の書き方もスタジオでよくある打ち込み系やポップス系の人たちが書く譜面とは全く違って、いかにもクラシックの作曲家が書いたという趣きの楽譜だったそうです…といっても、そのオケの譜面やクラシックの譜面とやらを見たことがない私には、いまいち想像できないんですけどね。いつか機会があったら、その打ち込み系やポップス系の楽譜とクラシックの楽譜っていうのを、見比べてみたいもんです。で、それはまた、おっちゃんのページにあるスタジオミュージシャンの条件というコラムにも通ずるものがあるかもです。

メンバーは木管は全て2管ずつ…つまりフルートはおっちゃんと木津芳夫さん、オーボエは庄司知史さん他1名、クラリネットは星野 正さん他1名、ファゴットは大畠條亮さん(コントラファゴット)と前田正志さん(普通のファゴット)、弦はマサさんのグループ(10・8・6・4・3)で、トランペットとトロンボーンはオケ系の方だったみたいです。それから、ホルンは南 浩之さん他2名でピアノは松田真人さん、指揮はD島公二さんという感じだったみたいですね。

おっちゃん曰く「最近のスタジオ録音としては、かなりの大編成やと思うなあ」ですと。最初にトラブったのが響いて、終わりは約30分くらい押してしまったそうですが、そんなことは忘れてしまうくらい聴き応えのある音楽になってるようですよ。何せ、オープニングとエンディングばかりだったこともあって、全体的に密度もテンションも高い感じの音楽だったみたいですしね。 我が家にはゲームの類は一切ないので聴けないのですが、聴ける機会のある方はぜひ感想を寄せてくださいね♪

 

 

121 映画「新暗行御史」(大谷  幸)

2004年4月6日。サウンドシティで「新暗行御史」というアニメ映画の録音に臨みました。作曲は大谷 幸さん。「しんあんぎょうおんし」という聞きなれないタイトルなんですが、大谷さんのお話によると原作は韓国のものなのだそうです。詳しい内容はこちらなどを参考にしていただければと思いますが、けっこう深く考えさせられるようなところもあるストーリーなんだそうですよ。

映画ということもあってか、かなりの大編成だったようです。弦はマサさんのグループで86443(?)、ホルンが藤田乙比古さん他2名、パーカッションが高田みどりさんと草刈とも子さん、木管セクションは変則的で、フルートはおっちゃんの他に木津芳夫さんと金子奈美さん…と3人もいて、ファゴットは大畠條亮さんというメンバーだったようですね。この、おっちゃんからの報告をみると、オーボエやクラリネットはなかったんでしょうね。う〜ん、確かにとても変則的かも…。それ以外には、クリックとあらかじめ打ち込んだシンセの音があるだけで、リズム隊らしきものはなかったようです。

また、どこか「コンドルは飛んでいく」を思わせるようなケーナのソロや、平行5度(←これはおっちゃんの原稿にあった用語そのままです。私に質問されても答えられませ〜ん)を含んだ、ちょっと中国的な趣きもあるフルート3本の音楽などもあって、おっちゃん自身が「ええ感じやった〜♪」と言ったくらいの素敵な音楽だったみたいです。楽器はフルート・ピッコロの他にケーナやパンパイプも使ったみたいですね。

87番104番)もさせていただいた「光と水のダフネ」に出てくるのとちょっと似たパターンだったみたいです…といっても、私はまだ「光と水のダフネ」の中では、パンパイプの音を確認できてないような…あまりに深夜すぎて、毎回は見えてないってのも原因の1つなんですけどね。あ、少し脱線しますが、この「光と水のダフネ」は2004年4月21日にサントラ第1弾がリリースされるようです。こちらも楽しみですねo(^-^)o

この日のおっちゃんはかなり早くスタジオに着いたらしくて、先にちょっとスタジオの中を覗いてきたんですって。そしたら、その時は男声合唱(?)のダビングをやってたんだそうです。チラッと聴いた感じでは、合唱といってもかなり低い声の、どちらかというとお経に近いような感じだったようです。これもファゴットと同じく、悪魔か何か恐いもの(シーン?)をイメージしてるのかもしれませんね。そうそう、おっちゃんたちが終わったあと、マサさんが二胡のダビングもやっていたようですよ。
 
全体としては、大編成の弦のダイナミックなサウンドと、打楽器や笛類のエスニック風な音がよくマッチした音楽だったみたいです。ほんと、公開が楽しみですね。で、その映画情報をかなり検索してみたのですが、詳しい公開予定などを見つけることができませんでした。何か情報をお持ちの方は、ぜひお知らせくださ〜いm(__)m

 

 

120 五木ひろし「長崎の鐘」「青い山脈」「かえり船」(前田俊明)

2004年4月5日。五木ひろしさんのアルバム録音のために、文京区関口台にあるキングレコードのスタジオに行きました。おっちゃんたちミュージシャンの間では「最近はカバーものが多いよなあ」なんて話をすることがしばしばあるそうですが、今回も「長崎の鐘」「青い山脈」「かえり船」などの懐メロの名曲をカバーしたものだったそうです。

アレンジは前田俊明さんで、おっちゃんが入っていたのは以上の3曲だったみたいですが、他にはどんな懐メロがあったのかな〜?…といっても、私が知らないくらい古い曲が多かったりして(^^ゞ

