おっちゃんの仕事場探検・番外編 3
今回は「おっちゃんの休日」ということで
お仕事仲間である田中公平さんの
田中公平 サクラを歌う 弾き語りのコンサート
作家生活25周年記念コンサートレポートをお届けします
2006年4月16日。この日は、待ちに待った公平さんのピアノコンサートの日です。ちょうどこの1ヶ月半くらい前でしょうか…公平さんの別のお仕事レポのネタ探しのために、イマジンや公平さんの公認サイトをウロウロしてたら、偶然この「田中公平 サクラを歌う 弾き語りのコンサート」という情報を発見したんです。まあ、場所が東京ということもあって迷ったのは本当なんですが、それでも思わずHP仲間(あさひ組の皆)に「公平さんのコンサートに行くために上京しようかと思うて…」なんて言ってみると、「私も行く〜!」とか「オフ会しよ〜!」って話が一気に噴き出してきて、私のふとした思いつきで言い出した「おのぼり計画」は、アッという間に現実のものとなりました(^◇^;) さて、普段からレポ関連でお世話になってる公平さんのマネージャーの當眞さんにその上京の旨をお話すると、何と「リハから覗きにきますか?」との嬉しいお話が…! でも、私は今まで一度も公平さんとお話したことないので(実は、2003年に行われた和田薫さんのコンサートのときに、公平さんは私のすぐ前の席に座ってらしたんですが、そのときは何のご挨拶もできないままだったんです)、もし怖〜い感じの人だったらどうしよう…なんて悩んでたら、ヴァイオリンのマサさんが「公平さんはすごくいい人だから、何の心配もないよ…」と、背中を押してくれました。それで何とか気持ちは固まったものの、やっぱり1人で行くのは心もとないので、おっちゃんという保護者同伴(?)でお邪魔することになりました(^^ゞ |
それにしても、公平さんの歌声の素晴らしさったら…思わず息を飲んで聴き入ってしまいました。いや、最初はほんと「え…」って感じで、まさに言葉が出ない状態でした。それくらい上手なんです。音程はもちろん、歌の表現力という面においても、ほんとに「公平さんって、歌手じゃなくて…え〜と、作曲家さんだっけ…?」って思うくらいです。学生時代にグリークラブとかに入ってらしたのかなあ? それにしても、今これだけ歌えるってことは、普段から何かキッチリとトレーニングをしてないと出ないと思うんですけどねえ…。 そうそう、ここで1つ公平さんの歌に関する情報を…実は、このコンサートの前夜、私はレポ関連でお世話になってる作曲家さんや演奏家さんたちと飲む機会があったんですが、そこでヴァイオリンの小池さんが「今回のワンピースの映画で、公平さんが歌ってるんだよね♪」なんて教えてくれたんです。で、あの映画は私も子供たちと観に行ったのでほんとにビックリ…よくよく聞いてみると、あの「ゆらり歌(←映画を観た人だけが分かる(^.^)b)」を公平さんが歌ってらしたんですって〜! ちょっとだけ沖縄を感じるような島唄で、映画の重要なキーワードにもなってる、とても印象的な歌なんです。 ちょっと高めの済んだ声で映画館に響き渡ったあの歌声が公平さんだったなんて…聞いたときは「小池さん、先に教えてよ〜!」って、かなりショックでした…。でも、小池さんもお子さんたちと映画館で観てて「あれ、この声は…!?」って思ったんですって。それじゃ、仕方ないですよね〜。でも、これはDVDが出たら、必ずもう1度チェックしようと思ってるところですo(^-^)o |
これは、この日はイントロを聴いた瞬間に「あっ! この曲は○○だ!」って分かるくらいの、ほんとにコアなサクラ大戦ファンの方ばかりがいらっしゃるので、わざわざプログラムを作る必要はない…とのお考えからなんだそうです。確かに、開演前のホールのロビーや会場の外には、かなりマニアックな雰囲気のする方や、ちょっとコスプレっぽい格好をされてる方がいらして「ああ、なるほどね…」って感じでしたが、逆に私たち5人は「そんな方たちについていけるだろうか…」と、ちょっと不安になってきましたよ(;^_^A でも、ファンの方からすると、当日の…しかも、演奏が始まるまで誰もが何の曲をやるか分からないって方が、よりドキドキわくわくしてファン魂が燃え上がるのかもしれませんね。あ、こういうのを「萌え〜!」って言うのかも?(^.^)b |
