おっちゃんの仕事場探検

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劇伴(映画・ドラマ・アニメなどのBGM)がどんなところで、どんな風に作られているのかを、おっちゃんから聞いたお話を中心にレポートしていきます。レポートの番号が進むにつれてだんだんと内容が濃くなり、ときには作曲家さんやエンジニアさんからいただいたコメントも出てきます。

ただし、これらは録音時の記録が主になっているので、実際にオンエアまたはリリースされたときにはタイトルが変わってる…なんてことも稀にあります。また、私の音楽の知識やパソコン技術の問題などによりお見苦しい点も多いかと思いますが、あたたかい目で読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

こことは別の「スペシャルレポート」「オフラインレポート」などのページでも作曲家さんやエンジニアさんのお仕事ぶりやオフのときの様子をご紹介していますので、合わせてご覧下さい。

最後に…どうぞレポートをご覧になってのご意見・ご感想などを、ゲストブックやメール・ウェブ拍手などを通じてお聞かせください。今後の参考に、そして励みにさせていただきたいと思います。よろしくお願いしますm(__)m

 

 

 

 

555 アニメ「アカメが斬る!」(岩崎 琢)

2014年4月23日。オバマ大統領の3回目の来日で都内のあちこちに厳重な警備が敷かれたり、東京タワーが星条旗カラーにライトアップされたりして歓迎ムードが高まる中、サウンドシティのAスタでは新しく始まるアニメの音楽録りが行われました。

音楽は岩崎 琢さん。
こちらに当HP内の岩崎さん関連のレポをまとめてあるんですが、それを見ると2011年の「C」の録音から実に3年ぶりのおっちゃんの参加です。おっちゃんの参加・不参加に関わらず、岩崎さんが音楽を担当された作品は積極的に見るようにしてるんですが、やっぱりこうして岩崎さんの音楽の中でおっちゃんの音色が聴けるってのは嬉しいですねえ(*^^*)

さて、その作品ですが、タイトルは「アカメが斬る!」。
タカヒロさんの原作と田代哲也さんの作画により、現在「月刊ガンガンJOKER」で連載されてる漫画のアニメ化ということになります。


簡単に内容をお話すると…
帝国の圧政に苦しめられているとある村の少年剣士「タツミ」は、村を救うために幼なじみと共に帝国へ出稼ぎに向かいます。途中いろんなハプニングに見舞われるんですが、何とか到着。夢と希望に胸を膨らませ「さあ、ここで出世して村を救うぞ!」と意気込んだのも束の間、タツミは人の形をした魑魅魍魎がはびこる生き地獄を目の当たりにすることになるのです。

その後、とある事件を通じてタツミは反帝国勢力の殺し屋集団「ナイトレイド」と出会います。そしてあれやこれやがあった末にタツミはその「ナイトレイド」に入り、黒髪赤目の少女「アカメ」やその仲間と共に腐敗した帝国に立ち向かっていく…というダークアクションファンタジーです。舞台の雰囲気としては中世ヨーロッパ的ですが、復讐代行者というコンセプトがあの時代劇の「必殺シリーズ」を思わせます。

こちらで原作の第1話が読めるんですが、グロテスクな描写や残虐なシーン、それに派手なアクションシーンの合間にときどき軽いギャグが混じるという面白いテンポ感の漫画ですよ♪


2014年5月に発売になった「リスアニ Vol.17」の中で、岩崎さんがある作品のオーダーに対して「セリフに当たっちゃう歌や声をわざとぶつけるけどいい?」という返しをしたお話が載ってるんですが、今回の作品はそういうのが特に合いそうな気もしますね。派手なアクションシーンなんかには岩崎さんらしさ全開の音楽で、共に上り詰めていってほしいなあ…なんて(^^ゞ

その音楽録りはまずピアノから始まり(ピアノは木管のダビング前や休憩中にも少しずつ行われてたとか…)、続いてコーラス→ストリングス→木管→金管の順で、時間差で行われました。つまり同時録音ではなく、各セクションごとのダビングということですね。岩崎さんの中に何かしらの狙いがあるようで、各セクションを念入りに録ろうということでの今回のスケジュールだそうです。

おっちゃんたち木管さんは各2管編成の全部で8人。オケだと特に珍しくもない編成かもしれませんが、スタジオ録音では各楽器1人ずつのことの方が多いんで、けっこう豪華な編成と言えるんではないでしょうか…この2管編成で奏でる重厚なサウンドがオンエアの中でどう生かされるのか、楽しみですねo(*^^*)o


こちらは当日のスタジオの様子です。岩崎さんのフェイスブックからお借りしました(^^ゞ

この日の岩崎さんは、ピアノ弾いて、コーラスを録って、太鼓を叩いて、棒振り(指揮)…と1人で何役もこなされてたようですよ。ここに来るまでは何日も寝てないんでしょうし、もともと腰痛持ちなので大丈夫なのかと心配しましたが、とても元気で手際よく進めてらしたみたいです(*^^*)


そうそう、岩崎さんが事前に打ち込んでこられたデータの中に、熱帯のジャングルで鳥が鳴いているような雰囲気の不思議な笛が入っていたそうです。そのエキゾチックな世界に惹かれたおっちゃんが「どこで録ってきたの?」と聞くと「既成の音源だよ」なんて答えが返ってきたそうですが、2年ほど前にとある作品の音楽制作中に「Clapの音色ひとつ決めるのに1週間以上も費やした」なんて話をしてた岩崎さんですから、今回のその鳥の鳴き声のような笛の音色にも色んなこだわりがあったんじゃないかと想像してます。

で、不思議な笛の音が入ったシンセの上に2管編成のクラシック調の木管が乗っかると、ますます不思議な世界が広がったそうです。どんな音楽か早く聴きたいですし、その音楽と映像とのコラボによる相乗効果の方も気になりますo(*^^*)o

2013年の暮れにアップした「音響監督さんのお仕事Q&A 〜長崎行男さんに聞く〜」の中で長崎さんに「音響監督さんにとってのいい作曲家さんって?」ってお聞きところ「作品世界を深く理解して、世界観を構築するような音楽を作ってくれる人」「アニメの場合は実写の音楽よりも情報量が欲しいので、聴いているだけで映像が見えてくるようなイメージ喚起力も必要」なんて答えてくださったんですが、今回の音楽も思いっきりこれに当てはまりそうな感じがするのは私の気のせいではないはず…。


これは岩崎さんがご自宅から持ち込んだ打楽器です。ジャンベと…この丸い大きなのは何だろう?

このほか岩崎さんちにはドール(こんなの)など、ごつい系の民族楽器がまだいくつかあるようですよ。

ジャンベの台座がなくなったので股の間と踝のあたりで支えてたら、叩いてる最中にズレてきて困った…なんて話もありましたが、どんな感じに仕上がったんでしょうか。こちらもオンエアで聴けるのが楽しみですねo(*^^*)o


こうして木管のダビングが終わった最後の最後に、おっちゃんによるフルートのソロを録ったそうです。ゆったりとした癒し系の曲でかなり長いソロだったみたいなので、どんなシーンで使われるのか気になるところです…というか、どうかできるだけフルに近い形で流してもらいたいなあと祈ってるところです(>_<)


ところで、この日の演奏家さんたちの中には、岩崎さんの藝大時代の同級生が全部で5人もいらしたようなんですが、そのうちの4人は学生時代に一度もお話したことない方たちだったとか…。

でも、偶然こんなところで再会して、こうして自分の音楽を演奏してもらうというのは岩崎さんにとってとても嬉しかったようで、このときの気持ちを可愛い顔文字つきでフェイスブックに綴ってたのが印象的でした。休憩時間にはまるで同窓会のような雰囲気で、楽しく話し込んでたそうですよ♪

写真は岩崎さんが唯一お話したことがある…というか、岩崎さんのこれまでの録音に何度も参加してるフルートの金子奈美ちゃんとの2ショットです。気心の知れた仲って感じで、すごく素敵ですよね(*^^*)


木管のダビングメンバーは、フルート&ピッコロ(おっちゃん・金子奈美さん)、オーボエ(庄司知史さん・森 明子さん)、クラリネット(山根公男さん・黒尾文恵さん)、ファゴット(井上俊二さん・鹿野智子さん)、指揮&ピアノ(岩崎 琢さん)でした。

弦やブラスなどのメンバーの詳細については、そのうち発売されるであろうサントラで明らかになるのでは…と思ってますので、そちらもどうぞお楽しみに☆


☆最後におっちゃんと岩崎さんの2ショットをどうぞ☆

(オンマウスでちょっとだけ違うカットに切り替わります)

 

「アカメが斬る!」は、7月6日(日)24:00からのTOKYO MXを皮切りに、MBSとBS–11で放送されます。個人的にはMBSで放送してくれることで我が家でも見られるってのが、ほんっと嬉しいです♪

そして、このレポはTOKYO MXでの第1話放送終了後にアップしたのですが、「面白い!」「かっこいい!」「グロいけど面白い!」ととても好評のようでした。皆さんもぜひ見て、魅力ある物語とともに岩崎さんの新しい世界を楽しんでくださいねo(^^o)(o^^)o

 

 

554 アニメ「マジンボーン」(前田克樹・若林タカツグ)

2014年2月28日。おっちゃんは四谷にあるスタジオアートーン(Studio A-tone)に行きました。西麻布にも同じ系列のスタジオがあるそうですが、今回は四谷の方です。このスタジオ名に対しておっちゃんは「アー(A)はドイツ音名でトーン(tone)は英語なんは変やろってツッコミ入れたくなるけど、いつからか打ち込みのデータの最初にチューニング用に入れとるAの音を「アートーン」って言うようになって、それから取ったんちゃうかと思いよる♪」なんて言ってましたが、真相はいかに!?…というか、そもそも何でそのチューニング用の音を「アートーン」って呼ぶようになったんでしょうね。

さて、そんなスタジオで行われたのは、2014年4月から放送開始予定の「マジンボーン」というアニメの音楽録りでした。音楽を担当されるのは、永井真理子・中森明菜・森口博子・水木一郎・堀江美都子などたくさんのアーティストに楽曲を提供されてる前田克樹さんと、少し前に「星刻の竜騎士」の録音レポで取り上げさせていただいた若林タカツグさんです。前田さんがメインテーマをなど中心的な音楽を書かれ、若林さんがその他の音楽とオーケストレーションと編曲という形でやってらっしゃるようですね。それにしても若林さんは「星刻の竜騎士」ときに「これが初劇伴で…」なんてお話だったのに、もう2本目とは…すごいですね(*゚▽゚*)

 

こちらが番組PVです♪

 

いかがですか?これはもう男の子とか大興奮してテレビ食い入るようにして見てしまいそうなアニメですねえ!o(^∇^)o
このPVで使われてる音楽は、前田さんが作曲したものを若林さんがアレンジされたそうです。また、このPVでは打ち込みの音となってますが、テレビ放送のときには生オケに差し替えられてるんですよ\(^o^)/


こちらが前田克樹さんと若林さん♪

下のおっちゃんとの写真のときと若林さんの服装が違うのは、このレポのために前田さんとの写真を撮ってきていただいたためです。ありがたい…(*^^*)


その前田さんに、今回の録音を終えてのコメントをいただきましたよ\(^o^)/

「実は歌モノ以外の作曲の仕事はほとんどやっていなくて、今回が初めてと言っていいほどです。ですので、若林サンは私よりはるかに若いですが、劇伴の先輩であります。チカラを貸してもらい、勉強させていただきながらの楽しい制作でした。これからも若いパワーに刺激をもらって、良い作品を競作出来たらイイな、と思っています。ステキな演奏をして頂いたMusicianの皆さん、ありがとうございました!」

…だそうです♪
色んな壁や垣根を乗り越えて、協力しあって良いものを作っていこうとするお2人の関係とお気持ち、素敵ですね(*^^*)


そして、こちらがおっちゃんと若林さん♪

この録音のあとでおっちゃんは「このご時世で、しかもまだ駆け出したばかりの新人やのに、録音の環境が色々と恵まれとるなあ。これも実力かもなあ」と、やわらかい声で嬉しそうに語ってました。


録音は先に入ってる弦やブラスに、フルート・オーボエ・クラリネット・サックスでのダビングだったそうですが、ちょうどおっちゃんがスタジオに着いたときにブラスセクションが終わったところだったようで、トランペットの西村浩二さんとだけはチラッとお顔を合わせたそうですよ。

そして、ずっしりと重いなあと感じられるほどの楽譜を渡されたそうです(;^◇^;)
でも、木管だけのダビングだから3時間拘束でも何とかなるかな〜と思ってたおっちゃんですが、内容は思ったよりも難しくて何度か差し替えをすることにもなったようで、結構ギリギリまでかかってしまったとか…そういや「星刻の竜騎士」のときも「難しかった」なんて言ってましたよね。このあたりについてちょっと聞いてみると、若さ故に力んでいっぱい音符を書いてしまって難しいというのではなく、わりとよく考えられた上での難しさだということで、将来が楽しみだとも言ってましたよ(*^^*)

まあ、もう少し具体的に言うと、作品の内容的に戦闘シーンが多いものだと思われ、テンポの速い中で細かい音符で動き回るフレーズがあったところも苦戦した要因の1つみたいです。でも、中にはテーマの美しい曲もいくつかあったようで、劇伴全体としていいバランスを保ってるなあなんてことも思ったそうです。

木管のダビングメンバーは、フルート&ピッコロ(おっちゃん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(星野 正さん)、サックス(SATB全部:平原まことさん)の4人で、いずれもベテランという年代の皆さんでした。あ、平原さんは木管さんとのダビングが始まる30分ほど前からサックスだけの曲を録ってたみたいなので、木管さんとは最初の数曲だけやって帰られたそうです。対しておっちゃんは、他の皆さんが帰られたあとも居残って、7〜8曲ダビングしたそうです(*^^*)

あ、この居残りダビングに関しては、もともとは「時間が許せば…」という予定になっていたようで、ほとんどの曲が先に木管全員で録ったフルートにユニゾンでピッコロを重ねる…といったようなものだったそうですが、1曲だけラテン風の軽いノリの曲があって、これはダビングによってフルートがハモることになって、かなり面白くなったんじゃないかな…とのことでした。これは是非ともオンエアでチェックしないと♪

で、木管の前にやってた録音のメンバーに関しても若林さんから情報をいただいたのでご紹介を…
弦(伊藤友馬ストリングス:42221)、トランペット(西村浩二さんのグループ)、トロンボーン(中川英二郎さん・山城純子さん)、ホルン(藤田乙比古さんのグループ)でした。それから、木管のダビングのあとには千代正行さんによるアコースティックギターの録音もあったようです。


こちらは帰りがけにスタッフさんに撮ってもらった、平原まことさん・おっちゃん・若林さんの3ショット♪

私個人としては久しぶりに平原さんのお顔を拝見しましたが、相変わらず笑顔の素敵な方ですね(*^^*)

こうなると他の木管さんとの写真も見たいところですが、どうやら撮り忘れてしまったみたいで…ああ、残念(>_<)


最後になりましたが、今回の録音を終えて若林さんからもコメントをいただきましたので、ご紹介させていただきます♪

「今回は前田さんの世界観を壊さない様にアレンジ及び、自分の担当曲の作曲をしました。RECの方は各セクション、時間的には少し余裕を持って進められたかな?という印象ではありました。ただ、旭さんの仰るように、作品柄、戦闘曲といいますかガッツのある曲が多かった事や、若林の譜面の書きが至らない部分もあり、次回への反省材料となりましたが、ミュージシャンの方々のお陰でカッコいい楽曲がたくさん録れましたので、良かったですね!!