この、おっちゃんが参加した3曲について、おっちゃん自身が少し説明をしてくれました。
「長崎の鐘」は甲子園でお馴染み「栄冠は君に輝く」を作った古関裕而さんの名曲で、戦後まもないころにヒットしてたようです。オリジナルは藤山一郎さんの名唱で知られてたんですって。ちなみに、その藤山さんの歌声はこちらで聴けますよ♪

服部良一さんの名曲である「青い山脈」は、もともとは映画の主題歌だったみたいですね。色んな方たちの手によって何度も映画化された作品のようですが、映画を観たことがない人でもよく知ってる曲ですよね。 一応こちらの動画で聴いていただけますよ♪

ここでおっちゃんがポツリと一言。「それにしても、このところはこういう懐メロのカバーが多い気がするなあ。1つには、最近あんまりいい曲が出てきてないってこともあるかもしれんなあ」ですって。うんうん、耳に残りやすいメロディ、心に染みる曲、何年たってもふと口ずさんでしまう曲…こういうのって、昭和の曲の方が多い気がします。

いや、でも、今の時代にも色んな作曲家さんが心を込めて大事に作った名曲がいっぱいあるはずだし、これからいっぱい生まれてくる可能性もありますよね。それらに少しでも多くおっちゃんが参加してて、ここで取り上げていけたらいいなあと思っています。

 

 

119 佐川急便CM「E−コレクト」(近藤さん)

2004年4月1日。この日は銀座の外れにある音響ハウスの1スタにいきました。佐川急便の「eーコレクト」のCM録音で、熊谷さんのアコーディオン、おっちゃんのフルート、寺島昌夫さんのトランペット、佐藤 潔さんのチューバ、それにパーカッションが2名という、ユニークな編成だったようです。

おまけに、ブースにいるパーカッションのお2人以外はフロアに1列に並んでやるという、今どきとしては珍しいスタイルでの録音となったようです…と書きつつ、実はオーソドックスな編成がどんなもので、それに対して今回は○○の楽器がいるから、または○○の楽器がいないから「ユニークな編成」と呼ばれることになるっていうのがイマイチ分かってない私です(^^ゞ

さて、前述の「今どきとしては」という部分ですが、最近ではトランペットやチューバのような大きな音がする楽器とフルートが一緒に並んで演奏するということは滅多にないんだそうです。言い替えれば、ちゃんとブースに分けて録って、あとでエンジニアさんが混ぜ合わせるって方法がほとんどなんですよね。でも、そういう「音が回りまくった(←これ、おっちゃんの表現そのままです)」ちょっとレトロな感じのサウンドが狙いだったみたいです。ブースに入ってたパーカッションも「音がもっと回った方がいいなあ」ってことで、わざわざブースのドアを開けたり、半開きにしたり、色々と試してたんだそうですよ。

この、とてもユニークな録音をやってのけたのは、近藤さんという作曲家さんだったようです。 おっちゃんは「30分くらいで終わるかなあ」なんて思ってたそうですが、何の何の…音の録り方を色々と検討したり試したりした上に「絵合わせ」の確認などでも少し手間がかかったようで、当初の拘束予定である2時間をたっぷり使ってしまったようです。で、この日のおっちゃんはハシゴだったのですが、たまたま2軒目のお仕事も同じ音響ハウスの今度は3スタだったので遅刻の心配なんかは全くなかったようでした。何より、何より♪

 

 

118 あさみちゆき「砂漠のような東京で」(矢野立美)

2004年3月31日。千代田区番町にあるサウンド・インに行きました。ウルトラマンなどでお馴染みの矢野立美さんのアレンジで、「砂漠のような東京で」という曲にリコーダーをダビングしたんだそうです。

この曲は、1974年にいしだあゆみさんが歌ってヒットした曲だそうですが、実はそのオリジナルでもおっちゃんがオカリナを吹いてるんだそうです。その当時、テレビの歌番組に何度か出たりもしたんだそうですよ。でも、おっちゃんは「この歌に関しては、どうもあんまりいい記憶がないんよなあ」ですって。何でだろう… ?

今回はオリジナル曲と比べてキーが1音上がってたみたいですが、「オリジナルはオカリナでやったんだよ」って話が出たこともあって、一応オカリナでもやってみたんだそうです。で、リコーダーと比べてみた結果、やっぱり今回はリコーダーで…ということになり、ソプラノリコーダーでやったんですって。

この日はおっちゃん1人だけのダビングなので、ほとんどぶっつけ本場でアッという間にお仕事は終わってしまったんだそうです。矢野さんとは「このオリジナルをやったころは、こんな感じの仕事が随分たくさんあったよなあ」なんて話をして、スタジオを後にしたそうです。ちなみに、今回のカバー曲は、あさみちゆきさんという方が歌われるそうで、アルバムの中の1曲として収録されるようです。

 

 

117 宮川大助・花子「河内の恋女房」「ハルウララ賛歌」(池田孝春・桜庭伸幸)

2004年3月30日。この日のおっちゃんは、千代田区一口坂にある、キャニオンレコードの1スタに行きました。

1曲目の「河内の恋女房」という曲のアレンジが池多孝春さん。古いパターンの演歌調の曲だったようですが、イントロと間奏に有名な歌劇「リゴレット」の「女心の歌」の断片が入ったり、突然「河内音頭」の一節が出てきたり…という、凝った仕立てになってたみたいです。

