〜演奏曲目解説〜
管理人が調べただけので、あくまで参考程度に…(^^ゞ
☆シューベルト:弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 「四重奏断章」
フランツ・シューベルトが1820年に着手した作品で、現存する12番目の弦楽四重奏曲です。第1楽章だけはちゃんと完成しましたが、第2楽章は41小節目まで書いて放棄…結局、未完成に終わったそうです。だから、演奏会では1楽章のみの演奏とりました。
とにかく、この作品は後期のシューベルトが書いた数ある偉大な弦楽四重奏曲の先駆的な作品で、劇的で気魄に富んだ表現や大胆に変形させたソナタ形式など、聴きどころ満載です♪ |
☆メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 ヘ短調 作品80
この作品はメンデルスゾーン最後の弦楽四重奏曲で、1847年の夏に作曲されました。実は、この年の5月に大好きでいつも頼りにしていたお姉さんのファニーが急死し、そのファニーへのレクイエムとして、このヘ短調という調性を選んだそうです。
第1楽章の中に同じくメンデルスゾーンが書いた作品12の終楽章のテーマが出てくるそうですし、全楽章が有機的な構成になっていて、まるでメンデルスゾーンの書いた弦楽四重奏曲の集大成みたいな作品なんだそうですよ。あ、第1楽章の冒頭には、先のシューベルトの「四重奏断章」を思い出させるようなメロディも出てくるとか…こちらも面白そうな楽曲です♪
ヴィオラの成田寛さんによるこの曲の考察はこちら→
|
☆ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品51−2
ブラームスはベートーヴェンを尊敬し意識して、ベートーヴェンが不滅の業績を残したピアノソナタや弦楽四重奏曲にあえて挑戦していたそうです。でも、なかなか思うような作品が書けなくて、この「作品51」の前に20曲以上もの弦楽四重奏曲を破棄してるんだとか…。
そうした苦労や苦悩がこの作品にも表れてて、一般的には「ちょっと親しみにくいかも…」みたいな評判が多いんだそうです♪ |