今回もとても爽やかなコメントで、読んでる方もとても気持ちがいいですね。これからも頑張ってほしい作曲家さんのお1人です。

このアニメはテレビ東京系6局で4月1日(火)の夕方6時半からすでに放送が始まっています。各地の詳しい放送日や時間は、テレビ東京のHPなどでご確認くださいね。第1話から目の離せない展開、バラエティに富んだ音楽の連続で、子供たちはもちろん大人も楽しめるアニメだと思います。ぜひご覧くださいo(*^^*)o

 

 

553 アニメ「金田一少年の事件簿R」(和田 薫)

2014年3月3日。この日は和田 薫さんによるアニメの劇伴のお仕事でした。どうも和田さんと言えばアバコ、アバコと言えば301スタ…のイメージがあるんですが、今回はそのイメージ通り、アバコの301スタでのお仕事です♪

そのタイトルは「金田一少年の事件簿R」。
あの1997年4月から2000年9月まで放送されてた「金田一少年の事件簿」の続編で、実に14年ぶりに復活ということですね♪

左の写真はおっちゃんがもらったフルートパートの表紙ですが、このイーゼルのイラストはどなたが…別のスタジオでもこのイラストつきの楽譜を見かけたりするんで、写譜屋さんの素敵な遊び心ってところですかね?(*^^*)

私はこの前日…3月2日の文化放送「超!A&G スワラジ」で初めて再アニメ化を知ったんですが、録音自体はもうこの3月2日から始まってたみたいですね。和田さんのフェイスブックによると、まずはシンセの仕込み録音から…それも31曲も録音してたみたいです(@_@;)


あ、この「スワラジ」というのは、読売テレビのチーフプロデューサーである諏訪道彦さんがパーソナリティを務めてらっしゃるラジオ番組で、いつもテレビアニメ業界のスタッフさんや声優さんや漫画家さんなどをゲストに呼んで、各作品のこぼれ話から新情報まで色々と貴重な会話が繰り広げられてます。ただ、放送日時が日曜日の夜7時というのが私自身にはどうにも忙しい時間帯で、なかなか聴かせていただける機会がないのが残念です…(>_<)

でも、この3月2日の放送回は聴けて良かった!
だって、ゲストがその「金田一少年の事件簿」の監督を務められてた西尾大介さんだったんです。まあ、それで今回の再アニメ化の話に至ったわけですが、この西尾さんは古くは「Dr.スランプ アラレちゃん」から「ドラゴンボール」や「ドラゴンボールZ」でダイナミックな演出を手がけられてた方で、和田さんとは「3×3EYES」や「墓場鬼太郎」で一緒にお仕事されてました。

代わって諏訪さんと言えば、この「金田一少年の事件簿」をはじめ「シティハンター」「魔法騎士レイアース」「名探偵コナン」などを手がけられてたプロデューサーさんで、 そのお2人がそろった金田一&和田さんの音楽トークが面白くないわけがない。制作当時のお話はもちろん、西尾さんの「ほんと和田さんが、こちらのほしい音楽をドンピシャで書いてきてくれるんだよ」みたいなお話には、和田さんファンとしてヒジョーに萌えました(*゚▽゚*)

ちなみに諏訪さんと和田さんは、後の2000年にはこのHPを作るキッカケとなった私にとって大事な大事な作品である「犬夜叉」を手がけられることとなりますo(*^^*)o

そうそう、そのラジオ内でスタッフの女性が「金田一は私も見てました♪」って言ったのに対して、諏訪さんだったか西尾さんだったかが「え…コナンはともかく、こっちは怖くなかった?」みたいにツッコミを入れてて、それを聞いて私は「確かに!うちの子もコナンは喜んで見てたけど、金田一の方はちょっと大きくなるまで怖がって私だけが見てたなあ」なんて懐かしく思いました。ま、この「怖い」というのには絵の雰囲気や声優さんの演技、それに演出の上手さあってこそだと思うんですが、やっぱり和田さんの音楽も大きく影響を及ぼしてると思います。だって、和田さんのミステリー系の曲は大人でもほんとゾクッとしますもん(;^◇^;)ゝ


フロアの様子…マサさんグループの皆さんが頑張ってますね♪
(オンマウスでちょっとだけアングルが変わります)



さて、3日の本録音では前日に仕込みを終えた31曲に生楽器を被せたり、生オケだけで録ったりして、計50曲もの音楽を録ったそうですよ。この曲数には諏訪さんもビックリしてましたが、何がビックリって…この50曲を5時間で録ったことですよ。まさにレジェンド!ほんとオンエアが楽しみすぎる〜!\(^o^)/

この日のメンバーは、弦(マサさんのグループ:86442)、フルート&アルトフルート&ピッコロ(おっちゃん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(星野 正さん)、ファゴット(井上俊次さん)、ハープ(朝川朋之さん)、ピアノ(美野春樹さん)、ギター(田代耕一郎さん:後入れ)、トランペット(高橋 敦さん他1名)、トロンボーン(箱山芳樹さん他2名)、ホルン(吉永雅人さん他2名)、チューバ(佐藤 潔さん)、パーカッション(草刈とも子さん・高田みどりさん・梯 郁夫さん)、打ち込み&指揮(和田 薫さん)、エンジニア(山田正弘さん)だったんですが、和田さんのお話によると、この日のメンバーは17年半前とほぼ同じなんだそうです。もっともマサさんのグループの中身としては随分と世代交代しているようですが、マサさんのグループとしては変わりないですよね。

かつてのメンバーが17年余りの時を経てまたこうして一堂に会するというのは本当に素敵なことだと思いますし、同じ劇伴に再び参加できるというのはおっちゃんたちミュージシャンにとっても嬉しく感慨深いもののようです。

また、そうしたしみじみとした気持ちは、録音中にも起こります。
たとえば、和田さんが新たにアレンジをされたとは言え、基本的なテーマは同じものがありますよね。そうすると、それまで忘れてたのに、吹いてる最中に「あ、こんなん昔やったなあ」なんて感じで懐かしさが込み上げてくるんだそうです。中には11/16拍子のテンポの速い曲があって「これも前にやった気がするけど、こんなに難しかったっけ…ああ、わしも歳を取ったってことかあ。こりゃヤバイな(^^ゞ」なんて思うこともあったそうですよ。 いやいやおっちゃん、そんな弱気にならんと、まだまだ頑張って〜!…と、願わずにはいられません(;^◇^;)ゝ

ところで、11/16の曲ってどれだろう?
私、最初の劇場版も含めて全てのサントラを持ってて聴いてるんですが、知識が乏しすぎて「11/16拍子」ってのがよく分からん…と首をかしげてると、和田さんが「前期のサントラは全部で3枚リリースされたんだけど、その3枚目に収録されてるアップテンポの曲で、予告にも使われてたよ♪」と教えてくれました!

もうお分かりですね!…って、分からんかったのは私だけかな(^^ゞ
はい、「これぞ金田一」っていうあのテーマですね!あの曲が和田さんに新たな命を吹き込まれて帰ってきます(*^^*)

で、和田さんにこのヒントをもらったときに「そういや、おっちゃんからは3+2+2…とか何とかいう説明を受けたけど、よう分からんかったんですよ(^^ゞ」なんて話をしたら、和田さんが…

ちなみに、あさひさんの言った「3+2+2」というのは、指揮の振り方見方のことで、「3拍子+2拍子+2拍子」=「3+4+4」=「3/16+4/16+4/16」=11拍子ということなんです…って、やっぱり分かり難い?(^ ^;

さらにちなみに、この11拍子が3小節あって、8/8(3拍子+3拍子+2拍子)という小節が1つあり、この4小節パターンが1セットなんです。こんなメンドーな曲でも2〜3回のリハで録音できるなんて、やはり日本のスタジオミュージシャンは世界のトップレベルですよ♪

な〜んてお話もしてくれました\(^o^)/
う…うん…拍子の計算の仕方のところはまあ…分かったような分からんような感じですが(次にお会いしたときにちょっと棒を振りながら説明してもらって、それを動画に撮ってこようかな?w)こんなふうに無知な私に呆れもせず優しく教えてくれる和田さんも、こんな難しいのをサラッとやってのけちゃうおっちゃんたちも、ほんっとに素敵だと思います(*゚▽゚*)


今回おっちゃんが用意してた笛たちです。
上の方の黒いのはアルトフルートかな…で、下の2本はフルートとピッコロですね♪

あ、真ん中にある銀色の縦笛みたいなやつ(オンマウスでちょっとだけ大きくなりますよ)これに関しては和田さんとおっちゃんの仲良しぶりが伺える、素敵なエピソードがあるんです。


実は和田さんは去る1月中旬にアニメイベントの関係で、先ほどお話した諏訪さんとアイルランドに行ってらしたんです。そのイベントの様子は和田さんのフェイスブックのこちらで少しだけ見られるんですが、何日かに渡って書かれた道中記の中で和田さんとおっちゃんが「アイルランドの笛文化はスゴイですよね!ティンをはじめフルートの原型のような楽器もありました!」「あの横笛は日本ではアイリッシュフルートと云ってますが、キーの全くないトラベルソ、と云う感じですね。」なんて会話をしてたんですね。それを微笑ましく読ませてもらってたんですが、何とこの録音の休憩中に和田さんが「あ、旭さんにお渡しするものが…」と、上の写真の真ん中にあるアイルランド製のホイッスルをお土産にくださったんだそうです(*゚▽゚*)

これをもらった直後のおっちゃんからは「日本で手に入るホイッスルは米国製がほとんどで、それもジュラルミンやブラス(真鍮)のもんが多いんやけど、これは正真正銘のティン…つまり文字通りブリキを手作業で折り曲げて溶接したもんじゃ。これは嬉しいわあ!」と、とても弾んだ声での連絡をもらいました。すご〜い!音が聴いてみた〜い!o(^∇^)o


こちらがその吹き口のアップですが、オンマウスで反対側から見た画像になります♪

これについてもおっちゃんからは「普通のホイッスルはブロックの部分が一体になっとんがほとんどやけど、これは木のブロックが入っとるやろ?そのせいかどうか分からんけど、えらい素朴な味のある音がするわ」とのことでした。

あと、普通ティンホイッスルはD管が基本なんだそうですが、この楽器は何故か1音上のE管だったそうです。ふむ…ちょっと不思議な気もするけど、ずっと昔おっちゃんが聴いたアイルランド出身のフルーティスト「ジェームズ・ゴールウェイ」がコンサートのアンコールで吹いていた楽器は確かE管の音だったような…ってことで「あっちではE管が一般的なんかもなあ」なんて話もしましたよ♪


そしてそして、どうやらこの録音の数日後に行われた別の作品の録音現場で、このティンホイッスルを使ってみたようなんです。もちろん、和田さんのお仕事でね。これに関してはまた日を改めてお話できれば…と思ってますが、とにかく素敵な交流ですよね(*^^*)


左が草刈とも子さんで右が星野 正さんです…って、星野さんはちょうどお顔の上にマイクが被っちゃって残念(>_<)


この日おっちゃんは「もしかしたら居残りがあるかも?」と聞いてたようなんですが、実際には全体録音で終わり。和田さんの録音現場ではよくあるギターの田代さんとパーカッションの梯さんとおっちゃんによる民族集団の結成とはならなかったようですね…とは言っても、田代さんと梯さんは残ってダビングされてたようなので、和田さんならではの本格的民族楽器サウンドもテレビで聴けるかと思います。

最後になりましたが、この日の様子は和田さんのフェイスブックでも面白い写真や和田さんと関係者の皆さんとの会話から知ることができますよ。また、ヴァイオリンのマサさんのブログにもたくさんの写真がありますので、ぜひ合わせてご覧くださいね。

放送開始は4月5日。もうすぐです!o(^^o)(o^^)o

 

 

552 コミケ用CD「ガンバスター交響詩」「つばさ ラストバージョン」(田中公平)

2013年11月5日。おっちゃんは、田中公平さんのお仕事でサウンドシティのAスタに行きました。田中公平さんと言えば劇伴&アニソン界の重鎮であることは言うまでもありませんが、いまやテレビやラジオだけでなく、フランスにアメリカに台湾など、まさに世界を股にかけて活躍されてる素晴らしい作曲家さんですよね。

なので「公平さんのお仕事」だと書くと「何?何〜?」と飛びつく勢いで知りたい方も多いかと思いますが、この日はすでに公平さんのブログで語られてるように、2013年の冬コミで販売されたCDの録音でした。あ、蛇足かもしれませんが「冬コミ」というのは「冬のコミックマーケット」の略で、そのコミックマーケット=コミケとは「コミックマーケット準備会が主催する世界最大規模の同人誌即売会」のことです。

…って、実は私も漠然としか分かってないので、ウィキペディアで調べました。
あと、私の中のイメージとしては、前に神前暁さんのご協力のもとで録音レポを作らせていただいた「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」というアニメで描かれていたような状況なんですけど、合ってるでしょうか…?(^^ゞ

公平さんはこのコミケに過去5回ほど参加されてて、そのたびにコミケ専用の新録CDを販売されてたんですよね。今回はその6回目の参加時に販売されるCDの録音となります。で、この録音の翌日に公平さんがブログで語られてた中に「コミケの意義の1つとして、メジャーでは出来ないことが出来る」という一文がありましたよね。これは確かにおっしゃる通りだと思うんですが、コミケに行けない者にとってはどれだけ悔しかったか。ものすごく豪華で素敵な音楽が録られたことは知ってるのに、それが手に入らないなんて…(>_<)

でも、やっぱり公平さんのことは好きだし、せっかくおっちゃんが参加して貴重な写真を撮ってきてくれたので是非とも記録として残しておきたいと思い、レポを作らせていただくことにしました(*^^*)


録音前の公平さん、オンマウスで手元がアップになりますよ♪


さて、その録音はまず「Symphonlc Poem GunBuster(ガンバスター交響詩)」から始まりました。これは1988年に前に作られた「トップをねらえ!」というOVAと、2004年に作られたその続編「トップをねらえ2!」を合体させた渾身の交響詩だそうです。2013年のうちにスウェーデンや台湾ですでに演奏されてるようですが、今後も世界各地で演奏される可能性大なので、そのときのお手本として渡せるものを…ということが今回の録音の本来の目的のようですね。でも、それを惜しげもなく先にコミケで配ってしまうという、こういう太っ腹さが公平さんの大きな魅力の1つだと思います(*^^*)

ふふっ、マサさんがいつものようにブログ用の写真を撮ってますよ〜!(オンマウスで別カットになります♪)

こうして撮られた写真は、マサさんのブログのこちらにアップされてますが、ほんっとすごい大編成!