2曲目「ハルウララ賛歌」のアレンジは↓の梅沢富美男さんのレポートにも出てきた桜庭伸幸さん。こちらはマイナーの軍歌調で、最後は競馬の追い込みのように思いっきり「accelerando(アッチェレランド:だんだん早くなる)」して終わる…といった感じだったそうです。

歌はあの宮川大助・花子さん。この日の時点では仮歌は入っていなかったし、ご本人たちも来てなかったみたいなので、はてさてどんな歌になるのやら…でも、ちゃんと市場に出回るCDなんだそうですよ。

最後に、この仕事を終えたときのおっちゃんの一言を…「まあ、ミュージシャンも長うやっとると、色んな仕事があるもんじゃわい」ですと。でも、色んな仕事があるから、こうやって取り上げてリポートしてても面白いんですよね。これからもますます頑張ってもらわないと♪

追記:この2曲は「ハルウララ賛歌」がメインで、そのカップリング曲として「河内の恋女房」が収録され、CDとして発売になりました。

 

 

116 成世昌平「踊子」「ふるさとへ翔ぶ思い」(竜崎孝路)

2004年3月29日。港区溜池の近くにあるクラウンレコードのスタジオに行きました。このクラウンレコードは駐車場の便が悪いらしくて、いつもスタジオから歩いて5分くらいの駐車場に置くんだそうですが、この日はそこも満車で、更に遠く離れたアークヒルズの駐車場に入れることになったんだそうです。 ここはサントリーホールや全日空ホテルと共有の駐車場ということになるらしいので、出口もホテルなんかと同じらしいのですが、いつもだと幾つも動いている回転ドアが何故かこの日は全て止まってたんだそうです。で、何事かと思ったら、六本木ヒルズで起こった、小学校入学直前の男の子が回転ドアに挟まれて亡くなるという痛ましい事故の影響だったみたいです。おっちゃんは「整備点検をしとるんか、単に運転を自粛しとるんか、とにかく都内の各ビルで同じような状況になっとったんちゃうかなあ」と話してました。

さて、仕事の方ですが、竜崎孝路さんのアレンジで歌モノを2曲やったそうです。最初はフルートで「踊子」という曲を。これは昭和32年に三浦洸一さんが歌ってヒットした曲のカバーなんだそうです。ちなみに、三浦さんの歌声はこちらで聴いていただけますよ。で、今回の仮歌を聴いておっちゃんは「えらい音域の高い人やなあ」と思ったそうですが、どうやら3月22日のレポでご紹介した成瀬昌平さんとのことでした。

おっちゃんと竜崎さんとは五木ひろしさんの「横浜たそがれ」以来のお付き合いになるそうで、今までにやらせてもらった曲はもう数え切れないくらいあるみたいです。それらの曲を発掘していくのも、今後の課題の1つかな?

2曲目は「ふるさとへ翔ぶ思い」というオリジナルの曲で、こちらはオカリナで演奏したそうです。おっちゃんの話によると、オカリナやリコーダーの場合はオクターブ関係があやふやで、楽譜を見て適当にやる(オカリナの場合は楽譜に書かれてるよりも1オクターブ上の楽器を選んで吹く)とOKになることが多いらしいので、この日もいつも通りに高めのオカリナを選んでやってたら「高すぎる」と言われてしまったそうです。どうやら、竜崎さんの場合は厳密に実音を考えて書いてらっしゃったみたいですね。で、低いC管でやってみたらバッチリOKが出たんだそうです。でも、これだと音域が足りないところがあったそうなので、1ヶ所だけ変更してもらったんだそうですよ。いやはや、毎回ほんとに色んなことがありますね。

 

 

115 梅沢富美男「夢芝居」のリメイク(桜庭伸幸)

2004年3月24日。↓の「アルデンティーノ」のCM録音のあとで、港区西麻布の「ON AIR」というスタジオに行きました。おっと、その前にもう1軒どこかでお仕事があったはず…。ま、それはさておき、このスタジオでは梅沢富美男さんのヒット曲「夢芝居」のリメイク録音でした。アレンジは桜庭伸幸さん。
 
あの曲は、オリジナルも桜庭さんのアレンジなのですが、確か笛の類は入っていなかったはず…おっちゃんもそう思って聞いてみたら、やはり使っていなかったとのことでした。でも今回はちょっと趣向を変えたアレンジということで、ケーナを使うことにしたらしいです。 
 
おっちゃんの話によると、変わったのは楽器の編成だけではなく全体的に元のバージョンとはかなり変わった雰囲気に仕上がっていたらしいです。たとえば歌の前半はバラード風になっていたり…とかね。でも、あの特徴のある弦のイントロのパターンは、しっかり生かされたんですって。
 
さて編成ですが、おっちゃんのケーナと佐藤のゆりさんの弦グループ、成島さんのラテンパーカッションによるダビングだったそうですが、梅沢さんの仮歌もしっかり入ってたそうですよ。テレビなどで聴ける日が楽しみですね♪ 

 

 

114 日清食品CM「アルデンティーノ」(原田さん)

