おっちゃんのスタジオ用語(さ行〜な行) おっちゃんが参加した録音の様子をご紹介している「おっちゃんの仕事場探検」などの中で分からない用語があったら、以下をスクロールしていただくか、トップページにある目次の中から気になる用語をクリックしてみてください。一応、おっちゃんにはできるだけ分かりやすく解説してもらったつもりですが、それでも分かりにくい場合や他に知りたい用語などありましたら「メール」「Web Clap」などにてお気軽にご連絡ください♪ |
略して「サントラ」というのが一般的になってしまいましたが、この「サウンドトラック」の元の意味は、映画のフィルムの横に焼き付けられた、音声用のトラックのことをいいます。 昔からサウンドトラックのレコードは市販されていたのですが、それは映画の中の音をそのままレコードにしたもので、セリフやSEが入っているものもあったと思います。 最近のサントラは、ドラマの音楽を全く別個にCD化したものが普通ですね。そういう意味では、本来のサウンドトラックとは、ちょっと違ったものだといえるでしょう。 |
それぞれの楽器が別のチャンネルに録音される「マルチ録音」の場合は、ミスがあったり、あまり上手くいかなかった場合は、あとで修正することが出来るのですが、それを「差し替え」といっています。 差し替えは、自己申告でする場合と、ディレクターや作曲家、アレンジャーからの要求でする場合があります。差し替えができるということは便利なのですが、あまりこれが多くなると、仕事の進行に差し支えてくることもあります。 この差し替えに対して、新たに別のトラックに別の音を入れる場合はダビングです。 |
歌の形式は色々とありますが、4小節、もしくは8小節ごとに「A−A−B−A」という風になっていることが多いのです。たとえば、皆さん御存知の滝廉太郎の「荒城の月」でいえば…
というような感じですが、その「B」に相当する部分を「サビ」といいます。ポップス系の歌や演歌などでも、このサビの部分で盛り上がることが多いです。 時間の都合で3コーラスの歌を少し短くしなければいけないことがよくあるのですが、そういう時は「3コーラス目はサビに戻るからね〜」という風にいいます。 英語で言うとすれば「ブリッジ」でしょうか。 語源としては、「A」の部分に挟まれた「B」の部分…ということで、お寿司のシャリとネタの間に挟まっているワサビからの連想で「サビ」と言われるようになった…という説もあるのですが、定かではありません。 |
「C」はキーの事なのですが、「ハ長調」という意味ではなくて「in Cの楽器」という意味です。「メロ」はメロディのことで、言ってみれば、普通のメロディということになるのですが、これをトランペットやクラリネットなどの移調楽器で演奏する場合は、譜面に書かれている音よりも1音上げて演奏しなければいけないということになります。 |
あまり一般的な言葉ではないかも知れませんが、マルチで録ったものをパート毎にピックアップして聴くことをいいます。プレイバックの際などにノイズが見つかったりすると、どのパートにノイズが入っているのかを調べるためにやることが多いのですが、これをやられると、普通では分からないようなミスもバレバレになってしまうので、ミュージシャン側としては心中おだやかではありません。 で、 普通では問題にならないようなミスでも差し替えをしたがるミュージシャンも出てきたりして、余計な時間を食ってしまうこともあるようです。この「地獄聴き」の他には「小姑聴き」などという言われ方もしてるようです。 |
スタジオ用語ではありません。この場合は「しもて」と読みます。客席からステージに向かって左側を「下手」と言います。 |
映像などに音楽の長さを合わせることなのですが、もともとは映画の世界の言葉だと思います。映画のフィルムはインチ仕様だと思いますので、「尺」というのはおかしいのですが、戦前の尺貫法の時代ですから、単に長さのことを指して「尺」と言ったのだと思います。 フィルムの長さを調べるのに1コマずつ数えていたのでは大変なので、恐らくは物差しで計っていたのだと思います。尺…というのは、その辺りから来たのかも知れないですね。 |