ちなみに、弦は86443で木管は2管編成だったそうです。またブラスとパーカッションにいたってはスタジオに入りきらなくて後でダビングになったとか…。


続いては、1998年にサクラ大戦歌謡ショウ「帝国歌劇団第2回花組特別公演つばさ」のテーマ曲として歌われてからテレビやライブで色んな形に姿を変えて歌われてきた「つばさ」集大成、その名も「つばさ ラストバージョン」の録音です。

先に入ってい るクリックとピアノソロに弦と木管でダビン グという形だったそうですが、このピアノがジャズワルツ風のほんっとに素敵な演奏で、その場の皆さんも感心しきり…そりゃ、そうでしょう。この素敵なピアノを弾かれてるのは、世界的ジャズピアニストの松永貴志さんなんですもん。公平さんが弾かれたサンプルを元に、ご自身でアレンジやアドリブを加えて録音されたんだそうです。

冒頭の話に戻りますが、何でこんな素敵なものをコミケでしか売ってくれないんですか〜!>公平さん(>_<)


こちらはファゴットのお2人で、女性は塚原里江さん。

この日、実はこのコミケ用CDの録音の前にもう1つ、同じく公平さんの劇伴録音があったんです。こちらに関しては諸事情により詳しくお話できないんですが、皆さん何時間も公平さんのエネルギッシュでメロディックな音楽の演奏に臨まれてるのに全く疲れた様子がない…それどころか現場は終始とても明るく、皆さんのヤル気がず6っとみなぎってたそうですo(^∇^)o


ではここで、この日の編成を…

弦(篠崎正嗣ストリングス:86443→64221)、フルート&ピッコロ(おっちゃん・金子奈美さん)、オーボエ(庄司知史さん 他1名)、クラリネット(十亀正司さん他1名)、ファゴット(塚原里江さん他1名)、 ハープ(斉藤 葉さん)、トランペット(菅坡雅彦さん・西村浩二さん・横山 均さん)、トロ ンボーン(中川英二郎さん他)、ホルン(藤田乙比古さん他)、 パーカッショ ン(高田みどりさん・藤井珠緒さん)、指揮(田中公平さん)、エンジニア(中村充時さん)でした。あ、トランペットとトロンボーンとホルンは後入れです♪

で、本来ならここでレポを終わるはずなんですが、何と幸運なことにこの音源を聴くことができたんです。まさか身近にコミケに行ってた友達がいたとは…ということで、たった1回だけではありますが、聴かせていただきました!\(^o^)/

いやもう12分近くにも渡る「ガンバスター交響詩」は本気で鳥肌ものです。途中のおっちゃんのフルートソロの美しいことったらもう…いやはや、とてつもなく壮大なドラマを感じられる素晴らしい交響詩でした。これは海外だけではなく、いつか日本国内でも生演奏でやってもらって聴いてみたいですo(*^^*)o

あと「つばさ」は松永さんのピアノがオシャレで可愛くてカッコよくて…これまた、すごくすご〜く素敵でした!
この「つばさ」は過去にコミケで配られたものの中には、公平さんのピアノソロによるもの、そのピアノにマサさんのヴァイオリンが加わったものなどもあるんですよね。そういう色んな「つばさ」を全部まとめて1つのCDにしてくれないかなあってことも強く思います。

…と、今回は恐れ多くも最後に私の個人的な感想をつけて、このレポを終わりたいと思いますm(_ _)m

 

 

551 アニメ「星刻の竜騎士」(若林タカツグ)

2013年11月21日。この日おっちゃんは「若草恵さんのお弟子さんで、若手の方の録音」という連絡を受けて、サウンドシティのAスタに行きました。スタジオに着くとちょうど録音を終えた弦の方たちが続々と出てきてて、その顔ぶれにおっちゃんは「ん?もしや…?」と思いつつ足を進めると、最後に小池弘之さんが出てきたそうです。 それを見て「やっぱり!」と思ったおっちゃんは小池さんに軽くご挨拶したそうですが、なぜ「やっぱり」かと言うと、過去のうちのレポを見てもらっても分かるように、若草恵さんの録音の弦は小池ストリングスのことが多いんです。

2013年の最後に音響監督をされてる長崎行男さんとの対談記事をアップして大変な反響をいただきましたが、その対談の中で「このアニメ制作会社だと、この音響制作会社っていう大体の流れがある」みたいなお話がありましたよね。それと同じように、作曲家さんや演奏家さんの間にも「この作曲家さんだと、このミュージシャン」みたいな大体の流れがあるようです。

さて、この日に録られたのは、2014年4月から放送される「星刻の竜騎士」というアニメの劇伴でした。これは「せいこくのドラグナー」と読むそうで、原作は瑞智士記さんが2010年に書かれたライトノベルのようです。その翌年の2011年6月からは月刊コミックアライブという雑誌で漫画の連載が始まり、その後2012年10月24日にはドラマCDも発売されてるそうで、小説→漫画→ドラマCDと来て待望のアニメ化のようですね(*^^*)

ちなみに、うちでも「零れる砂のアリア」の録音レポで取り上げさせていただいた霜月はるかさんが「Astral Flow」というタイトルのイメージソングを歌われてるんですが、これがもう霜月さんのあの優しく透き通る声の魅力を存分に生かした素敵なもので、これだけでもこのアニメへの興味をそそります♪

 

では、まずアニメ化が決定したときに流れたPVをどうぞ♪

 

少し作品の世界観を感じていただけたでしょうか…?
このPVの音楽はドラマCDの劇伴を担当された「城嶋 椿」さんという2人組のユニット作家さんの書かれたものです。

 

物語の舞台は竜を飼う国「ロートレアモン騎士国」にある竜飼い人のを育成するための施設「アンサリヴァン騎竜学院」です。そこに通うアッシュ・ブレイクという少年は特殊な才能を持っているのに、相棒となる竜がまだ誕生してないことから学院イチの問題児とされます。その後いろいろあって何とか無事に竜は誕生するんですが、それが他の竜とは違って何と人間の少女の姿をしてるんです。そこからの波瀾万丈な学園ファンタジーって感じのお話みたいですね。

このアニメ本編の音楽を手がけるのが、今回ご紹介する若林タカツグさん。
先ほどもお話したように、若草恵さんのお弟子さんで…と言いたいところなのですが、ちょっと若林さんに伺ってみると、何でも若草さんはお弟子さんは取らないそうなので、あくまで「自称」弟子なんだそうですよ(^^ゞ

で、若林さんは今回が初めての劇伴となるそうで、録音開始前に現場にいらしたディレクターさんから「今回コンペティションに優勝してこのアニメを担当する事になった、作曲家の若林さんです」というようなご紹介があったそうです。


こちらが若林タカツグさんです。

実は若林さん、前々からうちのサイトを見てくださってたそうで、何年か前に「いつかレポで取り上げてもらえるように頑張ります!」なんてメッセージをいただいたことがあるんです。

あれから数年、こうして本当にレポさせていただける日が来て、おっちゃんも私もとても嬉しく思っています(*^^*)


この日の録音は、おっちゃんたち木管さんの前に弦を、木管さんのあとにはブラスをダビングという順になっていて、木管さんはたった4人でAスタの広いフロアを使うという、ちょっと贅沢な感じだったそうです。一瞬「広すぎて逆に不安になることはないのかな…」と思いましたが、おっちゃんたちに限ってそんなことはないですよね。むしろ、広いところでのびのびと、しかもお互いの呼吸を感じながら演奏できるってのは本当に気持ちがいいのかも?

すでにそれぞれの席に配られていた楽譜を手に取ってみるとずっしりと重くて「短時間でこんなに大丈夫かな…」と思ってたら、ちょうどインペク屋さんから「もし時間切れになったら、そこで止めます」というようなアナウンスがあったそうです。ちなみに、この日のそれぞれの拘束時間は、オーボエ・クラリネット・ファゴットが2時間、フルートは他の3つより少し曲数が多かったのとダビングもあったので3時間…決して長くはないですよね。でも、初劇伴で気合いを入れて書いてきた若林さんの曲なので、できれば全部ちゃんと演奏してあげたいなあと思ったそうですよ(*^^*)

結果をお話すると、最終的にはギリギリぴったり…もしくはほんのちょっとこぼれるくらいの時間で終わったそうです。あ、ファゴットはもともと曲数が少なかったので、拘束時間に余裕を持って終わったみたいですけどね♪

若林さんの書いてこられた音楽は大ベテランのおっちゃんたちが見ても決して易しくはないものもあって、ほんとならもっとじっくり丁寧にやりたいところだったそうですが、何せ時間に追われた録音だったので仕方なく目をつぶってしまったところもあったようです。あとはもうエンジニアさんにどうにかしてもらうのを祈るのみ…って、ミックスでどうにかなるもんなんかな?(^^ゞ


おっちゃんがひそかに「本邦最高齢木管セクション」と呼んでるこの日の木管メンバー

 

先ほどお話したようにファゴットは早めに終わったので、前田さんは他の皆さんより一足先に帰ろうとされてたそうです。そこを慌てて呼び止めて写真を撮ったので、前田さんだけが上着のコートを着てるというわけですね(*^^*)


一緒にダビングした木管メンバーは、フルート&ピッコロ(おっちゃん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(星野 正さん)、ファゴット(前田信吉さん)でした。あと、おっちゃんの目撃情報+若林さんからいただいた情報として、弦は64221の小池さんのグループで、弦バスは斉藤 順さん。おっちゃんたちと入れ替わりに入っていったブラスセクションは、トランペットはエリック宮城さんともう1人、トロンボーンは中川英二郎さんとバストロが1人(ダビングあり)、ホルンは藤田乙比古さんともう1人(ダビングあり)…と、なかなか豪華メンバーだったそうです。さらに言うと、この日は男女2名ずつによるコーラスの録音もあったそうです。

そして、実は今回の劇伴録音は2日に渡って行われたそうで、いまご紹介した弦・木管・金管・コーラスが1日目。翌日はベース(長岡道夫さん)、ドラム(伊藤史郎さん)、パーカッション(菅原裕紀さん)、ピアノ(松田真人さん)、ハープ(朝川朋之さん)の録音が行われたそうです。松田さんの日記(こちらの11月22日のところ)には、この日のピアノの楽譜のことが書かれてますよ♪

しかしまあ、ほんと豪華なメンバー!これはオンエアで音を聴くのも楽しみですね〜!o(*^^*)o

スタジオミュージシャン歴40年以上のおっちゃんの目から見た今回の若林さんの録音の感想は、まず「最近はあらかじめ打ち込んできたデータにちょっと生楽器を加えるっていう録音が多い中で、最初からこれだけの大編成を使えるとは大したもんじゃ」と「しかも初劇伴とは思えんくらい、よう書けとった」ってことと「若林さんって、いままでにも何回かスタジオで会ったことがあると思うんやけど、あれは勉強のために見学に来とったんかなあ。何やスタジオの諸々もよう分かっとって、ディレクションもなかなかしっかりしとって、先が楽しみやな♪」だそうですよ。素晴らしい!これは是非とも、今後も頑張っていってほしいですね(*^^*)

 

で、せっかくなので、若林さんにもこの日の録音について語っていただきました!

「旭さんが仰るように、最近では打ち込み主体の曲に、生楽器を足すというものが多い中、今回は編成も大きく、且つ初めての劇伴だったという事もあり、緊張しました!

