おっちゃんの仕事場探検

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劇伴(映画・ドラマ・アニメなどのBGM)がどんなところで、どんな風に作られているのかを、おっちゃんから聞いたお話を中心にレポートしていきます。レポートの番号が進むにつれてだんだんと内容が濃くなり、ときには作曲家さんやエンジニアさんからいただいたコメントも出てきます。

ただし、これらは録音時の記録が主になっているので、実際にオンエアまたはリリースされたときにはタイトルが変わってる…なんてことも稀にあります。また、私の音楽の知識やパソコン技術の問題などによりお見苦しい点も多いかと思いますが、あたたかい目で読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

こことは別の「スペシャルレポート」「オフラインレポート」などのページでも作曲家さんやエンジニアさんのお仕事ぶりやオフのときの様子をご紹介していますので、合わせてご覧下さい。

最後に…どうぞレポートをご覧になってのご意見・ご感想などを、ゲストブックやメール・ウェブ拍手などを通じてお聞かせください。今後の参考に、そして励みにさせていただきたいと思います。よろしくお願いしますm(__)m

 

 

 

 

414 NHK「小さな旅」(大野雄二)

2006年11月2日。サウンドシティのAスタに行きました。この日は大野雄二さんのお仕事だということは事前に分かってたんですが、おっちゃんとは「何やろなあ。いつも年末にやっとるNHKの‘小さな旅’の録音にしては、ちょっと早い気もするし…」なんて話してたんです。でも、スタジオに行ってみると、やっぱりあの「小さな旅」の録音でした。過去のレポを見ていただくと分かるかと思いますが、この「小さな旅」の録音は、今までは毎年12月の中旬に録ってたんですよね(しかも、妙に12月15日が多い!)。それからしても、今年は1ヶ月半も早い録音となって、ちょっとビックリでした(^^ゞ

で、「それじゃあ、年末の特番用ではなくて、毎週やってる放送で使われるのか…?」というと、そうではなくて、やっぱり年末の特番用なんだそうです。しかも、今年は年末と年始の2回に渡って特番が放送されるんだそうですよ。毎週やっている分は放送される地域が限定されてて私なんかは見ることができないんですが、この年に2回ほどある特番は全国ネットで放送されるので、とても楽しみなところですo(^-^)o

ところで、この「小さな旅」の録音は、実は2年ぶりになるんだそうですよ。そういや、去年…2005年の年末にはレポがアップされてないような…おっちゃんが原稿を送り忘れたか、私の催促のし忘れかと思ってましたが、録音そのものがなかったんですね。まあ、その2年前の録音からこの日までに、おっちゃんは一度だけ「小さな旅」のテーマを吹くことがあったようですが、それは大野さんのアルバム用の録音だったので、こうしてドラマの劇伴として録音されるのは、やっぱり2年ぶりなんだそうですよ。少し寝かしておいた分、過去のものとは何かが違う…っていうか、新しい風を感じる仕上がりになってるかもしれませんね(^.^)b

さて、こうして無事に録音が終わり、私も「年末のオンエアに向けて、じっくりと編集にかかろう!」なんて思ってたら、何と既に毎週のオンエア分で使われてるようなんです。11月中旬のオンエアを見たおっちゃんが「これ、このまえ録った音楽じゃ!」って気づいて、慌てて原稿を送ってきてくれました。私は毎週のオンエア分が見られないので何とも言えないところがあるんですが、普段は全国各地の人々の生き様を少しずつ取り上げていく…って感じの内容で、年末の特番はそれらのオンエアに対して寄せられた読者からのお手紙を紹介するっていう構成になってるんですよね? でも、どうやら今年は、その毎週のオンエア分でも読者からのお手紙を紹介してるようなんです。で、その総集編みたいなものを年末年始に放送するってスケジュールのようですね。

編成は、弦(加藤ジョーさんのグループ:64221)、フルート&オカリナ&リコーダー&アルトフルート(おっちゃん)、オーボエ(柴山 洋さん)、クラリネット(松本さん)、ハーモニカ(崎元 譲さん)、ハープ(朝川朋之さん)、ドラムス(渡嘉敷祐一さん)、ベース(俵山昌之さん)、ギター(千代正行さん)、ピアノ(大野雄二さん)、エンジニア(三浦さん)だったそうです。おっちゃんの話だと、最近はリズム隊に相当する部分が打ち込みになってることも多いそうですが、ごらんのように生のフォーリズムが入ってるところが大野さんらしくて嬉しいですよね。さらにおっちゃんは「やっぱり、この‘小さな旅’には、シンセの音は馴染まんのかもしれんのう」とも言ってました。うん…ひとりひとりの生き様や心にそっと寄り添うこの番組を彩れるのは、やっぱり奏者の息遣いや気配が感じられる生楽器でこそ…ってこともあるのかもしれません。

そんなわけで、毎週のオンエア分が見られる関東甲信越と静岡の皆さん、ぜひ大野さんの描く世界とおっちゃんの音色にも耳を傾けて、番組を楽しんでくださいね。で、私のような普段の放送が見られない地域の方々は、年末年始に乞うご期待ですよo(^-^)o

 

追記:こちらが「小さな旅」のメインテーマです(^.^)b

 

 

413 CM「AEON」(浜たけし)

2006年11月2日。都内は乃木坂駅の近くにある、ロドリゲスというスタジオに行きました。いわゆるプライベートスタジオらしいのですが、個人の…というわけではなくて、制作会社が持ってるスタジオのようです。それも、菅野よう子さんの事務所関係の会社のような…。とにかく、前にも一度お仕事で来たことがあったんですが、過去のレポを見ると、そのときは作品名も作曲者さん名も聞きそびれた…って内容だったんですが、この日は「JUSCO」や「マックスバリュ」でお馴染み「AEON(イオン)」のCM録音だったそうです。

作曲者は浜さんという方で、おっちゃんは初めてお会いする方だったようです。何でも、「新人さんちゃうかな?」と思わせるくらいの初々しさのある方だったとか…。で、この日は打ち込みのデータにダビングするという形でのお仕事だったそうですが、まずはおっちゃんのフルートから…その後にバイオリンを重ねるって予定だったみたいですよ(^.^)b

その録音の内容は…今の時期らしく、クリスマス風の軽くて可愛らしい感じの音楽だったそうですが、ひと通りやったところで「全体をオクターブ上でやったらどうかな?」という提案があったんですって。で、これを聞いたおっちゃんは「ほな、いっそピッコロでやったらどうやろか?」って提案して吹いてみると、現場の全員から「ああ、ピッコロの方がいいね!」って声が上がったそうで、ピッコロでOK&無事に録音終了となったようです。もうクリスマスまで1ヶ月を切ったし、そろそろテレビで流れるんじゃないかな〜?o(*^^*)o

ところで、この日のエンジニアさんは何とあの伊豫部富治さんだったそうです。おっちゃん自身も日テレの「火サス」が終わってからはほとんどお会いすることがなかったようですが、私もここ2〜3月はパタパタしててメールを出せないままでいました。で、ときどきおっちゃんに「伊豫部さん、どうしとるんかな〜?」なんて言ってたんですが、この日のお仕事の帰りに「今日は伊豫部さんだったで〜!2人で‘いや〜奇遇ですなあ!’とか‘生楽器を録るのは久しぶりなんですよ〜!’‘あらま、そうでしたか…’やいう話をしたんやけど、とにかく元気そうやったわ(^o^)」って聞いて、ほんとに嬉しくホッとしました。伊豫部さん、これからもエンジニアの卵たちの先生として、プロ中のプロの現役エンジニアさんとして、元気に頑張ってくださいね(*^-^*)

…と、こんな感じでレポをアップしてたら、これを読んでくださった伊豫部さんからメールが届きました〜。そのメールの出だしは何と「ポポさんへ 伊豫部さんは生きてますよ〜(笑)」ですよ。まったく、伊豫部さんったら…お茶目な方です(^o^) そのあとに、この音楽を担当されたのは「はま たけしさん」という方であること。浜さんは音大生で、この録音が作曲家さんとしてのデビュー作品であることなどを書いてくださってました。どうやら今回のお仕事は、菅野よう子さんも所属されてる「グランドファンク」という音楽プロダクションさんのもので、プロデューサーさんと伊豫部さんの長いお付き合いがあってこそ実現したメンバーだったみたいです。何か、いいお話ですよね〜。久々に届いた伊豫部さんからのメールはそんなに長いわけではないんですけど、とってもほのぼのしてるかと思えば、しっかり「笑い」も取ってて、ほんとに心がいっぱいになる素敵なものでした(*^o^*)

さて、いよいよ師走。1日も早く、このCMに出会いたいなあo(^-^)o

 

 

412 CM「セキスイハウス」(周防義和)

2006年10月25日。ビクターの301スタに行きました。この日は周防義和さんとのお仕事ということは事前に分かっていたので、おっちゃんと「何やろな〜?」なんて色々と想像してたんですが、セキスイハウスのCMの音楽録りでした。

さて、スタジオで配られた楽譜を見てみると、タイトルは「五本の樹」と書かれてたそうですが、曲はあの文部省唱歌の「おぼろ月夜」だったそうです。原曲は歌詞が2番までしかありませんが、この日は4番か5番くらいまで…スタジオ用語風に言うと4コーラスか5コーラスまで、とにかく2分間ずっと繰り返して演奏したそうです。そのときに、1つのコーラスが終わって間奏を挟むたびに、少しづつアレンジを変えていったそうですよ。これまた、面白い録り方ですよね〜。で、こんな感じだったもんで、おっちゃんとしては、どちらかというと歌ものやインストものの録音のような感じがしてたんですって(^^ゞ

この日のおっちゃんの感想としては「オリジナルのコードはいかにも文部省唱歌って感じの簡単なものだったと思うんやけど、それとはかなり違う…ポップス的な感じのハーモニーがつけられとって、なかなかシャレたアレンジだったわ♪」だそうです。あ、CM音楽となると、15秒・30秒・60秒と何パターンも録るように思ってしまう私ですが、この日に録音したのは、その1タイプだけだったそうですよ。これって…いわゆる「フリータイム」ってヤツなんでしょうかねえ。

でも、プレイバックの時に、途中で止めたり、途中から出したりしてたそうなので、もしかすると、その5コーラスくらいある2分の曲の中から適当に選んで、30秒や60秒のCMとして使われるのかもしれませんね。おっちゃんも「最近のCMは、30秒とか60秒とか言うてキッチリと時間を合わせて録るってよりも、BGM的に流して、適当にフェードアウトしてしまうような感じのが多いけん、今回みたいなこともできるんかもしれんの〜」なんて言ってました(^-^)

そうそう、ここで面白い裏話を1つ。この「おぼろ月夜」という歌は、4分の3拍子の曲で、3拍目から始まる、いわゆる弱起の曲なんですが(こちらのページの‘カラオケ’ってところをクリックすると楽譜が見えます)、この日の楽譜は1拍目から始まってたんですって。要するに、全体が1拍ずれてた…ってことになるわけですよね?おっちゃんの話では「まあ、メロディーの形にもよるんやけど、3拍子の曲の場合は、こうやって1拍ずれてもあんまり違和感がない曲があるんよなあ」だとか…。音楽を聴いてても、それが何拍子の曲か…なんてことを意識することがない私にとっては「へぇ〜」って感じのお話ですが、とにかくそうなんですって。で、今回の場合は、何かCM的な部分で特別に意識して、そうされたのかもしれませんね♪

編成は、弦(今野 均さんのグループ:64221)、フルート(おっちゃん)、オーボエ(川村さん)、クラリネット(元木さん)、ピアノ(中西さん)、エンジニア(小幡幹雄さん)で、リズム隊も打ち込みもなしの、アコースティックな感じだったそうです。

こうして録音された音楽ですが、2006年11月の時点で既にオンエアされています。お仕事が終わった直後のおっちゃんとは「‘おぼろ月夜’ってことは、来年の春ごろにオンエアなんかなあ?」「それにしては録音が早いよなあ」なんて話してたんですが、予想外に早いオンエアとなりました。もう見つけられた方もいらっしゃるかと思いますが、セキスイハウスのHPのこちらでも聴くことができますよ。美しい自然の風景と美しいハーモニー、そして森本レオさんの柔らかなナレーションには、ほんとに癒されます。皆さんも、ぜひサイトやオンエアで楽しんでみてくださいねo(^-^)o

 

 

411 ドラマ「家族」(渡辺俊幸)

2006年10月8日。サウンドインのAスタに行きました。この日は、おっちゃんにとっては久しぶりにお会いする、渡辺俊幸さんのお仕事でした。前はほんとにたくさんのお仕事をご一緒してたそうですが、ここ数年はご無沙汰だったとか…おっちゃんは「もう10年くらいは会うてないんちゃうかなあ」なんて言ってましたが、ほんとにそんなにお会いしてないんかなあ。だったら、ある意味でとても新鮮なところがあったんじゃないでしょうか(^-^)

さて、そのお仕事の内容ですが、テレビ朝日系列で放送される「家族」というドラマの音楽でした…っていうか、このドラマはすでに10月20日からオンエアされてるんです。私もこの録音があったその日におっちゃんから「‘家族’ってドラマで、10月中旬からオンエア」ってことを聞いてたのに、うっかりしてて初回を見逃してしまいました…。番組のサイトに書かれてるストーリーを見ると、今の日本の家族像を象徴したような設定の中で、家族の絆というものに気づかせてくれる…というような、とても深いドラマのようです。無事に初回オンエアが見えたおっちゃんも「なかなかよう出来とるドラマやった。音楽もフルートがよう鳴っとったわ。わはは!」なんていうほど、かなり見応え・聴き応えのあるドラマのようです。これは是非、第1話のストーリーを番組サイトでしっかり復習して、第2話以降のオンエアにそなえたいところですねo(^-^)o

久々に触れた渡辺さんの音楽は、相変わらずとてもすっきりしていて、無駄がなくて…10年ちかい時の流れを忘れさせてくれるような感じで、おっちゃんはどこかホッとしたものを感じたとか…。ただ、打ち込みが入るようになってたところには、やはりお会いできてなかった時間の長さを感じたようですけどね。そうかあ…私が気づいてるだけでも、渡辺さんの音楽にはもう3〜4年前から打ち込みの音が使われたように思うので、やっぱり随分とお会いできてなかったんですね〜。あ、この日に録った曲数は意外と多く、しかもテンポが遅くて長い曲が多かったそうで、4時間の拘束でギリギリいっぱいって感じだったそうです。あ、途中で2回ほど小休止を取ってくださったそうですが、何にしても、渡辺さんはこのあたりの進行に関しても、緻密な計算をしてらっしゃるようだったみたいです。

おっちゃんは「今日はほとんどフルートだったんやけど、中に1曲だけオカリナの曲があったんよなあ。わしが呼んでもらえたんは、このせいちゃうかと思うとるんやけど〜」なんて言ってましたが、はてさて真相は…!? 何にしても、渡辺さんがまたおっちゃんならでは…っていう音色に目を向けてくださる機会があるといいなあと思ってる私です(^o^)
 
マサさんのグループ:64221)、フルート&ピッコロ&オカリナ(おっちゃん)、オーボエ(柴山洋さん)、クラリネット(元木さん)、ハープ(朝川朋之さん)、ピアノ(倉田信雄さん)、ギター(田代耕一郎さん)、打ち込み&指揮(渡辺俊幸さん)でした。おっちゃんは「いつも色んな民族楽器を持ち込んで来るタッシーは、この日に限っては普通のアコースティックギターだけやったと思う…」って言ってたんですが、田代さんのこの日のブログを拝見すると、アコースティックギターのほかにガットギターというのも持ち込んでらしたみたいですね。何でも、その両方の楽器の弦が切れて大変だったとか…。また、渡辺さんのブログにも、この日の録音のことが書かれてますよ(おっちゃんの名前も出てる♪)。そんな田代さんと渡辺さんのエピソードも合わせて、お楽しみください(^.^)b

 

 

410 チャゲ&飛鳥「Man and Woman orchestra version」(松本晃彦)

2006年10月8日。キャニオンの一口坂スタジオの1スタに行きました。この日はお昼前から↑のお仕事をしてたおっちゃんですが(つまり、レポの順番が↑と前後してます(^^ゞ)そのお仕事が終わりかけたところにインペク屋さんから「そこが終わったらすぐ、一口坂スタジオに来てほしい」との連絡が入ったんですって。この日のおっちゃんは↑のお仕事のあとは何も入ってなかったし、↑のお仕事があったサウンドインと次の一口坂スタジオというのがすぐ近くらしいので、2つ返事でOKしたそうです。

で、↑にも書いてあるように、先のお仕事がギリギリまでかかったので、そのあと慌てて一口坂に向かったものの、おっちゃんが着いたころには既に始まってるような感じだったそうです。何やら大編成で歌モノの録音をやってるようで、そこへ飛び込むような形になったわけですが、よくよく聞いてみると、実はこのお仕事は1週間ほど前に「8日の夕方、一応キープしといてくれる?(他のお仕事を入れないでくれる?)」って感じの連絡があったんだそうです。でも、そのまま何の連絡もなかったので、おっちゃんはてっきり消滅したもの…と思ってたそうですが、どうやらインペク屋さんの連絡ミスで、最終的な決定のお知らせがおっちゃんに届いてなかったみたいですね。

いや〜それにしても、直前ででも連絡がついて良かったですよね〜。これが連絡がつかないとなると、うちのスタジオ用語辞典にある「穴」って事態になるところでした。それと、私がもう1つ「良かったなあ」と思ったのは、この録音に必要な楽器をおっちゃんが持ってたってことでしょうか。もしも特殊な楽器を必要としてたら、下手したら持ってきてない可能性だってありますもんね。とにかく、良かった、良かった(^o^)

さて、こうしてドタバタのうちに始まったお仕事の内容ですが、チャゲ&飛鳥さんの新曲の音楽録りだったようです。アレンジは、このチャゲ&飛鳥さんの曲のアレンジのほか、フジテレビで放映されて映画にもなった「踊る大捜査線」シリーズの音楽を手がけてらっしゃる松本晃彦さん。そういえば、前に澤近さんがアレンジされた「Good Time(264番参照)」という曲の録音の様子をご紹介しましたが、あれは飛鳥さんのソロ曲だったんですよね。でも、今回のはお2人で歌う曲ということみたいです。

現場では「友達の結婚式で歌うために作った曲なんだけど、とても好評だったのでCDとして売り出すことにした…」みたいな説明があったそうですが、おっちゃんは「それにしても、ものすごい壮大な…何か、ハリウッド映画みたいなスケールの曲だったわ。あんなん、どんな人の結婚式で使うんじゃ?」みたいに冗談まじりに驚いてました。ま、まあ、最初に結婚式で使ったときは、きっともっとシンプルだったはず…。今回は結婚式とは切り離したCDとしてのアレンジだったので、より壮大になったんでしょうね〜。でも、もともとが結婚式っていう人生の新たなスタート地点をイメージした曲なら、これからの2人の色んな可能性を夢見る気持ちを思うと、そうした壮大なアレンジになるのも分かりますよね?

とはいえ、やはり意表をついた大胆なハーモニーがたくさん使われてたようで、現場では各パートから「このコードは合ってるの?」みたいな質問が続出してたそうです。まあ、中には単なる印刷ミスも幾つかあったようですが、ほとんどの質問への答えが「あ、それで合ってま〜す」だったとか…。私はまだその曲を聴けてないんですが、とても斬新なアレンジがされてるようなので、早く聴きたいところですo(^-^)o

こちらは、おっちゃんのもとに送られてきたCDです。これはサンプル版なのかなあ…。

ちょっと検索してみると、2007年1月10日にチャゲ&飛鳥のシングルが同時に2枚リリースされてるみたいなんですよね。で、おっちゃんはこの写真の「Here & There」という曲には参加してなくて、もう1枚ある「Man and Woman orchestra version」の方の、オーケストラヴァージョンというのに参加してるんです。でも、どういうわけか、この写真のCDの中に、その「Man and Woman」も収録されてたんですって。実際にリリースされた「Man and Woman orchestra version」はピンク色のジャケットのCDなので、やっぱりサンプル版なのかなあ?

写真にマウスを乗せると、画像が切り替わります♪


ところで、プレイバックの時におっちゃんがコントロールルームに行くと、飛鳥さんがいらっしゃったので、ちょっとご挨拶したそうです。すると、飛鳥さんが「昨日だか、純がギター持って遊びに来てましたよ♪」なんて言うので「そう言えば、中学の頃にはギターをやりたがってましたね〜」なんて感じで、少しだけお話したそうですよ。あ、この「純」というのはおっちゃんの息子さんのことで、チャゲ&飛鳥さんのバックでキーボードを弾いてらっしゃるほか、飛鳥さんの「僕はMusic」をはじめ、いくつかの曲のアレンジも担当されてるんですよね。あ、その「僕はMusic」の録音の様子は102番のレポを参照してください(^.^)b

あ、余談ついでに…この日の録音でおっちゃんの印象に残ったことの1つに、楽譜の書き方というのがあったそうです。この日の楽譜は写譜屋さんが書いたものではなく、コンピュータで打ち出したものだったそうですが、曲のテンポの変わり目で、メトロノームの表示が1拍ごとに書いてあったんだそうです。


…なんて言っても、私なんかは「メトロノームの表示って何〜?」って感じで話が飲み込めなかったので聞いてみると、左の写真のような「♪=数字」みたいなのを言うんだそうです。ふむふむ…さすがにこれは私でも見たことがあります。色んな楽譜の最初に書かれてますよね? でも「メトロノームの表示」なんて風に、ちょっと言い方を変えられると戸惑う私です(^^ゞ


で、普通はクリックのテンポが変わっても、そこまでは楽譜には書かないらしいのですが、今回は1拍ごとに…4分の4拍子の楽譜だと、1小節の中に4つもこうした記号が書かれてたんだそうですよ。何十年もの間、色んな楽譜を見てきたおっちゃんは「作曲ソフトがそんな設定になっとるんかの〜?」なんて、ちょっと苦笑しながら見てたとか…(^◇^;)

編成は、弦(小池ストリングス:86441)、フルート(おっちゃん)、ハープ(?:女性)、トランペット(エリック宮城さん・木幡晃一さん)、トロンボーン(?)、ホルン(藤田乙比古さん他)、打ち込み(松本晃彦さん)、指揮(はいしま公二さん)、エンジニア(?)…と、今回はちょっと「?」が多いんですが、この日は飛び込みで、しかも既に始まってるところに入ったので、メンバーを細かくチェックすることはできなかったようです(^^ゞ

最後になりましたが、おっちゃんもビックリするくらいのダイナミックなスケールのこの楽曲、もう発売になってますので、ぜひぜひ皆さんも聴いてみてくださいねo(*^^*)o

 

追記:こちらでこの曲のPVが見られますよ♪

 

 

409 絵本「うずらちゃんのかくれんぼ」(山下康介)

2006年10月7日。サウンドシティのAスタに行きました。この日は、おっちゃんとしてはちょっとお久しぶりかな〜の、山下康介さんとのお仕事でした。何でも、幼児用の絵本に映像と音楽をつけたものだとか…。う〜ん。要するに、NHKでやってる「テレビ絵本」みたいな感じなのかなあ。何にしても、こんな絵本から戦隊モノにドラマにアニメ…と、山下さんも本当に引き出しの多い方ですね〜♪

さて、その絵本のタイトルですが、かわいいうずらちゃんの表情が人気の「うずらちゃんのかくれんぼ」という絵本の音楽だったそうです。これは、皇太子さまと雅子さまのご長女、愛子さまの愛読書としてもマスコミで大きく取り上げられましたよね。ほら、皇太子さまご自身が撮られたというホームビデオの中で、愛子さまが皇太子さまに「パパ!」って呼びかけながら声に出して読んでた本…あれです(^.^)b