2004年3月24日。この日のおっちゃんは、東京タワーのすぐ隣にある、その名も「タワーサイド」というスタジオに行きました。道路事情がスムーズだったために予想外に早く着いてしまったらしく、お仕事前にしばらく増上寺の境内をお散歩したそうです。そのときに携帯カメラで写した見事な枝垂桜の写真を、おっちゃんやこのHPに集ってくれてるおっちゃんファンの皆(通称あさひ組)の携帯にメールしてくれましたっけ…。ほんと、きれいでした〜♪

さて、この日のお仕事は「1人でダビングしまくる、リコーダーのアンサンブル」だったそうです。でも、お仕事に取りかかる前に「そのサンプルがありますよ」と言われて、聴かせてもらうことにしたんですって。すると、確かにリコーダーのカルテットで、どうやらヘンデルの「水上の音楽」の中の1曲だったみたいです。でも、何とその音が、素人がラジカセか何かで録音したような恐ろしくバランスの悪い音で、しかもそれがしっかり市場に出回っているアルバムだというので、おっちゃんはとても驚いてました。そのカルテットをやってる団体名を聞いてみると結構よく知られた団体だったそうですが(私も教えてもらいましたが、知りませんでした(^^ゞ)、そこのごく初期のころのライブ録音なのだそうですよ。

で、その曲をそのまま演奏するのではなくて、そういう感じでやってほしいとのことで、サンプルとは別のオリジナル曲が用意されていたようです。こちらの作曲は原田さん。サンプルのカルテットとは違って、トリオになってたそうです。音域を見ると、バスリコーダーがあるといいなあって感じだったそうですが、バスはオーダーされてなかったので、ソプラノ・アルト・テナーでやったそうです。

サンプルで聴いた音はバランスも音質もひどく、これに似せてやる…というのは、さすがのおっちゃんでもなかなか辛いものがあったんですって。

でも、「なるべく下手な感じでやってほしい」とのご要望だったので、色々と考えた末にリコーダーの歌口の「ブロック」と呼ばれる部分を取り外して、少しずらせた状態でセットしてみたそうです。


右上の写真は、実際にお仕事に使ったときの状態ですね。
右下の写真は、その「ブロック」と呼ばれるところを完璧に外してみた状態の写真です。こうやって外したあとで、右上の写真のようにずらしてセットしたわけですね。

でも、こんなことをして、あとあと大丈夫なんでしょうか…。やっぱりこれは究極の技ってことで、頻繁にやってると、どこかに隙間とか出来てきてマズイんでしょうね?また、この状態で吹いたときのピッチの問題とかも大丈夫だったんでしょうか?

色々と心配に思うことはあるのですが、無事に録音を終えてリポートを書いてくれてるってことは、私の考えすぎってことなのでしょうね(^^ゞ


おっちゃん曰く「こうしたら、かなりひどい音になることは前から知ってたんよな。で、これで聴いてもろたら、OKが出たんじゃ」ですと。自分の持ってる楽器の特性を研究しつくし、それらを上手く利用した裏技もしっかりと自分のものにし、何だかんだ言いながらも製作者側の色んな注文にサラッと応えてしまうおっちゃん。いつもいつも本当にすごいなあと思っているのですが、今回はまたそれが格別に引き立つリポートとなりました。私のつたない編集でも、この素晴らしさと感動が伝えたられたらいいんですけどね…。

これ、日清食品の「アルデンティーノ」というCMで、4月から「2分で作れるアルデンティーノ」というキャッチコピーでオンエアされてますので、ぜひ注意して見つけてくださいね。おっちゃんからは「ヘンなリコーダーの音がしていたら、見て(聴いて)笑って下さい」なんてコメントももらいましたが、なかなかどうして、素敵なCMでしたよ。あの雰囲気にあんまり整った音が添えられるよりは、かえってその「下手」な感じの音がよく合ってると思います。何といっても「わざと」下手に吹いてるところが、ミソなんですよね〜♪

 

追記:そのCMですが、↓こちらで見ていただけます(^.^)b

 

 

113 劇場版「クレヨンしんちゃん」から「攻殻機動隊」まで5軒ハシゴの日

2004年3月22日。この日はまず、世田谷区小田急線の祖師谷大蔵の近くにある「ALTO」というスタジオに行きました。ときどき行く「CRESCENT STUDIO」にわりと近い場所らしいのですが、何せ初めて行くスタジオだし、一方通行が複雑な地域らしいってことで、かなり早めに出かけたんだそうです。でも、案ずるより生むが易しで、場所は意外とすぐに分かったんですって。商店街のCDショップの地下にあって、「少年アシベ」や「クレヨンしんちゃん」「サイボーグクロちゃん」などの音楽を手がけてらっしゃる荒川敏行さんのプライベートスタジオだったみたいですね。

ここでの録音内容ですが、打ち込みのシンセにオカリナで2曲ほどダビングしたようです。どうやらこれは「クレヨンしんちゃん」で使われるらしいです…といっても、今年の映画で使われるのか、テレビシリーズで使われるのかは聞きそびれてきちゃったとか。で、相変わらずの見事な演奏ぶりでアッという間に録音を終わらせ、すぐ次のスタジオに向かったそうです。

実は、1軒目と2軒目の時間的な間隔があまりない上に、1軒目のスタジオが都心部から少し離れていたこともあって、次の溜池のクラウンレコードまでの移動が間に合うか、おっちゃんはちょっとドキドキしてたようです。でも、スタジオアルトでの録音がとても早く終わったので、事なきを得たようですね。