でも旭さんを含め、いつも勉強を兼ねてお邪魔していた現場で(旭さんに覚えて頂いていた様で嬉しいです♪)お見かけし、音を聴いていたミュージシャンの方々に、自分の曲を演奏してもらえて、疲れや緊張も吹き飛びました。曲が完成して、頑張った甲斐があったな〜と思いました♪

初めての劇伴で曲数は多めだったように思いますが、ベテランミュージシャンの方々にフォローして頂き、大きなトラブルも無く、無事に録りきる事が出来て一安心しています。みなさま、放送をどうぞお楽しみにしていてくださいね(^o^)ノ」

…だそうです♪
いままでにも色んな作曲家さんに当日の語っていただいて胸を躍らせたものですが、今回のはそれプラス何だか初々しい感じがあって、ちょっとほっこりしますね(*^^*)

 

では、最後に昨年末に公開された新しいPVをどうぞ♪

 

1つ目のPVの音楽は城嶋 椿さんでしたが、こちらの音楽は若林さんの作られたものです。力強くて疾走感あふれる感じで素敵ですよね!この骨太なブラスが、けっこう私の好みだったりします。若林さんにお伺いしたところ、これがメインテーマになるんだそうですよ。これは本編でどんなシーンで使われるのかが楽しみですし、ほかの曲にも期待が高まるところです。

このレポ作成時にはまだどの局で何曜日の何時から放送するなどの詳しいオンエア情報がアップされてませんが、分かり次第こちらにも追記しておきますね。どうぞ、お楽しみにo(*^^*)o

 

 

550 アニメ「神のみぞ知るセカイ 女神編」(松尾早人)

2013年5月24日。松尾早人さんのお仕事で、ソニーの1スタに行きました。松尾さんが音楽を担当された作品はHPとブログの方を合わせて今まで何度も取り上げさせていただきましたが、今回は「神のみぞ知るセカイ」3期のための音楽録りです。2010年10月にアニメ化されて、2011年4月には2期が放送されて、今回でもう3期目になるんですねえ…。映像の美しさ、音楽の上品さ、たくさんの挿入歌(キャラソン)やたびたび変わるエンディングテーマなど、色んな角度から注目を集めてた作品だと記憶しています。

また、この作品についてうちのHPの目線でお話すると、作曲の松尾さんをはじめエンジニアの中村充時さんやピアノを演奏された松田真人さんなどのご協力により、1期も2期もかなり内容の濃い録音レポを作らせてさせていただきました。1期はこちら、2期はこちらです。そして、この過去2つのレポを原作者の若木民喜さんにも読んでいただけた上に素敵な感想までいただけたという、私にとってもすごく思い入れのある作品です♪

だからこそ今回もおっちゃんが参加できたらいいなあと思ってたのに、録音日の情報が入ってすぐおっちゃんに確認してみると「いや、わしのとこにはそんな話は来てないで」の返事が…。その数日後にも確認したんですが、やっぱり同じ返事で…で、もう今回はダメなんだと諦めかけてたところに「松尾さんの仕事が入った」との連絡を受けて思わず小躍りした私です。松尾さん、ギリギリまで編成で悩んでたんでしょうかね…何はともあれ、良かった良かった(*^^*)

さて、この日はまず弦から録って、そこにおっちゃんがフルートで入って、そのあと更にピアノの松田真人さんが入って…という流れでの録音だったようです。


こちらはヴァイオリンのマサさんこと篠崎正嗣さん。
ときどき面白Tシャツを着てる姿を見かけますが、今日はこんなです。オンマウスで楽譜の部分がアップになりますので、よ〜く見てくださいね(笑)

それにしても、よくこんなTシャツを見つけてきますよねえ。いや、それ以前にこれをデザインした人の発想力がほんとすごいなと…(;^◇^;)ゝ

こんなお茶目なマサさんですが、ひとたびヴァイオリンを持つと人が変わります。ほんっと美しくて艶やかで歌心があって、一瞬にして聴き手の心をわしづかみにする素敵なヴァイオリニストさんに大変身します。

今回の「神のみ」3期では、そんなマサさんのソロ+松田真人さんのピアノの曲が2曲もあるとか…どんなキャラのための曲で、どんなシーンで流れるのか、とても楽しみですo(*^^*)o


おっちゃん以外の木管やブラスはすでに打ち込みで入っていたそうですが、その音のわりには弦の編成が66442と大きい気がしたそうで「あれは何か狙いがあるんかな」なんて言ってましたが、どうなんでしょ?

録音後のミックスのときに充時さんの腕でそのブラスの音を分厚くして弦とバランスを取るのか、ブラスがどうこう関係なく単に分厚い弦の音色がほしかったのか…いずれにしても「神のみ」は弦がとても活躍する音楽なので、厚みがあるというのは嬉しいことです(*^^*)


フルート演奏中のおっちゃんで〜す!
オンマウスで、今度はチェロの堀沢真己さんの写真になりますよ♪

おっちゃんがやったのは全部で5曲。5曲の1曲は松田さんのピアノと一緒です。また、松田さんのピアノと堀沢さんのソロという曲も1曲あるようです(*^^*)

そういえば、前に別の録音レポを作ってたときに松尾さんが「堀沢さんの音は大きくて豊かで深くて、僕も大好きです。堀沢さんが弾いてくれると分かっただけで、曲のイメージがどんどん浮かんできます」というようなお話を聞かせてくれた気がするんですが、今回も「堀沢さんのチェロのために」みたいな曲が聴けるんでしょうか…そのあたりもとても楽しみなところですo(^∇^)o


こちらはエンジニアの中村充時さん。オンマウスで別カットになりますよ♪
録音が終わってTDの作業中の様子を、TDに立ち会ってた松尾さんが撮ってきてくれました(*^^*)

 

 

ところで、この日の録音についておっちゃんが「わしのおったブースにはマイクが3〜4本あったで。2本ってのはわりとあるけど、1人でこんなにマイクを立てられたんは初めてじゃ」なんて言ってたので、その意図というか狙いを充時さんに聞いてみました。以下、充時さんからのお返事をほぼ原文のまま載せま〜す♪

「神のみ」のフルートのマイキングは3本で、オン(おっちゃんのすぐ近くに置いたマイク)が1つ、オフ(おっちゃんからちょっと離れたところに置いたマイク)がステレオで2つでした。旭さんだけブースだったので、オケの中での位置をミックスで作り出すためのオフマイクでした。ソニー乃木坂のブースは天井も高くて非常にデッド(響かない)なので、ブースであってもオフが立てられるのです。普通ブースでオフを立てると、かえってこもった狭い部屋自体の音が録れてしまうのでやらないのです。

「デッドである」ということは反射する壁の位置がわかりづらい、すなわちこもったり狭く感じる要素が軽減されるのです。そしてそのオフで録ったマイクの音のトラックに距離のためのディレイを入れ、多少ハイ落ちする分のEQをし、2本のマイクの角度を擬似的に加工するためのステレオ・イメージのプラグインをかましてミックスに使います。最近はマイクからの距離自体をシミュレーションできるプラグインも出て来たので、上記のことを必ずしもするわけではありませんが。

だそうです。
同じ業界の方にはものすごく興味深いお話だと思うんですが、そうでない方々には少し難しい表現もあって分かりにくいかもしれませんね。簡単に…それこそ充時さんに「そんなサラッと言わないで!」って怒られるレベルの簡単さで言うと「ほんとはおっちゃんだけブースで弦とかとは離れたところで録ったけど、さもオケに混ざって吹いてるように、しかもホールで録ってるように聴こえさせるための技」ってところでしょうか…合ってるかな(^^ゞ

充時さんには同じ「神のみ」の2期の録音のときにも詳しく語っていただきまして、それを読んでいただけると今回のことも少し分かりやすくなるかも…です♪→ CLICK HERE


おっちゃんのブースから見た弦セクションです。オンマウスで別カットになりますよ〜!

この日に録った中には、マサさんたちの弦とおっちゃんのフルートや松田さんのピアノが入った、かなり盛り上がる1曲があるそうです。何でも、主人公の桂馬があることをやって、そこから一気に物語が動いて大きな見せ場を迎えるという一連の流れで使われる予定なんだとか…。

私個人としては、1期の図書館のシーンで流れた「 本は愛 本は喜び 本は感動」のように物語を大きな流れで捉えた曲かなあと想像してるんですが、どうなんでしょ?


さてここで、3期目の突入した人気アニメ「神のみぞ知るセカイ」が松尾さんにとってどういう作品なのか聞いたときのことをお話したいと思います。あ、まず松尾さんにお話を聞いて、それを元にピアノの松田さんにもお話を聞いたので、対談形式にしてご紹介したいと思います♪(は=松尾さん,ま=松田さん,ゆ=ゆみ)

 

ゆ:いままで松尾さんが手がけてきた作品は、グロい戦いものだったり、激しい戦いものだったり、冒険ものだったり、歴史上の闇というか悲運を描いたものだったり…と、わりと暗くて重厚な感じの音楽が多かったかと思うんですが、今回はかわいい女の子がたくさん出てきて、音楽も随分と明るく優しい気がします。そのあたり、何か感じてることはありますか?

は:今までも美少女モノとかはありましたが、それらは大体が戦闘中心でした。でも、この「神のみ」は心情ドラマであるというところが、今までの美少女モノと大きく違う点だと思います。そして登場人物が多く、どれもその話の中ではメイン的な扱われ方をするので、それぞれのキャラに対応したテーマがとても多いのが特徴です。

ゆ:音楽を作る上で、どういうことを意識しましたか?全体的にピアノの曲が多いのは、何か狙いがあってのことですか?

は:美少女で学園ものなので、コテコテにかわいい系にするのか、少し上品な方に振るのかは悩むところでしたが、音響監督の岩浪美和さんとの最初の打ち合わせで「弦とピアノを中心に上品に美しく行きましょう」という事になりました。あと、岩波さんの「恋はピアノ!」と言う発言でそれぞれの女の子のテーマや恋愛描写はピアノが中心になりました。

ゆ:恋はピアノ、ですか…なるほど!そのピアノですが、今回も松田真人さんですよね。(ここから先は是非まず松田さんの当日の日記を読んでからどうぞ→こちらの5月24日のところです)松田さんが弾くということで、作曲の時点で何か意識したことはありますか?

は:通常は書き譜で面倒な曲は書かないんですが、神のみの場合はピアノでテーマをやって、しかも曲数が多いので、どうしても通常よりも凝った曲になるんです。そうなると初見では弾けない場合が多いんですが、松田さんなのできっと大丈夫!と思いながら書きました(笑)。

ま:僕でも、弾けない場合があるかも?知れませんよ!(笑)いや、本当に!

は:しかも毎回「今回はちょっと時間がかかるかも」と思って録音に行くんですが、いつもあっと言う間に終わってしまってビックリです。

ま:それはもう、一生懸命に集中をして弾いていますからね(笑)

は:それに松田さんは「ただ弾く」訳ではなく、短い時間の中でとても表情豊かな演奏をして下さるので感謝感激と共に、それに甘えた曲作りになっています(笑)。

ま:「ただ弾く」だけではない事は、常日頃から自分にも言い聴かせていますが、その辺のレベルになって来ると、やはりどんどんと難しくなって来ます。

ゆ:なるほど!では、今回も普通の劇伴ではなかなか聴けないレベルのピアノ曲がたくさん聴けるわけですね。それでは3期のオンエアが始まって、これらの曲が聴けるようになったら、2期のときのように(こちら)1曲ずつ詳しく語っていただきましょうかねo(*^^*)o

は:いいですね!いやほんと、神のみではピアノの小品集が作れるくらい書いたと思います(笑)。

(…というわけで、語っていただきました〜!→ CLICK HERE:9月19日追記)

ゆ: では早人さん、3期の音楽全体としては何か意識したところはありますか?

は:3期も今までの延長ではあったので路線は変えずに、美しく上品にと言う感じを念頭に作りました。先ほどの話と被りますが、ピアノと弦、特にテーマに関してはピアノ曲が多い上に登場人物が多いので、人(テーマ)によって変化を付けるのは苦労しましたね。ただ、3期になってようやく戦闘が出てきたので、ブラスを使った少し重厚な曲も増えています。

 

いかがでしたか?
松尾さんと松田さんのやりとり、面白いですよねえ。そして、松尾さんの松田さんを信頼しきったお話や、それを受けての松田さんの曲に臨む姿勢などは聞いててほんとに心が躍ります。また、松尾さんのお話に出てきた音響監督の岩浪さんからも「3期で特に意識したことはないですね。松尾さんに任せてたら安心です!」なんてコメントをいただけて、互いを信頼しあっててほんとにいいチーム(?)だなあと思いました。

1期と2期を見てて思ったんですが、岩浪さんはわりと大きめの音で、しかもあまり細切れにせず1曲をたっぷりと聴かせてくれる印象があります。そんなことを今回の録音が決まったころに松尾さんや充時さんに話したら「うん、いい使い方してくれてましたねえ!」「あの曲なんか、途中で切らず1曲まるまる流れてたもんね!」なんて感じで、しばし花が咲きました。さて、今回はどんなふうに聴かせてくれるんでしょう…楽しみですo(*^^*)o


 

充時さんが撮ってくれた、おっちゃんと松尾さんの2ショットです♪

 

「神のみぞ知るセカイ 女神編」はテレビ東京で7月8日の深夜1時35分から放送されるのを皮切りに、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送にて次々と放送が始まります。詳しい放送時間は公式サイトのこちらを参考にしてくださいね。どうぞお楽しみにo(^^o)(o^^)o

 

 

549 オンラインゲーム「PERFECT WORLD」(岩垂徳行・なるけみちこ)

2012年10月31日。おっちゃんはサウンドインのAスタに行きました。この日のお仕事は、岩垂徳行さんとなるけみちこさんです。岩垂さんとなるけさんには今年3月に、霜月はるかさんのアルバム「零れる砂のアリア」の録音でも取り上げさせていただきました…って、最近ブログの方にばっかりレポをアップしてるんで、すぐ↓下にそのときのレポがありますね(^^ゞ

このお2人による今回のお仕事は、オンラインゲーム「PERFECT WORLD」のタイトル曲とプレイ中に流れる曲のうちの1曲の録音です。

あ、録音の様子に触れる前に、ちょっとこのゲームの説明を(^.^)b
公式サイトによると、かつて神と人とが地上で共に暮らしていた時代があったのだとか…ところが、あるとき大洪水によってその地が荒廃してしまいます。そこで神々はその地上に代わる新しい世界を創るのですが、まだ完成というわけではありません。その未完の世界にプレイヤーである我々が踏み込み、待ち受ける様々な敵や困難と戦いながら創り上げていく…という内容のようです。

とにかく絵が美しいんですよ。プレイヤーのキャラクターの見た目が衣装を含めて最初(LV1って言うのかな?)から「これ神様じゃないの?」ってくらいに綺麗んです。あ、こんな感じです。世界観もとっても美しいでしょ〜?
で、レベルが上がっていくともっと色鮮やかで精巧な細工がほどこされた衣装になってきて(詳しくはこちらを見てください)これを見るだけでも楽しめそうですよね。普段アニメを見るときには背景美術などにもすごく意識がいく私としては、こういうのすごくワクワクします。ゲーム、自分でもやってみたくなりましたよo(^-^)o


さて、ようやく録音のお話です。
こちらは録音が始まって間もないころのコントロールルームの様子で、オンマウスで岩垂さんお1人の画像に切り替わりますよ(^.^)b

あ、今回のレポで使ってる写真は全てC&Cメディアの田浦(たのうら)さんが撮影されたものを岩垂さんが貸してくださいました!

