有馬稲子と五つの楽器による語り 「はなれ瞽女おりん」

 

2006年12月17日。私は朝7時に徳島を出る高速バスに乗って、京都へ向かいました。目指すは、今出川駅からすぐのところにある、同志社大学寒梅館ハーディーホールです。ここで何が行なわれるかと言うと、作曲家・和田薫さんのHPでも紹介されていた「有馬稲子と五つの楽器による語り はなれ瞽女おりん」という舞台なんです。

…とは言うものの、実は私はこの舞台に対して、ほとんど何の知識もなかったんです。そもそも「語り」とか「芝居」なんてものを観に行ったことがなかったし、お恥ずかしながら「瞽女」なんて言葉も初耳だったし、ほんとに失礼ながら、有馬さんのことも「あ、ドラマで見たことある人かも?」くらいのことしか知らなかったんですよね…。ただ、2004年の暮れに初演されたときからずっと観たいとは思ってたんですが、それも「和田さんがバックで生ピアノを弾くって〜? 見た〜い!!」という、ちょっとミーハー的な気持ちの方が大きかったんです。で、今回は京都という、私が住む徳島からは行きやすいところでの公演ってことで、何かもう「このチャンスを逃したらあかん!」って感じで、チケットの手配をお願いしました(^^ゞ

で、ようやく念願がかなって観ることができたその舞台は…いやもう「語り」だとか「そのバックでピアノを弾いてる」なんてものじゃないんです。ほんとに、いい意味で私の期待を大きく裏切ってくれました。そのあたりのお話はまた後でするとして…(^_-)-☆


まずは、こちらが会場となった同志社大学の寒梅館というところです。

おっちゃんからは「地下鉄の今出川駅から地上に出たら北へ向かうんじゃ!」って言われてたんですが、私としては「そんなこと言うてもなあ…地下鉄も地下街もほとんど経験のない私が、地上に出た瞬間に‘どっちが北か’やて、分かるやろか…」って不安がいっぱいでした。

でも、天気予報が外れてお日様が出てたので「南」が確認でき、無事に会場にたどり着くことができましたよ♪


さて、この日、実は事前に和田さんにインタビューのお願いをしてあったんです。ほら、うちのHPには「レポの登場人物にお会いしてきましたレポート」なんてコンテンツもありますしね? で、ほんとは午前中にまず私1人でお会いして、その後おっちゃんも合流して更に対談を…という予定だったんですが、現場でちょっとしたスケジュールの変更があって、結局はお昼ごろに、最初からおっちゃんも加わった3人でお会いするということになりました。

おっちゃんが一緒にいてくれたおかげというのもありますが、それにしても和田さんのあの親しみやすい雰囲気は何なんでしょうね〜。何か、ほとんど全くって言っていいほど、緊張しなかったんですよ。もちろん、ほかの作曲家さんや演奏家さんに比べてお会いしてる回数が多いということもあるんでしょうけれど、独特の穏やかさというかユニークさというか…とにかく、いきなりジョークがバンバン飛ぶような雰囲気を作ってくださって、とても和やかな感じで対談が始まったんですよo(^-^)o

あ、その対談の内容に触れる前に、まずは和田さんの素敵なショットを(^_-)-☆

ここは楽屋だけあって、いたるところに鏡があるんです。だから、うまくアングルを考えてカメラを構えないと、奥の鏡に私が写っちゃうんですね〜。いや、ほんと大変でした(^^ゞ

写真にマウスを乗せると「どうにかして、バックの鏡を隠そう!」なんて3人でワイワイ言いながら撮った、おっちゃんとの2ショットになりま〜す♪


で、どんなお話をしたかと言うと…まずは時の話題でもあるノロウィルスのお話。何と、和田さんちはご家族全員がやられてしまって、しばらくはお仕事と看病とご自身の養生とで大変な日々が続いてたみたいです。和田さんちのお子さんはまだ3人とも小さいですから、山のようなお洗濯に病院通い…と、さぞかし大変だったと思います。何か、私も10年ほど前を思い出して、ある意味ちょっとゾッとしてました(^^ゞ

あとは、私は和田さんの弟さんとも少しだけ交流があるので、そんなあたりから山口にあるご実家の旅館のお話なんかにもなりました。で、そこでもまた「もう上の子供2人は、子供たちだけで山口に行くんだよ」なんて感じで、お子さんの話に…。前々から和田さんが大変な子煩悩だということは知ってましたが、ほんとに優しい表情で喋るんですよ〜。さらに和田さんは「家の中はあちこちに絵本やオモチャが散乱して、昼間はまさに保育園状態。作曲は子供たちが寝静まった夜中しかできないんだ」なんて話してくださったんですが、そんな状況も全く苦にならないって感じで、ほんとにお幸せそうでした。いや〜しょっちゅうヒステリックに子供たちに怒ってる私は、ちと見習わないと(^_^;)

ここで今回のスペシャル企画です。こうした和田さんの穏やかで楽しくて親しみやすい雰囲気をよりリアルにお伝えしたくて、今回は携帯で動画を撮ってみました〜。でも 、こうした動画でのアップは今回が初の試みとなるので、分からないことだらけなんです。だから、事前にHP内の掲示板やミクシィで呼びかけたりして、たくさんの方にご協力いただいて、何とかアップにこぎつけました。この場を借りて…色んなアドバイスをくださった読者の皆さん、エンジニアの皆さん、本当にありがとうございましたm(__)m

で、皆さんのおかげで、どうやらクィックタイムがなければ見えない…ということまでは分かったのですが、これもPCの環境やソフトのヴァージョンによって色々とあるようです。このあたりは、また追い追い考えて、できるだけ多くの方に見ていただけるように動画のファイルそのものを改善していくつもりですので、気長に見守ってやってくださいね(^^ゞ