スコアからパート譜を書いたり、あるいは同じ譜面を書き写したりするのが写譜、それを専門にやっているのが写譜屋さんです。 スタジオで使う譜面は、出版された印刷の譜面を使うことは滅多になくて、ほとんどが手書き、もしくは最近だとコンピュータからプリントアウトされた楽譜です。作曲家さんのスコアが上がるのが録音の前日か当日で、それを写譜屋さんが大急ぎで写譜して、何とか間に合わせるということが多いです。時には写譜屋さんが現場のスタジオまで来て、必死で書いていることもありますね。 普通は、1つの仕事に対しては1人の写譜屋さんが書くことが多いのですが、編成が大きかったり、曲数が多い時には、応援を頼むこともあるようです。また、会社組織で何人もの写譜屋さんが揃っているところもあって、そういうところでは数人で分担して書くので仕事は早いですが、あまりキメ細かいサービスはできないでしょうね。 |
その字の通り、初めて見ることです。また、そのとき初めて見た楽譜を演奏することも指します。特にスタジオ用語というわけではありません。 こちらも合わせて読んでみてください→スタジオミュージシャンの条件 |
特にスタジオ用語というわけではありません。一般的にいわれる「ド・レ・ミ」を、数字の「1・2・3」に置き換えて表す記譜法です。 |
弦楽器セクションを指します。スタジオでの場合は、10人以上のセクションを指すことが多いです。(別項「弦カルテット」・「ダブルカルテット」参照) |
特にスタジオ用語というわけではありません。この場合のストレートとは、楽譜上の繰り返し…つまり、普通のリピート記号「DS」「DC」「ビス」等を省略することをいいます。曲の中の全ての繰り返しを省略する場合は「全スト」などと言ったりもします。 |
廊下からスタジオに入っていくときに、廊下とスタジオとの間にドアが2枚あることが多いのですが、その2枚のドアの間を「前室」と言ってます。普段は単なる通路なのですが、ブースが足りないときなどは、この前室をブース代わりに使うことがあります。あくまで「通路」なので、当然ながら人の出入りも多く、この前室に入れられてしまうと本当に落ち着きません。 |
スタジオでは、普通は作曲家さんやアレンジャーさんが指揮することが多いのですが、中には棒(指揮)が苦手な作曲家さんや「コントロールルーム(副調室)で音を聴きたい」というアレンジャーもいらっしゃるので、そういう場合に代わりに棒を振る指揮者のことを「代棒」と言います。 ちなみに、この「代棒」と呼ばれる方は、作曲家さんやアレンジャーさんが好みの方・信頼をおいている方を、作曲家さんたちご自身が指名される場合が多いです。 |
これも、特にスタジオ用語というわけではありません。DAT(ダット)…つまりデジタル・オーディオ・テープの略ですが、プロのスタジオで使っているデジタルテープなどは、ダットとは言ってないようです。普通「ダット」という場合は、ウォークマンをちょっと大きくしたような、デジタル録音用のコンパクトなテレコ…もしくはそのテープを指しているようです。 |
ダビング(dubbing) という単語は、わたしが中学生の頃(昭和30年頃)に使っていたコンサイスにも載っているところを見ると、かなり古くから使われていた言葉のようです。もともとは、映画のフィルムに合わせて擬音や音楽を重ねて録音する事を言ってたのですが、現在はそれ以外に、先に録音したものに別のものを重ねて録音するという意味でも使ってます…というより、そっちの意味の方がメインでしょう。 このダビングによって、たった1人のミュージシャンで2重奏や3重奏などが出来たり、スケジュールが合わなくて一緒にできない場合などに後で録音する、ということが可能になります。一度も会ったことが無い人と共演できたりするのも、ダビングのお陰ですね。 |
文字通り「ダビングする部屋」なのですが、ダビングルームというと、普通は映画の撮影所にある録音スタジオを指していました。最近は撮影所に行って音楽のダビングをすることはなくなってしまい、それに伴ってダビングルームもなくなってしまったので、もはや死語なのかも知れません。 撮影所のダビングルームは、今のスタジオに比べると、かなり広かったと思います。映画館と同じような大きなスクリーンが掛かっていて、ミュージシャンはスクリーンを背にして配置され、指揮者はその画面を見ながら棒を振るようになっていました。 エアコンの設備等はなくて、ストーブを焚いたり、氷柱を立てたりしていたのを覚えています。 |
特にスタジオ用語というわけではありません。弦楽器の編成の1つの形ですが、カルテットが第1ヴァイオリン・第2ヴァイオリン・ビオラ・チェロなのに対して、それぞれのパートが2人ずつ、合計8人の編成を「ダブルカルテット」と云います。スタジオでは略して「ダブカル」などと呼んでいます。 普通、弦の編成は、第1ヴァイオリン(6)、第2ヴァイオリン(4)、ヴィオラ(2)、チェロ(2)という風に、上の方が人数が多いのが普通ですが、ダブカルの場合は同数になるので、バランスなどの難しい面もあるようです。どちらかというと、中低音が充実した独特の響きがあるようです。 |