まず、岩垂さんが作曲されたタイトル曲から録りが始まりました。この曲はゲームを始めてすぐの画面(メニュー画面?)で流れるそうで、木管のパート譜だけで3ページもあったそうですよ。それもそのはず、完成した曲は実に5分もになる大曲なんですよ〜!

譜めくりの都合などで3つくらいに分けて録ったそうですが、こういうところがスタジオ録音のメリットですよね。あと、木管セクションはダビングで所謂「1人2重奏」な状態になったので、完成曲は2管編成のサウンドになっています。

この曲、公式サイトの方で11月8日からフルで聴けるようになってますね♪ → CLICK HERE

これから始まる冒険に胸が踊る気持ちを煽るような力強く前向きな立ち上がりです。そしてすぐ妖艶で美しいヴァイオリンのソロが聴こえてきます。そのあと同じメロディーをストリングスが追いかけるんですが、何とも言えない疾走感があって気持ちいいですね(*^^*)


弦は今野 均さんのグループです。
オンマウスで別アングルからの画像に切り替わりますよ〜♪

さきほどタイトル曲に美しいヴァイオリンのソロがあると書きましたが、それを弾いてらっしゃるはもちろん今野さんですね(^O^)

編成は8644でコントラバスが1人もいないんですが、このあたりに何かサウンド的な狙いがあったんでしょうか…気になって岩垂さんに聞いてみると「リズミックな曲でパーカッションも打ち込みなので、コントラバスは打ち込みにさせてもらいました」とのことでした。なるほど〜!

ゲームの中ではこの曲を途中で切って次の画面に行くこともできるそうですが、後半におっちゃんの美しいフルートソロや星野さんのクラリネットソロなど冒頭とはまた別の聴きどころがいっぱい出てくるので、ぜひ一度は最後まで聴いてからプレイしてほしいと思います。

日々の生活の中ではゲームを立ち上げたもののすぐには始められずにしばらく放置…なんてことがときどきあると思うのですが、そんなとき繰り返し聴いても全く飽きのこない素敵な1曲ですよね☆彡

そうそう、現場では岩垂さんから「前へ前へと進んでいく感じで」なんて説明があったそうですが、もう岩垂さんのその気持ちがそのまんま音になったような曲ですよね。録音後におっちゃんは「テンポの速い3拍子でときどき5拍子になるんやけど、ほとんど変拍子になったんは感じんかったわ。それだけ岩垂さんが上手いこと自然な流れを作ったってことやなあ」と楽しそうに話してました(*^^*)


続いて、なるけみちこさんが作られた曲の録音です。
11月20日から公式サイトで聴けますね♪ → CLICK HERE

この曲は、初めてゲームをして少しレベルが上がったところで必ず訪れるお城で流れるそうです。そして、その後はそのお城を拠点としてプレイヤーは色々と冒険していくんだそうですよ。

先ほどの曲はおっちゃんのフルートと星野さんのクラリネットがフィーチャーされてましたが、今度はフルートと石橋雅一さんのオーボエになります。一部、篠笛も使ったようですよ(^.^)b


現場ではなるけさんと「少し中国風な感じで…」とか「じゃあ、ちょっとポルタメントを入れてみようか」なんてやりとりがあったようです。このときのなるけさんの雰囲気がとってもやわらかで話しやすくて、おっちゃんは「ああ、いい現場だなあ」と喜びを噛み締めてたそうですよ(*^^*)

そうだ、楽譜には何やら細かい動きが色々と書かれてたそうですが、それに関してはなるけさんから「装飾音符の感じが上手く楽譜で表せなかったのでこんなふうに書いてるだけで、やりやすいようにお願いします」なんて言ってくださったので、コブシ風に入れてみたら概ねOKがいただけたそうです。


こちらの写真はそんなやりとりをしてるときのものでしょうか…オンマウスで別カットになります♪

実はおっちゃんも現場でなるけさんと2ショットを撮ったそうなんですが、残念ながら結構なピンぼけでした…。まあ、フラッシュオフで撮影してるんだから、仕方ないですよね(^^ゞ

そんなわけで、岩垂さんからいただいたものを使わせていただきました〜!


なるけさんの作られた曲ですが、最初はジャンベか何か民族楽器を思わせる太鼓の音とスレイベルから始まって、おっちゃんのフルートと石橋さんのオーボエが美しく響きます。すごくエスニックな感じで、一体どんな街なんだろう…気になります。その後、その篠笛がお琴や鈴の音色とともに静かに優美に響くんですが、夜の風景ってことなのかな…そうでもないのかな?

最後は音色は張りがあるけど少し哀愁のあるトランペットとともに次につながる雰囲気を残して終わるんですが、とにかく私だったら音楽に聴き惚れて、プレイするの忘れてしまいそうですよ(^^ゞ


この日に録られた2曲ともで冒険というドキドキ感を力強く彩っていたのがブラスセクションです。

ちょっと小さくて分かり辛いかもしれませんが、写真中央よりちょっと左のサングラスでトランペットを吹いてる方が西村浩二さんです。

オンマウスでホルンセクションに切り替わります(^.^)b


ぼちぼちとミュージシャンのお名前を出してきましたが、ここで改めてこの日の編成を書いておきま〜す。

弦(今野 均さんのグループ:8644)、フルート(おっちゃん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(星野 正さん)、ファゴット(前田信吉さん)、トランペット(西村浩二さん・菅坂雅彦さん)、トロンボーン(中川英二郎さん・半田信英さん)、バストロンボーン(山城純子さん)、ホルン(ジョナサン=ハミルさん・上間善之さん)でした。


☆こちらは今回の録音に携わられたスタッフの方々の記念写真☆

前列は岩垂徳行さんとなるけみちこさんで、後列は左からC&Cメディアの項(Kou)さん、同じくC&Cメディアの田浦さん、ツーファイブの堀口さんです。


このゲームはすでに誰もがプレイできる状態だそうですが、この日に録った音楽は11月20日からゲームに反映されてるようです。どうぞ素敵な音楽に耳を傾けながら、プレイを楽しんでくださいね。また、これらの音楽について、こちらこちらで岩垂さんとなるけさんのインタビューが読めますよ(^.^)b

最後になりましたが、私のブログの方でもこのレポのご紹介をしています。そこではこのレポ内の写真がもっと大きなサイズで見られたり、ここには貼ってない写真などもありますので、ぜひ合わせてご覧ください♪ → CLICK HERE

 

 

548 霜月はるか「零れる砂のアリア」(岩垂徳行 他)

2012年3月21日。作曲家・岩垂徳行さんとのメールのやりとりから始まったお仕事で、台東区入谷にある「Arca Studio」に行きました。おっちゃんがこのスタジオに行くのは、初めてだったようです。で、おっちゃんは、せっかく滅多に来ることのない入谷に来たんだから…と「恐れ入谷の鬼子母神」で知られる真源寺にお参りしようと少し早めに家を出て、録音前にお参りしてきたそうですよ。そのときの様子は、おっちゃんのブログのこちらにアップされています♪

さて、冒頭にも書いた「メールのやりとりから…」のお話ですが、3月の半ばに岩垂さんからおっちゃんに直で「あるシンガーソングライターのアルバムで笛をお願いしたい」との連絡があったようです。同じころ、私の方にも岩垂さんから「今度、旭さんにお仕事をお願いしてるんだ」との連絡をいただき、私のテンションは急上昇。録音の日を、そしてこうしてレポを作らせていただける日を、ほんとに楽しみにしてました。

そのシンガーソングライターさんですが、岩垂さんが全曲の編曲を担当された「ティンダーリアの種」の霜月はるかさんです。この霜月さんはヴォーカリストとして幅広く活躍されてるだけでなく、作詞や作曲、それにサウンドプロデューサーさんとしても活動されてる、ほんとに多才な方なんですよ(*^^*)


こちらは岩垂さんが撮って提供してくれた現場での写真。オンマウスで、楽器の準備をしてるおっちゃんの手元の画像に切り替わります。

ドアのところからお茶目なポーズでこちらを覗いてるのが、霜月はるかさんですよ〜♪


スタジオに来てみると、今回のそのアルバムには岩垂さんだけではなく、何人かの作家さんが参加されてるとか…そのお1人が霜月さんご本人で、ほかには前に「LUNAR 〜HARMONY of SILVER STAR〜」のレポでご紹介したなるけみちこさんなど、計5人の作家さんが関わられてるようです。詳しくはこちらをご覧くださいね。で、この日のおっちゃんは岩垂さんと霜月さんとなるけさんの書かれた音楽に参加することになったようです。

ここで、このアルバムの大きな特徴をお話したいと思います。
このアルバムの主役である霜月さんは、同人活動時代からずっと幻想世界とその物語とを音楽で表現する…という素敵な創作活動を続けてらっしゃるそうなんです。で、今回のアルバムもそうしたもので、普通の歌伴とはかなり違ってたようです。う〜ん、どう言えばいいかな…歌の伴奏なのに劇伴みたいって感じでしょうか。つまり、1曲の中に4〜5曲分の要素が詰まってて、霜月さんの歌とともにどんどん展開していくんです。え〜っと、もしかしたら「交響詩」って表現がしっくり来るかなあ。とにかく、いちばん長い曲は何と10分くらいあるんですよ〜!その中で岩垂さんの書かれた音楽の最長は6分半くらい。

劇伴ファンの方ならサントラに収録されてる数十秒から2〜3分の曲の中にもすごいドラマがあることはよく分かってらっしゃると思います。そして、だからこそ余計にこのアルバムのすごさが分かっていただけるんじゃないでしょうかo(^-^)o


こちらは、なるけみちこさんとおっちゃんの2ショット。2人とも、いい表情です(*^^*)

でも…何で3月なのにサンタ帽?(笑)


録音はまず、霜月さんの分から始まりました。歌メロのような耳障りのいい音楽で、フルートを使ったそうです。その霜月さんの楽譜はキーボードを手弾きしたものをソフトで譜面に起こしたものだったようで、途中に妙な休止符が入ってたりしたそうです。でも、実はその部分は休止どころかレガートでなめらかに吹くイメージだったみたいなんですが、事前に丁寧に説明してくださったおかげで難なく終わったようです。これって、ときどき作家さんたちから聞く「作曲ソフトを使うと臨時記号とかページの変わり目の音符がおかしい」っていう類のお話でしょうか…何はともあれ、おっちゃんは「手弾きで起こした楽譜にはときどきそういうんがあって、なかなか面白いもんじゃ」と楽しそうでしたよ(^O^)

続いては、なるけさんの曲。なるけさんには前に別の現場でお会いしたことがあるそうで、そのときにおっちゃんが「ギターの成毛(なるも)さんと同じ字なのに、読み方が違うんですね〜♪」なんてお話をしたことがあったそうです。そんななるけさんの曲は2曲で、ホイッスルとローホイッスルの指定があったそうです。そうそう、なるけさんはライブなどでホイッスルを吹かれることがあるらしく、この日はそんなお話でしばし盛り上がってたみたいですよ(*^^*)

さて、そのなるけさんの曲ですが、楽譜を見た感じではテンポがけっこう速そうに感じたので、ちょっとヒヤッとしたそうです。まあ、実際にはそれほど速くなくてホッとしたそうですが、今度はビブラートで課題が…。あ、本来ホイッスルのビブラートは指でかけるものなんだそうです。つまり、楽譜に書かれてる音を出すために押さえてる穴の1つか2つ隣の穴…何も押さえてない穴のところを軽く叩くようにしてかけるんですって。これは、阿波踊りのお囃子の篠笛によく似た奏法があるので私は「ほうほう!」って感じなんですが、私のつたない文で状況が伝わるでしょうか…(;^_^A

で、本来はそうなんですが、スタジオでは指ではなく息を使ってかけるのがほとんどなんだそうです。あ、リコーダーにもこの「指でかける」奏法があるようですが、あまり一般的ではないとか…。だから、おっちゃんも「今日のホイッスルもいつもの感じで…」なんて思ってたら、そこはご自分でもホイッスルを吹かれるなるけさん。録音前に「息ではなく指でかけてほしい」と指示を出してこられて、おっちゃんは少し戸惑ったようです。で、この「指でかける」のと「息でかける」のと、そんなに違いがあるのかなあと思っておっちゃんに聞いてみたところ、やっぱり「息の方は深く長く」「指の方は浅く短く」と揺れ幅なんかに違いがあるみたいですね。ふむ…揺れ幅が違うと、曲の印象も随分と違ってくるような気がします。とにかく、言われた直後はちょっと戸惑ったりしたものの、すぐに頭を切り替えてサラッと吹きこなしちゃったようです。いや、ほんとすごいわ〜!

そして、最後は岩垂さんの曲です。おっちゃんからは録音が終わった直後に「岩垂さんの分は、途中でキーは変わるわ、拍子も変わるわ、おまけに何度もテンポが変わるわで、形の上では1曲やけど、何曲もが繋がったメドレーって感じの曲でなかなか面白かったわ!」と、楽しく手応えのあったお仕事であったことがひしひしと伝わってくる、弾み気味の声での電話をもらいました。いやあ、これだけ聞いても1曲の中にすごいドラマがあるんだなあということが想像できますが、これに霜月さんの歌が乗ったら更にそのドラマが色鮮やかになるんでしょうね。かなり気になります。

そうそう、ひと通り吹いて終わったあとで、一部にピッコロで「小鳥が鳴いてるじでアドリブを入れてほしい」なんて注文もあったようです。何となくコードネームを見ながらやったら2回ほどでOKになったそうですが、ピッコロで小鳥っていうと…ひばりみたいな感じ?このあたりも出来上がったCDで聴くのが楽しみなところですねo(^-^)o


(C) TEAM Entertainment

いろいろと脱線しながらご紹介してきた「零れる砂のアリア」のジャケットはこんな感じです。

こちらはchibiさんという方が描かれてるそうなんですが、この少し抑え目な色合いとか構図とか表情とか、すごく素敵でしょう〜?