その2軒目のスタジオでは、成世昌平さんという方のアルバム録音でした。この日におっちゃんがやったのは2曲。まずは千昌夫さんの大ヒット曲である「北国の春」のカバーですが、秦カナミさん(かなかなみさん、‘秦’と書いて‘かな’と読むそうです)という方のアレンジだったようです。おっちゃんは初めてお会いしたようですが、秦さんが関西弁を話されるので「大阪の方ですか?」って聞いてみたんですって。そしたら、和歌山にお住まいなのだそうですよ。

楽器は「サンポーニャ」という注文だったので、おっちゃんは事前に「瀬木貴将さんのようなサウンドをイメージしてらっしゃると、私の楽器では対応できないかも…」って、伝えてあったんですって。サンポーニャとパンパイプって、呼び名が違うだけで同じ楽器だと思うんですが…どうなんでしょ?

でも、一般的には瀬木さんのような、力強いっていうか、ピッチがハッキリしているっていうか…太い音?のイメージがあると思うんですが、おっちゃんの吹くパンパイプは優しく風に溶けるような音色で、明らかに他の人の音とは違うんですよね。多分、おっちゃんもそのあたりのことを心配して言ったんだと思います。 でも、現場でサンプルに入っていた打ち込みの音を聴くと、まるでおっちゃんのパンパイプをサンプリングしたような音だったので、音色に関しては全くOKだったみたいです。おっちゃんは「もしかすると、打ち込みの音源の名前が‘サンポーニャ’となってたんかもしれんなあ」なんて言ってましたが、そうするとサンポーニャとパンパイプって、別の楽器なのかしらん?…う〜ん、分からん。

あ、歌い手の成瀬さんはかなり高い音域を持ってらっしゃる方だったようで、オリジナルとは全く違ったフォークソング調?バラード風?の、なかなかユニークな「北国の春」だったみたいです。ここで、1曲を残して3軒目に向かいます。

さて、3つ目の仕事は、サウンドシティで劇場版クレヨンしんちゃん「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」の録音でした。公開は2004年4月17日(土)からで、音楽は「ポケットモンスター」の音楽などを手がけられている宮崎慎二さん。中に1曲だけ澤口和彦さんの曲も入ってたそうです。そういや、宮崎さんがクレしんを担当するのは久々でしょうか…ここ2〜3年は浜口史郎さんだった気もしますもんねえ。ポケモンで魅了してくれるような宮崎さん節が大爆発という感じで、音楽だけ聴いてるととてもクレヨンしんちゃんだとは思えなかったそうですが、「これが画面に乗っかると、うまい具合にマッチするから、劇伴というのはなかなか興味深い面があるよなあ」と、おっちゃんも感心してました。映画ということもあってか、かなりの大編成でダイナミックに鳴りまくりという感じだったそうです。

メンバーは、木管はフルートだけ2本で、おっちゃんの他に木津芳夫さん、オーボエが石橋雅一さん、クラリネットは十亀正司さん、ブラスはトランペットが菅坂雅彦さん他、トロンボーンが松本 治さん他、ホルンは藤田乙比古さん他、パーカッションは高田みどりさんと草刈とも子さん、弦はマサさんのグループでした。

サウンドシティが終わったあとはもう一度クラウンに戻って、2軒目と同じ成世昌平さんのアルバムに再び参加したようです。本当は2軒目に行った時点で続けて2曲できればよかったのでしょうけれど、サウンドシティでのクレヨンしんちゃんのお仕事が先に入っていたので、出戻り?ダビングになったというわけです。やったのは文部省唱歌の「ふるさと」で、こちらはリコーダーを使ったそうです。

この日、最後のお仕事はビクタースタジオの303スタで、菅野よう子さんが音楽を担当されている「攻殻機動隊」の録音でした。ここではアルトフルートのダビングだったようです。おっちゃんから「菅野さんの録音では、いつもあんまりマトモなことをやらせてもろたことがないんよなあ…」と言う前振りのあとで、「今日はアルトフルートで、尺八のようで尺八ではない、どちらかというとジャズフルートみたいなサウンドで、思いっきり息の音…つまりノイズが入った強いアタックのサウンドがほしいってな注文だったんじゃ」との報告がありました。

この尺八風アルトフルートは何度もやったみたいで、やっとOKが出てスタジオを出たのは、日付が変わる頃だったみたいですね。本当にお疲れさんの1日でした。おっちゃんからは「…ってなことで、あちこち動き回った長い日が終わったわ。考えてみたら、昔はこういうスケジュールがほとんど毎日だったんよなあ。よくぞ身体が持ったもんじゃと思うわ。まあ、若かったってこともあるんかもしれんの〜」なんて言葉で締めくくられましたが、そんな弱気なことを言わずに、まだまだこれからもドンドン頑張ってほしいものですo(^o^)o

 

 

112 映画「丹下左膳・百万両の壺」(大谷  幸)

2004年3月16日。この日のおっちゃんはサウンド・インBスタに行きました。いつもかなり早めにスタジオに到着してるおっちゃんですが、この日はスタジオ入りも早めにしたそうです。すると、前の録音がもう終わってたらしく、すでに「おっちゃん待ち」状態になってたんですって。で、「もう出来ますよ〜♪」ということで、早速お仕事モードになったそうです。