ときどき何かの間違いで、同じ時間にダブって仕事を取ってしまうことがありますが、これをダブルブッキングと言います。よくあるのは、出先で仕事を受けて承諾したあと、家に帰ってみたら、同じ時間帯に入っていた…というケースでしょうか。当然、謝ってどちらかを断らなければいけないですね。 昔、取りあえず来る仕事を全て取っておいて、最後に1番おいしそうな仕事を自分がやって、あとの仕事は「トラ」を入れる…というスタイルでやってる人がいらっしゃいましたが、当然ながら、あまり評判は芳しくなかったようです。 |
「ダメ出し」というのは、スタジオだけでなく演劇関係などでもよく使われていると思います。もとは、舞台関係の方から来た言葉かも知れないですね。リハーサルの最中はもちろん、時には本番の後などでも、演出家やディレクターが、問題点を指摘することを言います。 |
初期の「溜め録り」は、毎日のように放送される番組(薄謝協会の朝のドラマetc)の音楽を、1週間分まとめて録音することを言ってました。この場合は、6(5)日分をまとめて録るということなので、ギャラは6(5)回分、もしくは、それに近い額が支払われていたので、ミュージシャンにとっては結構オイシイ仕事と言われてました。 それが、いつの頃からか(1980年代?)、劇伴を1クール分(約12回)、あるいはそれ以上を、一度にまとめて録音してしまうようになりました。この場合は、毎回の画面に合わせて録音するのではなくて、あらかじめ想定された何種類かのパターン(戦闘シーン・ラブシーンetc)を適当な長さで録っておいて、あとでその中から選んで場面に付けるというわけです。 |
スタジオの副調室(別項「金魚鉢(副調室)」参照)にある、音量・音質・バランスなどを調整するための、膨大な数のスイッチ類が並んでいる大きなテーブル状のものを指します。略して「卓」などということもあります。 これを操作するのは、エンジニアまたはミキサーと呼ばれる人なのですが、それについては別項「エンジニア(ミキサー)」を参照してくださいね。 |
昔は、エレキギターなどの電気楽器の音を録るときも、ほかの楽器と同じようにスピーカーの前にマイクを立てて録っていたのですが、いつの頃からか、マイクを通さずに直接ラインを繋いで録るようになりました。 これのメリットは「マイクから入る余計なノイズを拾わずに済む」とか、普通だと大きな音を出す電気楽器を「回り込み」の心配なしに弦やフルートなどと同じフロアに配置できる」などです。デメリットとしては、音色がちょっと違った感じになる…ということがあるのですが、 最近はほとんどの電気楽器がこの「直録り」になっています。 |
「ツーチャン」とは「2チャン」…つまり2チャンネルのことですが、どこぞのBBSのことではありません。要するに、2チャンネルのステレオのことなのですが、普通レコーディングのときは、マルチトラック(マルチチャンネル)で録音して、最終的にこの2チャンネルのステレオにまとめます。この、まとめる作業を「トラックダウン」と言うのですが、「ツーチャンに落とす」などとも言うます。 ただ、事情によっては、録音のときにいきなりこのツーチャンで録音することもあります。この場合、全ての楽器を一度に録ってしまうので「ツーチャン同録」などとも言います。 この「ツーチャン」と言うようになったのはマルチ録音になってからの話ですから、そんなに古いことではありません。また、こうした録音のときは「差し替え」ができないので、ミュージシャン側もとても緊張するのですが、おそらくエンジニアさんの方がもっと大変なのではと思っています。 |
2コーラス半と言うことです。CDが登場する前は1曲あたりの時間制限が厳しかったので(約3分)、もともと3コーラスまである歌を、時間の都合などで「3コーラス目は曲の頭ではなくて、サビに戻る」ということがよくあったのですが、そういうのをツーハーフと言います。 |