これは、絵本版の「うずらちゃんのかくれんぼ」です。

録音のときにも少しだけ絵を見せてくれたそうで、おっちゃんも「何や、かわいらしい絵やったわ(^o^)」と、ほのぼのムードで報告してくれました♪

うずらちゃんとひよこちゃんが花や豆、そしてひょうたんなんかに似せてかくれんぼするんですが、その隠れ方が何ともユニークで、かわいい絵本なんですよ(*^-^*)


絵本そのものが短いということもあってか、この日の録ったのは2曲。そのうちの1つは歌伴だったそうです。これは、このアニメ化(?)ならではのテーマソングみたいなのがあるのかもしれませんね。で、もう1曲なんですが…フルートのパートだけでも何と6ページもあって、おっちゃんも「こんな長い楽譜、スタジオではそうそう見ぃへんぞ。これを通してやるとなったら、譜めくりはどうしようかの〜?」なんてビックリしたんですって。でも、実はこれは、色んなシーンそれぞれにつけられる何曲もの短い劇伴音楽をズルズル〜っと続けて書いて(プリントアウトして)しまっただけってことだったみたいです。

こんな風に書いてきた作曲の山下さんの真意のほどは分かりませんが、おっちゃんは心の中でこっそり「これは写譜代の節約? いや、ほんでも今日はPCで打ち出した楽譜やし…ほな、紙代の節約?」なんて考えてたんですって。まったく、いじわるなおっちゃんです(^^ゞ

まあ、そんなことがあったんですが、その6ページ分もある音楽は、ちゃんと十数回に分けて録ったそうですよ。ただ、編成が、弦(1001:加藤ジョーさん・堀沢真己さん)、フルート(おっちゃん)、ピアノ(小形さん)、打ち込み&指揮(山下康介さん)と4人だけだったので、各パートの負担はけっこう大きかったみたいです。中にはテンポの速い曲もいくつかあったみたいですしね。でも、やっててとても楽しいお仕事だったみたいです。

最後になりますが…これまた私がノロノロと編集してる間に、すでに「うずらちゃんのかくれんぼ DVD」として発売されてるようです。私も、本屋さんに立ち寄るたびに探してみてたんですが、私が行く本屋さんにはなかったなあ…置き場が違ったのかな? 何はともあれ、あの引き出しの多い山下さんがこのかわいいお話をどう彩ったのか、興味深いところですね。皆さんも、ぜひ本屋さんで探してみてくださいねo(*^^*)o

 

 

408 CM「明治ブルガリアヨーグルト」(大森俊之)

2006年10月6日。渋谷区幡ヶ谷2丁目…甲州街道と中野通りが交差する笹塚交差点の近くのペーハーサウンドというスタジオに行きました。いわゆる典型的なマンションスタジオで、廊下からドアを開けて入るとすぐそこがブース。で、その先の部屋がコントロールルーム…って感じだったそうですが、こうして言葉で聞くほどは窮屈な感じではなく、まずまずの居心地だったみたいですよ。ただ、この日の関東地方は1日中ものすごい大雨で、おっちゃんがスタジオ入りするときも相当な降りっぷりだったとか。そこへ来て「楽器を色々…」というオーダーだったので、マンションからちょっと離れた駐車場から傘を差しながらバッグを2つ持って歩くというのは、かなり大変だったみたいです。ふ〜む…こんな話を聞くと、つい「田舎だったらマンションのすぐ下まで車で行けたり、駐車場を探して四苦八苦するってこともないのになあ」なんて思ってしまう私です(^^ゞ

さて、そのお仕事の内容ですが、2005年に琴欧州関が起用されて注目を浴びた「明治ブルガリアヨーグルト」のCMでした。作曲は大森俊之さん。現場で見せてもらった映像にはブルガリアらしき風景が写っていて、「こんな感じのイメージがするような笛でやりたい」というお話があったようです。さらに、サンプルとして打ち込まれてきてた音源を聴かせてもらうと、最初の方はホィッスルっぽい笛で、その後はリコーダーのような音が入ってたそうで、「大体はこんな感じのイメージでやってみたい」なんてお話もあったようです。たった1枚の紙きれの楽譜からでも作曲者さんの言わんとしてることを察して、ほぼその希望通りの音にしてしまうのが得意なおっちゃんですが、こうしてハッキリとしたイメージがあると随分と楽でしょうね〜。いや、こうしてイメージがハッキリしている分、さらにベテラン奏者ならではのアイディアを色々と提案する余裕なんかも生まれて、また面白いのかもしれません(^.^)b

で、この日の音楽の前半はキーがDで、おっちゃんが持ってるD管のホイッスルで吹くとピッタリなんだそうですが、楽譜をよく見ると、1ヶ所だけ下のCの音が出てくるところがあったんですって。この音はD管のケーナでは出せないので相談してみると、「雰囲気さえ出てたら、特にその音でなくてもいいです」って言ってくださったそうです。こうなったらこっちのもの♪(?)おっちゃんが得意とするコブシを適当に入れて、上手にごまかしちゃったそうですよ。きっと、どこかのレポに書いたように「まさか日本のミュージシャンが吹いたとは思わないよね」みたいな音色だったんだろうなあ。とにかく、これでOKになったそうです。そのあと後半のリコーダーの部分はあっさりとOKになってしまって、拘束時間の最初の10分くらいで終わってしまったみたいです。まあ、始まりがちょっと早かったってこともあったみたいですけどね(^.^)b

こんな感じで思いっきり早めに終わったせいもあってか、その前半のホィッスルの部分を何か他の楽器で試してみたい…ということになって、今度はケーナでやってみたそうです。で、まずはC管のケーナでやってみたそうですが、おっちゃんは「これではちょっと音域が低すぎるかな…」なんて思ってたのに、大森さんとしては「その、ちょっとスカスカした音色が、かえって良いね!」ってことでOKになったそうです。さらには例のリコーダーの「ブロックずらし(114番209番参照)」をやってイタズラしていたら「それも良いねえ!」ってことになって、このブロックずらし状態でも吹いてきたそうです。こうして色々と試してみて、あとは現場の皆さんで選ぶってことになるんでしょうね〜。一体どれが採用になったのやら…オンエアが楽しみなところですo(^-^)o
 
あ、この大森さんは世界各国に旅行されてて、気に入った笛が見つかると買ってこられるんだそうですよ。403番の大谷 幸さんのレポにも登場したアメリカの「インディアンフルート」の写真なんかも見せてもらったそうですが、これがまた工芸品としてもなかなか面白そうなものもがあったそうですよ。そうか…だから、前半のホィッスルの部分だけでも色んな方法を試してみて、そのどれもに興味津々だったわけですね。あと、スタジオに大森さんのローホイッスルが置いてあったので、おっちゃんはちょっとだけ吹かせてもらったそうです。すると、おっちゃんが持ってるのよりずっと指の間隔が楽で、オクターブ関係もいい感じだったんですって。こうして、しばらく賑やかに笛談義をやって、スタジオを後にしてきたそうですが、笛マニア(?)のおっちゃんとしては、さぞかし楽しいひと時だったでしょうね〜♪

ところで、私がなかなかこのレポを編集できなかったもので、すでに録音から2ヶ月近く経ってるんですよね…ってことは、もうオンエアされてるんじゃないかなあ。私はまだ見かけたことはないんですが、オンエアされてる可能性は大かと思われます。で、明治乳業のサイトのどこかでこのCMが見られないか…と、あちこち探してみたんですが、それもまだ見つけられてません。とにかく、リコーダーやケーナ、ホィッスルらしき音が入ってるヨーグルトのCMを見かけたら、是非しっかりと耳を傾けてみてくださいねo(*^^*)o

 

 

407 みんなのうた「花の海」(若松正司)

2006年10月6日。日本薄謝協会…略して(?)NHKの506スタに行きました。この日はお仕事に向かうおっちゃんと「今日はNHKなんやけど、2時間拘束なんよなあ。何やろなあ…?」「へえ〜ほな、何かの劇伴やろか?」「う〜ん、そうかもしれんけど、分からんなあ」って感じの会話を交わしたんですが、いざスタジオに入ってみると、意外や意外、405番のレポでご紹介したばかりの「みんなのうた」の録音でした。

あ、なぜ「意外」かと言うと、皆さんご存知のように「みんなのうた」という番組自体は、もうずっと昔から流れてますよね? で、前はこれにおっちゃんたちが参加することもけっこうあったみたいなんですが、最近は不況の影響からか、ほとんどが打ち込みになってるようなんです。そういや、うちのレポで何度か取り上げさせていただいてる悠木昭宏さんもよく「できるだけ生楽器の良さを伝えたいから、編成に1つでも多く生楽器を…と思うんだけど、何やかんやでシンセでの打ち込みがメインになっちゃうんだよねえ…」なんて言ってましたっけ。だからこそ、この前の小杉さんとのお仕事に続いて今回の録音なので、意外だったってわけですね(^.^)b

さて、この日のアレンジは若松正司さんで、「花の海」という曲をやったそうです。あとで詳しいメンバーをお話しますが、打ち込みなしの弦カルとフルートとピアノというシンプルな編成で、おっちゃんは「最近としては珍しいケースちゃうかな?」なんて言ってました。また、途中で何箇所かテンポが変わるところがあったために、クリックは出だしのカウントのみで、あとは若松さんの指揮に合わせるという、これまた昔ながらの演奏方法だったそうです。こんな状況だった上に、フルートとピアノはブースに隔離されてたそうなので、おっちゃんは「こりゃ、アンサンブルが難しいやろし、ちょっと手間取るんちゃうか?」なんてことも思ったそうですが、そんな心配はどこへやら…ほんとにアッという間に終わってしまったそうですよ。このあたりは、おっちゃんたちの息の合った連携プレイってところも大きいかと思いますが、ベテランの若松さんならではのお仕事ぶりって感じもしますよね♪
 
編成は弦(マサさんグループによる弦カル…つまり1111:マサさん・田尻順さんことタジタジさん・飛沢浩人さん・チャーリーこと堀沢真己さん)、フルート(おっちゃん)、ピアノ(朝川朋之さん)、指揮(若松正司さん)ということで、朝川さんはこの日はピアノでの参加でした。立て続けに「みんなのうた」の録音に参加したおっちゃんは「これが、生オケの復活の兆しになったらええのになあ」なんて言ってましたが、ほんとにそうですよね。もちろん、シンセならではの良さもいっぱいあるんですが、生楽器だからこそ感じられる温かさや奏者の息遣い&気配をもっともっと子供たちに伝えて、人間味あふれる豊かな心をはぐくんでいけるといいですね。今のところ、まだオンエアの時期はハッキリしないんですが、編成が小さいだけに目立つであろうおっちゃんのフルートの音色を、楽しみに待っててくださいねo(^-^)o

 

 

406 アニメ「地獄少女 二籠」テーマソング(大橋 恵)

2006年10月3日。サウンドバレイスタジオのAスタに行きました。この日のお仕事は大橋 恵さんのアレンジで、「地獄少女」というアニメのテーマソングの別バージョンの録音だったようです。この「地獄少女」って、私が住んでる地域では、岩崎琢さんの「BLACK CAT」の前に放送されてるんですよね。つまり、草木も眠る丑三つ時…ハッキリ言って怖いです。1人で見てるとゾッとします。で、私の場合は「BLACK CATが始まるまで、ちょっと寝よ…」なんて感じで目をそむけてることが多かったんですが、「BLACK CAT」が終わってしまったので、いよいよこの時間帯はテレビを見ないようになってたんです。でも、これからはまた、ちゃんと見てみないと…ですね(^^ゞ

さて、この日の音楽ですが、大橋さんは最初はフルートをイメージして書いてらしたそうです。でも、おっちゃんが来るって分かって「だったら、篠笛でやりたい!」ってことになったんだそうです。前にどこかのレポか掲示板で「おっちゃんの篠笛には、邦楽の方が吹くそれとはまた違う、独特の味がある」みたいなことを書いたかと思いますが、大橋さんはそのあたりのことをよ〜く分かってくださってるってことですよね。おっちゃんが来るなら篠笛で…って、何とも嬉しいお話じゃないですか〜!…ね?(^_-)-☆

で、さっそく楽譜を見せてもらうと、確かにそこには「最初はフルートのつもりだった」という名残りがあったというか、篠笛でやるにはちょっと音符が細かすぎるかな…みたいなところがあったそうです。でも、よく見ると、臨時記号が連続して出てきて、しかも動きが速いという「さすがにこれは篠笛では無理!」ってところは1ヶ所だけで、あとはキーも音域も大丈夫だったそうです。あ、この「臨時記号が連続する…」ってところは、おっちゃんの言葉を借りて言うと、いわゆる「旋律的短音階の上行型」なんだそうですが(何のこっちゃ!?)これは篠笛ではちょっと厳しいものがあるようです。で、大橋さんに「この部分がちょっと…」って言うと、大橋さんは「必ずしも、その音でなくてもいいですよ〜。雰囲気でやって下さい♪」って言ってくれたんですって。これは、おっちゃんの得意とするところなので、ひと安心ですよね(^-^)

そうそう、録音が始まる前にひと通りのメロディを聴かせてもらったんだそうですが、そのときはまだ打ち込みのオケと歌メロが入ってるだけだったそうです。でも、ここにはあとで生の弦が入るはずだと考えたおっちゃんは、全体的にちょっと高めに吹いといたんですって…って、これだけ読むと、頭のまわりに「?」がいっぱいになるでしょう? 何でも、生楽器…特にストリングスは、打ち込みのピッチよりも微妙に高めになることが多いんですって。で、打ち込みやリズム隊だけを聴いてダビングすると、そのあとで弦が入ったときに、先に入れたフルートとかが低めに聴こえることがあるんだそうです。だから今回も少し高めに吹いたってことだそうですが、毎回ストリングスが高めになるってわけでもないので、このあたりは大きな賭けってとこでしょうかねえ…。はてさて、オンエアではどんな風になってるかな?o(^-^)o


こちらは、フェイスミュージックの関谷さんに撮っていただいた、大橋さんとの2ショットです(^o^)

大橋さん、可愛い方ですね〜♪
おっちゃんってば、こんな美しい方とこ〜んなにくっついちゃったもんだから、ちょっと目が泳いでるっていうか…どことなくオロオロしてますよね?(^◇^;)

男性と撮るときとは明らかに表情が違う、と〜っても素直な(?)おっちゃんなのでした(;^_^A


こうして無事に録音が終わったあと、おっちゃんは大橋さんと篠笛の音階や音域のことなんかについて少しお話したそうです。大橋さんは、おっちゃんのHPなんかも見てるんだそうですよ。おっちゃんは「笛の音域のページとかを見て、参考にしてくれたんちゃうかなあ」なんて言ってましたが、おっちゃんのページには他にもスタジオミュージシャン歴40年以上という、おっちゃんならではの興味深いページがいっぱいなんですよ。皆さんも、ぜひ覗いてみてくださいね(^.^)b

この「地獄少女 二籠」は、すでにオンエアが始まっています。各地の放送時間はこちらを参考にして、どうぞ楽しんでくださいねo(^-^)o

 

追記:この曲は「あいぞめ」というタイトルで、EDテーマとして流れました。こちらで聴けますよ♪

 

 

405 みんなのうた「ねっこ君」(小杉保夫)

2006年10月3日。サウンドインのAスタに行きました。この日は、作・編曲家の小杉保夫さんとのお仕事。この小杉さんという方は、戦隊ものの主題歌をたくさん作曲されてる他、女の子に人気の「おジャ魔女どれみ」や「ふたりはプリキュア」の主題歌、老若男女を問わず人気の「クレヨンしんちゃん」、はたまた郷ひろみさんの「お嫁サンバ」や高橋真梨子さん、中森明菜さん、早見優さんなど…たくさんの大物アーティストにも曲を提供されてる、ほんとにすごい作曲家さんです。しかも、作詞もされるんだそうですよ(^.^)b

さて、この日は事前に「楽器はオカリナで、作曲は小杉さん」ってことだけは分かっていたみたいですが、これだけ色んなジャンルの音楽を書かれる方となると「いったい何のお仕事だろう?」と、ちょっとワクワクしますよね。で、その結果は…NHKの「みんなのうた」の音楽録りで、曲名は「ねっこ君」という可愛らしいものだったようです。ほんと、何でもこいって感じですね〜。弦とオカリナとハーモニカでのダビングだったそうです♪

そうそう、この日は録音の前に打ち込みのサンプルを聴かせてもらったそうですが、これがおっちゃんが思ってたよりずっと低い音域だったんですって。う〜ん…まあ「ねっこ君」ってタイトルの通り、いわゆる木の根っこですからね〜。でも、もしかしたら記譜の間違いや他の理由があるのかも…と思ったおっちゃんは、念のために「この音域がいいんですか?」って聞いてみたんだそうです。すると、やっぱりその音域がいいって言われたんですって。

ま、そんなわけで疑問がクリアになったところで、いよいよ録音です。楽譜上ではかなり低い音があるものの、とりあえずはいつも持ち歩いているオカリナのセットで吹いてみてたそうです。何か、ほのぼのとして、あたたか〜い雰囲気の、とても好感の持てるメロディーだったそうですよ。でも、やっぱりどうしても下の方が弱々しくなってしまうところが出てきたらしくて、テスト録音をプレイバックしている間に車に戻って、普段はあまり使っていない大きいオカリナのセットを取ってきたそうです。 


これは、この日使ったオカリナの写真です。

左から、普通のG…つまり、ト音記号の楽譜の上第1間の「ソ」(ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・の‘ソ’)から始まる楽器、次は低いG…先のGの楽器の1オクターブ下(ト音記号の楽譜の下から2本目の線に乗ってる‘ソ’)から始まる楽器ってことですね。

で、その次が真ん中のC…ってことは、ト音記号の楽譜の第3間の「ド」(5線譜の下から3番目と4番目の線の間にある‘ド’)から始まる楽器で、右端はいちばん高いC…つまり、さっきのCのオカリナの更に1オクターブ上から始まる楽器です。

このあたりの詳しいことは、おっちゃんのHPの「楽器の性能・音域」ってページも参考にしてみてくださいね(^.^)b


この日の楽譜には「1回目と3回目は休み」「1回目と2回目は休み」「3回目はオクターブ上」なんて感じで、とても細かく指示されてたそうですが、その上にこの日は4種類の楽器の持ち替えが絡んでくるので、さすがのおっちゃんもかなり大変だったようです。でも、どうしても無理なところは差し替えにしてもらったりして、何とかクリアしたそうです。こうしてレポしてていつも思うのですが、おっちゃんには「でき〜ん!」ってことがないんでしょうかねえ…?(;^_^A

編成は、弦(加藤ジョーさんのグループ:64221)、オカリナ(おっちゃん)、ハーモニカ(崎元 譲さん)、打ち込み(小杉保夫さん)だったそうです。NHKの「みんなのうた」のサイトによると、この「ねっこ君」は2006年12月と2007年1月の2ヶ月に渡って放送されるようです。歌は山本譲二さん。普段は滅多に使うことがないという低いオカリナの音や山本さんがどんな風に歌い上げるのか…など、色んな視点から楽しめそうですので、オンエアを楽しみにしててくださいねo(^-^)o

 

追記:おっちゃんのオカリナがたっぷり聴ける「ねっこ君」はこちらです(^.^)b

 

 

404 アニメ「デジモンセイバーズ」追加録音(奥 慶一)

2006年9月30日。サウンドインのAスタに行きました。この日は奥慶一さんとのお仕事で、2006年4月から全国フジテレビ系列でオンエアされてる「デジモンセイバーズ」の録音でした。どうやら、テレビ朝日系列の「題名のない音楽会21」と、ちょうど同じ時間にオンエアされてるようですね。あ、実は、この1ヶ月ほど前にもAVACOの301スタで同じく「デジモンセイバーズ」の録音があったんですが、どういうわけかレポしそびれちゃってます…ごめんなさ〜い(^^ゞ で、奥慶一さんのお話では、この日の録音で3回目になるんだそうですよ(^.^)b

さて、おっちゃんがスタジオに入ってまず感じたのは「ちょっと編成が小さめ…かな?」ということだったそうです。そんなわけで、今回は先に編成からお話することにしましょう。この日の編成は、弦(マサさんのグループ:44221)、フルート&ピッコロ(おっちゃん)、オーボエ(桃原健一さん)、クラリネット(星野 正さん)、ファゴット(大畠條亮さん)、トランペット(小林正弘さん他1名)、トロンボーン(広原正典さん他1名)、ホルン(藤田乙比古さん他1名)、打ち込み&ピアノ(奥慶一さん)、エンジニア(川上さん)だったそうです。う〜ん、私には弦や木管・金管が、それぞれ何名くらいだったら「大きい」とか「小さい」とか言うのか分かりませんが、弦が「44221」って言うのは、他のレポと比べると確かにちょっと小さめなのかなあ。これには何らかの大人の事情があったのかも…ってことも考えられますが、単に「もう3回目の追加録音だから…」ってこともあるのかもしれませんね。

でも、そうした編成の小ささをしっかりと補っていたのが、奥さんのアレンジだったそうです。クラシック音楽という基盤の上に成り立つ奥さんの音楽は、ほんとに隙がないというか、骨太な安心感があるというか…とにかく、戦闘シーンの曲なんかは「この編成で、こんな音が作れるなんて!」ってくらいの迫力があって、おっちゃんも感心しきりだったそうですよ。また、戦闘シーンの曲ではないそうですが、チェロやヴィオラが大活躍してる部分があって、それがまた何ともいい感じのメロディ&ハーモニーだったそうですよ。おっちゃんは「もともとがあんまり目立った音ではないけん、テレビとかでセリフがかぶったらいよいよ聴こえんかもしれんけど、もしもサントラとかが出るようだったら、あれは是非ともじっくりと聴いてみたいところやなあ」なんて言ってました。こんなことを聞くと、私も無性に聴きたくなりますね〜。よしっ、まずはオンエアでチェックしてみよ〜っと♪

そうそう、録音の終わりの方に「打ち込みで入ってるピアノの音がちょっと心地よさに欠けるかも?」なんて声が上がって、急きょ奥さんが生ピアノを弾く…というハプニングがあったようです。これ、現場では大変なことだったのかもしれませんが、私たちのように「少しでも生楽器の音を多く!」と思ってる者にとっては、とても嬉しいハプニングですよね〜。で、こんな風に急な事態にも対応できるというのも、ピアノが堪能でいらっしゃるという奥さんならでは…って感じですよねo(^-^)o
 
デジモンセイバーズ 究極パワー! バーストモード発動!!」という映画が公開されるんですよね。今回の録音を含めた、このところ3回に渡って録られたという音楽はテレビ版のためのものだと思ってる私ですが、もしかしたら一部は劇場版にも流用されたりするのかなあ。ちょっとそのあたりは確認が取れてません…。でも、どちらにしても、奥さんならではの正統派かつダイナミックな音楽がいっぱいだと思いますので、ぜひテレビで、そして劇場で楽しんでくださいねo(^-^)o

 

 

403 アニメ「天保異聞 妖奇士」追加録音(大谷 幸)

2006年9月28日。サウンドシティのAスタに行きました。この日は、このちょっと前の9月14日にもやった「妖奇士(あやかしあやし)」の追加録音でした。前回の録音では「こんな妖しげなタイトルのわりには、音楽はあまり妖しくなかった」なんていうおっちゃんの感想をご紹介しましたが、今回は「おっ、ついに来たな!」って感じだったそうですよo(^-^)o