こうして録音は無事に終わりました。終始ほのぼのとあたたかい雰囲気で、またとってもフレンドリーな雰囲気で、楽しかったみたいですよ(*^^*)


最後に、この日の録音に参加されてた方々を…右端が岩垂徳行さんで、おっちゃんの後ろで可愛く「ぐー!」をしてるのが霜月はるかさん。メガネと笑顔が素敵なのが、なるけみちこさんです♪

この霜月さんの新しいアルバム「零れる砂のアリア」は、2012年4月25日に発売となります。あ、公式サイトのこちらで、アルバムの一部が試聴できるようになりました。いやあ、この心地よさ、そして高揚感は何なんでしょう…うん、私が長々と説明するより、どうぞ皆さんの耳で聴いてみてください。例のおっちゃんのホイッスルも聴けますよ〜!これはほんと、全体が気になるわあ。ちゃんと通して聴きたいです!

この豪華なメンバーで作り上げた幻想世界、ぜひ皆さんも手に取って目と耳で味わってみてくださいねo(^-^)o

 

 

547 全天周映像「Eternal Return 〜いのちを継ぐもの〜」(山下宏明)

2012年3月6日。うちのHPでは「山田養蜂場のCM」や「三菱UFJモルガンスタンレー證券のCM」、それに「遠足レポ」でおなじみの山下宏明さんのお仕事で、サウンドインのBスタに行きました。事前に「プラネタリウムで流れる音楽」とだけ聞いてたおっちゃんと「プラネタリウムって私は数えるほどしか行ったことないけど、行ったらほんま感動するよなあ。でも、どんな音楽が流れとったっけか…」「わしや小学校の授業の一環で1回だけ行ったことあるだけで、それっきり行ったことないもんなあ…」なんて話をしつつ「山下さんは気さくで話しやすいし、いろいろ教えてくれそうでレポも作りやすそうやなあ♪」なんて話もしてました(*^^*)

そんなこんなで現場に行ってみると、どうやら星を見てるときに流れてくるBGMのようなものではなくて、プラネタリウムで上映される映像作品とのこと…それも「Eternal Return 〜いのちを継ぐもの〜」なんて素敵なタイトルのついた作品です。同じ映像を観るにしても、映画館のスクリーンやテレビのディスプレイのような平面とプラネタリウムの球体になってる天井全体に映し出されるのとでは、かなり印象が違うでしょうねえ。

あ、ここでその映像を作られた上坂浩光(こうさか ひろみつ)監督のご紹介を…。上坂監督はご自身も天文マニアで、2011年に大きな話題となった全天周映像「HAYABUSA  〜BACK TO THE EARTH〜」を作られた方なんですよ。「はやぶさ」と言えば私の地元でもあの帰還したカプセルやパラシュートなどの展示会があって胸を熱くしましたが、映画にもそこかしこに「これを作ったスタッフさんも本気で星が好きなんだろうなあ」なんて感じられるものがあって、本編とはまた別のところでも感動したものです。

そうそう、この日の録音におっちゃんと一緒に参加されてたオーボエの石橋さんも全天周映像「HAYABUSA」を渋谷のプラネタリウムで見られたそうで、現場でも楽しそうに語ってらしたそうです。特に最後のシーンではいたく感動されたとか…うんうん、分かるなあ!

そんな上坂さんの作られた今回の映像も、きっと星や宇宙への愛があふれる作品になってると思います。それを愛してる人の視点には普通の人では気付けない独特のものがあって、色んなことに気付かされたり驚かされたりするんですよね(*^^*)


こちらはその石橋雅一さん♪

手前に大きくおっちゃんの指が写り込んでるのが笑えますね(笑)


作曲の山下さんは「BOSS」「リポビタンD」「ドモホルンリンクル」など数多くのCMを手がけられてて、その作風も静かに優しく包み込むようなものからギターがメインのオシャレなもの、それに派手なロック調のものまでととても幅広いんです。今回はその中でも最も山下さんが得意としてるんじゃないか…と思われる優しい癒し系の音楽です。

先に録られていた山下さんご自身の演奏によるピアノに、おっちゃんのフルートや石橋さんのオーボエ&コールアングレが乗って、それはそれは心地いいものになってるみたいですよ〜。フルートのパートの一部にはすごく高い音域のところがあって、そこは別録にしてもらってピッコロで演奏したそうです。

この日の録音の様子は上坂さんのブログのこちらででも紹介されています。写真もいっぱいあるし、その上坂さんと石橋さんとのやりとりなんかも載っているので、ぜひ見てみてくださいね(^.^)b

 

最後にこの日の録音メンバーのご紹介を…左から石橋雅一さん、上坂浩光監督、おっちゃん、山下宏明さん、音楽プロデューサーの安念 透さんです。

 

 

この映像の公開時期や場所は分かり次第こちらに追記したり、ツイッターなどでお知らせさせていただきますね。どうぞ、お楽しみにo(^-^)o

 

…とレポを作った当初は書いてたんですが、その後7月に公式サイトができました!→こちら
そして、まずは7月18日から「コスモプラネタリウム渋谷」で上映開始だそうです。上映時間など詳しい情報は、公式サイトのこちらをご覧くださいね♪

 

 

546 アニメ「LAST EXILE 〜銀翼のファム〜」(黒石ひとみ)

アニメ「LAST EXILE」といえばアニメーション制作会社「GONZO」の10周年記念作品として2003年4月から全26話で放送されたアニメですが、その続編である「LAST EXILE 〜銀翼のファム〜」が2011年10月から放送されています。2003年版は過去に2度ほどレポさせていただきましたので(32番55番参照)ぜひ今回のレポと合わせてご覧くださいね。とにかく、今回もまたこうして取り上げさせていただく機会に恵まれたことを、とても嬉しく思います(*^^*)

では、まずは2期「銀翼のファム」のPVをどうぞ♪


さて、今回のはすでにオンエアが始まってからの録音なので「追加録音」ということになるかと思いますが、まず11月16日にスタジオKIMで行われました。2003年版はレポにもあるように「Dolce Triade」という名前で黒石ひとみさんを中心とする女性3人によるユニットで音楽を担当されてましたが、今回は黒石ひとみさんお1人で担当されたようです。そして、この日はおっちゃん1人だけでのダビングということで、サンプルを聴く→テスト→録音…とじっくり時間をかけてリコーダーを中心に7〜8曲やったようですよ(^.^)b

あ、7〜8曲といってもその1曲ずつに対して「楽譜通りバージョン」「ちょっと遊んでみたバージョン」「いっぱい遊んでみたバージョン」など何通りも録ったものもあったようなので、実際に吹いた曲数ってのはもっと多いわけですね。低い音域の部分には本音としてはC管のローホイッスルを使いたかったようですが、手持ちになかったのでアルト&テナーリコーダーで対応したそうです。逆に、ホイッスルでは出せない高い音域の部分はソプラニーノリコーダーで対応するなどしたようです。

あと、普通の民族系の楽器では絶対に出来ないような目まぐるしく転調する曲があったそうですが、これはキーの違う楽器を次々と持ち替えながら細かく部分録りにしてもらったそうです。こういうのってスタジオ録音だからこそできることですね。昔ながらの同時録音に比べると最近の切ったり貼ったり重ねたりして作られる音楽は音楽的じゃない…と嫌う方もいらっしゃるようですが(まあ何となく分かる気もしますが)、やはりこうしてスタジオの録音機材やエンジニアさんの技術の進歩によってこそ生まれることができた曲っていうのもあるので、いい面もたくさんあるんですよね(^O^)


これは今回の録音でおっちゃんが使った楽器…ほんと、すごい数ですよねえ。

で、先ほどのお話のように1曲の中で色んな楽器を使うことがあるので、こうしてたくさん準備していく必要があるわけですね…っていうか、こういうことができるのは、おっちゃんだけなのでは?

これらの楽器がどういうシーンでどういう使われ方をするのか、オンエアで出会えるのが楽しみなところですo(^-^)o


ほかには黒石さんのヴォーカルが入っている曲もあったそうですよ〜。黒石さんのヴォーカル曲といえば、ご自身の歌声を何回も何回も重ねた不思議な世界観のあるサウンドが特徴的ですが、今回のもあの世界観はそのままに…でも、また新たなハーモニーと広がりのある素敵な曲だったようです。


こちらはテナーリコーダーを構えてるおっちゃん♪

この日の録音では、リコーダーはソプラニーノとアルトとテナーと、ホイッスルはE♭・D・D♭・C・B・B♭のキーのものを使ったそうです。

楽器としてはリコーダーとホイッスルの2種類なのに、こんなにたくさんのキーを使い分けるなんて…いまさらですが、ほんと改めておっちゃんはすごいなあって思う私です。


続いて11月22日にも16日と同じくKIMでダビングが行われました。今回は約10曲。その中には16日に録音したものにフルートを重ねるというものもあったようですが、ほとんどは新曲だったようです。で、16日の録音ではホイッスルとリコーダーのみでしたが、22日はフルートがメインだったようです。ほかにはホイッスルやリコーダー、それにピッコロやオカリナも使ったみたいですよ。

あ、実は楽譜そのものには「ピッコロ」という指定はなかったそうなんですが、フルートではちょっと厳しい高音域が出てきたのでピッコロでやったってことみたいです。同じ音域を吹くのでも、フルートで無理をした音よりはピッコロで楽に出した音の方が耳に馴染みやすいですもんね。

でも…そういや前に別の作曲家さんの録音で「フルートでやるのが自然な音域を、あえてピッコロでやってもらった」なんてことがありましたっけ。もちろん、そこには「旭さんだからこそ、そんなお願いをした」ってことがあったわけですが、とにかくこうしてレポを作らせていただいてると皆さんの色んな思い入れや創意工夫が感じられて胸が高鳴ります(^O^)


こちらはオカリナ演奏中のおっちゃんで、オンマウスで別カットになります。先のリコーダーやこの写真を撮ってくださったのは、KIMの青柳さんです。おっちゃん1人でのダビングのときはどうしても写真が少なくなるので、こうして撮って送っていただけるというのはほんとありがたいことですm(__)m

ちなみに楽譜には特に「オカリナ」という指定はなかったそうですが、試しに吹いてみたのがいい感じだったので、そのままオカリナでやることになったそうですよ♪


ホイッスルを使った曲の方は途中で2小節ずつ次々と転調していく部分があったようで、そこは2小節ごとに止めてB♭→G♭→B…と持ち替えてこなしたそうです。これもまた、前半でお話したスタジオ録音ならではの技ですね。

この持ち替えまくった部分は、別にアルトリコーダーでも録ったそうです。これはリコーダーだと持ち替えずに通して吹けるからなんですって。だからまあ、いくら技術が進歩したとは言え2小節ごとにホイッスルをつないでいくことにどうしても違和感があった場合にはリコーダーの方が採用されるってことになるんでしょうけれど、おっちゃんファン・劇伴ファンとしては、どっちのバージョンも聴いてみたいですねo(^-^)o


こちらは黒石さんとおっちゃんで〜す。いつも黒石さんとの2ショットはエンジニアの伊藤圭一さんが撮ってくださるんですが、今回は先ほど登場した青柳さんが撮ってくださいました。ふむ…いままでたくさんのレポの中で色んなスタジオ写真をご紹介してきましたが、やっぱりこのKIMでの写真はそれらの中でも特にほのぼのしてる気がします。実際、現場での会話もとてもアットホームみたいですよ(*^^*)

 

この黒石さんですが、2011年12月の1ヶ月限定でラジオ番組に出演されてます。その名も黒石さんがすでに出されているアルバムと同タイトルで、しかも黒石さんの歌系の音楽の特徴をとてもよく表している「Angel Feather Voice」。今回の「LAST EXILE 〜銀翼のファム〜」の音楽制作秘話を中心に、黒石さんの優しくやわらかなトークと、そんな黒石さんが作られた素敵な音楽がいっぱい楽しめます。ぜひこちらで放送時間などをチェックして聴いてみてください(^.^)b

このレポを作成時には私の地域では第8話から第9話が放送されてたんですが(↑のラジオはすでに2回目の放送が終わってる段階ですが)、とても対照的な2話でした。第8話は戦闘シーンだったのでラテンパーカッションがかっこよく目立ってる激しい感じの曲がメインで、第9話は戦闘を終えて束の間の休息っぽい感じだったので心を包み込むような優しい感じの曲がメインでした。あ、マサさんこと篠崎正嗣さんによる美しいヴァイオリンソロの曲もありましたねえ。あれはメロディの美しさとマサさんの艶やかな音色が相まって、ほんと泣きそうでした。そういえば、マサさんのブログのこちらこちらに弦の録音時の写真がアップされてますよ〜♪

で、このおっちゃんの録音分がいつから流れるのか分かりませんが、とにかく絵の丁寧さやストーリーの面白さもさることながら、音楽の美しさにとても注目しているアニメなので、皆さんも是非ご一緒にo(^-^)o

 

最後に、この「LAST EXILE」の劇伴録音に参加されたミュージシャンのお名前をご紹介したいと思います。
弦(マサさんのグループ)、トランペット(数原 晋さん・エリック宮城さん・管坂雅彦さん・横山 均さん)、トロンボーン(中川英二郎さん・鹿討 奏さん・野々下興一さん)、ホルン(藤田乙比古さん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(平原まことさん・星野 正さん)、サックス(平原まことさん)、ピアノ(黒石ひとみさん・山本由紀さん)、ハープ(朝川朋之さん)、ブズーキ(黒石ひとみさん)、ギター(古川昌義さん)、ベース(岡沢 章さん)、ドラム(岩瀬立飛さん)、パーカッション(大石真理恵さん・駒澤れおさん)の皆さんです♪

 

 

545 映画「とある飛空士への追憶」(音楽:浜口史郎)

2011年6月。映画の音楽録りのために、ビクタースタジオに行きました。映画のタイトルは「とある飛空士への追憶」で、犬村小六さんが書かれたライトノベルを元に作られたようです。作品の詳細や映画のPVなどについてはブログの方でまとめましたので、そちらをご覧くださいね(^.^)b