「two mix」のことなのかと思うのですが、定かではありません。キューボックスには楽器別のチャンネルがいくつかありますが、それとは別に、その「ツーミックス」と言われているチャンネルがあって、そこには副調で聴いているのと同じもの…つまり、全ての楽器を、とりあえずバランスを取ったものが、ステレオで聴けるようになっています。指揮者やアレンジャーは、これを聴くことが多いです。 ミュージシャンでも、全体の感じを聴きながらやりたい…という人は、このツーミックスをメインに聴きますが、弦楽器の場合は、これを聴いているとどれが自分の音なのか分からなくなってしまうので、自分で単独のチャンネルを適当にアレンジして聴いているようです。ちなみに、私の場合は、ツーミックスとクリックだけでやっていることが多いでしょうか。 |
1つのセッションは同じ人が最初から最後までやるのが普通なのですが、諸々の都合でどうしても途中までしか出来なかったり、途中からしか入れない…ということがあります。そういう場合に、誰か他の人を代わりに頼むことがあって、そのことを、あるいは代わりに頼む人のことを「つなぎ」と言っています。 別項「トラ」も参考にしてみてください。 |
同名のジャズの曲がありましたが、スタジオでの場合は、録音する際に何度かやり直しをすると、その順に「テイクワン(TAKE:1)」「テイクツー(TAKE:2)」という風に言います。 ポールデズモンドのあの曲は「5分、休憩しようか」という意味合いの説が有力のようですね。でもスタジオ的には、題名が決まっていないまま何度かやり直しているうちに、5回目…つまりテイクファイブでOKになったので、それがそのままタイトルになったのではないかと想像しているのですが、実際はどうなんでしょうか。 また、ディレクターさんや製作側の人達は何度もやりたがる傾向にありますが、実際の演奏は、テイクワンが1番よいことが多いのです。 |
録音の現場では、譜面のチェックを兼ねて2〜3度演奏したあと、テスト録音をします。実際に録音するとどういう風になるかをチェックするわけですが、たまたまその時の演奏がとても上手くいったりすると、そのまま本番として採用されてしまうことがあります。 「テスト本番」というのは、「もしかすると本番になるかもしれない」という前提でテスト録音することを言います。テストの場合は比較的リラックスした雰囲気で色んなことを試してみたりもするのですが、テスト本番となるとそういうことは出来なくなります。 |
読んで字の如く、試験的に録音する…ということですが、劇伴・歌モノ・CMなどで、少し事情が違います。 すぐ上↑の「テスト本番」も参考にしてみてくださいね。 |
仕事をオーダーしたあと、録音当日までに「こんな感じだから…」というのが分かるように、ピアノやギター、もしくはシンセで打ち込んだものを送ってくることがあります。以前はカセットテープのことが多かったので「デモテープ」と言ってたのですが、最近ではMDやCD、あるいはMP3などのデータで送ってくることがほとんどです。 この「デモテープ」という言葉には、新人のミュージシャンが、自分達の演奏や作品を聴いてもらうために、レコード会社等に送る音源という意味もあります。 |
スタジオの仕事をするようになってもう40年がすぎましたが、かなり長い間この「デルマ」という言葉の語源(?)を知らずにいました。実は、これは「dermatograph」という特殊な鉛筆のことなのです。本来は、皮などに書くために使われていたらしいのですが、映画のフィルムに直に書き込んだりするのに適しているようで、映画業界ではよく使われていたようです。 この、フィルムに書き込む…という話ですが、音楽やセリフなどをダビングをする際に、その出だしの場所がわかるようにフィルムに印を付けたりするのですが、スタジオではこの印のことを「デルマ」と言ってました。今では、ビデオやデジタル映像になってしまったので、スタジオでこのデルマにお目にかかることはなくなってしまいました。 |
これも、特にスタジオ用語というわけではありません。テープレコーダーの略ですが、最近のようなテープを使わないハードディスク録音の場合でも、長年の習慣で「テレコ」と言っているようです。 |
テレビのドラマの主題歌なんかを録音する場合に、同時にアルバムやシングルにする分も録ってしまうことが最近は多くなっています。CDにする分は、3分から長いものでは5〜6分のものもありますが、それではテレビのオープニングやエンディングテーマとして使う場合には長すぎるので、短めのバージョンを別に録ります。普通は「ワンコーラス半」、いわゆる「ワンハーフ」などというサイズになります。
また、コマーシャルの場合も、店頭などで流す音楽として長めのものを録ることがありますが、それに対して、本来のCMとして、テレビで使うのを「テレビサイズ」ということもあります。 |