この追加録音で録ったのは約10曲。その内訳(?)としては、クラリネットが入ったのが3曲で、フルートとオーボエが入ったのは5曲…これは、音楽の量としては「わりと楽なお仕事だった」って言えるそうです。そらまあ、ときには50曲以上もの曲を、わずか数時間で録ってしまうこともあるんですもんね。どのミュージシャンの方もそうした経験があるからか、最初の3曲だけで終わって帰っていこうとする山根さんに、皆で「それじゃ、ギャラがもらいづらいんじゃないの〜?」なんて冷やかしまくってたとか…何か、皆さんがニヤニヤしながら山根さんを見てる様子が目に浮かんでくるようですよね(^^ゞ

ただ、量的には楽でも、今回は内容的にはとても濃くて、やりがいのあるお仕事だったみたいです。では、その一例を…今回のお仕事は、事前にインペク屋さんから「ピッチが‘A=444’のパンパイプかケーナを持ってきて♪」って言われてたんだそうですが、ここが今回のお仕事の1つのポイントなんです。あ、普通は「A=441」なんだそうですよ。あのぉ〜私は楽器をやらないんでよく分からないんですが…というか、その「A=44・・・」なんてことを意識したことがないんで全く分からないんですが、きっとこの「444」と「441」の間にある「3」って数値で、音楽というのはかなり違って聴こえるもんなんでしょうねえ。ほんと、いい加減なコメントでゴメンなさい(;^_^A

こうしたオーダーをもらったおっちゃんですが、「特にそういう(444になってる)楽器は持ってないけど、頑張って吹いたら、それくらいはずり上がるんちゃうかな〜?」って感じで、いつも通りの楽器を持ってスタジオ入りしたそうです。で、さっそくその楽譜を見せてもらうと、ただ「インデアンフルートと会話をするような感じで」って書かれてあるだけで、ほかには何も書かれてなかったんだそうです。こう聞いた私は「え? 楽譜には文字だけで、肝心の音符はないのん?」って思って問いただしたら、何と「あとはアドリブでやってちょ〜だい♪」だったんですって〜。ひえぇ〜!(@_@;) いつぞやのレポでは「大体のメロディは楽譜に書いてあるんで、あとはこれを元に自由に崩してください」みたいなことがあったかと思いますが、今回みたいな「会話するような感じで…」だけの指示でも動揺しないおっちゃんって…いやはや、さすがです(^-^)

まあ、とにかくこんな調子でお仕事が始まったわけですが、まずその元の音源…つまり、おっちゃんのケーナかパンパイプと会話をすることになってるお相手の楽器の音を聴かせてもらうことにしたそうです。すると、尺八やネイ(ブルガリアやトルコの笛)にちょっと似たような感じの不思議な感じの笛が、ワンフレーズごとに間隔を空けて入ってたんですって。この間が空いてるところに、おっちゃんが何かを吹いて会話にするってわけですね。作曲の大谷さんからは「楽器はパンパイプでもケーナでもOK」って言われたそうですが、その元の音源を聴いたおっちゃんは「ケーナだとお相手の楽器と音色が似てしまうかな…?」と思って、パンパイプでやることにしたそうです。しか〜し、おっちゃんには1つ気になることが…それは、その元の音源の笛の音。自他ともに認めるマルチ笛吹きさんのおっちゃんとしては「これは打ち込みの音ではなさそうやし、吹いとるんは、誰だ? 誰だ? 誰だ〜!?」と、まるでデビルマンのテーマソングのような気持ちを抱えながら「じゃ、録っちゃいましょうか♪」と楽器の準備に取りかかったそうです(^.^)b

…が、おっちゃんからの原稿には「スケールがAのペンタトニックに指定されてて、それに合わせて楽器を…」って書かれてたんですが、これはどういうことなんでしょ〜? ちょっとネットで調べてみたら「‘ペンタ=5つの音’で構成されてる音階で、メジャーペンタトニックスケールは4番目と7番目の音を抜いて作る…」とか何とか書いてあったんで、おっちゃんの書いてた「Aのスケール」ってことからすると「ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ」の中からどれか2つの音(4番目と7番目ってことは、レとソ?)を抜いて作った音階のことなんだと思います。ほら、おっちゃんのパンパイプは管を抜き差しすることで、どんな音階にも対応できますもんね?(^_-)-☆

何やらよく分からん話で申し訳ないんですが、とにかく、おっちゃんはその指定通りに楽器を組んで演奏を始めました。ところが、ちゃんと管を組んでたはずだったのに、いざ演奏を始めて途中まで吹いてみると、1ケ所だけ管が間違っていることに気づいたんですって…こりゃ、大変! おっちゃんの原稿には「上の方の‘E(ミ)’になるはずのところが、半音上の‘F(ファ)’になってた」って書かれてましたが、そもそも「Aのペンタトニック」ってのが分かってない私には何が何やら…このあたりは、分かる方だけどうぞ(^^ゞ

で、その組み間違いに気づいたおっちゃんは「いったん止めてもろて、組み直そうか…」とも思ったそうですが、とりあえずはそのまま最後まで…問題の管のところは吹き方を変えることによって無理やりピッチをずり下げて吹いちゃったそうです。すると、金魚鉢(副調室)の中からは「かなり良い感じでした〜!」との声が…。そこで、おっちゃんは慌てて「あのぉ〜1つ管が間違ってたんですけど…」って言うと、今度は「それがかえって良かったりして〜♪」なんてお返事が来て、結局その一部が妙な音階になってしまったのが、そのままOKになってしまったんですって〜。これは、オンエアでのチェックのしどころですよ(^.^)b


これは、今回の録音で使われたパンパイプではないんですが、ペンタトニックスケールに組まれたパンパイプです。何でも、もうかれこれ20〜30年くらい前に、おっちゃんが初めて自分で作ったパンパイプなんだそうですよ。今回のレポは写真はないし、文章も長いし…で、仮アップの確認のときにおっちゃんに「何か、挿絵になりそうな楽器の写真はない?」って聞いたら、これを送ってくれました(^-^)

ところで、この写真を送ってくれたときのおっちゃんの話によると、世の中にはペンタトニックでできてる曲って、いっぱいあるんですって〜。たとえば「蛍の光とか「雨 雨 ふれ ふれ かあさんが〜♪」の「あめふり」とか…ほかにも例を挙げてくれた気がしますが、忘れました〜(^^ゞ

とにかく、童謡や唱歌には特に多く使われてるようですよ(^.^)b


まあ、そんなこんなで無事に録音を終えたあと、大谷さんとちょっとだけお話する時間が持てたそうで、さっそく気になってたあのこと…そう、元の音源にあった笛のことを聞いてみたそうです。すると、大谷さんが「あ、あれはですね〜下北のジュエリーショップで買ったんですよ♪」なんて言うので、おっちゃんはビックリして「え!? じゃ、あれは大谷さんが…?」って聞くと「はい、私が吹いたんですよ〜♪」だとか…。大谷さんが鍵盤奏者として有名なのは私も知ってましたが、まさか笛まで吹かれるとは! しかも、今回はおっちゃんと大谷さんとのデュオという、ほんとに貴重な音楽なので、是非ともオンエアでチェックしなくては…ですよねo(^-^)o

…な〜んて偉そうに書いてますが、そんな貴重な音楽のお話なのに、こんなにもアップが遅れてしまってゴメンなさ〜い。実は「どうにか私自身がその音をオンエアで聴いて、その感想も入れたレポを作ろう!」なんて思ってたら、こんなに遅くなってしまいました…。しかも、録画予約の失敗や予約しわすれなんかで毎週は見ることができなかったせいか、いまだにその音楽らしきものに出会えてないんです〜。でも、大谷さん独特の、エスニックのようなエスニックでないような、何処か異国の風情がいっぱいの不思議な音楽は存分に楽しめますので、ぜひ皆さんも見てみてくださいね(^.^)b

あ、そうそう、書くのを忘れるところでした。大谷さんがジュエリーショップで買ったというそのインディアンフルートのピッチにシンセを合わせたら「444」になったので、おっちゃんにも「444の笛を…」ということになったそうなんです。で、そのインディアンフルートはリコーダー式の笛で、吹けば音が出るようになってるタイプのものだったそうですが、それにしても、かなりいい味が出てる演奏だったそうですよ。大谷さんの音楽の世界が今後さらに広がっていきそうな、とてもワクワクするようなエピソードが聞けて、私もとても嬉しかったです。でも…何でジュエリーショップなんだろう〜?(;^_^A
 
この日の編成は、弦(マサさんのグループ:86402→86000)、フルート&パンパイプ(おっちゃん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(山根公男さん)、トランペット(?:別録り)、トロンボーン(松本治さん・山城純子さん)、ホルン(藤田乙比古さん・萩原顕彰さん他1名)、サックス(?:別録り)、ドラムス(村石さん:別録り)、ギター(今泉 洋さん:別録り)、ブズーキ&マンドリン(田代耕一郎さん:別録り)、二胡(マサさん)、ホーミー(斎藤真知亜さん:別録り)、シンセ(大谷幸さん)、エンジニア(吉田俊之さん)という感じで、やはり今回も弦はヴィオラ抜きでした。

 

 

402 ゲーム「きみはぐ」(藤間 仁・菊田大介)

2006年9月27日。CMIのスタジオに行きました。おっちゃんがこのスタジオに来るときは、いつも環七(環状七号線)沿いにある駐車場に入れてたそうですが、この日はラッキーなことに、スタジオがあるビルのすぐ前の100円パーキングが空いてたんですって。ほんとはここに停められれば何より便利なんだそうですが(特に、たくさんの楽器を持ち込むようなことになったときはね)何せ2台分しかスペースがないそうで、今まではどうもご縁がなかったようです…。でも、今日は何だか幸先が良さそうですよ〜。おっちゃんは、このCMIでのお仕事のときによく使うティンホイッスルやリコーダーを中心に、ひと通りの楽器を持って元気にスタジオに入っていきましたo(^-^)o

これは、このCMIスタジオがあるビルの入り口の写真だそうです。スタジオはこの3階なんだそうですよ(^.^)b

そういや、「382番」のお仕事のときには、ここまで無事に来れたのに、スタジオがある部屋の番号が分からなくて、管理人さんを呼び出したんでしたよね?(;^_^A


さて、この日にやったのは「きみはぐ」というゲームの音楽で、菊田さんで2曲、藤間さんで2曲というスケジュールだったそうです。曲数が少ないので時間的には余裕だったそうですが、わりと丁寧に録ってたそうで、おっちゃんが思ってたよりは時間がかかったみたいですね。曲は、テンポが速くて軽いノリのものばかりだったようで、今までにこのCMIでやった音楽とは、またちょっと違う雰囲気だったそうですよ(^.^)b

おっちゃんがダビングした段階では、まだほとんどが打ち込みの音だったみたいですが、その中にはクラリネットらしき音も入っていたみたいで、おっちゃんは「もしかしたら、これは後で生と差し替えるんかもなあ」なんて思いながら聴いていたそうです。あ、このおっちゃんのダビングのあとは、ヴァイオリンのダビングが行われたようです。どなたが来られてたんでしょうね〜?
 
ところで、今回は「きみはぐ」というゲームの音楽だ…ってことは先にお話しましたが、実は現場ではこのタイトルを聞きそびれてたんです。お仕事が終わったあとに、いつものように連絡をくれたおっちゃんに「お仕事の内容は?」と聞くと「…あ、聞くん忘れた!」ですって〜。で、あとでインペク屋さんに電話して教えてもらって、何とかこうしてご紹介することができました。でも、これ、よく調べてみると「18禁」のゲームのようなんです。最初、公式サイトのトップを見たときは「あら、かわいらしい絵♪」なんて思ってたんですが、ちょっと違うページに飛んでみると…いやはや、ビックリしましたよ(;^_^A


こちらは、帰りがけに撮らせてもらった藤間さんとの2ショットです。

何か、2人共うしろの機材といい感じで馴染んでますよね♪
…って、よ〜く見ると、おっちゃんの方がシャチョーさんみたいな立派な椅子に座って(しかも何とも偉そうなこの姿勢(^^ゞ)、このスタジオの主(?)である藤間さんが小さな丸椅子にこじんまりと座ってるじゃないですか〜!(^◇^;)

写真にマウスを乗せると、そんな2人がアップになりますよ(^.^)b


この日は駐車場の件が上手くいったことで、何かいいことがあるんじゃないかな…と思ってましたが、それがこれだったんですね〜♪ あ、 この写真を撮ったときは菊田さんは既に帰られてたそうですが、次は是非、菊田さんも交えた3ショットが見たいところですo(^-^)o

このゲームは、税込み9240円で2006年から2007年にかけての冬に発売されるようです。もし購入された方がいらっしゃいましたら、あま〜いストーリーを彩る、あま〜いおっちゃんのフルートの音色にも耳を傾けてみてくださいねo(^-^)o

 

 

401 アニメ「結界師」追加録音(岩崎 琢)

2006年9月22日。サウンドインのBスタに行きました。この日は、386番のレポでもご紹介した、岩崎 琢さんによる「結界師」の追加録音でした。この「結界師」ですが、すでに10月16日からオンエアが始まってますよね? 皆さんはご覧になってますか? このレポを読んでくださってる方の中には「原作からのファン」って方も数人いらして、そうした方のお話をうかがいながら見てみると、確かに面白いんですよね〜。うちはちょうどご飯の時間ってこともあって(テレビを見ながらご飯を食べるな!…って?(^^ゞ)母娘で楽しく見ています。初回オンエアでは、主人公の回想シーンで、いきなりおっちゃんのフルートソロが流れて、もう大興奮! 伴奏はピアノだけ…というシンプルなものだったので、岩崎さんの美しいメロディやおっちゃんの透き通る音色が際立って聴こえて、それはそれは感動しました。初回オンエアを見たおっちゃんも「おう、なかなかええ感じで流れとったよなあ♪」と、とても満足そうでしたよ(*^-^*)

で、前回の録音レポでご紹介した岩崎さんご自身の演奏によるシャハナーイの音ですが、第2話でついに発見しました〜!(…と思う(^^ゞ)おっちゃんも「2話で聴こえてきた、あれがそうちゃうか?」なんて言ってたので間違いないと思います。何ていうか…リコーダーというか篠笛というか、とにかく「笛」みたいな音なんです。岩崎さんからは「ダブルリード」なんて聞いてましたし、楽器屋さんのサイトにあった写真の感じからしても、私もおっちゃんも、いわゆるチャルメラみたいな音を想像してたんですよね〜。だから、意外な音色にほんとにビックリ! でも、そのシャハナーイの録音時に周りのスタッフの方が「インドの神様が降りてきたみたい」って言った通り、すごく場面や他の楽器によく合ってて「岩崎さんは‘ハチャメチャに吹いた’って言うとったけど、ハチャメチャに吹いて、こんな上手いコブシ回しができるか〜?」ってくらい、いい感じでしたよ〜。あのアニメは何やらドタバタと走り回るシーンが多そうなので、けっこう使われる機会も多いんじゃないかなあ。まだ気づけてない方は、ぜひチェックしてみてくださいね(^.^)b

…と、こんな風に書いて仮アップして、岩崎さんに内容のチェックをしてもらったら、何と「あの第2話で使われてた音は違うと思う・・・第1話ではけっこう使われてたよ!」ですって〜。ひえぇ〜! じゃ、おっちゃんと私が心を躍らせながら聴いてたあの音は一体!? でも、第1話にそれらしき音ってあったかなあ。やっぱりチャルメラみたいな音なのかなあ…と、混乱しまくってる私に岩崎さんは「ちょっと聴いただけでは管楽器の音には聴こえにくいから、聴き過ごしているかもね。インドっぽい曲だよ。」って教えてくれました。こ〜れは今後のオンエアを更にしっかりとチェックしないとo(^-^)o

さて、この日の録音の様子ですが、おっちゃんはダビングで2曲だけの参加だったようです。でも、1曲目の方は、バスフルートとフルート2声の全部で3声になってる曲だったそうです。どうやらバスフルートの方がメインだったみたいで、まずはバスフルートから…。その後フルートを2パートに分けて録ったそうですが(1人3重奏!)、このフルートには岩崎さんならではの、面白い工夫がなされてたようです(^.^)b

まず、フルートは2声ともメロディそのものは単純なんだそうですが、その2声には半音のズレがあったそうです。つまり、思いっきり不協和音ってことですね。で、さらに、その2声のフルートの片方をあえてシンコペーションにして動きもズレるようにしてあったそうで、このあたりからも随分と気持ちの悪そうな音楽だってことが想像できますよね。先に入ってたシンセもけっこう気味の悪い感じだったそうなので、これにこのフルート2本と先に録ったバスフルートを加えると…あぃ〜聴いてみたいような、みたくないような…あ、そういや、この曲っぽいものが第2話で流れてたような気もするなあ。バスフルートの音はハッキリと聴き取れましたもん。だた、肝心のズレまくりフルートのところは、子供たちが「こわ〜! こっわぁ〜!」って叫んでたので、よく分からんかったなあ…次回に期待してみよ〜っと♪

で、この日の2曲目となった曲は、おっちゃんは「前の録音に出てきとったテーマの別バージョンやと思うたけどなあ」なんて言ってたんですが、どうなんでしょ?…って思ってたら、これまた仮アップのときに岩崎さんが「これは前の録音のときにやった曲のコンプリートバージョンだよ。前の録音の締め切りまでには、どうしてもちゃんとした曲ができなくて、とりあえずお茶を濁したバージョンだったんだよ。でも、やっぱり旭さんに吹いてもらうんだから、お茶を濁したまんま…なんてのじゃなく、ちゃんとした、より良いものを作りたくて、同じ曲を2回も録音することになったんだ」って話してくれました。これって、おっちゃんファンとしては嬉しい話ですよね〜。岩崎さんからのメールが届いたのが真夜中だったんですが、あまりに嬉しくてすぐにおっちゃんにメールすると、おっちゃんもまだ起きてて「ほほほ♪ ほ〜かぁ。ほら、ありがたいこっちゃなあ(^o^)」と、何ともデレデレした声で喜んでました(*^-^*)

この噂の曲ですが、ちょっと長めの曲で、フルートのソロがメインの曲だったそうです。このあたりも、おっちゃんの音色を存分に楽しませてくれようと意識してくれてたのかなあ。で、バックには打ち込みの弦が入ってたようですが、これは後からやってくるマサさんのグループの皆さんによって差し替えられるんでしょうね。う〜ん、フルートのソロってことは、このレポの冒頭でお話した「初回オンエアの回想シーンで流れた曲」かとも思ったんですが、弦が入ってるとなると、また別の曲かなあ…いや、それとも初回のその回想シーンで流れた曲のバックにも弦が入ってたのに、私がおっちゃんの音色の集中しすぎて気づかなかっただけかなあ。何はともあれ、これも今後のオンエアがますます楽しみになってきましたo(*^^*)o

あ、この日は、おっちゃんがやってるときはおっちゃん1人だけだったので、広々としたフロアのド真ん中でやっても良かったんでしょうけれど、それだと後でマサさんたちがやる時にセッティングを変えなければいけない…とのことで、例の中2階のブースでやったそうです。まあ、それはそれで良かったみたいなんですが、問題はここから…。おっちゃんがダビングしてる最中に次々とマサさんのストリングスメンバーが集まってきたそうなんですが、まさか上のブースでダビングしてる…なんて思わなかったんでしょうね。楽しくおしゃべりしたり、それぞれに楽器を弾き始めたり…と、フロアがとても賑やかになってきたそうです。そこで「すみませ〜ん。上でダビングしてるんですよ〜!」なんてアナウンスをするような場面が何度かあったとか…。

おっちゃんの話では「ブラスみたいなんのダビングやと、おしゃべりくらいは全く問題ないんやけど、フルートとか…特にバスフルートみたいな、あんまり大きい音が出せん楽器をやっとるときはマイクのレベルを上げとるけん、あんな2階のブースでやっとってもマイクにフロアの音が入ってしまうことがあるんよなあ」なんだそうです。ほほぉ〜なるほどね〜。現場の皆さんとしてはちょっとヒヤッとする事態だったんでしょうけれど、一般の私たちにとっては、とても新鮮で面白いエピソードでしたね(^^ゞ

この日のメンバーは弦(マサさんのグループ:64221?)、フルート&バスフルート(おっちゃん)、打ち込み(岩崎 琢さん)、エンジニア(田村能成さん)なんですが、実際はおっちゃん1人でのダビングでした(^.^)b

この「結界師」ですが、コミックだけの時点では「少年サンデーの看板作品」とうたわれてるわりには、あまりブレイクしてなかったんですって。だからこそ、アニメ化によってブレイクを願う人も多いようなんです。岩崎さんやおっちゃん、マサさんたちが彩る「結界師」、なかなか面白いアニメですので、皆さんもぜひ見てみてくださいねo(^-^)o

 

追記:こちらで第1話が見ていただけますよ(^.^)b

 

 

400 某ゲームの主題歌(藤間 仁)

2006年9月21日。このところ何度かレポでもご紹介している、CMIスタジオに行きました。この日、おっちゃんが自宅で「さあて、あとちょっとしたら出かける準備をしようかの〜?」なんて思ってるところに、突然インペク屋さんから「先にやってるのが押しそうだから、1時間遅れで来てほしいんだけど…」との連絡が入りました。でも、この日のおっちゃんは2軒目のお仕事も抱えてたので「次の仕事もあるから、押されると困るなあ」みたいに言うと、インペク屋さんは「それは大丈夫 (^^)v」と、自信たっぷりに答えたそうです。何でも、そもそも2時間の拘束で入ってたお仕事を、1時間で終わらせるんだとか…。まあ、そういうことなら次のお仕事への影響は心配なさそうですが、ギャラは半額になってしまうのかなあ?…と、ちょっとシビアな話もしてみたりして(^^ゞ

さて、そんなわけで1時間ほど遅れてスタジオに入ってみると、おっちゃんの前にやっていたヴァイオリンの「弦一徹」こと落合徹也さんはかなり前に終わってしまってたらしく、インペク屋さんと楽しそうにお話してたそうです。どうやら、思ったよりは押さなかったみたいですよ。結果的に皆さんを待たせることになってしまったおっちゃんですが、おかげで皆さんも「ちょっと一息…」みたいな時間が持てて、良かったのかもしれませんね(^-^)

で、こうなったらおっちゃんも…と、お仕事が始まる前に、しばらく雑談することになったようです。まあ、雑談といっても、前にサンシャインスタジオでやった水樹奈々さんのアルバム(332番参照)を聴かせてもらうという、とっても有意義な時間だったみたいですけどね。ほら、確かアイリッシュ調の音楽をリコーダーやケーナでやったものなんですが、これがなかなか面白く仕上がってたそうです。現場でも「ちょっと聴いただけではとてもリコーダーには聴こえないし、何ていうか…これをまさか日本のスタジオミュージシャンがやってるなんて、誰も思わないでしょうね」なんて笑い合ってたそうです。何だか、おっちゃんの演奏技術に感動するのと同時に、微笑ましい空気が伝わってくるようで、いい感じですね♪

あ、この日にやった曲は某ゲーム用の歌だったようですが(おっちゃんがタイトルを聞き忘れてきちゃったんです…)、これもまたアイリッシュっぽい音楽で、先に入っていた落合さんのヴァイオリンにほぼユニゾンで重ねる…というものだったそうです。で、オーダーの時点では「ティンホイッスルで(^.^)b」ということだったみたいですが、ホイッスルでやるにしては臨時記号がいっぱい出てくるのと、音域にも無理があるところがあったようで、ほとんどの部分はリコーダーでやったそうです。でも、このリコーダーもまた、とてもリコーダーの音色とは思えないような音で、日本人の血なんて全く感じさせないような節回しで、気持ちよ〜く吹いてるんだろうなあ…これは是非とも聴いてみたいし、たくさんの皆さんにおっちゃんの音色を意識して聴いてほしいので、この作品の詳しい情報が欲しいところです。まあ、私としては、何となく「392番」にアップした「ワイルド・アームズ」というゲームの中で使われる曲なんじゃないかなあと思ってるんですが、どうなんでしょ…藤間さん、このレポを見てらしたら、どうぞご連絡くださ〜い(^^ゞ

