山本裕康さんのソロコンサート

 

2008年12月18日。マサさんことヴァイオリンの篠崎正嗣さん経由でお知り合いになった、神奈川フィルの首席チェロ奏者・山本裕康さんのソロコンサートに行ってきました。このコンサートのいきさつについては、ぜひブログのこちらの記事を読んでみてくださいね(^.^)b

ところで、その裕康さんとは実は2005年の後半に1〜2度メールを交わしたことがあるんです。さらに、その後の2006年4月に私が大島ミチルさんの録音現場に入れていただいたときにはその場に裕康さんもいらしたみたいなんですが、あまりの緊張のために全く視界に入ってなくて(石田泰尚さんがいらしたことにも気づいてなかった…)この日が初めての(?)ご対面ということになりました(^^ゞ


こちらは、会場となった会議室に行くまでのエレベーターの中の様子です。

このサロンコンサート…っていうんですか?
いわゆるコンサートホールではないところで、ドリンクつきでするってコンサートは、徳島ではまだまだすごく珍しいんです。

なので、一緒に行った子供たち2人とお友達のよしにゃんの皆で「状況がよく分からんから早めに行こう!」なんてことになって、18時30分に開場なのに、18時前にはその場に着いてしまってました(;^_^A


当然のごとく中に入れるはずもなく、私たちは廊下にあった椅子に座ってしばらく待つことに…すると、その会議室の中からチェロの音が聴こえてくるんです。そう、まだゲネプロ中だったんですねえ。裕康さんとは「本番が終わったあとにゆっくりお会いしましょう」なんて話になってたのに、このゲネプロが終わったあとバッタリ出くわしたらどうしよう…なんてドキドキしながらも、その美しい音色に聴き惚れてました(*^-^*)

しばらくすると中の音が止み、あれよあれよと言う間に裕康さんが出てきました。つまり、案の定「バッタリ遭遇」になっちゃったわけです。で、控え室に向かう裕康さんにおそるおそる「あのぉ…」と声をかけると「あ〜っ♪」とすぐに私に気づいてくれて、無事に初の(?)ご対面を果たしました。あ、このときはわずか1分ほどの立ち話だけして「じゃ、またあとでゆっくりと…」の言葉でお別れしました。


そして、また私たちは椅子に座って開場を待ってたんですが、そこに本番用に着替えた裕康さんが再び登場!

開口一番「あの…マサさんから一緒に写真を撮ってくるように言われてるんですが…」って言うので「あ、私のところにも夕べそんなメールが…」って言って2人で苦笑い。実は、マサさんから「必ずハグの写真を撮って送るように!」って言われてたんです〜。で、命令どおりに撮ったのが↓で、右はHP用(^^ゞ


これ、マサさんに送るなり、携帯の待受画像用に加工されて(最近マサさんは携帯用の画像づくりにハマってるんです)何人かに送ったみたいです…って、一体どこの誰に送られてしまったんやら(@_@;)


こちらは会場となった会議室の様子です。

サロンコンサートって、こんな感じでするんですね〜。あ、部屋に入ってすぐのところにワイン・ジュース・コーヒーなどが用意されてて、好きに選べるって感じでした。私は車だったし、あとは飲めないよしにゃんと子供たちなんで、全員ジュースで(^.^)b

写真にマウスを乗せると、ステージ横に飾られてるツリーの部分がアップになりますよ☆彡

開演直前にはこの椅子もテーブルも、人でいっぱいになってました♪


ちなみに、この日に用意されてたドリンクを詳しく書くと…ウェルカムはイタリアのスパークリングワインとスパークリングジュース。白ワインはシンフォニー(ベートーヴェンの母マリアケーヴェリッヒの末裔が作るワイン)とシャトーヴィニョル(ボルドー産の辛口ワイン)、赤ワインはラネ、ジュースはカベルネ100%ジュース(ボルドー産のワインを作る工程と同じ過程で作られるジュースとか何とか…)でした。会場で配られた紙そのまんまなので、悪しからず(^^ゞ

私たちはこのカベルネというジュースをもらったんですが、ブドウの皮の風味までするような独特の香りの美味しいジュースでしたよ。ああ、車でなければなあ…でも、こうした「ワイン片手に気軽にクラシック」みたいなコンサートが、徳島にももっともっと浸透していくといいなあと思いました。


☆演奏プログラム☆

写真をクリックしてもらうと別窓で大きな画像が見えるんですが、とりあえず…

サン・サーンス:白鳥

ベートーヴェン:チェロソナタ 第3番

バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番

ポッパー:ハンガリアン狂詩曲 作品68


裕康さんの「チェロと言ったら‘白鳥’ですよね♪」の言葉から始まったコンサート。私は、プロの方のチェロのソロを聴くのは今回が2回目なんですが、こんな間近で聴くのは初めて…ほんと、その音色の大きさと深さに鳥肌が立ちました。この「白鳥」は、私が通ってた小学校で下校を促すアナウンスとともに流されてた音楽なので、つい頭の中で「16時30分、下校の時間です…」なんてアナウンスがよみがえってくるんですが、それにしてもいい曲です。