「talk back」が正しい英語かどうか定かではないのですが、スタジオで「トークバック」という場合は、副調室のマイクでスタジオ(プレイヤーがいるフロア)に向かって話しかけること指します。 それに、どういうわけかトークバックの音質が悪いことが多いし、マイクの位置も適切とはいえないことが多いし、ディレクターとADのマイクのレベルが違っていて聞き辛いこともよくあります。また、テーブルにマイクが仕込んであるケースもよくあって、アレンジャーがその上にスコアを置いて、ページをめくりながらしゃべると、ガサガサというノイズばかりで、肝心の声が何も聞こえない…などなど、何かと不満が多いのがトークバックなのです。 |
「同時録音」の略で、リズム隊・弦・木管・ブラスなどを同時に録音することをいいます。一見、当たり前のようなことなのですが、最近ではそれぞれを別々に録ることが多くなってますので、一緒に録る時には、あえて「同録」などと言ったりします。劇伴や演歌の場合は、この同録が多いですね。 歌モノの録音で同録というと、オケ(バンド)と歌を同時に録ってしまうことを指す場合もあります。昔は、この歌とオケの同録という形ばかりで、これは歌い手さんにも、オケのメンバーにも、大変な緊張を伴うものでした。録音技術が発達するにつれて、オケを先に録って、歌はあとでゆっくりダビングする…という形が主流になってしまいましたが、最後まで歌の同録を貫かれたのは、美空ひばりさんでしょうか。 |
この「ド」と云う接頭語(?)がどこから来たのか定かではないですが、「ドケチ」とか「ドアホ」とか云う、関西系の言葉から来ているのではないかと個人的には思っています。演歌の中でも、特にドロ臭いものを指すことが多いのですが、厳密な定義はないみたいですね。 |
特にスタジオ用語というわけではないのかもしれませんが、他の分野で使われているのかどうかが定かではないので、とりあえず「スタジオ用語」ということでお話したいと思います。 普段のスタジオでは、あまりこの「取っ払い」という言葉は使いません。 |
もともとは映画の「エキストラ」から来ているのでしょう。つまり、群集やその他大勢の役を、一般人から募集して使ったりする場合ですね。でも、オケ関係で「トラ」と云いうと、少し意味合いが違ってきます。編成が大きい曲でメンバーが足りないときや、誰かが病気などで休んだときに頼む、臨時のプレイヤーを指すのです。スタジオ関係で「トラ」というときは、最初に頼まれていた人が都合悪くなって、代わりに別の人を来させた場合などに言います。 「今日のフルートはひどかったねぇ」 「いや、急にトラが入っちゃってさぁ、参ったよ」 というような会話がときどき聞かれます。このように、トラを頼むことを「トラを入れる」と言います。 「今日のトラは、本人より上手だったな〜」などと言われないようにしないと…。 |
マルチ録音の場合は、録音する時点では、32チャンネル、あるいは64チャンネルなど、多チャンネルで録音しますが、最終的には2チャンネルのステレオにまとめなければいけません。その作業を「トラックダウン」といいます。 |
テレビスタジオの用語だと思います。カメリハ(カメラリハーサル)が、カメラを動かしながらやるのに対して、このドライリハーサルは、カメラも動かさず、演技(演奏)もしないで、ただカメラワークの手順だけを確認するためのリハーサルです。 |
特にスタジオ用語というわけではありません。3重奏、もしくはその編成の曲のことです。様々な組み合わせが存在します。クラシックで「ピアノトリオ」というと、「ピアノ・ヴァイオリン・チェロ」の編成が一般的ですが、ジャズで「ピアノトリオ」というと、「ピアノ・ベース・ドラム」が普通でしょうか。ギターが入ることもあります。 |
「クリック」の別称です。別項「クリック」の欄を参照してください。 |
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この場合の「生」とはギターやピアノを煮たり焼いたりするわけではなくて、「電気を使わない」という意味です。もとは、アコースティック…でしょうね。エレキギターではなく、フォークギターやガットギターのことです。ピアノの場合は、いわゆる普通のピアノのことです。最近は、アンプラグド(unplugged)なんて言ってますが、これも同じ意味でしょうね。 |
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