こちらは浜口史郎さんとおっちゃん♪

おっちゃんはこの録音に金子奈美さんと一緒に、フルート・ピッコロ・リコーダーで参加してます。


さて、スタジオで渡された出番表を見ると如何にも戦争ものらしいタイトルが並んでいるので、おっちゃんはてっきり戦時中の日本軍のお話かと思ったんだそうです。でも、実際に録音が始まると音楽がどうも洋風というか、クラシックっぽい…それもバロック風のものだったり、そうかと思えばヴァイオリンとリコーダーでアイリッシュ風という音楽も出てくるので、ちょっと不思議に思ってたみたいですね。

そのアイリッシュ風の音楽はほんとはティンホイッスルでやりたいところだったそうですが、音域だかメロディだかの関係でリコーダーでやることになったそうです。ここで面白かったのが、譜面上はマサさんのソロヴァイオリンとおっちゃんのリコーダーでユニゾンってことになってたようなんですが、実際にはお互いに好き勝手にやるようになってたことです。

これを最初に聞いたときは「ユニゾンなのに好き勝手に?」と頭の上にいっぱい「?」が浮かんだんですが、要はクラシックの演奏会みたいに互いの目を見て、呼吸を合わせて、音の動きや流れ方をピッタリ合わせるって言うのではなくて、メロディは同じだけど自分だけの感じ方で吹く(弾く)ってことなんでしょうね。わりとテンポの速い曲だったらしくてリコーダーでやるには難しく感じるところも少なくなかったようですが、そのマサさんのソロとの微妙なズレがいかにも自由なアイリッシュ風、大勢でお酒に酔いながら盛大に出陣を祝ってるという感じで、面白い仕上がりになってるのでは…とのことでした(*^^*)

この映画は2011年10月1日から全国でロードショーされています。ぜひ、ご覧くださいねo(^-^)o

 

 

544 劇場版「ポケットモンスター 2011」(音楽:宮崎慎二・多田彰文・澤口和彦)

今年もやってきました、劇場版ポケモンの録音です。2月に行なわれた予告編の音楽録りのときにも少し書きましたが、今年の劇場版ポケモンは2本同時上映という仕様になってるんですよね。これは同じ映画館で2本つづけて上映する「2本立て」とはまた違って、同じ時期に別々の映画館でそれぞれ単独で公開されるということです。

で、そうなると「音楽は誰がやるの?」「今までやってた宮崎慎二さんが2本ともやるの?」というところがまず気になるわけですが、1本は今まで通りに宮崎さんが、そしてもう1本は同じイマジンの多田彰文さんが担当されることとなりました。あとでご紹介する多田さんご本人からのコメントの中でも語られてますが、多田さんは過去にポケモンの短編映画の音楽を手がけられたことがあるんですよね。このHPで仕事場探検レポを始めてまだ間もないころに、一度うちでも取り上げさせていただいたことがありましたっけ…。


映画の公式サイトを見ると、今回の映画は「ビクティニと黒き英雄ゼクロム」「ビクティニと白き英雄レシラム」というタイトルになっています。

あのぉ…ゼクロムの中に「クロ」って言葉がありますよね。そのせいか、ゼクロムの見た目は黒です。対して、え〜っと日本語で「白む」って言葉がありますよね。その「白む」って言葉と何かつながるところがあるのか、レシラムは見た目が白になってます。まあ、どういう意図があるのか分かりませんが、とても覚えやすいですよね。

とにかく、ゼクロムは「理想」でレシラムは「真実」という、ちょっと相反してるとも言えるような位置付けなので、音楽もはっきりとカラーを分けたってことなんでしょうか…今回は多田さんと宮崎さんという、作風の違う2人の作家さんがポケモンを担当されます。


さて、その多田さんの…「ビクティニと黒き英雄ゼクロム」の方の音楽録りが、5月21日にビクターの301スタで行なわれました。当日のマサさんのブログにも弦の皆さんの写真がたくさんありますが、お昼12時からオケ録りが始まったようです。でも…何を隠そう、この場におっちゃんはいなかったんです。お仕事の依頼が来たときに「ここ数年ずっとポケモンの録音には参加してきてるし、しかも今回は多田さんが書いてるし…」ということで即座にOKって言いたかったみたいなんですが、実はさだまさしさんの「まさしんぐワールドコンサート」とバッティングしてたんです。まあ、さださんのツアーもたくさんのファンの方々と交流できてものすごく楽しいらしく、ほんともう「体が2つほしいわ」とボヤキながら、泣く泣く多田さんの方を断念したようなんです。

ところが…ところがですよ!
どうしても和風っぽい笛がほしいとのことで「コンサートが終わってからでもいいから来て〜!」との要請があったそうです。実は録音の数日前に多田さんから「僕のわがままで夜遅くにダビングで来てもらうことになりました」とのご連絡をいただき、もう小躍りしそうな勢いでおっちゃんに確かめると「そうなんじゃ。21日のコンサート会場が埼玉だったってことも幸いして、ダビングでだけでも参加させてもらえるようになったんよ。ほんま良かったわ」と嬉しそうな声が…こういう瞬間って何か上手く言葉にできませんが、私もほんとに嬉しいです(*^^*)

あ、とりあえず…お昼にやってた録音のときの編成は、弦(マサさんのグループ:66442)、フルート&ピッコロ(相馬 充さん・若松さん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(元木瑞香さん)、ハープ(朝川朋之さん)、パーカッション(高田みどりさん)、エンジニア(吉田俊之さん)だったそうです。

 

そして、全体の録音が終わったあとで始まったダビングが始まるわけです。おっちゃんだけでなく、トランペット・トロンボーン・ホルンなんかもこうしてダビングで録ったみたいですね。ちなみに、トランペットは菅坂雅彦さん・横山 均さん・奥村 昌さん、トロンボーンは中川英二郎さん他2名、ホルンは藤田乙比古さん・高橋臣宜(たかのり)さん・勝俣 泰(やすし)さんでした。


こちらはホルンのお三方。

手前の黒っぽいポロシャツの方が藤田さんで、藤田さんの左側の方が勝俣さん、藤田さんの真後ろが高橋さんだそうです。

この写真のほか、この日の写真のほとんどは多田さんが送ってくださいました(^O^)


さあ、いよいよおっちゃんが参加したときのお話なんですが、事前に「あまり甲高くない感じの笛」と言われてたそうなので、手持ちの笛の中で低めのものをいくつか持っていったそうです。で、スタジオで渡された譜面は全部で4曲分。よく見ると、澤口和彦さんが書かれたものと多田さんが書かれたものが2曲ずつになってたようです。この「ゼクロム」の方の音楽は実は多田さんと澤口さんのお2人で担当されてて、昼間のオケ録りの分も多田さんが書かれたものだけでなく澤口さんが書かれたものもあったようですね。

で、ダビングの分の澤口さんの書かれた2曲のうち1曲はフルートで、すごく優しい感じのもの。もう1曲はピッコロで、ちょっとマーチ風の軽やかな曲だったそうです。このマーチ風のがなかなか面白い曲で、おっちゃんも楽しみながら吹いてたそうです。


こちらはおっちゃんとミナさんこと関 美奈子さん♪

ミナさんについては前に「星を追う子ども」のレポ譜面制作について詳しく語っていただきましたが、今回も同じような感じで多田さんのデータを譜面にされたそうです。

そのことを多田さんが「スコアリングしてもらった」みたいな言い方をされてたような…違ったかな?


そして多田さんの方は、とりあえず2曲とも篠笛とフルートの両方で試してみて、それからどちらかを選びたいということだったそうです。で、さっそく譜面をよく見てみると、けっこう臨時記号が多い…しかも高い音が連続してるメロディと来た…あ、フルートの音域ってドからドまで3オクターブなんだそうですが、その譜面に書かれたメロディは3オクターブ目のドレミファソラシド(専門的には第3倍音域というそうです)の中で動く部分が多かったそうです。

そこでおっちゃんは考えました。
臨時記号が多いとなると普通の篠笛ではなくクロマティック篠笛を使わないといけない…でも、運指に気を取られて動きがぎこちなくなる気がしないでもない。じゃあフルートはというと、その第3倍音域ばかり使うとなると音色がどうなのかな…と思うところがある。はて、どうしたものかと思って、とりあえず曲に対する多田さんのお気持ちを聞いてみると、能管のような激しい雰囲気が欲しいんだと教えてくださったんで「それならもう…」と、フルートでいくことにしたそうです。あ、ポケモンのレポとしては、ここは「フルート、君に決めた!」とか書くべきかな?(^^ゞ

こうして無事にフルートに決まり、何度かトライしたのちにOKとなったようです。ダビングということで、じっくり取り組ませてもらえたのも良かったみたいですね。それにしても、そんな激しい能管みたいな音がどんなキャラのどんなシーンで使われるのか、興味深いところですo(^-^)o


今度は多田さんも加わっての記念写真です(*^^*)

これと、それからさっきのミナさんとの2ショット…おっちゃんのダビングが終わったあとなのかな?

オンマウスで、エンジニアの吉田さんの後ろ姿になります♪


で、このおっちゃんのダビングでこの日の録音は終わりかと思いきや、そのいう譜面制作をされてたというミナさんがこの日はピアノの演奏でも参加されてたそうです〜!

ミナさんにとっては劇伴の録音で弾くのは初めてだということで「メチャクチャ緊張した!」っておっしゃってましたが、なかなか素敵な演奏だったみたいですよ(^.^)b


こちらは多田さんが送ってくださった写真。
で、オンマウスで今度はおっちゃんが撮ってきてくれた写真に切り替わります。

いまだから言いますが…実はおっちゃん、この写真を送ってくれるときに「えらい緊張して弾いとんが面白うて撮ったった♪」って言ってたんですよw

ミナさん、ごめんね(^_-)☆


こうして全ての録音が終わったのは23時ごろだったとか…いや、そのあと吉田さんは(多田さんも?)残ってまだ作業されてたんじゃなかったかなあ。とにかく、ゼクロムの方の録音はこんな感じでした(^O^)

この日の録音の様子は、澤口さんのブログにも1日の流れが詳しく書かれています。合わせて読んでみてくださいね♪

 

 

続いては、5月28日にサウンドシティのAスタで行われた「ビクティニと白き英雄レシラム」の方の音楽録りの様子です。

多田さんの方の録音にはさだまさしさんのツアーが大きく関係してましたが、実はこの宮崎さんの方の録音も全く無関係というわけではないんです…というのも、前日の27日はおっちゃんは名古屋でコンサートだったんですね。で、29日は大阪でのコンサートだったんで、普通なら28日は移動日+時間があれば観光って感じになるんです。

でも、この日も「どうしても…」との熱いラブコールを受け、28日の朝の新幹線で東京に戻ってきて、いったん家に楽器を取りに寄ってスタジオに向かうってスケジュールだったそうです。まあ、名古屋のコンサートで使ってた楽器だけで、もしくは名古屋にも持って行けるような楽器だったら駅からスタジオに直行できたんでしょうけど、どうもそういうわけにはいかなかったようです。夜中2時だか3時だかまでさださんたちと飲んでて新幹線の中ではヘロヘロしてたみたいですが、録音が始まるころにはしゃっきりしてたみたいですよ(笑)


こちらは十亀さんと庄司さんです。立ってらっしゃるのが十亀さんで、黒シャツが庄司さんですよ〜。

これは録音が始まる前なんでしょうか…何やら楽しそうにお話してるみたいです(*^^*)


あ、多田さんの録音のときもそうだったようなんですが、この宮崎さんの現場にも映画のスタッフさんなど関係者の皆さんがたくさんいらしてたそうです。そうそう、フロアの方には取材のカメラも入っていて、あちこち盛んに撮影してたらしいですよ。これらはメイキング映像として、映画の公式サイトか「ポケモンスマッシュ!」みたいな番組で流したりするんでしょうか。気になるところです…というか、見たい〜!o(^-^)o

録音はブラス隊とパーカッションから始まったようで、弦や木管は30分遅れでスタジオに入ったそうです。この日に配られた楽譜は最短5秒というのもの含めて全部で約60曲分。そういえば、おっちゃんからもマサさんからもあまりの楽譜の多さに驚愕のメールが来てましたっけ(笑)

どの曲を、どういう順番で録って、それにはどんな楽器が入る…みたいなことを書いてある出番表もいつものA4用紙ではなく、A3用紙にびっしり印刷されてたそうです。それに、インペク屋さんからも始まる前に「今日は押すかも…(汗)」との声かけがあったそうですよ。このあたりからも曲の多さが少し想像できるんじゃないでしょうか(^^ゞ


こちらは副調室の様子です♪

真ん中のちょっと右の黒いシャツが宮崎さんですね。で、そのお隣…画面の真ん中にいらっしゃるのが丸尾さん。

あと…その宮崎さんと丸尾さんの間に小さく見えているのが、マネージャーの當眞さんです(^.^)


ゼクロムの方は多田さんを中心に澤口さんも少し曲を書かれてたようですが、このレシラムの方は宮崎さんが全て書かれたそうです。そこでおっちゃんは「これは大変でしたでしょう?」と聞くと「いや〜もう限界すぎてますよぅ」なんておっしゃってたそうですが、そのわりにはお元気そうだったようです。良かった、良かった!