さて、内容ですが…大谷 幸さんのお仕事で「丹下左膳・百万両の壺」という映画の音楽録りなのだそうです。「丹下左膳」と言えば、右目の上に大きな刃傷がある昔のチャンバラヒーローですよね?…と言っても、私はこの程度しか知りません。でも、今回の音楽を聴いた限りでは、とても時代劇とは思えない…どちらかと言うと、前に2回ほどレポさせていただいた「光と水のダフネ」に近いようなエスニックなサウンドだったようです。そんな不思議な音楽なのでアニメなのかと思ったら、ちゃんと実写の映画なんだそうですよ。おっちゃんは「多分、何か特殊な効果を狙ってるんやろなあ」なんて言ってましたが、だとするとその効果のほどが楽しみですねo(^o^)o

ところで、この大谷さんバージョンの「丹下左膳」は、恵比寿のガーデンプレイスのビル内にある映画館「恵比寿ガーデンシネマ」の開設10周年記念作品ということで、都内ではこのガーデンシネマでしか公開されないんだそうです。全国では大阪・神戸・札幌・福岡・仙台・岡山での公開が決まってるそうですけどね。余談ですが、ガーデンプレイスの39階には美味しい焼き鳥屋さんがあるらしくて、おっちゃんたちは無線のオフ会でよく行くんだそうです。でも、おっちゃんはそこに映画館があったのには気付いてなかったみたいで、今回のレポでそれを知り驚いてました。

おっちゃんの、大谷さんの手掛けられる作品に対するイメージは「何となくマイナーで、ユニークかつマニアックな感じのものが多い」なんだそうです。今回も、タイトルから想像すると思いっきり時代劇っぽいのですが、それにこんな感じのエスニックな音楽がつくってことで「何か、かなりマニアックな部類の作品なんかもなあ」なんて話してました。はてさて、一体どんな作品なのやら…?ちなみに、豊川悦司さん・和久井映見さん・野村宏伸さん・麻生久美子さんなどが出演するようですよ。公開は、2004年の夏ごろらしいのですが、詳しいことはまだ分かりません。

ちょっと内輪の話(?)になりますが…さすがに予算が無いらしくて、40曲もある音楽の中の、ごくわずかしか生楽器が使えないのだそうです。その中で、おっちゃんがやったのは5曲くらいだったみたいですね。楽器としては、パンパイプ・ケーナ・リコーダーを使ったそうです。あ、そうそう、おっちゃんのダビング前にマサさんの二胡が入ってたんだそうですよ。で、帰りがけには、このところのエスニック系のお仕事では必ずと言ってもいいほど一緒になる、ギターの田代耕一郎さんとすれ違いになったとか…。ほんと、ちょーエスニックな香りがしますよね(^^ゞ
 
本当のお仕事の開始予定時刻は19時だったのですが、ちょっと早めに始めたことと、ほとんど1発OKでやってしまったという素晴らしい流れのおかげで、19時20分ごろにはもう終わってたんですって。いやはや、毎度のことながら、本当にお見事な仕事っぷりですね。この夏、恵比寿のガーデンプレイス付近、または公開予定地域に行くことのある方は、ぜひ楽しんできてくださいね♪

 

追記:これ↓こちらのような映画で、すごく面白いみたいですよ(^.^)b

 

 

111 アニメ「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」(和田  薫)

2004年3月11日。和田 薫さんの新作アニメの録音で、都内の早稲田にあるAVACOスタジオに行きました。以前は「犬夜叉」の録音をはじめ、和田さんの音楽録りはほとんどこのAVACOスタジオだったのですが、ここ最近は色んなスタジオを試してらっしゃるみたいですね。でも、確か映画「犬夜叉・天下覇道の剣」の録音はこのAVACOスタジオだった気が…おっちゃんは別のお仕事とバッティングして泣く泣く参加を諦めた、あれですよあれ。そんなわけで、おっちゃんにとっては久々のAVACOスタジオとなりました。

さて、この日の和田さんですが…ご自身のHPの掲示板でも「4月の新番組の書き40曲に奮闘中で、24時間体制です」と書かれていたように、連日の「書き」による徹夜のせいで少し顔色がすぐれないようにも見受けられたそうです。う〜ん、心配ですね…。

でも、そんな心配を吹き飛ばすかのような滑らかなトークとエネルギッシュな指揮ぶりだったみたいですよ。私としては、2003年11月のコンサートでの和田さんの姿が目に浮かびますo(^o^)o

ところで、その新番組のタイトルですが、「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」というアニメで、4月1日の午後6時30分よりテレビ東京系列にて放送開始になるんだそうです。何でも「火星に海がある」という想定で、その火星の海を舞台に活躍する海賊達の海洋スペクタクルなのだそうですよ。つい最近、実社会でも「火星には水があった」という事実が確認されたばかりなので、何だかタイムリーなアニメですよね。

でも、それ以上の詳しい内容については、和田さんもまだあまりよく分からないんだそうです。どうやら、絵の方もまだちゃんと仕上がってないみたいですしね。そんな条件の中でイメージを膨らませて作曲するというのは、本当に大変だと思います。和田さんの「いま地獄の○丁目です…」なんて声が聞こえてくるのも分かる気がしますね(^^ゞ