そうそう、この曲の途中に、楽譜の通りにやるとソプラニーノの最高音まで出てきて「ちょっと高すぎるかな?」と思うようなところがあったそうですが、それが藤間さんの描いてらしたイメージに近かったみたいで、すんなりOKがいただけたそうです。ソプラニーノの最高音って、楽譜の第5線(5本ある線の1番上の線)のF(ファ)の音の更に2オクターブ上のFですよね。ひえぇ〜どんな音になってるんだろう? そのほか、曲の一部にハモりをつけたり、オクターブ下を重ねたりして、今回のもとても面白い仕上がりになったそうですよ。ああ、こんなことを聞くと、ますます聴きたくなる〜。藤間さん、ぜひHP用のメルアドまでご連絡を!…と、まるでテレビの公開捜査のような、思いっきり業務連絡を兼ねた、今回のレポでした(;^_^A

 

399 世界名作劇場「レ・ミゼラブル 〜少女コゼット〜」(松尾早人)

2006年9月20日。サウンドシティのAスタに行きました。この日、スタジオに向かうおっちゃんに「今日はどんなお仕事なん?」と聞くと「今日は松尾さんじゃ。また、ごっつい戦闘シーンみたいな音楽の連続ちゃうか?」なんて言葉が返ってきたので「ほら、気合入れて行かんと!」なんて言ってたんですが、いざスタジオに入って配ってもらった楽譜を見ると…意外や意外、今までの松尾さんの作品の中でも殊のほか大人しい感じの曲で、おっちゃんとしてはちょっとホッとしたようです(^^ゞ

さて、その内容ですが…皆さんもよくご存知の「レ・ミゼラブル(邦題:ああ無情)」のアニメ版「レ・ミゼラブル 〜少女コゼット〜」という作品の音楽録りだったようですよ。この「レ・ミゼラブル」は、貧しさのために一切れのパンを盗み、その罪で19年もの投獄生活を送ることになってしまったジャン・ヴァルジャンの壮絶な人生を描いた、ビクトル・ユーゴの名作ですよね。今までにもアニメや映画、お芝居やミュージカルなど様々な形で皆さんに愛されてきましたが、今回は「フランダースの犬」や「小公女セーラ」「母をたずねて三千里」「アルプスの少女ハイジ」などなど、ほんとにたくさんの名作を親しみやすいアニメで多くの人の心に刻み付けてきた、あの「世界名作劇場」の枠で2007年1月からオンエアされるそうです。つまり、1997年にオンエアされた「家なき子レミ」を最後にいったん幕を閉じていた「世界名作劇場」の復活というわけですね(^.^)b

そんなわけで、音楽は今までの松尾さんの作風とはガラリと変わって、ヨーロッパ風…というか、クラシックな雰囲気のものが多かったそうです。で、おっちゃんは「松尾さんの新しい芸風を見せてもろた♪」なんて感じで嬉しそうでしたが、そんな中でもふと「あれ?これは渡辺岳夫さんのアニメ音楽に似とるかな?」なんて思うところが何ヶ所かあったんですって。でも、やっぱり気のせいかな…とも思いつつお仕事を終えたら、あとで今回の作品が「世界名作劇場」の枠でオンエアされることを聞き、思わず「おっ!あながち勘違いでもなかったか?」って、ちょっと喜んだおっちゃんなのです。だって、ほら「世界名作劇場」と言えば、渡辺さんも「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」「ペリーヌ物語」「あらいぐまラスカル」など、たくさんの作品で音楽を手がけられてますもんね。だから松尾さんも、きっとそうしたところを少し意識されてたんじゃないかなあ…と好き勝手に語ってみる(;^_^A

まあ、その証拠に…ってわけでもないですが、物語の登場人物の中では1番の悪役というか憎まれ役になると思われるジャヴェール警部のテーマとか、意地悪なテナルディエ夫婦のテーマなど、普通だと思いっきり暗い音楽になるようなところでも、どこか明るい雰囲気のものが多かったみたいです。こうして音楽は変化に富んで、かなり密度の高いものだったようですが、それだけテンポの変化なんかも激しかったわけで、指揮者のD島さんもクリックを入れたり切ったり、途中でクリックのテンポを変えたり手振りをしたり…と、様々なワザを駆使して対応してらしたそうですよ(^^ゞ
 
また、おっちゃんたち木管セクションは、最初は弦と同じフロアでやってたそうですが、後半になってブラスが帰ったあとは、木管がブースに入れられてしまったそうです。今まで一緒にやっていたのをわざわざ分離するというからには、どちらかを単独で使うとか、はたまた何か別の効果を狙っているのか、とにかく分離したい理由があったんでしょうね。このあたりも興味深いところです。


こちらは、松尾さんとの2ショットです。

松尾さん、一見ちょっと怖そうに見えますが、と〜っても優しい方なんだそうですよ(^-^)

そういや、ずっと前の松尾さんのレポで「大きい体に優しい目で、何かゾウさんみたい」って書いてたら、あとで松尾さんのお友達である作曲家の岩崎 琢さんに「松尾さんのことをゾウさんなんて呼んでる人、初めてみたよ〜!」って笑われましたっけ…(^◇^;)


編成は、弦(マサさんのグループ:64422→22221→1111)、フルート&ピッコロ(おっちゃん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(十亀正司さん)、ファゴット(塚原さん)、ハープ(朝川朋之さん)、トランペット(荒木敏男さん・菅坂雅彦さん・木幡光邦さん)、トロンボーン(松本 治さん・大川真紀夫さん・山城純子さん)、ホルン(南 浩之さん他2名)、パーカッション(草刈とも子さん・高田みどりさん)、ピアノ(松田真人さん)、ギター(千代正行さん:途中から)、打ち込み(松尾早人さん)、指揮(D島公二さん)でした。

この番組は、2007年1月7日の19時30分からBSフジでオンエアされ、その翌日の8日にはYahoo!-BBとBIGLOBEにて配信されるようです。その後、CS放送の予定もあるようですが、どうやら我が家では見えそうにありません…見られた方は、ぜひ感想を寄せてくださいねo(^-^)o

 

追記:こちらで第1話を見ていただけます。松尾さんの音楽、とてもとても素敵です(*^^*)

 

 

398 猫森集会(谷山浩子)

2006年9月15日・16日。谷山浩子さんのファンの中ではもうお馴染みの「猫森集会」というコンサートに出演するために、新宿駅の近くにあるスペースゼロというホールに行きました。この「猫森集会」は、前は青山の円形劇場というところで行われていたそうですが、ここ数年はこのスペースゼロで行われてるようですね。おっちゃんが猫森集会に出演するのは約5年ぶりだそうで、このスペースゼロは初体験ということになるようです。

こちらはリハ中の谷山さんと石井AQさんです。

円形劇場のときは、その名の通りにホールが円形になっていて、すり鉢の底みたいなところにステージがあって、お客さんがちょっと上からグルリと取り囲むって感じだったそうです。

でも、このスペースゼロでは、長方形の真ん中にステージがある…といったセッティングだったそうですよ(^.^)b


この日のセッティングは、最前列のお客さんと出演者との距離が4〜5mくらいで、ステージと客席の高さがほぼ同じなので、演奏者側としてはちょっと戸惑うところもあるようです。でも、普通のステージよりはずっと、お互いを身近に感じられる…というメリットがあるようですね。また、こうして客席の真ん中にステージがあるというのは、どの方向を向いてもお客さんと目が合うということなので、谷山さんも「ちょっと緊張するかも…」なんてことをおっしゃってたようですよ。

こちらは、楽屋でのおっちゃんです。

今までの谷山さんのコンサートはどちらかといえばラフな服装で、ときには谷山さんの方で用意してくださったユニークな衣装を着たり、帽子をかぶったりしたこともあるそうですが、今回はこんな黒のタキシードでビシッと決めることになったそうです(^-^)

でも、黒の蝶ネクタイだとあまりに普通すぎるので、あえて赤の蝶ネクタイにしてみたそうです。何か、メガネと赤の蝶ネクタイなんて…名探偵コナンみたいですよね(^◇^;)


コンサートはまず、谷山さんの弾き語りによる「花の季節 屋根の上」で始まり、2曲目からおっちゃんが加わって、今度は2人で「笛吹き」「鏡よ鏡」「青い鳥」の3曲を演奏したそうです。2曲目の「笛吹き」という曲は、この少し前の5月にレコーディングされたもので(359番参照)、このときはケーナで演奏したんでしたよね。でも、今回は思い切って、篠笛でやってみたそうです。おっちゃんは「洋風のテイストのプログラムやし、篠笛やと日本調になりすぎるかなあ…」って迷った部分もあったそうですが、谷山さんたちと「ケーナのような‘縦笛’でなく‘横笛’の方が‘笛吹き’らしいかなあ」なんて話し合って、篠笛にしたそうですよ。ほとんどの部分はクロマチック篠笛で、一部はC管の篠笛を使ったそうです。

次に、レギュラーメンバーというか、谷山さんの曲のアレンジャーであり、プロデューサでもある石井AQさんが登場して、おっちゃんと3人で「向こう側の王国」「ここは春の国」「雨の国・雨の船」を演奏したそうです。

こうしてコンサートは順調に進み、演奏者と客席が一体となって、どんどん盛り上がっていったそうですよ(^.^)b


この日に演奏された曲目は、花の季節−屋根の上・笛吹き・鏡よ鏡・青い鳥・向こう側の王国・ここは春の国・雨の国・雨の舟・テルーの唄(歌:手嶌葵さん)、岸を離れる日(歌:手嶌葵さん)・竜・旅人・風のたてがみ・Elfin・洗濯かご・やすらぎの指環・王国…で、アンコール「ありふれた恋の歌」だったそうです。

最後になりますが、このレポの原稿はこれよりずっと長くて、私としてもまだまだ書きたいことがいっぱいあるんです。でも、あまりにお待たせしてるので、最低限の情報のみで取り急ぎのアップという形を取らせていただきました。できるだけ早いうちにちゃんと仕上げたいと思ってますので、どうぞあたたかい目で見守っていてくださいね(^^ゞ

…とレポをアップしたときには書いてたんですが、そのままになってしまいました。ごめんなさいm(__)m

 

 

397 アニメ「天保異聞 妖奇士」(大谷 幸)

2006年9月14日。サウンドシティのAスタに行きました。この日は、8月中旬からは続けてお会いしてる大谷幸さんとのお仕事でした。で、この日にやったのは、10月から始まる「天保異聞 妖奇士」という難しいタイトルのアニメなんですが、読めますか? 実は、これで「てんぽういぶん あやかしあやし」と読むんだそうです。まあ「天保異聞」は読めても、この「妖奇士」で「あやかしあやし」は読めませんよねえ。しかも、タイトルだけでなく、番組中に出てくる人名や地名も、難しい読み方をするものが多いんです(^^ゞ

では、ここでその難しい名前をご紹介するがてら(?)、この番組の簡単なストーリーをお話しましょう。公式サイトを見ると、物語の舞台は天保14年。江戸の町に現れる「妖夷(ようい)」と呼ばれる妖怪…っていうか異界の獣に、特別な力を持った「奇士(あやし)」と呼ばれる人たちが立ち向かっていくというお話のようです。で、その「奇士」の集団のことを「蛮社改所」と言うんだとか…。でも、これって何て読むんでしょう? ばんしゃ…かいしょ? かいじょ? とにかく、「奇士」で「あやし」と読ませるなら、必然的に「妖」で「あやかし」ってなるわけですけど、「妖」で「あやかし」といえば、同じく10月に始まる「結界師386番参照)」にも、その「妖(あやかし)」というのが登場するようですね。ちょっと調べてみると、「あやかし」を「怪士」と書くと、「能」の世界にある「男の怨霊がこもった面」のことなんかを表すんだそうです(^.^)b

さて、ようやく録音時の様子です。この日にやった音楽は特に妖しいという感じの曲はなく、どちらかと言うと、戦闘シーン的な激しいものが多かったとか…。何か、大谷さんがお得意の(?)エスニック調はまったく感じられない、また新しい雰囲気の音楽だそうですよ。これはオンエアでしっかりチェックしないと…ですね♪ で、もともとは2時間の拘束だったようですが、おっちゃんが参加したのが5〜6曲と少なかったのと、進行がとても良かったことなんかで、1時間ちょっとで終わってしまったんで、今回はこれくらいの情報しかないんです…。あ、そのときの大谷さんのお話では「また近いうちに続きの録音があるよ♪」とのことだったので、そちらに期待してみましょう。もしかすると、そのときに妖しい感じの曲も録るのかもしれませんしね…ってレポを作ってたら、無事に28日に2回目の録音が行われたようです。このときは少し大谷さんとお話する時間があったようですので、そんな様子も含めて、また改めてレポにしますね(^_-)-☆

編成は、弦(マサさんのグループ:86042)、フルート&ピッコロ(おっちゃん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(山根公男さん)、トロンボーン(松本 治さん・大川さん・山城純子さん)、ホルン(南浩之さん・中島さん他1名)、パーカッション(高田みどりさん)、サックス(?:後入れ)、ギター(今泉 洋さん・古川昌義さん:後入れ)、打ち込み&シンセ(大谷幸さん)、二胡(マサさん:後入れ)、エンジニア(吉田俊之さん)で、ここだけは今までの大谷さんらしいと言うか何というか…ヴィオラは抜きだったみたいです。あ、現場では大谷さんが「今日の弦とSAXは難しいよ〜!」なんておっしゃってたそうですが、そのSAXは後入れだったので、どなたが吹いて、どんな感じだったのか分からずじまいだったとか…残念(^^ゞ

最後に、この番組は、2006年10月7日・夕方6時から、TBS・MBS系列でオンエアスタートとなります。どうぞ、お楽しみにo(^-^)o

 

 

396 宝塚歌劇団雪組公演「Rio de la Plata」(斉藤恒芳)

2006年9月12日。目黒区青葉台にある、マルニスタジオに行きました。スタジオに着いて中を覗いてみると先に誰かが録音してるようだったので、何度かこのスタジオに来たことがあるおっちゃんは「そういや、どこかに控え室みたいなんがあったはず…」と思って、そのあたりをちょっと探してみたそうです。でも、どうもよく分からなかったので、インペク屋さんの携帯に電話して「雨で散歩にも行けんし、どこで居ったらええかの〜?」って聞いてみると「すぐ行くから、待ってて♪」ってお返事が来たそうです。で、しばらく待ってると、そのインペク屋さんは何と、外から傘をさしてやって来たんですって。何でも、この日のスタジオは地下2階で携帯が通じないので、会社に戻ってお仕事してたんだとか…。つまり、そのインペク屋さんの会社とマルニスタジオは、ご近所同士ってことですね(^^)b

さて、そんな感じでインペク屋さんに迎えに(?)来てもらって、無事に地下1階にある控え室に案内してもらったようですが、どうやら先に録ってたのは、ギターの田代耕一郎さんだったようです。この日は(このときは?)チャランゴで頑張ってらしたそうですよ。一部にけっこう難しいコードがあったようで、悪戦苦闘してたみたいです。で、その曲の途中からはおっちゃんもケーナで入ることになってたようで、すぐに控え室から呼ばれてしまったそうですが、とにかく2人で仲良く乗り切ったんですって(^-^)

まあ、それで田代さんは帰ってしまったわけですが…って、肝心のこの日のお題を書くのを忘れてました〜! この日は斉藤恒芳さんの音楽で、宝塚歌劇団の公演で使うものだそうです。何でも、南米が舞台になるシーンに使われるものらしく、その曲には「Rio de la Plata(ラ・プラタ川)」というタイトルがついてたそうで、かなりフォルクロー色が強い曲だったようですよ。

そうそう、この日のお仕事の原稿をおっちゃんからもらったあと、ほかのレポの編集の合間に何度も検索してみてたんですが、どうもそれらしき情報がヒットしなかったんです。まあ、私の検索の仕方が悪かったんでしょうねえ…。で、勝手に「半年とか1年とか先の公演のための音楽なんかなあ。だったら、あんまり早よ情報を出してしまうんはマズイなあ…」なんて思ってそのままにしてたら、こちらのページの「タランテラ」ってところを見ると、もうすでに公演は終わって、しかもDVDも発売されてるみたいなんですよね…ひええぇ〜!(@_@;)

とにかく、その楽譜は10数ページにもなるマスターリズムで、おっちゃんでさえも「え…これをケーナでやるの?」って思わず絶句してしまうほど音符で真っ黒になってる部分もあったそうですが、どちらかというと即興風なものをあえて楽譜に書いた…って感じのところもあったみたいで、けっこう自由に吹かせてもらって、思ったよりは楽だったそうです。とはいえ、やっぱり「これはケーナでやるにはちょっと…」っていう難しいところは、部分録りにしてもらったりもしたそうですけどね(^^ゞ

こうして山場を乗り切ったあとの後半はテンポが速くなってきたそうですが、その一部にドヴォルザークの「新世界」の第1楽章の第2主題のモチーフが出てきて、おっちゃんはビックリしたそうですよ。でも、私は「ドヴォルザークの新世界の第1楽章」くらいまでは分かっても、何が「第2主題」なのやら〜って感じです(^^ゞ とにかく、これは、舞台が南米から北米…つまり「アメリカ」に移るシーンの曲なので、斉藤さんはこのドヴォルザークの「新世界」をアメリカというイメージで使ってみたんだそうです(^.^)b
 
まあ、そんなわけで無事に録音が済んだんですが、おっちゃんは帰り際に斉藤さんと少しお話することができたそうです。そのときに分かったんですが、斉藤さんは最近リコーダーにハマってるんですって。それも、宴会芸みたいなレベルじゃなくて、各地の音楽祭に参加されたり、リコーダーのアンサンブルの曲を作曲されたりと、かなり本格的にやってらっしゃるんだそうです。今後の斉藤さんの音楽に、それこそ「新世界」が拓けてくるかもしれませんね(^_-)-☆

私の勘違いのせいですっかりレポが遅れてしまいましたが、この「ラプラタ川」を使った公演は、こちらのサイトやこちらのサイトで見られるように、大好評のうちに閉幕したようです。観られなかった方は、ぜひDVDなどで楽しんでくださいねo(^-^)o

 

 

395 日韓合作映画「あなたを忘れない」(イマジン)

2006年9月9日。ビクターの301スタに行きました。この日、夜の8時半からのお仕事に向かってる最中のおっちゃんが「今日は何やら難しそうな仕事なんよなあ。イマジンの仕事なんやけど、何人もの作曲家が集まるんやて…ほんで、一応は2時間の拘束なんやけど、インペク屋さんからは‘何時に終わるか分からん’とか言われとるし…」なんて言うので、私としては「何人もの作曲家?何時に終わるか分からん?一体どんなお仕事!?」と、おっちゃんからの報告をドキドキして待ってました。

さて、そのお仕事の内容ですが…2001年1月26日、新大久保駅でお酒に酔ってホームから転落した日本の男性を救おうとして線路内に下り、その酔っ払った男性と一緒に命を落としてしまった韓国からの留学生イ・スヒョンさん(李秀賢さん・享年26歳)の峻烈な人生を描いた「あなたを忘れない」という日韓合作映画の音楽録りでした。この事故は私もよく覚えています。駅のホームにはたくさんの日本人がいたのに、線路に下りたのはそのイ・スヒョンさんと日本のカメラマンの関根史郎さんだけだったという日本の現状に、何ともやりきれないものを感じてました。しかも、結局3人とも、入ってきた電車に跳ねられて亡くなってしまったんですよね…。で、映画の制作に携わった方々にも、同じような気持ちがあったのでしょう。イ・スヒョンさんの死を元に、日本と韓国の間の未来の架け橋を描きたい…とのことで、ご遺族の方々を何度も何度も説得されたそうです。

あ、先に「何人もの作曲家さんが…」というお話をしましたが、実際には澤口和彦さん・浜口史郎さん・丸尾 稔さん・若草 恵さん(50音順)の計4人の方が携わられたようです。で、何でこんな風に1つの作品に4人もの方が…というところについては、この映画の音楽のオーダーが急に入った上に音楽の納品(…っていうのかな?)までの日にちがあまりなかったらしく、1人で書いてたのではとても間に合わない…ってことで、4人で分担という異例の事態になったそうです。おっちゃんは「こんな急なオーダーにも‘作曲の分担’やいう形で対応できるんは、さすがイマジンじゃ♪」と、感心しきりでしたよ(^-^)


こちらは作曲の丸尾さんと、そのお嬢さん。

この日はおうちの事情でスタジオまで連れていらしてたそうですが、こんな可愛い応援がいると、ほかの皆さんも力が入るでしょうねo(*^^*)o

およ? 娘さんの左手の手元にはDSらしきものが…!
お父さんや、お父さんのお仕事仲間の方たちが携わったゲームなんかをやってるのかな〜?


こんな風に4人もの方がそれぞれに書かれた音楽を、同じ日に、同じ現場で録音するということは、作曲家さんが入れ替わる時間だけでなく編成の入れ替わりの時間が必要となってくるので、インペク屋さんの方からは事前に「間違いなく押すと思うから…」なんて言われてたそうです。なるほどね〜。そりゃ、この作曲家さんは編成の大きいものばっかり書いて、あの作曲家さんは編成の小さいものばかり書いて…なんてことではなく、それぞれの作曲家さんが編成の大きいものから小さいものまで色々と書かれるんでしょうから、そうなるとミュージシャンの出入りも本当に激しいものになるでしょうしね〜。何だか、大変そう…(;^_^A

でも、実際にはそんなにゴタつくことなく…というか、とてもスムーズな進行で、ほとんどの皆さんが拘束時間内に終わったようです。これに対しておっちゃんは「指揮者がはいしまさんってことも大きいやろなあ。あと、作曲家さんらはコントロールルームでパッと入れ替わるだけだったみたいやけん、わしらの方ではトークバックの声が変わったことで‘あ、交代したな’って分かるくらいだったんじゃ。これは、先にけっこう打ち合わせしとったんちゃうかなあ」なんて言ってましたが、きっと皆さんで綿密な打ち合わせをされてたんでしょうね〜。おかげで待ち時間が長くてイライラすることもなく、本当に気持ちのいいお仕事だったみたいです。編成の都合で最後まで残ってたおっちゃんでも、せいぜい1時間くらいの押しだったみたいですから、いかに手際のいいお仕事だったかが分かりますよね?