とりあえず、クィックタイムをお持ちでない方は、こちらからどうぞ♪ → クィックタイム(無償)

和田さんには事前に「今回は携帯で動画を撮るので、15秒くらいで何かファンの皆さんへのメッセージを考えておいてくださいね」とお願いしてあったんですが、いざその場になると「ねえ…携帯で撮る動画って、どんな感じ?」「とりあえず、テスト録画してみよ♪」「撮れた?」「いま撮ったの、ちょっと見てみようよ〜!」「はいはい…あれ、再生って…あ、ここを押して…」なんて感じで、何かもう大騒ぎでした。で、こうして撮ったテスト録画もけっこう上手く撮れてるんで、それも合わせてアップしちゃいま〜す♪


写真は、その動画を撮ろうとしてるところです。画面の右下に私の手と携帯が写ってるでしょ?(^^ゞ

テスト録画
本番(?)

どうですか? 見えましたか?
もしもソフトをDLしたりしてもどうしても見えなかった方は、動画の中で和田さんが話してくださってるのと同じ内容のテキストがこちらにありますよ(^.^)b 


ところで…実は、私はもうかれこれ2〜3年前から動画をHPにアップすることを考えてたんです。いや、動画というよりは音源って感じかな…とにかく、おっちゃんが持ってる楽器の写真とその音色を、ちょっとずつでもアップできないかと考えてたんです。だって、私はティンホイッスルとローホィッスルの音の違いが分からないし、ケーナやパンパイプの音も最近でこそ少し分かるようになってきたような気がしますが、まだまだ番組内での使われ方やおっちゃんの吹き方によっては、何の楽器かサッパリ分からないんですも〜ん。で、世の中には私みたいな人もけっこういるんじゃないかと思って、どうにか音源がアップできないかと考えてたんです。

でも、音源をアップするなんて…そもそも何をどうしたらいいかも分からないんですよね〜。そこへ、こうして携帯で撮った動画がネット上にアップできるということをここ1年くらいで知って、長年かかって溜めたドコモのポイントを使って機種変更して、この日の撮影に臨みました〜。だから、和田さんに「テスト録画しようよ」とか「いま撮ったの、ちょっと見せて」なんて言われたときに、まだ新しい携帯に慣れてなくて、操作でおたおたしちゃったんですよね(^^ゞ で、ほんとはデジカメで撮った動画をネット上にアップできる術があったら、さらに画質が良くて、しかも長い尺のものをアップできるのにねえ…ま、それは、今後の課題にしたいと思いま〜すo(^-^)o

こうして動画を撮影したあと、場所を1階のカフェに移動して、お茶することにしました。和田さんってば、アッという間におっちゃんと私の分のコーヒーまで買ってくださったほか、まるでウェイターのようにテーブルまで運んでくださって…。席についてから3人で「和田さんにこんなことさせて…和田さんのファンに石を投げられそうやな(;^_^A」なんて言って、笑い合いました(^o^)

ところで、このカフェっていうのが本当に立派で素敵なところで、和田さんも「ここって、いわゆる学食でしょ? 最近の学食って、こんなに綺麗なものなの? 普通、学食って言ったら、割烹着を来たおばちゃんなんかがいるんだよねえ? それがあんなきれいなおねえさんたちがコーヒー入れてくれるなんて…ねえ?」と、ビックリしまくりでした。でも、私は思わず「えっ、和田さんって、東京音大でしょ? 音楽大学って言ったら皆こんな感じの豪華な雰囲気かと思ったけど、違うの〜?」って聞くと「いやいや、全然こんな雰囲気じゃないよ〜。おばちゃんたちが、ごはん入れてくれてた♪」ですって。何だか、またこのあたりでも和田さんがグッと身近に感じられましたよ(^.^)b


こちらは、そのカフェで撮った2ショット♪
携帯で撮ったのでピントがイマイチですが、でも2人とも穏やかな表情で、いいでしょ〜?

和田さんはうちのHPに対して「いや〜ほんとに貴重なものを作ってくれて…皆も喜んでるんじゃない?」とか「こまめにリンクも貼ってくれてるし…」と、いっぱい誉めてくださって、ただただもう素直に嬉しかったです(*^-^*)

これからも、さまざまな出会いや読者の皆さんからのアドバイス…もしも辛口のご意見をいただいたら、それももちろん大事にして、もっともっと多くの方に楽しんでもらえるサイト作りができたらいいなあと思いましたo(^-^)o


ま、こんな感じでしばらく談笑してたんですが、ついに和田さんがリハに行く時間になりました。和田さんは席を立ちながら「さて、向こうに行ってハノンやらないと…」なんて言うんで「え? ほんまにハノンからやるんですか?」って聞くと「ほんとだよ〜。僕はピアノを弾くときはいつもハノンから始めるんだよ。やっぱり何といってもハノンでしょう。はっはっはっは…」という言葉を残して、ホールがある方へ消えて行きました・・・。

いや〜時間にしたら1時間もないくらいなんですが、ほんとに色んなお話が聞けて、ものすごく楽しいひと時でした。そういえば、私はすっかり訛ったままで(和田さんと初めてお会いした2001年ごろは、綺麗な標準語を話してたはずなのに…)何だかとてもリラックスしてた気がします。ちょっと「こんな失礼な態度でいいのか…」とも思いますが、これも和田さんの飾らないお人柄ならでは…のおかげでしょうね。和田さん、色々とありがとうございましたm(__)m

このあと、リハの様子から本番の様子、そして楽しい打ち上げの様子にまでレポは続く予定なんですが、今回はこのへんで…続きを、どうぞお楽しみにo(*^^*)o

 

 

 

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