あ、音楽は「犬夜叉」のような和風ではなく、勇壮な戦闘シーンのものが多かったようです。それ以外にも「ロードス島戦記」を思わせるようなエスニックな曲や、「犬夜叉」の弥勒さまが出てきそうなリズムの曲もあったようですよ。で、これに田代耕一郎さんのギターなどが入ると(翌日にダビングなんだそうです)、また更にエスニックな風味が加わるんでしょうね。いやぁ〜楽しみ、楽しみo(^o^o)(o^o^)o

笛のパートとしては、フルート・ピッコロ・リコーダー・ケーナ・パンパイプを使ったんですって。今回は(和田さんにしては珍しく?)和楽器が入っていなかったので、その分おっちゃんの笛の出番が多かったようです。

久々にお2人のツーショットを見ましたが、やっぱり10数年もの信頼関係を感じさせる素敵な笑顔ですね(*^^*)


40曲のうち数曲は打ち込みのシンセが入った曲もあったみたいですが、メインはあくまでも生オケでリズム隊も入らないという、いわゆるクラシック編成に近いものだったみたいです。また、アイキャッチみたいな短い曲もあったものの、けっこう長いものが多かったみたいで、おっちゃんも「あれは作曲も大変だっただろうなあ」なんて言ってました。

それを裏付けるかのように、何と写譜の方もいつもの写譜屋さんだけでは書ききれなくて、何人かに応援を頼んだんですって。だから、色んな書き方の楽譜が混ざってたんだそうです。 しかも編成もかなり大きく、マサさんのグループ(86442)にフルート(おっちゃん)・オーボエ(庄司知史さん)・クラリネット(星野 正さん)・ファゴット(前田さん→途中で大畠條亮さんと入れ替わり)、ブラスはトランペット(大倉滋夫さん・西村浩二さん他)・トロンボーン3・ホルン3(松崎さん他)・パーカッション2(梯 郁夫さん他)・ハープ(朝川朋之さん)という感じだったようです。で、次の日に田代さんによるギターのダビングがあるというわけですね。


この日のエンジニアは、おなじみの山田正弘さんでした。

右は歓談中の和田さんと山田さん。お2人のにこやかな表情からも、現場の雰囲気がいかに和やかだったかが分かりますよね?

和田さんのHPの情報によると、男声コーラスなども聴けるようです。お楽しみにね〜♪

 

 

110 アニメ「まっすぐにいこう。」(大島ミチル)

2004年3月8日。大島ミチルさんとのお仕事で、港区麻布台のサウンドシティに行きました。この日は2003年8月に関西地区で、翌9月には関東地区でオンエアされた読売テレビ制作のアニメ「まっすぐにいこう。」の音楽録りでした。「マメタロウ」と「はなこ」という犬が主人公の心あたたまるアニメで、前回のシリーズが大好評だったとのことで今回のオンエアが決まったそうです。音楽も、今回のシリーズに合わせて全て新たに、しかもまたフィルムスコアリングで作曲されたようですよ。

この日に録ったのは約30曲で、そのうち木管楽器が入っていたのは20曲くらいだったみたいです。 曲想は、アニメの内容の通り、明るく軽やかで、かわいい雰囲気のものがメインだったようです。で、おっちゃんの笛のパートとしてはフルート・ピッコロ・リコーダー・ソプラニーノ・ケーナなどが出てくるんだそうです。こうして見ると、どれも高い音が出る楽器ですよね。この楽器の種類からも、明るく軽やかな曲の雰囲気が想像できるように思います。あ、ケーナが出てくるのはアコーディオンも入ったバッグパイプ風の、ちょっと変わった曲なんだそうです。マメタロウとはなこがこの曲に乗って、どんなストーリーを展開してくれるんでしょうか?

さて、編成ですが…弦(マサさんのグループ:64221?)に、ハープ(朝川朋之さん)、ピアノ(美野春樹さん)、パーカッション(草刈とも子さん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(十亀正司さん)、アコーディオン(水野さん)で、ブラスセクションはなかったようです。今回も全て生オケで、打ち込みはないんだそうですよ。


そうそう、この日のお仕事が始まる30分ほど前におっちゃんから、タイトルが「ああっ!」で本文が「しもた〜っ!」というメールが届いたので何事かと様子を聞くと、何とデジカメを持って行くのを忘れてしまってたそうです。 思わずガックリと肩を落としてしまいましたが、そんなことで落ち込んだままの私ではありません。すぐさま「携帯カメラがあるやん♪」と切り返しました。それで撮ってきてくれたのが左の写真ですが、バッチリよく撮れてますよね(^O^)

これは読売テレビさんから差し入れられたドラ焼きを食べているところだそうですが、お2人の表情がとってもいいですよね〜。人間って、心から信頼できる仲間と美味しいものを食べてるときは、こんなにいい顔をするんだなあと思った瞬間でもありました。

ところで、放映は関西では3月27日から4月1日にかけてと決まっているのですが、それ以外の地域では未定なんですって。本当にいい音楽、いい内容のアニメなので、ぜひ多くの地域で放映してほしいなあと思っています。

 

 

109 中国映画「LOVERS」その2(梅林  茂)