こちらは、若草さんとの2ショットです。
何か、2人でそっと寄り添いあって(?)いい写真ですね(*^-^*)

ところで、4人もの人が1つの作品に対して曲を作ると、全体的なイメージが散漫になってしまないのかな…なんて心配になりませんか? でも、そこはさすがにプロ中のプロである方々だけあって、お1人ずつのカラーは確かに違うはずなのに、全体を通して聴くと全く違和感がないんですって。

これは、単に事前にメインテーマを統一させる…みたいな打ち合わせをしただけで出来ることではなく、その上の何か阿吽の呼吸みたいなものがあるんでしょうね〜♪


さて、ここでちょっと恒例の脱線モードに…実は、9月5日に行われた公平さんのお仕事(391番)レポに書き忘れてたんですが、あのお仕事のときにイマジンの社長さんとインペク屋の社長さん(ベルベットラインの太田敏明さん)の2人が「Skype」という音声通信ソフトについて話しているうちに、それをDLしようとかいう話になったんですって。で、無事にDLできたあと、今度は試してみようってな話になったそうで、2人で仲良く並んでPCを広げてお話してたそうですよ。これって…何かイヤフォンから聞こえてくる相手の声より、すぐ横から聞こえてくる生の声の方が大きいような…(;^_^A


で、左はベルベットラインの太田さんなんですが、この写真の様子をみると、どうやらこの日もその通話の具合を確かめてたようですね…って、もし全く違う作業をしてらしたんなら、ゴメンなさ〜い>太田さん

あ、ちなみに、左の写真にマウスを乗せると、武装錬金レポにアップしそびれた…そのいう2人で仲良く並んで「Skype」の具合を確かめてる写真が見えますよ(^.^)b

何かもう、ただただ笑える写真です(^◇^;)


この日の編成は、弦(小池ストリングス:66442)、フルート(おっちゃん・金子奈美さん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(十亀正司さん)、ピアノ(松田真人さん)、シンセ(イマジン)、指揮(D島公二さん)、エンジニア(吉田俊之さん)だったようです。この弦の「66442」というちょっと変わった編成からも、中低音重視の分厚くて重みのあるサウンドが想像できて、ますます聴いてみたいという気持ちが増してきますね。この日、ヴァイオリンの小池さんは、このお仕事の前にそれはそれは美味しくてビックリしてしまうような黒豚を食べたそうで、「充電完了♪」と、とっても元気にお仕事に向かってました。黒豚のパワーが音にも表れてるかもしれませんよo(^-^)o

この映画は、2007年1月27日…そう、その留学生さんの7回忌の翌日から全国でロードショウされます。韓国と日本の明るい未来のためにも、また、この日の皆さんの頑張りを心にとめながら、ぜひ観てくださいねo(^-^)o


 

 

394 アニメ「マージナルプリンス 〜月桂樹の王子達〜」(岩崎文紀)

2006年9月9日。サウンドシティのBスタに行きました。この日は事前の連絡では「Aスタ」ってことだったようですが、実際にスタジオに着いてスケジュール表なんかを見ると、何だかちょっと違う感じが…。おまけに、ロビーには同じフルート奏者の高桑英世さんがいらっしゃって「今日はAスタでやってるんだ!」みたいなことをおっしゃったそうです。で、おっちゃんは「こりゃ、サウンドインと間違うたかな…?」と不安に思いつつも念のためにBスタを覗いてみたら、こちらは何となくそれらしい気が…ってなことで、やっと一安心。慌ててサウンドインに移動しなくて良かったですよね〜。あとで聞いた話によると、急きょスタジオがAからBに変更になったんだそうです(^^ゞ

さて、この日のお仕事は、イマジンの岩崎文紀さんが書かれた「マージナルプリンス 〜月桂樹の王子達〜」というアニメの劇伴でした。この「マージナルプリンス」というのは、そもそも「マージナルプリンス」という、携帯の「 i アプリ」を使ってする恋愛シミュレーションゲームがあって、今回はその携帯用ゲームがアニメ化するということなんだそうです。で、その携帯版サイトの「ゲームシステム」というページでは、実際にそのゲームに出てくるキャラの1人が、声でゲームの説明をしてくれますよ。ぜひ一度、その甘〜い声でゲームの説明をしてみてもらってはいかがですか?(^_-)-☆

で、その説明によると、その携帯の持ち主の記念日なんかには、ゲームの中のキャラから電話がかかってきて「おめでとう」とかを言ってくれるんだそうです。何ていうか…それで遠距離恋愛をしてるって感覚になれるみたいですよ。まあ、えらい時代になったもんですねえ。


こちらは公式サイトのバナーです。

ほんと「王子様」って言葉がピッタリのような、美青年がズラリと並んでますね〜。ゲームの方では、携帯を通してこういうキャラたちと色んな会話をしながら恋愛ごっこができるようです(^^ゞ


で、今度はこんな美青年たち(テレビ版の中では‘訳ありセレブの子息たち’って書かれてました)がテレビの中で様々なストーリーを展開してくれるので、音楽の方も、バロック風やモーツアルト風…などのクラシックな感じの曲が多かったようです。しかも、楽譜には「優雅に」とか「豪華に」というようなタイトルもつけられていたとか…あ、もちろん、こんなクラシック風のばかりじゃなくて、ちゃんと劇伴らしい曲もあったそうですよ(^.^)b

編成は、弦(小池ストリングス:2222)、フルート(おっちゃん)、オーボエ(庄司知史さん)、打ち込み&シンセ&指揮(岩崎文紀さん)、エンジニア(?)…ってことで、つまりはダブカル(ダブルカルテット)にフルートとオーボエでダビングでした。

この番組は、2006年10月1日の26時13分にRKB毎日放送にてオンエアがスタートするのを皮切りに、10月2日から北海道放送で、10月4日からはTOKYO MXでオンエアがスタートするようです。テレビ神奈川やテレ玉、サンテレビなんかでも順次オンエアされていくようですので、どうぞお楽しみにo(^-^)o

 

追記:こちらで、この番組のCMが見られます♪


 

 

393 アニメ「D.Gray-man」(和田 薫)

2006年9月8日。AVACOスタジオの304スタに行きました…と、ここまで書いただけで「おっ!?」なんて思いませんか? 今までにうちのレポでご紹介したアバコスタジオは、ほとんどが301スタでしたよね。1〜2回は302スタも出てきたかな? でも、今回は304スタ…これは初めてですよね。この304スタはダビング用のスタジオだそうですが、マンションスタジオよりは広くて、ソファーなんかも置いてあって、けっこう落ち着いた感じになってるそうですよ(^.^)b

さて、この日は和田 薫さんのお仕事で、「D.Gray-man」という新番組の録音でした。何でも、現在「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気コミックがアニメ化するというものなんだそうです。ちょっとネットで調べてみると、この番組の舞台は仮想の19世紀のヨーロッパで、千年伯爵という悪者が「AKUMA(アクマ)」と呼ばれる悪性兵器を使ってこの世を終わりにさせようとしているんだそうです。それを阻止しようとアレン・ウォーカーというエクソシストが立ち向かっていくそうで、その活躍を描いたダーク・ファンタジー・アドベンチャーみたいです。何か、これを聞いただけで「こりゃ、また和田さんの重厚でカッコいい音楽が聴けるかも〜?」と、わくわくしてきますo(^-^)o

で、いよいよ録音のお話なんですが、実は全体での録音は、この前日の9月7日の13時から行われてたんです。でも、おっちゃんは谷山浩子さんのコンサートリハがあって、参加できなかったんですねえ…。まあ、リハは夕方からだったんで、当日おっちゃんとも「夕方までおっちゃんが行って、あとは誰かに代わってもらうって方法は無理だったん?」「あ、‘つなぎ’なあ…そう言うたら、その手もあったか…でもまあ、バタバタするしなあ」なんて話をしてました。谷山さんのリハはリハで楽しいし、こうしたHPを始めるキッカケにもなった和田さんの録音にも参加したいし…ほんと、体が2つも3つも欲しいところですよね(^^ゞ

ただ、今回は、こうして翌日にダビングでの参加の機会を設けてくださったので(やっぱり、おっちゃんにしか出来ない楽器ってのがありますもんね〜♪)、おっちゃんは「まったく参加できんかったら淋しいもんがあるけど、こうしてダビングがあるしな♪」と、どこか満足そうでした(^-^)


こちらは、前日に301スタで行われた同録(全体での録音)の様子です。実は、その同録のあった9月7日のお昼前にヴァイオリンのマサさんからメールがあって「1時から和田くんの仕事に行くよ」って教えてくれたんです。でも、私が「おっちゃんは別のお仕事があって行けんのよなあ…でも、明日ダビングするみたい♪」ってお返事したら、こうして同録のときの様子を写真に撮って送ってきてくれました。

写真にマウスを乗せると、和田さんの姿が見えますよ(^.^)b

ちなみに、そのマサさんからのメールのメインのお話は「今夜、俺は金持ちになる予定…LOTO6のキャリーオーバーが当たる予定…(原文のまま)」ってことでした。結果は…その夜に来た「予定の退職金がまだだから、引退できない」っていうメールからご想像ください(;^_^A


あ、ここで、和田さんから教えていただいた、同録のときの編成メンバーを書いておきますね。
弦(マサさんのグループ:86442→64321)、フルート&ピッコロ(岩佐和弘さん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(星野 正さん)、ファゴット(大畠條亮さん)、トランペット&トロンボーン&チューバ(大倉さんのグループ:3・3・1)、ホルン(松崎裕さん他2名)、パーカッション(高田みどりさん・小竹満里さん他1名)、エスニックパーカッション(梯郁夫さん)、シンセ&指揮(和田 薫さん)、エンジニア(山田正弘さん)でした。

また話は翌日のダビングの日に戻って…前日の同録のフルートには↑のように岩佐さんというクラシック系の方が入ってらっしゃったようなので、この日のおっちゃんはフルート以外の笛…ケーナ・リコーダー・オカリナ・篠笛なんかを使ってのダビングとなりました。あ、おっちゃんの前には、ギターの田代耕一郎さんが民族楽器をい〜っぱい並べてやってらしたみたいですが、そのときの様子は田代さんのブログで楽しく知ることができますよ♪

で、同録に参加してないってことは全体の音楽の雰囲気は分からないってことなんですが、田代さんがやってらした感じと、おっちゃん自身がやった感じから想像した限りでは、けっこうエスニックなカラーが強かったようです。あとでおっちゃんから「‘プレイボール’のときとは全くカラーが違う、かと言うて‘犬夜叉’ほどおどろおどろしくない…でも‘ムシキング’ほどもフォルクローレっぽくもない…また全く新しい感じじゃよ♪」なんて教えてもらって、ほんとにオンエアが楽しみな私ですo(*^^*)o

ところで、和田さんの劇伴で篠笛を使う場合はほぼ100%(?)邦楽の方を呼んでらっしゃるようなので、おっちゃんはいつもケーナやパンパイプでの参加で、篠笛で参加したのはほんとに数えるほどしかないそうです。でも、今回は珍しく篠笛の入った曲があったそうです。で、その曲の最後には、たった一声だけですが「ひしぎ」と呼ばれる甲高い音もあったとか…あ、この「ひしぎ」というのは、和田さんの音楽で言うと「犬夜叉」のメインテーマなんかの最後で「ピーッ!!」っていう、けたたましい音が聴こえてくるかと思うのですが、あれが「ひしぎ」です。あんな一瞬の音ですが、ほんとに効果的なんですよね。これは、番組がどんなに盛り上がったシーンでも、思いっきり目立つかも…わあ、ますます楽しみになってきましたよo(*^^*)o

そうそう、劇伴で篠笛を使うときは、西洋音階のメロディを吹く限り、いわゆる「ドレミ調」という笛を使うんですが、この「ドレミ調」の笛では例の「ひしぎ」が出しにくいんだそうです。また、このときに使ってた篠笛のキーがC…つまり8本調子とかなり高い音ので、それで「ひしぎ」をやるとそれはそれは甲高い音になってしまうんだそうです。でも、そうした問題も無事にクリアして、この日のダビングは終了となりました。ほんと、お疲れさまでした。でも、和田さんやエンジニアの山田さんは、まだまだこのあとTDとかいう大変な作業が待ってるんですよね…こりゃ、私も心してオンエアを聴かんとねo(^-^)o


こちらは、この日の現場にいらしてた、今回の番組で主役のアレン・ウォーカー役を演じてらっしゃる声優・小林沙苗さんを囲んでの3ショットです。

おっちゃんも和田さんも、素敵な女性を囲んでの写真は、ほんとに嬉しそうですよね(*^-^*)

この日のダビングには、おっちゃん(ケーナ・リコーダー)と田代さん(ウード・ブズーキ・その他)のほか、ヴォーカルの河井英里さんもいらしてたそうです♪

この番組は、2006年10月3日の夕方6時から、テレビ東京系列でスタートとなります。どうぞ、お楽しみにo(^^o)(o^^)o


 

 

392 ゲーム「ワイルド・アームズ」(上松範康)

2006年9月6日。文化村スタジオのAスタに行きました。この日は、前に382番のレポの最後で「上松さんご自身が吹いたティンホイッスルが…」ってご紹介した、あの曲の本録音です。ちなみに、今回で5シリーズ目となる「ワイルド・アームズ」というゲームのBGMの録音だったんですよ。このゲームですが、世界を二分するような激しい戦争のあとの世界に生きる少年ジュードを中心とした物語のようです。何だか、テレビアニメのような、とても綺麗な絵のゲームですよ♪

さて、上松さんの録音と言えばCMIを使うことが多いのですが、この日は何故か文化村スタジオ。おっちゃんは「ほな、今日は大編成なんかの〜?」なんて思いながらスタジオ入りしたそうですが、やっぱりこの日も1人でのダビング。だったら、何でCMIでやらないの?…という謎については、実は、以下のような事情があったんです(^.^)b

おっちゃんの前にはギターの今泉さんがアコースティックギターのダビングをしてらしたそうなんですが、そのうちそれをエレキギターに持ち替えられたそうです。で、最近はエレキギターみたいな電気楽器の音を録るときは、ほとんどの場合がマイクを通さずに、楽器にラインをつないで録るそうなんです。これを「直録り」って言うそうなんですが、今回はそうではなく、昔ながらのスピーカーから聴こえてくる音を録るという方法だったそうです。しかも、その音量が半端じゃない大きさだったとか…何でも、スタジオの外でいてもガンガン聴こえてくるくらいの大音量だったそうですよ。これを普通のマンションスタジオなんかでやってたら、たちまちご近所から怒鳴ってこられてしまいますもんね。そうした事情から、今回は文化村スタジオを使うことになったようです。それにしても、この録音方法とその音量には、何か上松さんのこだわりというか、効果の面で特別の狙いがあったんでしょうね。そのあたりも気になるところですo(^-^)o

まあ、そんなわけで、この日に使ったのは前室とコントロールルームの奥にある小さいブースだけで、広いフロアは使ってなかったそうです。あ、このスタジオは、AスタとBスタのそれぞれにコントロールルームがあってフロアは共有になってるんだそうですが、この日のような使い方だとBスタの方はフロアの全面を使った録音ができるわけですね(^.^)b


こちらは、前回の上松さんの録音のときに写真を撮ってきてくれなかったおっちゃんにブーブー文句を言ったら撮ってきてくれた、上松さんとの2ショットです(^o^)

この写真も仲良く肩なんか組んじゃったりしていい感じなんですが、何と言っても写真にマウスを乗せたら出てくる方の写真。ほんと、最高でしょ〜♪…っていうか、この2人って、ほんとの親子みたいにソックリじゃないですか?

うちのレポにはおっちゃんの息子さんである純さんも写真で登場してくださってますが、その純さんよりずっとよく似てるような…うん、いい笑顔じゃ(*^-^*)


そうそう、この日は3時間拘束のお仕事だったそうですが、お仕事の始まりが1時間ほど押していたこともあって、終わりも1時間45分ほど押すことになってしまったようです。思ったよりも曲数が多かったのと、最初にやった、いわゆるメインテーマになる曲がテンポが速い上に複雑なリズムと細かいノリで大変だったこと。おまけにダビングもあったりしたので、そのあたりでちょっと時間がかかってしまったようですね。おっちゃんは「ほんまはもうちょっと念入りにやったら良かったかな…っていう気がせんでもないんやけど、時間に限りがあるし、ある程度は妥協せんとしゃーないわの〜」なんて言ってました。う〜ん、結果から見ると、おっちゃんにとっては大満足という演奏ではなかったようですが、これはそれだけ上松さんの音楽にやりがいを感じたってことなんですよね。そんな面白い音楽だからこそ、時間さえ許せば…なんて気持ちが強く表れてくるんだと思います(^-^)

この日はフルートを使った曲がメインだったそうですが、その中に幾つか高い方の音域が厳しいものがあったんですって。でも、これはピッコロでやってもOKって言ってくださったそうなので、フルートとピッコロをパタパタと忙しく持ち替えたりして対応したそうですよ。で、リコーダーはソプラノ・アルト・ソプラニーノを使ったそうですが、どれもエスニックな雰囲気の曲で、いい味が出てたそうです。ほほぉ〜これはまた、おっちゃん独特のコブシが炸裂してたんだろうなあ。あ、この日の最後にやったホイッスルの曲が例の上松さんがサンプル音源を吹いた…という曲だったそうですが、これは最もスタンダードなD管のホイッスル用に書いてくださってたので、音域はバッチリでとても気持ちよく吹けたそうです。こうして、この日の録音は無事に終わりました。いやはや、お疲れさまでした(^o^)

ワイルド・アームズ 5」の公式サイトの情報によると、2006年12月14日にゲームソフトが発売されるようですので、それまで楽しみに待っててくださいね。うちは…やっぱり今もゲーム機がないので、サントラが発売されるのを楽しみに待ってるとしま〜すo(*^^*)o

 

 

391 アニメ「武装錬金」(田中公平)

2006年9月5日。サウンドシティのAスタに行きました。この日は田中公平さんの音楽で、「武装錬金」という新番組のアニメの劇伴録りでした。おっちゃんはスタジオで「少年ジャンプで連載してる漫画」っていうように聞いてきてくれたのですが、ネットで見る限りは、もう連載は終わってしまったようで、すでに全10巻のコミックになっているようですね。何にしても、とても人気のある漫画だそうですよ(^.^)b

その内容は…主人公の高校生「カズキ」が、ある日ひょんなことから命を落としてしまうんですが、とある少女の錬金術によって生き返ることになるようです。ただ、普通の人間として生き返ったのではなく、この番組のタイトルでもある「武装錬金」という力を手に入れて生き返ったので、それからは人を喰らう怪物「ホムンクルス」と戦い続け、だんだん錬金の戦士として成長していく…というお話のようですね。ほほぉ〜数年前に錬金術をテーマにした大ヒットアニメがありましたが、私はあれで初めて「ホムンクルス」という言葉を知ったんです。で、てっきりそのアニメの中だけの架空の生き物かと思ってたんですが、実在する(?)ものだったんですねえ…あ、くわしくはウィキペディアの「ホムンクルス」を参考にしてみてくださいね(^.^)b


さて、いよいよ録音のお話です。

この日の録音は、公平さんにしては珍しく、各パートの出入りがバラバラになっていたそうです。まずはフルートとクラリネットとブラスだけでスタート、その後ピアノやパーカッションが次々と入ってきて、オーボエやストリングスは1時間遅れでの参加…というメニューになっていたそうです。このあたりにも、何か公平さんが意図するものがあったのかもしれませんね。

写真は左から、公平さん・エンジニアの中村さん・ヴァイオリンのマサさんです。皆でプレイバックを聴いてるところなのかなあ…?


この日に録られた曲は全部で48曲。華麗なワルツから、おどろおどろしいもの、戦闘的なもの、コミカルなもの、完全おちゃらけ系など…またまた公平さんの引き出しの多さに驚かされるような曲がずらりと並んだそうですが、おっちゃんが参加した分は、どちらかというとソフトな感じのものや、おマヌケ的な感じのものが多かったようです。そうそう、中には「ヘロヘロで情けなく…」なんて注文がついた曲もあったりしたそうですよ。とにかく、おっちゃんは「いつもながら無駄のない、スマートな構成の作曲やったなあ。小気味ええサウンドがしとって、やっとっても楽しかったわ♪」と、大満足そうでした(^o^)

こちらは、公平さんと丸尾さんの2ショットです。
お2人で楽譜を見ながら何をしてるのかな〜と思ったら、中村さんが教えてくれました♪

何でも、まず、事前に公平さんから丸尾さんのところにFAXで楽譜が送られるんだそうです。で、それを見て、丸尾さんが録音当日までに、シンセの部分をシーケンサーっていうソフト(?)に打ち込んでくるんですって。

でも、譜面はFAXがほとんどなので、見にくくて読み間違いしてる部分もあるかもしれないし、公平さんの曲にはあえて不協和音を使ってるところも多いので、丸尾さんの見たそれが「わざと音をぶつけてるのか」それとも「FAXの不具合で、余計な不協和音に見えてしまってないか」…などを、確認するんだそうです。


さらに、こうした確認作業の中で、もう1つ大事なことがあるそうです。それはテンポの確認。公平さんの楽譜を元に丸尾さんが打ち込んでくる…ってお話はしましたが、たとえば、その公平さんの楽譜に「rit(ritardandoの略:だんだん遅く)」なんて書かれたりしてた場合、とりあえずは丸尾さんの感覚でだんだんテンポを落とすように打ち込むんだそうですが、その「だんだん」も人によって色んな感覚がありますよね? だから、こうして現場で丸尾さんと公平さんの「だんだん」の感覚が合ってるかどうかを確認するんだそうですよ。

ところで、こんな戦闘もの(?)のアニメとなると、公平さんならバンバン曲が浮かんできて、アッという間に書けちゃうんじゃないかと思ったんですが、実はそうではなかったんですって。ちょっと小耳に挟んだお話によると、今回のこの作品に公平さんは「一体どんなものを書いたらいいんだろう…」って、かなり苦しまれたそうです。こう聞くと「あの引き出しの多い公平さんが、どうしたの…!?」なんて心配になってしまいそうですが、もしかして逆に色んな曲が浮かびすぎて、どういうイメージで進めたらいいか分からないって感じだったのかなあ。

とにかく、その行き詰まりを救ってくれたのは、何とあの2ch(2ちゃんねる)だったそうです。2ちゃんねるのどこかのスレッドが「武装錬金の音楽が田中公平さんになった!」って話題でお祭り騒ぎになったそうで、その中で「公平さんだったらこういう曲を書いてくれるだろうなあ」「いや、あんな曲じゃない?」「待てよ、こういうのもいいかもよ?」みたいな感じで視聴者の期待がいっぱいあふれていることに勇気づけられて、それからはドンドン筆が進んだんですって。これって…公平さんファンの思いがそのまんま公平さんに届いたってことですよね? うわぁ〜いいお話だ(*^-^*) 


こちらは公平さんです(^.^)b

休憩中に撮られたものなのか、どこかとってもリラックスされてるような雰囲気がありますよね。先ほどの丸尾さんとの真剣な表情とのギャップが、またいいですよね〜。

写真にマウスを乗せると、公平さんがアップになります♪


さて、今回はここで、エンジニアの中村さんからのお話もご紹介しましょう…の前に、この日はおっちゃんから「今日は公平さんの仕事にしては珍しく、ちと押したんよなあ」なんて話があったんです。で、それに対して中村さんも「いつもなら前半は押しても、最後にはキッチリ収まるんだけど、この日は押したなあ」なんて言ってました。

その理由としては「いつも仕事の早い公平さんやから…ってことで、インペク屋さんが短めに設定したんかも?」って話もあったんですが、基本的には「全体としての録り直しやパートの差し替えが多かった」ってことのようですね。何でここまで録り直しや差し替えをするかって言うと、中村さんが「もう完全に一筋縄ではいか〜ん!マーラーやストラビンスキーもドッキリだろうなあ…」ってくらいに、各パートが複雑で難しいんだそうです。でも、その分、全体的にはほんとに聴き応えのある素晴らしい音楽に仕上がるんだそうですけどね。うんうん、譜面上の難しい理論は分かりませんが、その「素晴らしい」っていうか…体にも心にもガンガン響いてくる音楽になるっていうのは、よ〜く分かります!