録音は思ってた以上にさくさく進み、途中で何度か休憩を取ったにもかかわらず、ちゃんと予定の時間内に終わったそうです。インペク屋さんも、さぞかし胸をなでおろしたことでしょう。おっちゃん曰く、まずスコアミスがないこと。そして多田さんの指揮がてきぱきと皆を導いたこと、その多田さんとオペレーターの丸尾さんやエンジニアの充時さんとの見事なまでの連携プレイがこの結果につながったんやと思う…とのことでした。

おっちゃんの笛のパートには、フルートとピッコロの他にリコーダーとホイッスルもあったそうです。オーダーの時点では「アイリッシュパイプ」と言われてたようですが、おっちゃんの長年の経験から「これはティンホイッスルだろう」と判断して色んなキーのティンホイッスルを持っていったそうです。はい、こうやって色んなキーの楽器を用意するとすごい量になるんで、名古屋まで持っていけなかったというわけですね。結局、キーと音域から判断して普段はあまり使わないA管のホイッスルを使うことにしたそうです。

ポケモンの録音には毎回ほぼ参加できてるおっちゃんから、この日の現場での宮崎さんを見てこんな言葉が…(^O^)

「宮崎さんの音楽は、いつもそれだけでポケモンの様子やシーンが目に浮かんでくるような、生き生きとした描写的なんが特徴やなあ。これだけの分量を1人で書きながら緊張感を保ち続けるパワーは、宮崎さんのあのソフトなビジュアルからは想像ができんわ」

ではここで、そんな宮崎さん、多田さん、澤口さんに今回の音楽について少しお話を伺ってみましたので、どうぞ読んでみてくださいね(^.^)b → CLICK HERE


こちらはいつもおっちゃんと一緒に現場の写真や動画を撮ってきてくれる金子奈美さんです♪

ピッコロを吹いてるところのようですが、何で奈美ちゃんだけ?奈美ちゃんと一緒におっちゃんもフルートかピッコロ吹かんでいいの?とか思うんですが、とにかくおっちゃんが撮ってきてくれました(*^^*)


この日の編成は、弦(マサさんのグループ:66442→6442→4422→2222,マサさんのブログに弦のメンバーの写真があります)、フルート&リコーダー&ホイッスル(おっちゃん)、フルート&ピッコロ(金子奈美さん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(十亀正司さん)、ハープ(斎藤 葉さん)、トランペット(菅坂雅彦さん,横山 均さん,河東伸夫さん)、トロンボーン(中川英二郎さん,フレッド・シモンズさん,山城純子さん)、ホルン(藤田乙比古さん,高橋臣宜さん,堂山さん)、パーカッション(高田みどりさん,藤井珠緒さん)、オペレータ(丸尾 稔さん)、指揮(多田彰文さん)、エンジニア(中村充時さん)でした。

今度は、録音時の様子を動画でご紹介します。今回も諸事情により音は消してあるので映像のみですが、多田さんの素敵な棒や弦の皆さんの雰囲気を少しでも感じていただけたら嬉しいです(*^^*)

 



 

ちなみに、この動画は前にブログのこちらで「動画の音の消し方」のサンプルとして出してたあの画像のものですよ〜!


こちらは充時さん♪

今回はどんなことを感じながらミックスされたんでしょうか…あ、ゼクロムの録音をされた吉田さんと、この2つの映画の録音について何か打ち合わせなんてしたんでしょうかねえ。

いつかそんなお話も聞けるといいなあo(^-^)o


ところで、去る5月31日にマサさんが「ヨコハマろはす」というラジオ番組に出演したんですが、そのときパーソナリティの方に「最近のお仕事は?」って聞かれて「ついこのまえポケモンの映画版をやったけど、すごい数ですよ。あのとき60曲くらいあったんじゃないかな…」って、この録音を振り返ってました。また「音楽がない映画って、ほんとにつまんないですよ〜!」とかなり語気を強めて語ってましたが、ほんとそうですよね。どんなに素晴らしい脚本でも、どんなに素晴らしい映像でも、音楽がなければその魅力をちゃんと視聴者に伝えることはできないと思うんです。

物語に入り込んでしまうと、どこでどんな音楽が鳴っていたか…なんて覚えてないことも多いですよね。でもそれは、こうして映像にぴったり合った音楽があるからこそ、物語にそこまで入り込めるってことでもあるんですよね。どうぞ、できるだけ音響設備の整った映画館で観て、ときどき…いや終わったあとでもいいんで、作家さんやミュージシャン&エンジニアさんにも思いを馳せてください。きっと新しいポケモンの世界が見えてくるはずですよ♪

この映画は、どちらも7月16日(土)から全国でロードショーとなります。どうぞ、お楽しみにo(^-^)o

 

 

543 アニメ「ぬらりひょんの孫 〜千年魔京〜」(音楽:田中公平)

2011年5月1日。ビクターの301スタで、2010年12月に大人気のうちに終わった「ぬらりひょんの孫」の2期「〜千年魔京〜」のための音楽録りが行われました。

1期は私も見てたんですが、公平さんの代表作の1つである「サクラ大戦」のような大正ロマンっぽい音楽とはまた違う、でも和風で妖艶な感じのする音楽が魅力的でしたよね〜。また、学校でのヘタレな感じのリクオに合わせた軽くてコミカルなものや優しい雰囲気のものから、色んな葛藤を重ねて3代目を継ぐ決心をするまでの成長に合った勇ましく挑んでいく感じのもの、さらには妖怪になってるときのリクオのための渋い曲や戦いを助長するような激しいものまであって、ほんとバラエティに富んで目にも耳にも楽しかったというのが私の印象です。

で、2期はどうかと言うと…公平さんのブログのこちらにも書かれてますが、強い敵との戦いがメインとなるようで、音楽も戦闘ものが多いみたいですね。もともと公平さんの音楽はあのダイナミックで骨太で力強いところに大きな魅力を感じているので、これはもうすごく楽しみですo(^-^)o


こちらはその公平さん(*^^*)

ほとんど同じなんですが、ちょっとだけ違うカットのものがオンマウスで見られますよ〜!

画面の右端には、マサさんの姿も見えますね(^.^)b


あ、今回の「ぬら孫」のための音楽は、公平さんの他に同じイマジンの澤口和彦さんと井内啓二さんも書かれてたそうです。エンジニアの中村充時さんのお話によると「公平さんの音楽は、弦はうなり、ブラスは炸裂。井内くんや澤口くんの音楽はアンビエントな曲が和物からヘビメタまでバラエティに富んだ内容で、近来稀に見る最高のできのようでした。」だそうですよ。これはこれは…早くオンエアで聴きたいものですo(^-^)o


この日に録った曲は弦カルやソロバイオリンまで入れて全部で14曲。そのうちフルートの入った曲は6曲で、篠笛が入った曲は2曲だったそうです。

あ、澤口さんと井内さんが書かれた音楽はほとんどが打ち込みで(ギターやアルトサックスのダビングをされたくらいだとか…)、この日は公平さんが書かれた曲と、公平さんがメロディを書いて澤口さんと井内さんで編曲されたものを録ったみたいですね。


おっちゃんの方には事前に「何と言っても妖怪の話だから、怪しげな感じがする和風の笛を持ってきて〜!」というオーダーが入ったそうで、とりあえず篠笛を一式と、おっちゃんが見立てた笛をいくつか持ってスタジオ入りしたそうですよ。

さて、その篠笛の譜面には「Fill」と書かれたものがあったそうです。私の場合、まず「Fillって何?」ってところから始まるわけですが、これは俗語として「おかず」なんて呼ばれたりしてるものです。じゃあ「おかず」って何かっていうと「合いの手」のことを指します…って偉そうに書いてますが、たまたまこの録音のちょっと前に別のレポで取り上げたから記憶にあるだけなんですよ(^^ゞ

ここでその楽譜の一部をお見せしますね。
録音が終わった直後にツイッターでこの「Fill」についておっちゃんや充時さんと少し話をしたんですが、このとき充時さんはすでに何かしら感じるところがあったようで、その譜面を写真に撮ってくれてました\(^O^)/

 

   

(クリックすると別窓で大きな画像が見えます)

 

録音後しばらくしてレポ編集に取りかかったときに充時さんに「公平さんの楽譜、持ってないよねえ。そのFillって書かれた部分だけでもいいんやけど、見たいなあ…」って言うと「ふふ、こんなこともあろうかと思って^ ^」とこの写真を送ってきてくれました。さすがは充時さん、ほんともう大感激です(*^^*)

こんな感じで公平さんの書かれた楽譜には何ヶ所かに「Fill」という指示があったそうですが、それをもう何度も公平さんの録音に参加してるおっちゃんは「きっと公平さんはこんな感じで入れたいんじゃないかな?」と想像して吹いてみたそうです。

そしたら見事OK!
このあたりにも公平さんとおっちゃんとの間にある長年の信頼関係みたいなものが感じられて素敵ですよね。

あと、この楽譜にちなんでお話したいんですが…5月18日の公平さんのブログに「手書きの譜面」ということについて書かれてますよね。私は完全に門外漢ですし、私が親しくしていただいてる作家さんの中には手書きの譜面からあえてソフトで書いた譜面に変えたという方もたくさんいらして、それにはやはりその方なりの何か思うところがあるようなんですよね。だから、どちらがいいとかは私には全く分からないんですが、それでも今回のこの篠笛の譜面を見せてもらうと、公平さんがブログで書かれてることがとてもよく分かる気がします。

余談ですが、この「Fill」には色んな意味があるそうです。いや、実は私と充時さんとの間で「もともとはジャズから来た言葉じゃないかな?」「へえ」みたいなことをツイッター上で話してたのを見て、公平さんと同じイマジンにいらっしゃる多田彰文さんがこちらのようなサイトを教えてくださいましたよ(^.^)b

さて、「Fill」のお話はこれくらいにして、その篠笛の入った曲がどんなだったかというと…いかにも妖怪用というようなおどろおどろしい感じではなく、重厚かつ少し西洋風なオケに笛で和風のテイストを加えるという使い方だったようです。楽譜で見る限りでは篠笛でそのまま吹くのは難しいかな…という部分もあったそうですが、6本調子(B♭管)やクロマチック篠笛をこまめに持ち替えながら乗り切ったみたいですね。一体どんなテイストになってるのか、ここもまたオンエアが楽しみなところであります(^O^)


スマートフォンで何やら見ている(書き込んでる?)おっちゃんです。このアングルから想像がつくかと思いますが、撮ってくれたのは同じくフルートで参加されてた金子奈美さんです(^.^)b

写真にマウスを乗せると、今度はコントロールルームで撮った写真になりますよ。そこには充時さんもいます(*^^*)


録音当日のブログ(ここ)でもご紹介しましたが、ピアノの松田さんの日記(こちらの一番下)に「公平さんが"たまには僕もゆったりとしたテンポで、白玉風に流れるような音楽を書いてみたいなあ"とおっしゃってた」という文がありますよね。

これに関して松田さんから更に「公平さんの本音とも取れるお話で、なかなか面白いでしょう?現場では笑いを取ってましたよ。確かに公平さんの書きは激しい音楽や戦いをイメージしている音楽が多いので、たまにはゆったりとした平和な曲も書いてみたいと思われたのかもしれませんね」というようなお話も聞かせていただけました(^O^)

また、おっちゃんからも「公平さん、アニメってのはどうしてこうも戦ってばかりなんだろうねえ…とか言いながら棒を振っとったで♪」ってお話を聞かせてもらいました。


先ほどのコントロールルームでの写真にも小さく写ってましたが、丸尾さんと松田さんです。あ、そのうしろで紙コップで何か飲んでるのは、公平さんのマネージャーさんである當眞さんですね♪

松田さんからは「録音の合間に、調整室でオペレーターの丸尾君と話していたら『松田さん!』と声が掛かり、デジカメのシャッターを押していたのは、何と旭さんでしたよ!」と嬉しい驚きのようなメールをいただいたんですが、ほんとそんな感じの表情ですよね(*^^*)

それにしても丸尾さん、今回もいい変顔っぷりです(;^◇^;)


ここで、今回も素敵な情報や写真をくださった充時さんのことにも触れたいと思います♪

今回の音楽は3人の作家さんが担当され、しかも生オケと打ち込み…という感じで、人によって音楽のスタイルが違います。こうした音楽を「ぬらりひょんの孫」という1つの作品の中に違和感なく納めるには、なかなか一口では言えないような工夫やご苦労があったようです。

う〜ん…私の解釈がちょっと極端すぎるのかもしれませんが、たとえば何かのサントラを買ったときに、ほとんどの場合が1枚のCDの中にOPやEDの曲と劇伴とが一緒に入ってますよね。これらを続けて聴いたときに、その音量や音質の違いに驚くことはありませんか?

私は劇伴部分に比べてテーマソングの部分は音が固く大きく感じて驚くことが多いんですが、その違和感というか、感じ方の差を少しでも小さくなるようにするのが大変だったそうです。ほら、生オケの良さは何と言っても生きてる人間が演奏してる、奏者それぞれの音色や息づかいが感じられる音楽であること。このあたたかさを最大限に生かして表現するには、小さい音から大きな音までの差(ダイナミックレンジって言うそうです)を、打ち込みの音楽に合わせて狭めてしまっては意味がない…。かと言って、打ち込みの音楽に生楽器と同じような大から小までの幅を求めるのもまた難しい…。そんなこんなで上手くバランスを取るのが難しかったそうですよ(^.^)b

 

ではここで、録音の真っ最中の動画を1つ(^.^)b



 

今回も諸事情により音は消してあるんですが、公平さんが正面から見られていいでしょ?(*^^*)


こちらは田中公平さんと澤口和彦さんと井内啓二さんの3ショットです。

私、公平さんってすごく背が高いイメージがあったんですが、この写真は随分と印象が違います。それだけ両隣のお2人が大きいってことなんですかね(^^ゞ


この日の編成は、弦(マサさんのグループ:66422)、フルート&篠笛(おっちゃん)、フルート&ピッコロ(金子奈美さん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット&バスクラリネット(十亀正司さん)、トランペット(エリック宮城さん他2名)、トロンボーン(中川英二郎さん・山城純子さん他)、チューバ(佐藤潔さん)、ホルン(藤田乙比古さん他2名)、パーカッション・(草刈とも子さん)、ピアノ(松田真人さん)、指揮(田中公平さん)、エンジニア(中村充時さん)でした。

スケジュールはかなりタイトな感じだったそうですが、それでも途中で10分くらい休憩を取ってもほぼ時間内に終わったそうです(*^^*)

この「ぬら孫」2期は2011年7月3日のTOKYO MXを皮切りに、読売テレビやアニマックスなどで放送開始となります。各局の詳しい放送時間は、公式サイトのこちらをご覧くださいね♪

で、最後の最後で個人的な愚痴を書くのも何なんですが、うちは…というか徳島県は7月から読売テレビは見えなくなるんですよね。何でも、地デジの契約ができないとか何とかで…。なので、ケーブルテレビが上手く対応しない限りはDVDが出るまで見られないかもしれないんですが、いつか見られる日を楽しみにしていたいと思います。見られる地域の皆さんは、どうぞお見逃しのないようにo(^-^)o

 

 

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