2004年3月5日。この日のおっちゃんは↓にも書いた中国映画「LOVERS」の追加録音で、五反田駅の近くにあるKSSというスタジオに行きました。ここにはそう頻繁に行くことはないようですが、できてから6〜7年の中規模のきれいなスタジオなんだそうですよ。

さっそく内容ですが…前回やったのと同じメロディのものを数曲(主旋律が同じで、テンポやバックが違ったりした曲)と、おっちゃんにとっては全く初めての曲と、合わせて4〜5ロール(○ロールってのは○曲って意味らしいです)ほど録ったみたいです。

先に入っていたソプラノサックスのオクターブ上にA♭のケーナを重ねたり、すでに出来あがってる曲の別の楽器バージョンを録ったりしたあとは、オカリナやケーナのまったくフリーなテンポのアカペラなども録ったんだそうです。この日はおっちゃん1人のダビングということで1時間拘束だったそうですが、その1時間たっぷりと吹いてきたそうです。帰り道だったかに「いやぁ〜よう吹かせてもろたわ」なんてメールが来てたくらいですから、本当に吹き応えがあったんでしょうね。これらの曲は実際にはどういう使われ方をされるのかは映画を観てのお楽しみですが、サントラも出るらしいので2重の楽しみといったところです(*^^*)

ところで、前回の録音…つまり3月2日から4日まで、梅林さんは毎晩とても遅くまでやってらしたみたいで、かなりのお疲れモードだったようです。そのせいか、この日はスタジオ入りもちょっと遅れてしまって、終わりもちょっとだけ押してしまったそうです。ま、それはもう仕方ないですよねえ。で、音楽録りとしては、この日のおっちゃんの録音が最後で、あとはトラックダウンなんかの作業に入るんだそうです。でも、このトラックダウンという作業こそが大変だという噂も…梅林さんも他のスタッフの方も、どうぞお体に気をつけて頑張ってほしいと思います。

 

 

108 中国映画「LOVERS」(梅林  茂)

2004年3月2日。渋谷の東急本店の地下にある文化村スタジオに行きました。ここは、以前は「東急ファン」と呼ばれていたところなんですって。

さて、そのお題ですが…張芸謀(チャン・イーモウ)監督の中国映画「LOVERS」の音楽録りで、音楽は梅林 茂さんでした。おっちゃんは梅林さんのお名前はよくテレビの字幕などで見かけてはいたそうですが、お会いするのは今回が初めてだったようです。この「LOVERS」は、「世界が嫉妬する髪へ…」のキャッチコピーで知られる「ASIENCE」のCMに登場している章子怡(チャン・ツィイー)がヒロインで、金城武や劉徳華(アンディ・ラウ)も出演する、とても豪華な映画のようですよ。

文化村スタジオは久石譲さん所有のワンダーステーションと同じく、駐車場が少し離れたところにあるんだそうです。つまり、たくさんの楽器や重く大きな楽器を運び込むのは、ちと大変ってことですね。でも「低めの音のエスニック系の楽器」という難しい注文が出ていたので、おっちゃんは頑張って色んな楽器を持ち込んだんですって。で、現場で色々と試した結果、バスオカリナを含む低めのオカリナとG管のケーナでほぼ御希望に添える形となったようです。

最近の日本の映画音楽は、せいぜい5時間くらいで全て録り終えてしまうことがほとんどのようですが、この映画は丸3日以上もかけて録るんだそうです。また、1年ほど前からデモテープを作るなどの様々な準備段階を経て、ようやくこの度の録音の日を迎えたそうですよ。一応「中国映画」ということになってるようですが、実際には世界規模で制作しているようですね。 

録音は1人ずつダビングでやってたらしく、おっちゃんの前は日本音楽集団の尺八の方、その前はギターの田代耕一郎さんがやってらしたみたいです。田代さんとはロビーでお会いして、しばらくお話もできたそうです。そのときのツーショットが右の写真なのですが、本当に「いい仲間」って感じですよね。

おっちゃんのパートは当初の予定より約2時間ほど押して始まり、その上かなり念入りに録っていたので、終わった時には日付が変わってたそうです。


本当はおっちゃんのあとにパーカッションの梯 郁夫さんが録音する予定だったようですが、全体的に押して真夜中になってしまったので、梯さんの録音は翌日に延期され、この日は楽器を搬入しただけで帰られたそうです。もっとも、梯さんの場合は楽器の数が半端じゃないらしいので、搬入だけでも十分に「一仕事」となってしまうんだそうですが…。で、おっちゃんもこの日だけでは録りきれなかったらしく、後日また録音に出かけることになったそうです。その様子はまたレポートしたいと思ってますので、お楽しみに〜♪
 
そうそう、待ち時間には、おっちゃんは梯さんとも色々な楽器談義に花が咲き、珍しい楽器をたくさん見せてもらったそうです。そんな楽しい一時の中で驚くべき事実が判明したのです。何と、梯さんは和田 薫さんと大学で同級生だったんですって。3月11日に和田さんの録音があるそうですが、そのときにも梯さんとはお会いできるみたいです。こちらの報告もまた楽しみにしててくださいねo(^o^)o

追記:この映画の一部をこちらの動画で見ていただけます。美しい音楽に美しい映像、ぜひお楽しみくださいo(^-^)o

 

 

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