で、このあたりを、もうちょっと専門的な目からお話してもらうと…「3〜4年くらい前からかなあ。公平さんの音楽のTDにはすごい時間がかかるようになってきたんだよ。何ていうか…録音してる時には気づきにくいんだけど、あとでTDしてるとほんとに色んなことが見えてくるんだよね。たとえば、脇役的な楽器が重要な副旋律をやっていたり、リズムを刻んでる楽器が実はとてもメロディアスだったりするんだよね。で、思わず‘うわ〜そうなってるんだあ!’とか‘ああ、ここはもっと聴こえなくちゃ、生きてこないなあ!’なんて叫びたいところがいっぱいで、今回も48曲分のTDに2日で30時間以上もかかっちゃったんだよ」なんてこともお話してくれました。

また、「いや〜スタジオミュージシャンって、いつもながら大したものだと思うねえ。これを1週間とか練習して、もっと自分のパートが全体の中で何をやっているかを意識してホールで一体となって演奏されたら、どれだけ ドキドキしたものになるだろうって想像してしまうんだ〜!」なんてお話も…もう、これを聞いただけで、私もドッキドキですよ。そういえば、前に「サクラ大戦」の音楽は、大きなホールで公開録音したんでしたよね。私はあれはCDでしか持ってないんですが、またそういうコンサートをやってくれないかなあo(^-^)o

あ、そうそう、中村さんの方からは更に「このBGMがCDになるかどうかはよく知らないんだけど、もしなるとしたら、速いテンポのワルツなんかは出色の出来だと思うよ。ちょっと聴いただけでは全部のメロディが追いきれないほどのスピードなんだけど、流麗なんだよね〜これが。いや〜あの引き出しの多さとバリエーションの豊富さ、そして何より、メロディーの良さが公平さんの作品の特徴だなあ!」との情報もいただきました。何か、メールからもその興奮ぶりが伝わってくるような感じで、読んでる私の方も自然とPCの画面に前のめりになるような、手に力が入るような、そんな感じでした。う〜ん…サントラになるかどうかも気になるところですが、まずはオンエアで聴けるのがほんとに楽しみになってきましたよo(^^o)(o^^)o


…ってなことで、今度は恒例の雑談を(^^ゞ

これ、何て書いてあるか、読めますか?

そう「エルメス」ですね。エルメスといえば一流のブランドですが、こんな風に漢字で書くと、何か違う意味に…(笑)

これを着てらっしゃる方がおっちゃんと目が合った瞬間に「ほら!」って言って背中を向けたので、おっちゃんはすかさず写真を撮ったそうですよ。

さて、この面白いTシャツを着てるのは誰でしょう?(写真にマウスを乗せてみてね(^.^)b)


ところで、この日はお仕事が始まる直前に、マサさんから私の方に「さっきサンドイッチ買いに恵比寿駅まで歩いて来たが、今日はめちゃくちゃ暑い…こんな日にルッテメラ(お孫さん)を連れて外を歩いたら、茹でた孫になっちゃう…」なんてダジャレのメールが届くし、↑の写真のように、息子さんの篠崎央彡さんとおっちゃんとはこんな面白いやりとりがあるし、2人してマサさん親子に随分と笑わせてもらった1日となりました(^◇^;)

でも、まだまだマサさんの話題は続きます(^^ゞ

私のHPのどこかには、私がレポ編集の合間に写真を見ながら描いたスタジオの皆さんの似顔絵があるんですが、その中の1枚をマサさんに送ったところ「今度、スガチンやルッテメラの似顔絵も描いてくれ」って言われたんです。ルッテメラくんは分かるけど、なぜスガチン(菅原裕紀さん)!?…って感じですが、とにかくルッテメラくんに挑戦してみることにしました。


で、何とか大体の雰囲気が描けたところで、おっちゃんに「これ、どう思う?」ってメールに添付して見せたら「おお、ええやないか♪」って言ってくれたまでは良かったんですが、そのあと「これ、あとでマサに見せてやろ〜!」なんて言い出して…ひえぇ〜!

でも、もうお任せすることにしました…。

右は、マサさんに見せようとPCを立ち上げてるところの写真です(PCは写ってませんね(^^ゞ)、一緒にいらしたフルートの金子奈美さんが撮ってくださいました♪


ほんとかどうか分かりませんが(おっちゃんが私を気遣って言ってくれただけかもしれませんが)、マサさんはとても喜んでくれてたとか…このときの2人の間では「わしは、ちょっと顔が丸すぎるようにも思うけどなあ…」「いや、最近よく太ってきて、こんな感じなんだよ♪」なんて会話も交わされたようです。


…ってなことで、今度はカメラ目線での記念撮影です(*^-^*)

この写真にマウスを乗せると、そのいう私が描いたルッテメラくんの絵が見えるんですが…う〜ん。顔に凹凸の少ない小さい子供ってのは難しいですねえ。しかも、マサさんがほんとに大事に思ってる可愛い可愛いお孫さんなんで、別の意味ですごいプレッシャーがかかったりして、いよいよ難しかったです。そんなわけで、スケッチの方はあんまり見ないようにしてくださいね(;^_^A


そうそう、私が最初にマサさんに送ったのは、実は川崎真弘さん(…のつもり)の絵だったんですが、私とマサさんは時々こうして川崎さんのことを話題に出して、ポツリポツリと思い出を語り合ったりしてるんです。そんな話題から無理にこじつけちゃいますが、この日の現場でおっちゃんは公平さんに「川崎さんって、亡くなられたんですってね…」って声をかけられたそうです。何でも、つい最近までご存知なかったとか…おっちゃんは「何や、はたらく おっちゃんページを見て知ったって感じやったけどなあ…」って言うので、2人で「最近アップした中で川崎さんに関係しとるページって言うたら、あの5.1chのページかなあ」なんて言い合いました。

よく「ミュージシャン以上に作曲家は1匹狼だからねえ」なんてお話を耳にするんですが、今回はそうしたケースの典型的なものかもしれませんね。でも、公平さんは川崎さんとの個人的なお付き合いはなくても、お名前はもちろん、お仕事の内容なんかもよ〜くご存知のようだったそうです。だからこそ、余計に驚かれたんでしょうね〜。あ、そういえば、レポ関連のやりとりの中で「えっ、亡くなったの?」っておっしゃった方もいらっしゃいましたし、どこかの音楽協会からの業務連絡FAXや、うちのHPの「れんらくちょう」や「掲示板」で知った…なんて方もいらっしゃいましたっけ。何はともあれ、時々こうして偲びたいなあと思ってる私なのです。


最後に、と〜っても素敵な3ショットをどうぞ♪

左から、おっちゃん・公平さん・中村さんです(^.^)b

こうしてみると、公平さんも中村さんも大きいなあ。おっちゃんって、そんなに小さい方じゃないと思うんですが、この身長差ですもんね〜。4月に公平さんにお会いしたときは緊張のあまり何も意識してなかったんですが、こうして改めて見ると…ね。

…あ、でも、よ〜く見たら、おっちゃんはちょっとだけ調整卓にもたれかかってるような気も!?

何はともあれ、お疲れさまでした(*^-^*)


編成は、弦(マサさんのグループ:86442→44021)、フルート&ピッコロ(おっちゃん・金子奈美さん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット&バスクラリネット(十亀正司さん)、ハープ(斉藤 葉さん)、トランペット(菅坂雅彦さん・西村浩二さん・横山 均さん)、トロンボーン(松本 治さん・大川さん・山城純子さん)、チューバ(佐藤 潔さん)、ホルン(南浩之さん他)、パーカッション(草刈とも子さん・高田みどりさん)、ピアノ(松田真人さん)、ギター(今泉 洋さん:別録り)、シンセ(丸尾 稔さん)、指揮(田中公平さん)、エンジニア(中村充時さん)でした。

この番組は、2006年10月4日の…テレビ東京は25時、テレビ大阪は25時半、せとうちテレビは25時58分からオンエアスタートとなります。その後、何日か遅れで、北海道や九州でも放送するようですよ。どうぞ、お楽しみにo(*^^*)o


 

 

390 アニメ「ぷるるんっ!しずくちゃん」(亀山耕一郎)

2006年9月4日。田町駅の近くにあるMITスタジオというところに行きました。このスタジオは「仏教伝道センター」というビルの地下にあるそうで、今回おっちゃんが入った1スタは、地下2階になるそうです。で、この日のお仕事は、おっちゃんはちょっとご無沙汰していた亀山耕一郎さんの作曲で、新しく始まる「ぷるるんっ! しずくちゃん」というアニメの劇伴でした。

物語の舞台は、妖精と動物達が住む「しずくの森」という美しい森で、ある日ここに雨粒の妖精「しずくちゃん」とその一家が空から降ってくるそうです。あ、しずくちゃんってのは、男の子ですよ(^.^)b で、空から降りてきた雨粒の妖精は、美しい自然を守る…って言われてるんだそうですが、どうもこのしずくちゃん一家は家族そろってのほほ〜んとしてて、頼りないんですって。そんなしずくちゃんに鋭いツッコミを入れてくるカタツムリ型の妖精つむりんや、しずくちゃんに恋する「自称」森のアイドルうるおいちゃん、その他たくさんのキャラがしずくちゃんの友達となって、森で暮らしていく様子を描いた作品なんだそうです。

この「しずくちゃん」ですが、すでに絵本シリーズが6巻まで発売されてるほか、シールブックやウォールチャートなどが発売され、小さい子供たちに大人気なんですって。確かに、ほんとに愛らしいキャラクターですよね? 番組制作スタッフの方も「おかあさんと子供が一緒になって楽しめる番組の王道を目指したい」とおっしゃってるくらいですから、とってもハートフルな中にも、生きていく上での色んな大事なことも含んでて、おかあさんが「子供に見せたいなあ」って思えるような作品なんだと思います。これは見てみる価値がありそうですよo(^-^)o


さて、いつものように早めに着いたおっちゃんは「腹ごしらえしよ♪」ってなことを思いついたようで、地下の事務所に車のキーと預けに行ったそうです。すると、そこにマサさんがいたので「何してるの?」って聞くと、マサさんからは「インペクのエマリちゃんが二胡があるのを忘れてて、いま持ってきてもらってる」とのお返事が…どうやら、奥さんを待ってたところだったようです。

で、そのままおっちゃんはごはんを食べに出かけたそうですが、食べて戻ってきたら、もうマサさんはお仕事を終えて帰ってしまってたんですって。は…早いですね(^^ゞ

写真は「仏教伝道センター」の正面です。写真にマウスを乗せると、中の中華料理屋さんの写真になりますよ(^.^)b


この日のお仕事は木管4人でのダビングだったそうですが、編成の都合からか、集まる時間がまちまちになってたそうです。で、皆さんの頑張りのおかげで進行が早かったようで、予定の時間より前に始まって他の人たちは次々と先に帰っていき、おっちゃんが最後まで居残ってオカリナやリコーダーをやっていたのですが、それでも予定よりはかなり早く終わってしまったそうです。

小さい子供向けのアニメということで、どの曲も軽く可愛らしく、それだけでも「ああ、楽しいアニメなんだろうなあ」って浮かぶような感じだったそうですよ♪

こうして無事におっちゃんの分のお仕事が終わって、帰りがけにコントロールルームに寄ってみると、ちょうどそこに「しずくちゃん」の絵本が置いてあったんですって。そこで、おっちゃん。すかさず「これ持って〜!」と亀山さんに持ってもらって、写真を撮らせていただいたそうです。

おっちゃんったら、お仕事が終わってすぐ「また絵本を持ってもろて、写真を撮ってきたった♪」なんて嬉しそうに言ってましたよ。亀山さん、ご協力ありがとうございま〜す(^^ゞ

で、そのおっちゃんの「また」という言葉で思い出したんですが…そういえば、亀山さんは前に「こてんこてんこ」っていう可愛い幼児向けのアニメを担当されてましたよね。で、その追加録音(290番)のときも、こんな風に可愛いイラストを持って写真を撮らせていただいたんでしたっけ…。何か、このワイルドでカッコいい感じと、こんな可愛らしいイラストとのギャップが笑えてしまうんですが、それがまたいいんですよね(*^-^*)


この日に一緒にダビングしたメンバーは、弦(マサさんのグループ・先録り)、二胡(マサさん:先録り)、フルート&リコーダー&オカリナ(おっちゃん)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(山根公男さん)、ファゴット(菅原恵子さん:N響)、エンジニア(三浦さん)だったそうです。

最後に…この番組は、2006年10月7日・朝9時半からオンエアスタートとなります。どうぞお楽しみにo(^-^)o


 

 

389 Green2「メール」「サヨナキドリ」(秦カナミ)

2006年9月3日。港区溜池にあるクラウンのスタジオに行きました。この日は、おっちゃんとしては久々の再会となる秦カナミさんのお仕事で、「Green2(グリーングリーン)」の新曲の録音でした。このGreen2は、うちで初めてレポさせていただいたころは「きらら」っていう名前で、成世昌平さんのバックコーラスなんかをメインに活動されてたんですよね。それが、グループ名も服装も変えて、今まで歌ってきた曲に少しエスニックな雰囲気をプラスしてメジャーデビューをする…というところまでずっと秦さんに色々とお話を聞かせていただいたり、おっちゃんとレポを作ってきたりしたので、こうして新曲が出るというのは本当に嬉しいですね♪

さて、この日はスタジオからちょっと離れた駐車場に車を置いて、色んなキーのリコーダーとケーナがいっぱい詰まった袋をぶら下げながらのんびり歩き、さらには時間の調整のために途中でコーヒーを飲んでくるという道草まで食ってスタジオ入りしたおっちゃんですが、スタジオに着いてみると、そのロビーには弦のグループの皆さんがたくさんいて、出番を待ってらしたそうです。どうやら、まだその前のギターの田代さんが「ジュラ」という小型のブズーキみたいな楽器のダビング中で、これがちょっと押し気味だったみたいですね。

で、弦の方たちと一緒に待ってる間にコントロールルームをのぞいてみると、秦さんがディレクターの席に座って一生懸命にお仕事されてたので、その秦さんに向かっておっちゃんは「わぁ〜♪」なんて言いながら手を振ってたそうです。きっとまた、男性作曲家さんたちがこぞって「えぇ〜っ! 旭さんって、こんな顔するの〜!?」って言うようなゆるゆるの笑顔で手を振ってたんでしょう。ほんと、おっちゃんってば…(^^ゞ

まあ、そんなこんながあったのですが、いよいよおっちゃんの録音開始です。この日の曲は「サヨナキドリ」と「メール」という2曲で、どちらもカナミさんのアレンジでした。特に「サヨナキドリ」の方は、作詞・作曲・編曲の全てをカナミさんがされたんだそうですよ。そうそう、2曲目の「メール」の方は、いわゆる携帯メールをめぐる、ちょっと悲しい内容の詩だったようで、シンセで携帯の着信音なんかも入ったそうです。このあたりの発想が、なかなかいい感じですよね。もう何度もカナミさん&Green2のレコーディングに参加してるおっちゃんは「どっちの曲もカナミさんらしいユニークな特色がよう出たアレンジやったわ。民謡出身のGreen2の歌声とカナミさんのアレンジが一緒になったあのサウンドは、ほんまに他には絶対にないよなあ。あの独特の世界は大事にしていってほしいと思うわあ!」と声をはずませて話してました。
 
あ、その「カナミさんらしいユニークなアレンジ」の例として1つ挙げるとすれば、1曲目の「サヨナキドリ」の最後に、何とチャイコフスキーの弦楽セレナーデの第1楽章が出てくるんだそうです。弦楽セレナーデと言えば…あの「オー人事!」のCMで使われてる曲ですよね。それにしても、何でまた突然…おっちゃんも「ほんまに意表をついた発想よなあ。ほんでも、原曲を知っとる人にも知らん人にも、ごっついインパクトがあって、1回聴いただけで耳に残ること間違いないしじゃ」なんて話してましたが、ほんと早く聴いてみたいですよねo(^-^)o

で、このあたりのことについて、このレポの仮アップを見てくださったカナミさんからは「チャイコフスキーの弦楽セレナーデ・・・大好きな曲です。いつかあのメロディーを使って曲を作りたいな….と思っていて、セレナーデ(小夜曲)をサヨナキドリ(小夜鳴鳥)が歌うという設定で、まずタイトルをつけ、イメージを膨らませていきました。」なんてコメントを寄せてくださいました。大好きな曲からイメージを…なんて、素敵なお話ですよね(*^-^*)


こちらは、何やら真剣な眼差しで楽譜を見つめるカナミさんとヴァイオリンの小池さん。小池さん、このまえ「最近ダイエットしてるんだ」なんて言ってたように思うんですが、この写真だとまだまだおなかの丸みが…あ、いやいや、きっとこれはシャツのせいでしょう(;^_^A

写真にマウスを乗せると、元気いっぱい、今にもはじけそうなカナミさんの笑顔になりますよ(^_-)-☆


この日の編成は、1曲目の「サヨナキドリ」の方が、パーカッション(浜口さん:先入れ)、ベース(ミッチー長岡さん:先入れ)、フォークギター&ジュラ(田代耕一郎さん:先入れ)、リコーダー(おっちゃん:1人2重奏)、弦(小池ストリングス:64221)でした。

次に、2曲目の「メール」の方が、パーカッション&ドラム(浜口さん:先入れ)、ベース(ミッチー長岡さん:先入れ)、ピックギター&12弦ギター(田代耕一郎さん:先入れ)、リコーダー(おっちゃん:1人2重奏)、弦(小池ストリングス:4422)、ハープ(朝川朋之さん)でした。で、これに、カナミさんの打ち込みシンセが加わります。エンジニアは進藤さんでした。

エンジニアの進藤さんというのは、↑の写真の小池さんの奥にいらっしゃる方だそうですよ。カナミさんったら、仮アップのチェックの際に「あらっ、お腹のあたりが小池さんと似てらっしゃいません? いやいや、シャツのせいでしたね(;^_^A」なんて書いてきてくれるんで、思わず大笑いしてしまいましたよ(^◇^;)


あ、途中からダビングで入ったおっちゃんでは、リズム隊の詳しい編成は分からないだろう…ということで、写真のようにカナミさんがメモに書いてくれたそうですよ♪(マウスを乗せると、画像が切り替わります)

このお気遣いが、現場で直接メモをもらったおっちゃんはもちろん、こうしてレポを作る私としても本当に嬉しいところです(*^-^*)


ここで、またまた仮アップを見てくださったカナミさんからのコメントを…「編成メモ…もっときれいに書いておけば良かったと反省です(^^ゞ  しかも、‘メール’の方の編成で、ハープ(朝川さん)のお名前を書き忘れていました。朝川さん、本当にごめんなさい!! そして、‘サヨナキドリ’の方の編成メモで、リコーダーの右横に書いてある奇妙な絵? ハテ? 思いだせない……思い出しましたっ! ビールの絵の書きかけでした…後で黄色のペンで塗ろうと思っていて忘れてしまい…(笑) ビールも笛もアサヒが最高です!! スーパードライ万歳!!」だそうです。カナミさん、音楽もそうですが、こうしたお人柄もとってもユニークでチャーミングで、素敵な方ですよね〜。もう2年くらい前から「一度お会いしたいですね」と言い続けてるんですが、まだ叶ってません。来年こそはお会いできるといいなあ(^o^)

さて、先に書いた編成を見ての通り、おっちゃんが吹いたリコーダーのパートは2曲ともダブるようになってたそうですが、そうやって重ねるにも、まずはベースとなるメロディが必要ですよね。で、その主となるメロディは弦セクションと一緒にやったそうなんですが、この弦セクションとやるときのテスト録音の段階で弦の方は録り直しが必要でもリコーダーの方は「これでいいかも?」みたいなときがあったそうで、そんなときはリコーダーはテスト録音の分をそのままOKにしてしまい、弦セクションがやりなおしている間に2重奏になるメロディのダビングしたりして、時間を効率よく使ったそうです。ときどき「ただ待ち時間が長くて疲れた…」なんて声を聞くことがありますが、こうしたお話は聞いてる方も気持ちがいいですね♪


こちらはカナミさんとのデレデレ2ショットです。

おっちゃん、無意識のうちに体全体がカナミさんの方に傾いてますが、よ〜く見ると左手の小指までカナミさんの方に伸びていってます。ほんと、油断も隙もない…。

あ、あれ?
これまたよ〜く見ると…いやいや、よく見なくても、おっちゃんのTシャツが「ASAHI」じゃないですか〜!

何か、だんだんマサさんに感化されてきてるような…とにかく、音楽もカナミさんらしいユニークさがあるなら、参加したミュージシャンも(…おっちゃんに限り?)かなりユニークです(^^ゞ


最後に、これまたカナミさんからいただいた情報を…この「サヨナキドリ」は12月6日にセカンドシングルとして発売されたのはGreen2のサイトにも書かれてますが、何と「サヨナキドリ」は、NHKラジオの「ユアソング」に選ばれたそうで、2007年の1月中ずっと、月曜から土曜のお昼12時52分から55分までの間に「666ch(全国どこでも同じchかしらん?)」で聴けるそうで〜す♪ また「メール」の方は、JALの機内放送に採用されたそうで、国内線では2月いっぱい、国際線では2月から3月までの2ヶ月間、聴けるようですよ。おっちゃんのリコーダーの音が、空を飛ぶわけですね〜。これを聴きたさに、2月に東京に行こうかしらん?(^^ゞ とにかく、こうした「Green2」ならではの世界を、ぜひ皆さんも味わってみてください(^.^)b

ちなみに、この日の録音の様子は、Green2のHPブログにも書かれています。たくさんの写真がアップされてる楽しい日記なので、合わせて読んでみてくださいね。おっちゃんもしっかり写ってますよ〜♪ また、ギターの田代耕一郎さんブログにもこの日の様子が書かれてるんです。こちらも、ギター奏者の視点からの録音の感想やおっちゃんとの会話まで、とても面白く書いてくださってますので、ぜひ読んでみてくださいねo(^-^)o

 

 

388 舞台「ブンナよ、木からおりてこい」(和田 薫)

2006年9月2日。タワーサイドのAスタに行きました。ここは、その名の通り、東京タワーの横…というか、道路を挟んだ向かい側にあるスタジオなんだそうですよ。で、このタワーサイドスタジオは駐車場が少ないらしくて、おっちゃんがお仕事に来るときのほとんどの場合は、お隣の東京タワーの駐車場に入れるんだそうです。そういや、ヴァイオリンのマサさんが前に「俺が着てるダジャレTシャツみたいなのは東京タワーのお土産屋さんにも売ってるから、東京タワー近くのスタジオに行ったときに‘新作はないかな〜?’と覗きにいったりしてる」なんて言ってたんですが、もしかすると、それがこのタワーサイドスタジオかもしれませんね♪…って、いきなり脱線しちゃいましたね(^^ゞ

さて、この日は和田 薫さんとのお仕事で「ブンナよ、木からおりてこい」という舞台の劇伴録音でした。これは水上 勉さんが書かれた童話が原作で、今までにアニメやミュージカル、そして映画など、色んな形で紹介されているようですが、今回はそれを、劇団青年座の第186回の公演で…とのことでした。ちなみに、この日の録音に参加してたオーボエの柴山さんは、そのアニメバージョンの劇伴にも参加してらしたそうですよ(^.^)b


この日は、事前にインペク屋さんから「何か低めの笛を…」、というオーダーがあったようで、取りあえずおっちゃんは篠笛やケーナの低いキーのものをメインに持ち込んでみたそうです。でも、いざ現場で楽譜を見てみると…何と、全部パンパイプだったとか…で、パンパイプなんて全く想像してなかったおっちゃんは、また駐車場まで楽器を取りに行くことになったそうです(^^ゞ

そんなドタバタのスタートとなりましたが、この日のパンパイプは、ちょっと奇妙な配列(音階)になってたんですって。おまけに低いCの音まで出てくるので、いつも使っている楽器では音域が足りず、更に別の棒を付け足して組み立て直して使う…ということになったようです。


↑の写真の右端にあるパンパイプはいつも使ってるものです。左にはパーツ(?)も写ってますね。で、マウスを乗せると、この録音のための特別仕様になったパンパイプが見えますよ(^.^)b

そのマウスを乗せたら出てくる方のパンパイプ、何だかすごい横幅ですよね…でも、こうして作曲家さんの色んなニーズに応えられるのも、管を自由に抜き差しできる、おっちゃんの自家製パンパイプならではですよね。また、こうやって自由に抜き差しできるということで、ときにはとんでもない音階になったりすることもあるわけですが、それでもちゃんと吹きこなしてしまうおっちゃんってば…さすがです!