このプログラムのほかに(ベートーヴェンの後だったかな?)ピアノの諸田さんがショパンのノクターンの2番を弾いてくれました。少しテンポが遅めの演奏のように感じましたが、だからこそ情感たっぷりで、聴く方が思わず息を止めて聴き入ってしまうほど素敵な演奏でしたよ(^.^)b

ベートーヴェンの演奏のときは、まるでチェロを見るのが初めての子供のように裕康さんの表情や手先なども観察しながら聴いてたんですが、バッハのときは無伴奏ってことでダイレクトにチェロの音色が体の芯まで響いてきて、ほんとに胸が震えました。しかも、裕康さんって演奏しながらグッと目を閉じて何度も天を仰ぐんで、その姿にまた胸が熱くなるんです(>_<)

で、アンコールは徳島の人からリクエストされたという「バッハの無伴奏組曲 第2番」の第1楽章とピアソラの「リベルタンゴ」を演奏してくれたんですが、これはほんとにカッコ良かったです。特にリベルタンゴは、私が聴いたことのあるチェロの演奏よりずっと力強くて、惚れ惚れしちゃいました(*^^*)

このあと…裕康さんから「実は2週間前に母が亡くなったので、その母のために弾かせてください」というお話があって、パブロ・カザルスの「鳥の歌」を弾いてくれました…が、私はお母さまが亡くなられた当日にマサさんから連絡をもらっていたり、その後も裕康さんのブログで11月から体調を崩していたことや、その療養中にお母さまを亡くされて二重のショックだったことなど色々と拝見していたんで、裕康さんのグッと目を閉じて演奏する姿に「もしかして途中で泣き出すんでは…」なんて思ってたら、私の方が先に泣いてしまいました。それはもう、人目もはばからずにポロポロと…で、ふと横を見ると、よしにゃんも泣いてました。今、こうしてレポを書いてても、思い出すとPCの画面がにじみます。お母さまへの深い慈しみと悲しみをたたえた、もうとても言葉になんてできない重みのある演奏でした(T_T)

こうして演奏会は無事に終了。会場からはお2人に惜しみない拍手が贈られ、長く長く鳴り響いてました。


アンコールのあたりでしたか、裕康さんが「CDを買ってくれた方には、サインでもハグでもチューでも何でもします!」っておっしゃったんで、お言葉に甘えてサインをもらうことにしました。写真はサインをもらってる最中のよしにゃんですが、この画像をマサさんに送ると大爆笑の落書き画像になって返ってきました。ぜひ左の写真にマウスを乗せてみてくださいね。

このあと、よしにゃんはしっかりハグもしてもらってましたよ〜!
あ、私もCDを買ってサインしてもらって、もう一度…今度はマサさんに送らないバージョンのハグをしてもらいました。マサさんに送ったのより密着度が高いか低いかは、ご想像にお任せします(;^_^A

裕康さん、気さくに何でも話してくださるし、ワガママにもいっぱい応じてもらって、ほんとに優しい方でした(*^-^*)


裕康さんはこの翌日の午前中に「母と子のコンサート」と題して、もうすぐパパやママになる方、または普段は赤ちゃん連れでコンサートなどに出かけられない方たちを対象としたコンサートを開かれたようですが、これには私は対象外で聴きに行けずに残念…見た目だけだと、しっかり「妊婦」なんですけどね(^◇^;)

ちょうどコンサートが終わって帰り支度をしてるころかなあと思って13時30分ごろにメールしたら、夕方になって「実は12時30分の飛行機で帰ってきました。徳島での滞在時間は何と20時間…その間に本番2回は大変でしたが、とてもいい雰囲気のコンサートでほんとに良かったです♪」という嬉しいメールをいただきました。徳島での演奏は今回で5回目だそうですが(ソロは初めてとか…)そんな風に言ってもらえて、またその場に私も立ち会うことができて、とても嬉しいです。ああ、今度はもっとゆっくり来てほしいなあo(^-^)o


こちらはサインしてもらったバッハの無伴奏組曲のCD(MUCS-1007-1-2)です。

バッハのCDは別の方が演奏してるのも持ってるんですが、やっぱり実際にお会いした方のCDっていうのはいいですね〜。

演奏してるときの表情や雰囲気、そして息遣いまでが思い出されて、ほんとに深く聴き入ってしまいます(*^^*)


こうして、今回もまた素敵な演奏家さんに直にお会いしてお話できるっていう素晴らしい機会に恵まれたわけですが、これにはやはり和田さんとの音楽の出会いやおっちゃんとの出会い、そしてそこからこのHPを始めたことなどがあるんですよね。ほんと、色んな方に感謝感謝です。

裕康さんからは「何か、初めてお会いする気がしませんでした」なんて言われたんですが、それは私も同じ…まあ、これにはマサさんの影響も大なんですが、ほんとに不思議な魅力の持ち主の山本裕康さんです。皆さんも機会があったら是非コンサートに出かけたり、CDを聴いてみてくださいねo(^-^)o

 

2008年12月24日

 

 

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