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こうして第1部のリハが終わったあと、公平さんは私たちの座ってる客席まで来てくださいました。で、ホールの天井を見上げながら手をパン!と叩き「この響き、すごいでしょ? ピアノがほんとにいい音なんだよね〜♪」なんておっしゃってましたが、ほんとにすごく響きのいいホールなんです。で、公平さんのおっしゃるように、ピアノも「これって、PA入れてないの…?」ってくらい、ほんとによく響くっていうか、鳴るんです。ここで聴く公平さんのピアノ演奏(歌だけじゃなく、ピアノの腕もプロのピアニストかなって思うくらい上手なんですよ♪)、本番がますます楽しみですo(^-^)o ここで、おっちゃんが「いや〜すごいねえ!」って、公平さんにリハの感想を伝えると、公平さんは「いや〜実演家ってのは大変ですね〜。でも、何ていうか…‘作曲家だから、この程度で許してね(^^ゞ’ってのはイヤなんですよ。サクラ大戦のファンじゃない、普通の人が聴いても‘よし、これなら.…♪’って思ってもらえる演奏をしたくてね…」なんておっしゃってました。これを聞いたときの私は「できることなら、コンサートが始まる前に会場の全員にこの公平さんの意気込みを伝えたい!」って思ったくらいです。でも、それがかなわないなら、せめて絶対にレポで書きとめようと…ほんと、このひたむきなところに胸が熱くなりますよね(*^-^*) で、こんないいお話のあとにちょっと雑談モードになりますが…先にお話した前夜の飲み会で、公平さんとお仕事で関わりのあるマサさんや小池さんに「明日のコンサートに行かないの?」と聞くと、小池さんは「ちょっとリハがあってダメなのよ…」だそうで、これはまあ仕方がないんですが、マサさんは「だぁ〜ってぇ〜、誘ってくれてないんだも〜ん!」ですって。で、あげくの果てには「あれだけ一緒に仕事して、一緒に飲んでるのに、何てヤツだ…って言っといてね♪」なんて伝言まで預かってしまいました…。そんな話を冗談まじりに公平さんにすると「いや〜マサさんなんか呼んだら、そのへんでこ〜んなカッコ(腕を組んで仁王立ち)して聴いてて、あとから色々と言われるに決まってるよ。だから呼ばないんだ〜!」なんて笑いながらおっしゃってました。何か、このあたりにお2人の仲良しぶり(悪友ぶり?)が見えて、楽しいですよね(;^_^A このあと第2部のリハが行われる予定だそうで、公平さんからは「第2部も面白いよ!」なんておっしゃってもらったんですが、一緒にコンサートに来るHP仲間と近くのファミレスでランチすることになってたんで、あとは本番のお楽しみ…ということになりましたo(^∇^)o |
さて、いよいよ本番です。 ほぼ満席になってる会場にさっそうと現れた公平さん。そのままサッとピアノに座り、いきなりピアノ演奏が始まりました。このときの曲は「サクラ大戦・主題歌メドレー」。そう、あの有名なメロディが色んなアレンジで次々と飛び出してくる、まさにコンサートの幕開けにふさわしい豪華な曲です。 事前に伺ったお話によると、その300曲以上もあるサクラ大戦の曲の中から、人気のあるもの・公平さんが歌いやすいもの…などの基準で約40曲を選び出し、その全てをこのコンサート用(公平さんのキー&ピアノソロ用)に再アレンジしたんだそうですよ(^.^)b |
約4分のセンセーショナルなOP演奏を披露されたあと、皆さんへのご挨拶になりました…なんですが、私たちの座ってた席からは音が回りすぎて、ちょっとトークが聞き取りにくかったんですよね。このホールの響きのよさが、こんなところで足を引っ張るとは…って感じです。でも、それでも、必死で耳を澄ませていると、公平さんのトークはファンのツボを押さえたものだったようで、会場は大いに湧いてました。何か一言を発しただけでドッと笑いが起きたり、拍手が贈られたり…これだけ反応があると、喋ってる公平さんも楽しいだろうな〜なんて思いながら見てましたよ♪ で、確かこのあたりで、客席にいらっしゃった作詞家の広井王子さんを紹介されてたと思います。公平さんが「作詞をしてくれてる広井さんです」って言うと広井さんがその場で立ち上がったんですが、そのときの会場のどよめきようったら…そりゃ、まさかそんなところに座ってらっしゃるなんて、思いもしませんよねえ? もちろん、すぐに大きな拍手が起こりましたけどね♪ で、これで終わりかと思ったら、広井さんが客席から公平さんに向かって「あのね…」なんて感じで話しかけたんです。すると公平さんは「ちょ…ちょっと、コンサートなんだからね、そんな客席から普通に話しかけないでよ(;^_^A」なんて言って、会場は大爆笑。うん、つかみはOK!…って感じですね(^.^)b |