さて、この日のパンパイプの音階は、先にもお話したように確かにちょっと変わった並びになってたそうですが、曲の中で臨時記号が出てくることがなかったので、その点はラクだったそうです。ほら、パンパイプって全ての音が竹の管となって一直線に並ぶでしょ? そうすると、横幅の限界の関係や演奏上の都合から、どうしても最初に決められた音階以外の臨時記号の音は「メリ」で出すことになるんですって。でも、1つの曲の流れの中で、これはかなり難しいものがあるようです。

その臨時記号がなかったってことでホッとしてたおっちゃんですが、「前に和田さんには‘パンパイプは曲の途中で臨時記号が出てくるんはちと厳しいもんがあるんじゃ’って言うてあったんやけど、それをちゃんと覚えてくれとったんかの〜?」なんて、嬉しそうに言ってました。うんうん、和田さんの音楽にはおっちゃんのパンパイプが効果的に使われてることが多いところをみると、和田さんも随分と楽器のことを知ってらして、今回も色々と気遣ってくださったのかもしれませんね。ただ、臨時記号はないものの、音の間隔…つまり管と管の間隔が3度だったり、半音が2つ続いたりするという、とにかく独特の音階だったので、音感的にちょっと戸惑うところはあったようですが、テンポがゆっくりだったので何とかクリアできたそうです。

まあ、そんなわけで、この日にやった音楽はこんな風にテンポのゆったりしたものが多く、田代さんのウードやブズーキの「ジャラ〜ン」という響きに、ちょっと怪しげな音階のパンパイプが絡む…っていう感じで、なかなか不思議な雰囲気を醸し出していたそうです。これは和田さんファンとしては、是非とも聴いてみたいところですよねo(^-^)o

そうそう、話はちょっと前後しちゃいますが、おっちゃんがスタジオに入ったときには先にパーカッションの梯さんとギターの田代さんがやってらしたそうです。それを見たおっちゃんは「これはまた和田さんの仕事ならでは…の、自称国籍不明民族楽団になるんか〜?(286番参照)」」なんて思ってたそうですが、梯さんは先に終わって帰ってしまったので、286番レポにあったような怪しげな3ショットにはなれず、ちょっと残念そうでした…。あ、余談ですが、このとき梯さんが「ずいぶん久しぶりに人間と一緒に仕事をした〜!」っておっしゃってたそうで、おっちゃんはそれに大ウケしてました。これはつまり、1人でダビングするっていう仕事が多くて…っていう意味です。で、このあと、先にお話したようなパンパイプと田代さんの民族楽器で録っていったってわけですね(^.^)b


ところで、この日は女性のヴォーカルの方もいらしたそうですが、おっちゃんからは「う〜ん、たぶん河井英里さんちゃうかなあ」って感じで、ちょっと現場ではお名前が確認できなかったそうです。でも、右の楽譜の写真には「河井」と書かれてあるので、河井英里さんで間違いないでしょう。

…って書いてたら、和田さんが仮アップのチェックの際に、ちゃんと河井さんだって教えてくれました。しかも、「今回の英里ちゃんはいつもと違って、かなり民族民謡チック(?)ですよ(原文のまま)」なんて情報も…!

ここも大事な聴きどころの1つですね♪


で、この日おっちゃんが最後に録った8分の7拍子の曲は、↑のようなヴォーカルの譜面を使って、そのヴォーカルパートのメロディを吹いたそうですが、これはあとでヴォーカルをユニゾンでかぶらせる…ってことでしょうか。河井さんの透き通るような声と風に溶けるようなおっちゃんのパンパイプの音が一緒にかあ…わあ、聴いてみたいですよねo(^-^)o

あと、おっちゃんと一緒にやることはなかったそうですが、現場に居合わせてた方としては、東混(東京混声合唱団)の森一夫さんがいらしたそうです…って、おっちゃんからは「東混の森さん」って聞いてたんですが、その東混のサイトの団員紹介のところには、森さんのお名前がないんですよねえ…。現在はフリーで活躍されてるってことなのかなあ。

何はともあれ、この森さんという方は、正調の津軽弁が操れる貴重な存在のテナー歌手なんだそうです。あのおっちゃんも「大作曲家さん」と恐れおののく間宮芳生さんの作品には津軽弁で書かれた民謡風(?)の曲がけっこうあるんだそうですが、その演奏は森さんなしでは考えられない…ってくらいの、ほんとに貴重な歌い手さんなんだそうですよ。あ、間宮さんご自身も青森のご出身で、森さんもビックリするくらいの古い津軽弁をご存知なんだとか…そんな感じで、おっちゃんと森さんは今までに間宮さんのお仕事で何度もお会いしてきたそうですが、この日は久々の再会となったようです(^.^)b

で、和田さんもそんな森さんのカラーをしっかりつかんでらしたようで、今回の音楽の中では森さんお得意の民謡風で歌っていただいたんだそうです。さすがは和田さん。いつも目のつけどころが違うなあ〜とか、狙いが鋭いな〜なんて思ってましたが、こうした民族系の音楽になると、いよいよ本領発揮って感じですよね(^-^)


こちらは、和田さんとの2ショットです♪
何か、ほんとに気心が知れた…って雰囲気がありますよね(^o^)

あ、この日の録音の様子は、ギターの田代耕一郎さんのブログにも書かれています。ご自身が使った楽器のお話のほか、先にお話した民族楽団って感じのエピソードも書かれた楽しいブログなので、合わせて読んでみてくださいね(^.^)b


この日の編成は、パンパイプ(おっちゃん)、ウード&ブズーキ&その他いっぱい(田代耕一郎さん)、エスニックパーカッション(梯郁夫さん:前録り)、ヴォーカル(森一夫さん・河井英里さん)、打ち込み&シンセ(和田 薫さん)、エンジニア(山田正弘さん)でした。

最後に…この舞台は10月14日から10月22日まで、東京は下北沢の本多劇場で上演されます。関東近郊にお住まいの方、ぜひ劇場に足を運んで、楽しんできてくださいねo(^-^)o


 

 

387 アニメ「デルトラクエスト」(大谷 幸)

2006年9月1日。サウンドシティのAスタに行きました。この日は大谷幸さんのお仕事だったので、ちょっと前にやった「パンプキン・シザーズ」の追加録音かと思いきや、2007年1月からオンエアされる「デルトラクエスト」というアニメの劇伴でした。そのあとには「妖奇士」の録音が立て続けに2回も行なわれましたし、ほんとに多忙な大谷さんです(^.^)b

さて、今回の「デルトラクエスト」というタイトルを聞いて、おっちゃんも私も「ドラゴンクエスト」が思い浮かんでしまったんですが、まったく別もののようですね。でも、やっぱり「クエスト」という名前がつくだけあって、王家に伝わる宝を探し求める勇者たちのお話のようですよ。何でも、デルトラ王国を守っているベルトに埋め込まれた7つの宝石が影の大王によってバラバラにされてしまったので、その7つの宝石を探し集めてベルトを元通りにする必要があるんだとか…何か、この「7つの宝石を探し集めて」なんてところを聞くと、今度は「ドラゴンボール」が浮かんでしまう私です(^^ゞ

何はともあれ、この「デルトラクエスト」はオーストラリアの作家によって書かれた物語で、2001年10月にオーストラリアで発売になったあと、2003年の秋には日本でも出版され、その後は瞬く間に小学生を中心とした子供たちの間で大ヒットとなってる作品だそうです。すでにゲーム化もされてるようで、今回はそのアニメ化ということですね。

こちらはヴァイオリンのマサさんこと篠崎正嗣さん。

この写真はちょっとご機嫌ナナメっぽく見えますが、この後すぐおっちゃんの目の前まで来て靴を脱いで、「ほら、これも撮って♪」って言って、足を出したそうです。

その写真は、左の写真にマウスを乗せると見えますよ。マサさん、相変わらずお茶目ですよね(^.^)b


ところで、実はこの日の録音に関しては、おっちゃんの「原稿の書き忘れ」ってことがあって、ただでさえ録音直後にほとんどの内容を忘れてしまいがちなおっちゃんに随分と経ってから書いてもらったので、録音の最中に関する情報があんまりないんです。そんなわけで、いきなり編成を書いておきますね(;^_^A
 
弦(マサさんのグループ:86442→64040)、フルート&ピッコロ&オカリナ&リコーダー&ケーナ(おっちゃん・金子奈美さん:金子さんは前半のみ)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(十亀正司さん)、ファゴット(塚原さん:前半のみ)、トランペット(菅坂雅彦さん・横山 均さん)、トロンボーン(中川英二郎さん松本 治さん・山城純子さん)、チューバ(佐藤潔さん)、ホルン(南 浩之さん他2名)、ドラムス(別録り)、ギター(今泉 洋さん:別録り)、打ち込み(大谷 幸さん)、エンジニア(吉田俊之さん)でした。
 
これを見ても分かるように、前半の弦は「86442」と普通(?)だったがのですが、後半の小編成になってからは「64040」とヴィオラが抜けてしまってます。これが「6422」なら「ああ、ひと回り小さくしたんだなあ」くらいにしか思わないかもしれませんが、何といってもヴィオラは抜けたのにチェロはそのまんま…ね、面白い編成でしょ〜? これは大谷さん独自の、幅のあるサウンドへの狙いがあるのかもしれませんね。

また、録音の前半は、おっちゃんもフルートとピッコロくらいしか出番がなかったようですが、後半になってからは持ち替えまくり…で、まさに「笛のおっちゃん」の本領発揮って感じだったそうです。物語の内容が内容だけに、色んな状況や敵を想定してるようで、エスニックっぽい曲からヨーロッパ風のもの、戦闘シーンっぽいものにおだやかなもの…と、とてもバラエティに富んでたようです。大谷さんの音楽って、何か不思議な世界観があるというか、民族の血が騒ぐというか…とにかく、オンエアが楽しみなところです(*^-^*)


こちらは大谷さんとの2ショット(^.^)b
何か、2人ともいい感じでリラックスして、いい笑顔ですよね〜♪

この番組は、2007年1月6日の朝8時から、テレビ東京・テレビ大阪・テレビ北海道・テレビせとうち・TVQ九州放送などで放送されます。新しい年の幕開けと同時に新しい冒険の旅が始まる…って感じで、期待大ですよ。どうぞ、お楽しみにo(^-^)o

 

 

386 アニメ「結界師」(岩崎 琢)

2006年8月31日。サウンド・インのBスタに行きました。サウンド・インのBスタと来たらもう、あの中2階のブースに行くしかない…みたいに思ってたおっちゃんですが、この日は先にやっていたマサさんグループのストリングスと入れ違いで、誰もいなくなった広〜いフロアで1人でダビングだったそうです。

さて、この日のお仕事は岩崎琢さんの音楽で、「結界師」という新番組の劇伴の録音でした。この「結界師」というのは現在も少年サンデーで連載中の人気漫画で、原作は田辺イエロウさん。そのタイトルのごとく、結界を操って敵を倒す「結界師」と呼ばれる人が主役で、その結界師と妖(あやかし)との壮絶な闘いを描いた物語のようです。

音楽は岩崎 琢さん。怪しげなものがジャンジャン出てくるアニメのせいか、おっちゃんの方にも事前にバスフルートのオーダーが出てたそうですよ。もちろん、フルートもありましたけどね。で、現場では「このバスフルートで、一体どんなフレーズを吹くころになるんやろか?」と、色々と想像してたおっちゃんですが、この日にやった分に関しては、特に怪しげな曲というのはなかったようです。どちらかと言うと、穏やかで、ゆったりした感じの曲が多かったとか…何にしても、ほとんどの曲がソロっぽいものだったんですって。ほほぉ…バスフルートがソロっぽくなる曲ってだけで十分に怪しげな感じもしますが、ゆったりした感じってことは、もしかしたら物憂げな感じなのかなあ。何にしても、すごい渋い感じの曲になってるんじゃないかなあ。こ〜れはオンエアが楽しみ♪♪


ところで、この写真の岩崎さん、いいでしょ〜?
こう言っては失礼かと思うんですが、でも…かわいいでしょ〜?(*^-^*)

実はこれ、私がとあるサイトから見つけてきたもので、私のお宝ショットでもあります♪

で、この日「今日は岩崎さんとの仕事やで♪」って言うおっちゃんに「あ、私なあ、岩崎さんのこんな写真を持っとるんじょ〜♪♪」って言って、おっちゃんの携帯にこの写真を自慢げに送ったら、何と現場で岩崎さんご本人に見せたんですって〜!(^^ゞ


そんなことから始まったおっちゃんと岩崎さんの会話の中で「これ、田代さんのサイトにアップされてたものが、いつの間にか流れちゃってるんですよね」みたいなお話を伺うことができたそうです。そうかあ…私はその、流れちゃったのを見つけてゲットしたわけですね♪

ところで、これはCDか何かのジャケットなのかなあ。ちょうどCDっぽく真四角だし、綺麗に字も入ってるし…何はともあれ、岩崎さんファンにはたまらない1枚です(^o^)


そんなわけで、この日も恒例の写真撮影を…と思ったら、岩崎さんが「今日は疲れた顔してるから嫌だなあ…」なんておっしゃって、カメラから逃げてたそうなんです。

でも、おっちゃんは「いやいや、まあ、そう言わんと…」みたいに追いかけて、結局こんな写真を撮らせてもらったそうですよ(^^ゞ

嫌がりながらも、ちゃ〜んとこうして↑の写真を真似てサングラスを頭に乗せてくれるあたりがお茶目ですし、疲れてるから…なんてわりには、とってもカッコよく写ってるでしょ?

また、私のお宝ショットが増えましたo(*^^*)o


ここで、仮アップのチェックの際に岩崎さんに教えていただいた情報を1つ…上の2ショットにマウスを乗せると、お2人の写真がアップになると思いますが、そのお2人の間にある細い棒…何だか分かりますか? 実は「シャハナーイ」というインドのダブルリード楽器なんだそうです。リンク先のサイトには「甲高い音」って書いてますが、どんな音なんでしょう…チャルメラみたいな音なのかなあ。何はともあれ、この楽器を岩崎さんご自身が吹いたんだそうですよ。番組中のドタバタシーンで聴き慣れない音が聴こえてきたら、それが岩崎さんの演奏するシャハナーイです。岩崎さんご自身は「ハチャメチャに吹いた…」なんておっしゃってましたが、それを見守る周りの方々からは「一瞬、インドの神様が降りてきたのかと思った」って言われるくらいの名演だったそうですよ〜。オンエアが始まったら、ここも大事なチェックポイントですね(^.^)b

で、このあと、9月22日にもこの「結界師」の追加録音が行われました。ん?まだオンエアが始まってないから「追加録音」ってのも変なのかなあ。じゃあ、2回目の録音?とにかく、その22日の方でもバスフルートを使って、今度は……と、この先はまた、あらためてレポにしますね(^_-)-☆

この番組は、2006年10月16日(月)の夜7時から、よみうりテレビ・日本テレビの系列でオンエアスタートとなります。月曜日の夜7時からと言えば、2006年9月現在では「ブラックジャック」を、その前はあの「犬夜叉」をやっていたわけで、かなりメジャーな時間帯と言えますね。実は、我が家もこの時間帯は毎週きっちり「よみうりテレビ」を見てるので、この番組は欠かさず見ることができそうです。嬉しいなあ〜♪ オンエアまで、もう少し! 楽しみに待っててくださいねo(^^o)(o^^)o


 

 

385 島谷ひとみ「PASIO」(酒井ミキオ)

2006年8月30日。タワーサイドスタジオのAスタに行きました。ここは駐車場の便がイマイチなんだそうですが、事前に「ケーナか民族的な笛」っていうオーダーが出てたみたいなので、そうした笛を一式ぶら下げてスタジオに入ったそうです。これ、文章に書くとサラッと簡単ですが、実際はかなりの荷物になって大変だったんじゃないかなあ…? ま、これもお仕事のうちなんで、仕方がないと言えば仕方がないですよね(^^ゞ

さて、スタジオに入って楽譜を見せてもらうと…こうした民族楽器の楽譜とは思えないほど16分音符だらけの真っ黒な譜面で、おっちゃんは何となく先行きの不安を感じてきたそうです。あ、前に大島ミチルさんが語ってくださったように(ここ参照)、おっちゃんはいつも冷静沈着なイメージがあるんですが、この日はその静かな微笑みの奥で実は冷や汗タラタラだったりしたのかなあ。ぐふっ、その焦ってるおっちゃんを、ちょっと見てみたかったような…?

冗談はさておき、おっちゃんはそのフラットがいっぱいついた楽譜を手に、楽譜のパターンやキー&音域など色んな面から考えて「やっぱりケーナがベストかな?」と、A♭管のケーナを選んだそうです。その場で聴かせてもらった音源には「ラララ〜♪」だけの仮歌が入っていたそうですが、それがちょっとエスニックなおもむきのある歌で、なかなかいい感じだったみたいですよ。ただ、おっちゃんの笛のパートの方は、歌伴にしては出番が恐ろしく多くて、おまけにテンポは速い、音符は細かい、指はややこしい、調性も混乱しまくり…など、とにかくハードルだらけだったそうです。あ、この日のアレンジャーは酒井ミキオさん。酒井さんの日記にもこの日の録音の様子が記されています。こちらのページを少しだけ下にスクロールして「8月30日」のところを読んでみてください。酒井さんの、おっちゃんに対する見方にはなかなか面白いものがありますよ(^.^)b

まあ、そんなこんなで、やっと1曲クリアしたと思ったら、いきなり酒井さんの方から「じゃあ、今度はその3度上(または3度下)を重ねていただけますか〜?」とか「そのオクターブ上はありますか?」などなど、ほんとに色んな注文が飛び出してきたようです。でも、さすがのおっちゃんも、これにはちょっと「おいおい…」っていう感じだったとか…というのも、酒井さんご自身の日記にも書かれてる「ケーナという楽器の音域も特性も知らずに作った」という言葉、ここなんですよね〜。おっちゃんが今まで関わってきた方たちは「たとえ、どんな演奏者が来るか分からなくても、まずはその楽器のことをよく知って、その楽器とそれを演奏してくれるであろう誰かさんのことを思いやりながら作曲する」という方がほとんどだっただけに、思わず「あのね、民族楽器ってものはね…」とか「シンセや鍵盤楽器じゃないんだから、そうそう何でもできないんだよ」って言葉が出そうになるのを飲み込むのに必死だったんだそうです。

う〜ん…まあ、酒井さんはおっちゃんの息子さんよりも年下ってくらいお若いようですし、ある意味では仕方ないのかなあ。何ていうか、まだまだお若いので、これから気づいていくべきこと…なのかもしれませんね。で、こうしたレポを作るに当たって、私もかなり書き方に悩んでる部分はあるんですが、この日のお仕事が終わったあとのおっちゃんの「終わった…まあ、一応わしは‘応用範囲の広さ’‘臨機応変の対応の早さ’みたいなもんをモットーにしとるつもりやけん、ケーナではあり得んオクターブ上の音域はソプラニーノリコーダーでやるとかして、どんな注文にも‘へいへい’って応じてきたわ。もちろん、できる範囲で…やけどな。ほんでも、今日のはほんっまに疲れた…」という、珍しく口数の少ない、しかも何だか元気のない話し方を聞いてると、やはりきちんと書き留めてあげたくなって、書かせていただきました。読者の皆さん、業界のことを何にも知らないド素人の私が偉そうに書いてしまって、本当にごめんなさい(>_<)

でも、もう一言だけ…酒井さんの日記には更に「さすがに経験豊富な御大、アッという間に吹いてくれました」と書かれてありますが、これは単に経験豊富な…ってだけじゃなく、民族楽器をスタジオレコーディングに使えるように西洋音階に改造して自作し(しかも色んなキーの楽器を作ってる!)、ずば抜けた音感と並々ならぬ努力をしたおっちゃんだからこそ吹きこなせたんですよ〜。がんばったおっちゃんのためにも、ぜひ皆さんもそこのところを心に留めてあげてください(*^-^*)

で、この日に録られた曲名なんですが…現場で聞いてきてくれたおっちゃんからのお話と島谷ひとみさんのサイトの情報から判断すると、どうやら2006年11月15日にリリースされた「PASIO 〜パッシオ!!」という曲のようです。フォルクローレ感たっぷりのエキゾチックな曲である上に、康珍化(カンチンファ)さんと島谷さんが約4年ぶりにタッグを組んで作った期待の新曲のようですので、ぜひ聴いてみてくださいねo(^-^)o

 

追記:こちらでフルコーラスを聴いていただけます♪

 

 

384 演歌のレコーディング(前田俊明)

2006年8月29日。ビクターの301スタに行きました。この日は前田俊明さんのアレンジで、演歌のレコーディングでした。こうした歌もののレコーディングの場合は、その曲の正式発表前、またはCDの発売前に情報が出てしまうと色々と問題が起きることもあるので、もともとウチではあまりレポしないようにしてるんですね。まあ、そのほかには「歌い手さんの所属事務所や音楽事務所に連絡を取って、レポの内容確認をしてもらったり、掲載の許可を取るのが大変だから」っていう単なる私のサボリで、関係者さんへの連絡の取りやすい劇伴レポをメインにしてるってところもあるんですが…(^^ゞ

でも、この日のお仕事は、歌もののお仕事なんだけど、曲名や歌い手さんのお名前を伏字にする必要がない…というか、おっちゃんが見事に具体的な内容を何も聞かずに(聞きそびれて)帰ってきてくれたので、思い切ってレポを作ることにしました(^.^)b


この日のアレンジャーである前田さんは「押すアレンジャー」さんとして有名な方。この「押す」理由については、おっちゃんのHPのコラム「押すアレンジャー」や、うちのHPのスタジオ用語辞典の「押す」の項を参考にしてみてくださいね♪

とにかく、終了予定時間を過ぎても終わりそうな気配になってくると、おっちゃんから「先生の調子が出てきた(^o^)」と嬉しそうなメールが来るんです。逆に、ほぼ予定時間内に終わると「先生、今日は調子が悪いんかなあ」と心配したメールがきてみたり…何だか、面白いでしょ?