続いては、待ちに待ってた歌とピアノです(^.^)b 「夢みていよう」「さくら前線」「アラビアのバラ」「輝く星座」の4曲を歌ってくださったんですが、何ていうか…もう布○明さんも真っ青の熱唱ぶりなんです。 リハのときにも、強弱やポルタメントなどの細かな表現がマイクを通して上手く伝わるかな…と随分と気にしてらっしゃいましたが、大丈夫。ほんとに豊かな表現力で会場を魅了してくれてましたよ♪ |
このあと、とても軽快なテンポのトークを交えながら、まずは歌のメドレーを…。とても甘く切なく歌い上げる公平さん。歌だけ聴いてるとほんとに心地よくて惚れ惚れするんですが、よく考えてみたら、ピアノ伴奏もご自分なんですよね。しかもその伴奏ったら、ほとんどフルオケに近いくらいの曲をたった1台のピアノでカバーして弾いてるんですもん…そのあまりの器用さに思わず身を乗り出して見てしまいました。今まで、作曲家さんとしてだけでも、その引き出しの多さには何度も驚かされてきましたが、まさか、まだこんなにもの可能性を秘めてらっしゃる方だったとは…! このほか、サクラ大戦の1から3までのBGMをメドレーにしたような大曲も演奏されました。ご本人は「全部を一気に弾いちゃうと死にそうだから、半分は後半でね…」なんておっしゃってましたが、確かにそれくらいすごい大曲でした。この1〜3までのメドレーだけでも、ゆうに20分は越えてたんですよ(^.^)b で、演奏しきった瞬間に、会場からは割れんばかりの大きな拍手が惜しみなく贈られて、第1部は終了となりました。 |
15分の休憩を挟んで始まった第2部の最初は、前半最後に演奏したサクラ大戦BGMメドレーの「5」なんですが、これは「サクラ大戦5 エピソードゼロ」という音楽のような…その上さらに、最新作の「サクラ大戦 5」の音楽もあったように思います。とにかく、ものすごくエネルギッシュな演奏で、全身に真正面からガンガン響いてきて、何かとてつもないことが出来そうな気さえしました(^-^) この演奏のあとのトークだったかな…公平さんが「よく、どの曲が好きですか?…って聞かれるんだけど、どの曲も自分にとっては可愛い子供みたいなもの。どれが好きで…なんて選べないなあ。んでもっ、お気に入りってのはあるんですよ(^.^)b」な〜んてことをおっしゃって、会場が大いに沸いてました。公平さん、ピアノや歌だけでなく、トークもとても素敵です♪ |
この横山さんですが、ものすごく澄んだ声の方ですね〜。しかも、とっても素直な歌い方をされる方で、ほんとにうっとりします。そこへ、公平さんがハモってくるんですが、もう言葉にならないくらい素敵でしたよ…っていうか、公平さん。ピアノに歌に…で、次はハモりもOK? どこまで私たちを驚かせてくれるんでしょうか…!? |
こうして折笠さんの艶っぽい歌声に酔いしれたあと、今度は日高のり子さんの登場です。この日は公平さんの25周年記念コンサートということですが、ほんとは2005年の11月にするはずだったのが延期になったってことで、実際はもう26年目に入られてるんだそうです。で、日高さんも今年で25周年だとかで、お互いに軽〜いノリで「そうかあ、もう25年かあ…」みたいな話をされてましたよ(^.^)b |
そのほか、公平さんは日高さんに「昔は歌手だったんだよね? でも、そのときは…ねえ?」なんて話を振ると、日高さんが「そう、歌手のときは売れなかったのに、サクラ大戦をやってからはねえ…(^^ゞ」なんて、ちょっとブラックな(?)ジョークも飛んだりして、なかなか楽しかったですよ♪ で、ここで「未来(ボヤージュ)」の録音に実際に参加された「The Voice of Japan」の皆さんが登場して、日高さんと一緒に「未来」を歌われました。心から音楽を楽しんでるって歌い方で、聴いてる方もとても楽しい気分にさせてもらいました。 あ、そのときの様子は、写真にカーソルを乗せてみてね(^.^)b |
ここで日高さんだけが帰り、今度は公平さんと「The Voice of Japan」の皆さんとで、「愛の灯をセーヌにともせ」を歌われました。これもすごい迫力で、会場の皆さんはほんとにいいエネルギーをいっぱい充電できたんじゃないでしょうか。 このあと、ちょっとサクラ大戦とは関係ないようですが、公平さんが作詞の広井さんに「思いっきりラブソングってヤツを歌ってみたい…」とかいうオーダーをされたことから生まれた「きみがいたから」という曲を歌ってくれました。作詞の広井さんご自身は「あまりにストレートすぎて恥ずかしい…」って思われてるようですが、公平さんはとても気に入ってらっしゃるとか…曲のタイトルにもなってる「きみがいたから」というフレーズが何度も何度も繰り返し出てくるんですが、そのひと言ひと言に少しずつ思いを重ねていくような公平さんの情熱的な歌い方に、ほんとに目頭が熱くなるような感じがしました。素敵な歌でしたよ♪ |
こうして、この日のプログラムは全て終了。ピアノと歌っていう、とてもシンプルなコンサートなのに、2時間半がアッという間でした。 これは、声優の皆さんから花束を受け取ってる公平さん。ちょっと後ろ姿ってのが残念ですけど、ほんとにほんとにお疲れさま。そして、ありがとう!!! このあと、いったんはステージから去ったんですが、会場中の大きな大きな拍手&手拍子に迎えられて出てきてくれ、アンコールに「つばさ」を歌ってくれました。 で、最後は会場の聴衆の全てがスタンディングオーベーションで公平さんを讃え、その中を公平さんは爽やかに手を振って去っていきました。 |
ここで、一緒にこのコンサートに行ってた「あさひ組(おっちゃん中心のオフ会仲間)」の感想を載せますね(^.^)b ★第1部の公平さんはシンガーソングライター、第2部の公平さんはミュージカルスターという趣で、その気力、体力、バイタリティ、どれをとってもすごいものがあります。この「サクラ大戦」という作品の内容をほとんど知らなくて、話の内容にはイマイチついていけない我々も、ほかの筋金入りのファンの皆さんに負けないくらいに…いや、それ以上に引き込まれてしまったのは、やはりその歌唱力、演技力、話術、ピアノの実力のなせるワザだったのに違いありません。とても作曲家さんの隠し芸とは思えませんし、あの強靱な喉にも驚かされてしまいました。またまた公平さんの新たな一面が見えて、行って本当に良かったです。今度スタジオでお会いしたら、しばらくはこのコンサート談義かな? ★田中公平さんの、演奏に感情を思い切り叩きつけている姿は、私の音楽に対する感性と意識をより大きくしてくれました。今回、ピアノ演奏と歌だけということで、最初は少し残念に感じていたのですが、公平さんの芯がある演奏、積極的な態度、そして豪華声優の方々との共演に、とても満足しました。 ★公平さんの肩書きがなんだったのか、プロフィールを確認しにいってしまいました。それほどピアノも歌も上手で!あれだけの大作を弾きながら歌うって、凄すぎます。歌の練習はいつどこでなさったんでしょう。ゆみ管理人、おっちゃん、是非ご本人から聞きだしてくださいませ♪ 公平さんのピアノ生演奏と甘い歌声(本当にいいお声なんですよ!)にうっとり。公平さんの弾き語りCDが欲しいです♪ 素晴らしい機会を有難うございました。 |
これは、リハの前に私の携帯で撮らせていただいた公平さんです。その場で、この日のコンサートに来れなかったマサさんと小池さんに送っちゃいました〜♪ …それはさておき、このときは「練習のしすぎで指は腱鞘炎気味だし、声がね…」なんて少しハスキーな声で言いながら飴をなめていらっしゃいましたが、本当に素晴らしい歌声とピアノ演奏を聴かせていただきました。終わったあとにまた楽屋にお邪魔させていただいたんですが、多少お疲れ気味ながらも、ほんとに達成感たっぷりのいい笑顔でしたよ。ほんと、お疲れさまでした&ありがとうございました(*^-^*) |
最後に…まだ、はっきりと「いつ」ってことが言えないんですが、そのうち公平さんから「コンサートを終えて…」というコメントがいただけそうですので、そしたらここにアップしますね。どうぞお楽しみにo(^∇^)o 2006年4月25日
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