ちなみに、おっちゃんはその前田さんが「直し」をされてる間に、こうしてノート型PCで原稿を書くなどの内職中です(^^ゞ


あ、この日の仮歌は作曲の弦 哲也さんが歌ってらしたそうなんですが、この方がまた、ほんとに歌が上手なんですって。ときどきこの弦さんが仮歌を歌うことがあるようですが、そうした場に居合わせることができたおっちゃんは、いつも「このまま売りに出せるんちゃうか?」とか「あの人、元はプロの歌手だったんちゃうかなあ」って、ほんとに感心した様子で言うんですよ。仮歌ってことは絶対に世の中に出回ることがないわけですが、一度ぜひ聴いてみたいですよねo(^-^)o


こちらも、前田さんの「直し」を待ってる最中の様子です。

大体の原稿を書き終えたおっちゃんは、フルートの金子さんとしばし歓談モード。金子さんが左手で持ってるのはおっちゃんの篠笛なんですが、この日はその篠笛のことで色々と盛り上がったみたいです♪

で、おまけに、こんな2ショットまで撮ってみたりして…同じころ、前田さんや写譜屋さんはきっと大変な思いをされてるんでしょうけれど、おっちゃんたち演奏家さんはけっこう楽しそうです(*^-^*)


そうそう、この前田さんですが、「直し」で新たなメロディがひらめくと、それを各セクションまでギターを抱えて行って、前田さんご本人がギターを弾きながら「ここは、こんな風にやって〜♪」って感じで、鼻歌まじりで指示を出すんだそうです。これはつまりミュージシャンの皆さんはすぐにその前田さんの鼻歌を聴き取って、楽譜を直さないといけない…ってことですね。う〜ん、スタジオミュージシャンというお仕事は、楽譜が読めるだけでなく、書けなくてもいけないんですね〜。しかも、そんなすごいことをしてるのに、その直前まで上の写真のような余裕の表情でいるんですから…さすがです(*^^*)

結局、この日は1時間ほどの延長戦になったそうですが、フルートのパートに関してはほとんど変更はなかったそうです。おかげでレポ用の原稿は書けるし、金子さんとは楽しいおしゃべりができたし…で、得るものの多い(?)お仕事となりました(^◇^;)

今回は、肝心の音楽にはほとんど触れることはできませんでしたが、たまにはこんなレポもいいでしょ?(^_-)-☆

 

 

383 アニメ「DEATH NOTE」(平野義久)

2006年8月29日。サウンドインのAスタに行きました。前回の平野さんのお仕事(380番参照)からあまり日にちが経ってないので、おっちゃんはてっきり、この前の続きかと思っちゃったんですって。でも、実はこの日は「DEATH NOTE」という、秋から始まる新しいアニメの音楽録りでした。この「デスノート」は、2006年5月まで「少年ジャンプ」で連載されていた漫画が原作で、すでに実写の映画なんかにはなっているようです。何でも、「デスノート」と呼ばれるノートに名前を書かれると、その名前を書かれた人は死ぬ運命になるとか…とにかく、こわ〜いお話みたいです。でも、これがまた国内だけにとどまらず、中国などの海外でもとても人気のある作品なんですって。

さて、この日は、お仕事が始まる前に平野さんの方から「今日は簡単ですよ♪」なんてお話があったそうです。これは多分、前回の「スーパーロボット大戦」の録音と比べてってことなんだと思いますが(あのときは不協和音だらけで大変でしたもんね(^^ゞ)、楽譜を見てビックリ…心の中で「どこが簡単なんじゃ〜!?」って叫びたくなるくらい、この日の楽譜もかなり大変だったみたいですよ。まあ、そんなにメチャクチャに難しいって楽譜ではなかったそうですが、それでも初見でやるにはちょっと…みたいなところもあったみたいで、けっこう苦労したみたいです。何といっても、現場ではほとんど練習する時間がないんですもんね。でも、あとでその上に混声合唱を重ねるって聞いて「こりゃ、ええわ♪)とばかりに、何とか誤魔化しちゃったみたいです。おっちゃんのスタジオ用語辞典っぽく言うなら「誤魔化る」でしょうか…。何はともあれ、うまくいったみたいです(^.^)b

あ、合唱といえば、コントロールルームにその合唱の楽譜が置いてあったので、おっちゃんはチラッと覗かせてもらったそうです。すると「Kyrie」とか「Dies irea」というラテン語の歌詞が並んでいたので驚いてよく見たら、やっぱりミサだったそうです。わあ、ミサかあ。懐かしいなあ…なんて私が昔の合唱団時代を思い出してる場合じゃないですね。とにかく、おっちゃんたちがやった過激なオケにそのミサをかぶせると、どんな感じになるんでしょうねえ…。おっちゃんも「何か、ちょっと怖いようなイメージもするけど、どうなるんやろなあ?」と、興味津々のようでした。これは、ぜひともオンエアでチェックですね(^.^)b

そうそう、この日は弦と木管は同じフロアで、しかも衝立もなしで、おまけにピッコロがかなり過激に高い音域で鳴りまくりだったので、おっちゃんは「エンジニアさんによっては、弱めにやってくれ…とか、別のブースに入ってくれ…とか言われかねんけど、どうやろなあ?」と、ちょっとだけ心配してたようです。でも、亀川さんは全く気にすることなく、そのまま録ってくださったそうですよ。で、プレイバックを聴いてみても、ほとんど違和感なく録れていたみたいで、おっちゃんも随分とホッとしたとか…亀川さん、さすがですね♪

編成は、弦(加藤ジョーさんのグループ:64221)、フルート&ピッコロ(おっちゃん・金子奈美さん:ピッコロと持ち替え)、オーボエ(庄司知史さん)、クラリネット(山根公男さん)、ファゴット(菅原さん)、ハープ(朝川朋之さん)、トランペット(?:2名)、トロンボーン(中川英二郎さん・山城純子さん)、ホルン(藤田乙比古さん他2名)、パーカッション(草刈とも子さん)、サックス(福井健太さん)、ピアノ(細田真子さん)、打ち込み&シンセ(杉本洋祐さん)、指揮(D島公二さん)、エンジニア(亀川 徹さん)でした。

この番組は、2006年10月3日・24時56分からオンエアスタートとなります。日本テレビの深夜放送アニメとしては珍しく、3クール(2007年6月まで)の放送が決まっているとか…どうぞ、お楽しみにo(*^^*)o

 

追記:こちらで第1話の途中が見ていただけます。ほんと、怖そう…

 

 

382 アニメ「護くんに女神の祝福を!」(上松範康)

2006年8月27日。世田谷区笹塚にあるCMIスタジオに行きました。これは、いわゆるプライベートスタジオです。マンションの一室に電話ボックスのようなブースがあって、そこで録音が行われるとか…で、ここには前にも何度か行ったことがあるおっちゃんは「まぁ、何とかなるやろ♪」と、気楽な気持ちで地図も持たずに出かけました。すると、さすがはそれだけ自信たっぷりで言ってただけあって、見事に難なく着いて「ほほほ…まあ、こんなもんじゃ♪」と、ちょ〜得意げに…とまあ、ここまでは良かったんです。車を置いて「さあ、入ろう!」と思って、そのビルの下まで行ったあと「はて…何号室だったかの〜?」と首をかしげることになってしまったんですねえ…ほら、最近のマンションではよくあるパターンの、ビルの入り口で部屋番号を押して電話して住人にドアを開けてもらうタイプだったんですって。で、結局どうにも思い出せなくて、管理人さんに聞くハメになっちゃったみたいですよ。最初に威勢はどこへやら…?(;^_^A

まあ、そんなこんなでしたが、無事にスタジオに入ると、先にやっていたギターのダビングがちょっと押していて、30分ほど待つことになったそうです。ちなみに、ギターは今泉 洋さん(^.^)b

では、ここで、この日のお仕事の紹介をしますね。何でも、10月からWOWOWで始まる「護くんに女神の祝福を!」というタイトルのアニメの劇伴なんだそうですよ。作曲は、うちのレポにも何度か登場してくださってる上松範康さんです。ちょっとネットで調べてみたところ、お話のキーワードは「ビアトリス」と呼ばれる魔法のようですね。公式サイトでは「人の意思に応え、あらゆる事を可能にする未知の力」とか「現出した魔法」とか書かれてますが、その「ビアトリス」を教えてくれる学校でのラブコメディ(?)のようです。

ある種の学園ものということで色んなシチュエーションを想定してか、音楽はゆったりした叙情的な曲やジャズっぽい曲、コミカルな曲など、とてもバラエティに富んでいたそうですよ。上松さん、なかなか引き出しが多そうですよね〜。ただ、始まりが30分ほど遅れたのと、思ったより曲数が多かったことで、1人でのダビングのわりには、当初の予定通りの2時間たっぷりかかってしまったそうです。おっちゃんったら、行く前は「多分、すぐ終わるんちゃうかな〜?」なんて言ってたんですよ。それがねえ…って、今回は現場に到着してから2度目の「想定外」な事件(?)ですね。あと、ブース内はエアコンが効いてて涼しかったんだそうですが、いざ録音となるとノイズが入る…ってことで、本番はおっちゃんが自分で止めたりなんかしたそうです。おかげで「ちょっと暑いかも…」なんてことも思ってたそうですが(じっとしてるだけなら平気でも、楽器を吹いてると暑いんでしょうね)とにかく無事に終わったそうです。

そうそう、大事なエピソードを書くのを忘れてました。今回の音楽は、上松さんが実際にキーボードを弾いて、それを作曲ソフトが勝手に譜割りをする(音符に直して楽譜にする)…という流れで楽譜を作ったそうですが、やっぱり現時点での作曲ソフトでは、まだイマイチ上手く楽譜にできないところがあるようです。というのも、今回の楽譜には普通では考えられないような譜割りがされてたんだそうです…なぁ〜んて言っても、それこそイマイチ分かりませんよね。楽譜の読めない私が説明するのも恐ろしい話ですが、思いっきり簡単に言うと「普通だったら4分音符1つで書くところを、8分音符2つで書いてる」みたいな意味なんだそうです。実際は、その何倍もややこしい表記だったそうですけどね。何ていうか…ちゃんと1小節の中の拍数は合ってるんですが、書き方に違いがあるってことなんですって。わ…分かってもらえましたか?(;^_^A

で、いざ吹いてみると、そんなに難しくないフレーズでも、その楽譜を見るとかなりメンドイことになってたとか…それで、いつもよりは時間がかかってしまったってこともあるかも…ですね。おっちゃんは「楽譜としては合うとるんやけど、それと人が読みやすいっちゅ〜んは、また別の話なんよなあ。こういうんはまだ今のコンピュータには難しいみたいやけん、人間が最後のひと手間をかけてやらんとなあ…」なんて言ってました。ふむふむ、なるほどねえ…機械でベルトコンベア式に梱包されたものを、最後に人の目で検品するようなものかしらん?何にしても、これが3つ目の「想定外」ってことになるのかなあ…わはは(^o^)

あ、おっちゃんがダビングのときに聴いた音源は、先にやってた今泉さんのギター以外はほとんど打ち込みのような感じだったそうです。確か、オーボエやクラリネットらしき音も入ってたとか…でも、おっちゃんが帰るときにクラリネットの星野さんが来てらしたそうなので、オーボエも生と差し替えるのかもしれませんね。こんな風に1人ずつダビングでやった場合は、どうしても全体の仕上がりが想像がつきにくいので、そういった意味でも、とてもオンエアが楽しみになるそうですよ。まあ、それは、録音現場に居合わせてない私たちも同じ気持ちですけどね♪

この番組は、2006年10月5(木)の深夜0時から、WOWOW(ノンスクランブル)で放送されます…って、この「5日(木)の深夜0時」って、つまりは「4日(水)の夜中…5日(木)に日付が変わってすぐ」ってことでいいのかなあ。最近「24時30分」とか「26時15分」とかいう表記のアニメが多いので、混乱してる私です。あ、でも「6日(金)に日付が変わってすぐ」なら「5日(木)の24時」って書くのか…。そんなわけで、10月4日から5日に日付が変わってすぐのスタートとなりますので、どうぞお楽しみにo(*^^*)o

ここで、番外編のエピソードを…この録音が無事に終わったあと、上松さんの方から「次の録音でやる音源を聴いてほしいんだけど…」なんて言われて、コントロールルームで聴かせてもらったそうです。すると、ティンホイッスル風の音が入っていて、これがなかなか良い感じだったそうで、思わずおっちゃんが「この音は?」って聞いてみると、何と上松さんご自身が吹いてらしたものなんだそうです。何でも、上松さんは本場で習ってたことがあるそうですよ。ほんと、多才な方ですね〜。で、あまりに良い感じだったので「このままでもいいんじゃないの?」って言ったそうですが、上松さんの方からは「上からNGが出ちゃって…」なんてお話があったそうです。あらら…(;^_^A

何はともあれ、このホイッスルの入った曲の録音レポもそのうちアップしますので、楽しみに待っててくださいね。次の上松さんのレポには、と〜っても素敵な写真がありますよo(^-^)o

 

追記:こちらでこのアニメの番宣動画を見ていただけます。上松さんの劇伴は聴けないんですが、番組の雰囲気だけは少し分かってもらえるかも?

 

 

381 アニメ「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」(宮崎慎二)

2006年8月25日。ビクターの301スタに行きました。この日は宮崎慎二さんのお仕事で、ポケモンの音楽録りでした。この日に配られた楽譜には「ポケモン DP」と書かれてたそうですが、これは「ダイヤモンド&パール」の略で、この秋から始まる新シリーズのテレビ版ポケモンです。我が家には「どうぶつの森」というゲームソフトしかないのでイマイチ分からないんですが、どうやら「ポケモン ダイヤモンド&パール」というDS用のゲームがあるみたいですね。で、今回はそれがアニメ化するようですよ(^.^)b

あ、実は、私にとってこの日の録音は「待ってました〜!」って感じなんです…というのも、6月に行われた劇場版ポケモンの録音(364番参照)がキッカケでエンジニアの中村充時さんとお話させていただくようになったんですが、そのやりとりの中で8月の末に新たなポケモンの録音があることのほか、中村さんが京都にお住まいだということを教えていただいたんです。そんな話をおっちゃんにもしてたら、この日おっちゃんは短い休憩時間の合間に、しばらく中村さんと雑談したとか…何でも、中村さんはおっちゃんが通っていた堀川高校の音楽コースがあったところのすぐ近くにお住まいだそうで、2人はこんなローカルな話で盛り上がったそうですよ。思わず、宮崎さんの方から「あのぉ…中村さ〜ん。ぼちぼちお願いします〜(^^ゞ」なんて声がかかるくらいに…。でも、1つのお仕事がキッカケでおっちゃんと誰かが仲良くなっていくって、何だかとっても微笑ましくて嬉しいなあ〜と思う私なのです。で、その仲良くなっていくことのキッカケの片隅には、もしかしたらウチのレポも少しは関係してるのかな〜なんて思うと、なおさらね(*^-^*)

そういえば、この録音までには宮崎さんとも何度かメールでお話させていただいたんですが、かなり「書き」が大変そうでしたよ。確か、当日の1週間くらい前に交わしたメールでも「いっ…いかん! 25日の録音…間に合わん!…てな感じでやっております。(原文のまま)」な〜んて書いてありましたっけ…。でも、そんなときでも、メールのあちこちに私を気遣ってくださる優しい言葉があって、あらためて「あたたかい方だな〜♪」なんて思いました。しかも、おっちゃんからは「宮崎さんは、無口で大人しくて温厚な人」って聞いてたんですが、メールではけっこうギャグも飛ばすし、テンポのいい文章でほんとに楽しいんですよ。そのあたりはまた追い追いご紹介しますね(^.^)b

で、何がそんなに大変だったのかを、録音のあとで聞いてみました。すると、今回の音楽メニューは全部で28曲。そのうち10曲が宮崎さんが作られたオリジナルの曲なんだそうです。この10曲の中には、サブタイトル1曲とアイキャッチ2曲も含まれてるそうですよ。あとの15曲は「任天堂DS」で使われているゲーム音楽のアレンジで、残りの3曲が歌メロのアレンジだったんだそうです。だから宮崎さんとしては、どちらかと言うと今回は「アレンジをやってる」という感覚の方が強かったとか…。あ、アレンジと言えば、前に青木 望さんのお仕事レポで「すでに出来てるメロディに肉付けするだけ…みたいな簡単な話ではなく、作曲とはまた別の難しさがある」ってことを教えていただきましたよね? 私の方には、ときどき「作曲よりも編曲の方が難しいんじゃないか…」という声が聞こえてきたりもしてますので、かなり難しい作業なんだと思います。

さて、その18曲のアレンジですが、まずは耳コピで楽譜を作ることから始めて、それが出来たら今度はそこから対旋律やベースやドラムなんかを削ぎ落して、できるだけ主旋律が分かりやすい状態にするんだそうです。で、ここまで来たら今度は残ったメロディの中から原曲のイメージを表す印象的なフレーズをちょっとずつ拾っていって、ここからいよいよ宮崎さんならではのアレンジをほどこしていくってことになるんだそうです。何か、これだけでも大変な作業ですよね〜。

ところで、何で耳コピすることから始めないとダメだったんでしょう。DS用のオリジナル楽譜はもらえなかったのかな〜?…なんて思ってたら、宮崎さんが詳しく教えてくれました。何でも、こうしたゲーム音楽を作るときには、ほとんどの場合は楽譜は作らないんだそうです。たとえ書いたとしても、せいぜい簡単なスケッチ程度だとか…。ほら、こうした手のひらサイズのゲーム機って、出せる音の種類や数が限られてるでしょ? そんな制限のある中での作曲は、楽譜なんか書かずにその時ひらめいたままに作っていく方がずっとずっとはじけた物ができていいんですって。何といっても、まずは「プレイヤーを飽きさせない」ことが大事ですもんね。だから楽譜がなくて、アレンジャーさんは耳コピから始めないといけなかったんですね〜。

で、先にもお話したように、とにかくゲーム専用機(手のひらサイズのゲーム機)の音楽ってのは発音数(出せる音の数)が少ないので、いかに「歯抜け」に聴こえないようにするか…が、第1のポイントなんだそうです。つまり、携帯の着メロの「16和音」「64和音」なんかに置き換えて考えてみると…フルオーケストラの曲を16和音くらいで再生すると、何だか物足りないように聴こえるでしょ? そんな風に思われないように、ゲーム音楽の作曲家さんはいつも色んな工夫を凝らしてらっしゃるようですよ(^.^)b

たとえば今回の「DS用 ポケモンD&P」の場合だと、「むちゃくちゃテンポが速い」「1小節か2小節ごとにピョンピョン転調する!」「転調したかと思えば、すぐ戻る!」「跳ぶ!」「更に跳ぶ!」「もとの調に戻った?」「あれ…戻ってない?」みたいな曲もあって、とにかくず〜っと目まぐるしく変化してるんですって。また、そんな中でも主旋律はハッキリとしてて口ずさみやすいし、色んな感情や情景がほんとに上手に表現されてるんだそうですよ。宮崎さんも「よく出来てるなあ」って、とても感心してました(*^-^*)

ただ、ゲーム専用機としてはこんなにいい音楽でも、これをオケ用にアレンジするとなると何かと難しい問題が出てくるんだそうです。まず、あんなに転調しまくったら「調」が確定できない…とか、そんなに速いと生楽器では演奏できない…って感じでね。こんな曲が7〜8割もあったんだそうですよ。こりゃ、宮崎さんが今回の作業時間のほとんどを「どうしよ? どうしよ〜?」って悩んでらしたのもうなずけます。しっかし、たいへ〜ん!(@_@;)

こうなってくると「主旋律の大体の雰囲気だけ残して、あとはぜ〜んぶ宮崎さんの都合のいいようにアレンジしちゃえ〜!」なんて思ってしまうんですが、子供たちがTVを観ているときに「あっ、ゲームで鳴っている曲だ!」と分かるようにしなきゃいけないし、宮崎さんとしても「原曲がほんとにいい感じに出来てるから、これはできるだけ残したいなあ」って気持ちがあったようなんです。で、そうなるとテンポやキーを変えるわけにもいかないし(テンポやキーを変えると全く別の曲に聴こえてしまうので)…ってことで、かなり厳しい制限があったようです。で、悩みに悩んだ末に、臨時記号をい〜っぱいつけることで何とか対応されたようですが、中には原曲が極端に短いものなんかを「これぞ、アレンジャーの腕の見せどころ!」とばかりに全く違う印象の曲に仕上げたものもあるそうですよ。宮崎さんからの「‘阿波踊りを華麗なクラシック調のワルツに!’みたいな‘してやったり!’って曲も数曲できたよ♪」というメールがほんとに嬉しそうで、私の方もとても心が弾むものがありました(*^-^*)

あ、ここでそのご苦労の1例を挙げてみましょう…って言っても、私には読んでも読んでも、ついでにおっちゃんに説明してもらっても理解不能なんで、宮崎さんからのメールをほぼ原文で載せますね。では、分かる方だけ、どうぞ(^.^)b

テンポが130くらいで、16分音符に、上行系の臨時記号、下行系の臨時記号、刺繍音、経過音(次の小節で転調)の臨時記号がドッサリついた数小節がありました。で、フラット系に弱い楽器(金管等)にはシャープ系の読み替えで、そうでないパートにはそれなりに(?)、ストリングスにはピッチがとりやすいようにと考えて(考えすぎて?)臨時記号を付けたつもりが、結果は無茶苦茶に…その小節だけを切り取ると、コードでは‘C♭分のF♭’のように、シャープ系で読み替えれば‘B分のE’になります。何でもないコードですが、その前後がフラット系の調だーけーにー!

…だそうです。私には何が何やらサッパリ分かりませんが、最後に妙に叫んで終わってるところが、何だか宮崎さんのユニークさが出て、おかしいでしょ?…って、私が理解してるのは、そんなとこだけなんです。宮崎さん、せっかく書いてくれたのにごめんなさ〜い(;^_^A

さて、いよいよ録音当日のお話に…エンジニアの中村さんのお話では、この28曲という曲数は特別に多いわけではないそうですが、1曲が長いものが多かったそうなので、エンジニアさんとしても大変な部分が多かったようです。で、おっちゃんが参加した分にはフルートとピッコロの他にオカリナとリコーダーが1曲ずつあったそうですが、オカリナはソロで、リコーダーはピッコロのオクターブ下でユニゾン…という、ちょっと変わった使い方だったそうです。おっちゃんは「プレイバックが聴けんかったんよなあ。あれ、どんなサウンドになったんやろ…オンエアが楽しみじゃ♪」なんて言ってましたが、私もそのリコーダーとピッコロの曲はどんな感じなのか、とても興味がありますね。これもやっぱり、ゲームの方の原曲を生かしながらの、苦肉の策で思いついたアレンジなんでしょうか?o(^-^)o

ところで、この日の録音は、いつもスムーズに運ぶイマジン関係のお仕事としては珍しく、1時間ほどの押しになってしまったそうです。この理由に関しては「写譜ミスがいつもより多くて…」「これ、20時スタートのお仕事だったんだけど、皆さん既に何軒目かのお仕事をこなされたあとのようで、ちょっと疲れてたのかも…」「インペク屋さんの見込み違いもあるかなあ…」などなど、色んな噂が飛び交ってたようですが、宮崎さんの方からは「臨時記号が多すぎたのが原因で、スコアミスや写譜ミスに繋がったんだと思う」というコメントが届きました。そのあと更に「見直しの時間的余裕があったら、もう少し被害も軽減できたのかも…」なんてご自分のことを責めてらっしゃるところが、宮崎さんの物腰の低さが出てるというか何というか…。

いや、でも、あんなに大変な条件が山ほどあったんですもん、録音ギリギリまで書いてたって不思議じゃないですよね〜。また「録音の順番の、起承転結的なポイントで妙にそういったややこしい曲が来るので、ミュージシャンの方も疑心暗鬼になってノリきれなかったみたい…」みたいなお話もありましたが、何はともあれ、おっちゃんは何とか日付が変わる前には終わったようです。でも、そのあとまだクラシックパーカッションのダビングなんかもやってたそうなので、実際には何時に終わったのやら…!?(;^_^A

でも、ここまではあくまで演奏家さんたちのお話で、このあと作曲家さんやエンジニアさんは、まだまだ色んな作業があるんですよね。今回の録音に関しては、エンジニアの中村さんに少しお話を聞くことができました。何でも、今回の音楽にはシンセや打ち込みの楽器もかなりあったそうで、トラックダウンも大変だったんですって。私にはどういう状況だったのかイマイチ想像できないんですが「いっぺんに出すとプロツールスのヴォイス(音を出すのに必要なもの)が足らなくなるぐらい」だったとか…。で、1日目(つまり、おっちゃんたちが夜中までやった日)は、あのあと朝5時までやって、翌日は(…って言っても、前日が朝の5時までやってるから、わずか数時間の休憩のあと)シンセの曲なんかを15時ごろまでやってたんですって。その日の夕方が納品の締め切りだったそうなので仕方がないんでしょうけれど、それにしても大変なスケジュールです(@_@;)

こうして大変な思いの末に仕上がった「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」の音楽は、2006年9月28日(木)の午後7時から2時間スペシャルから聴くことができます。新人ポケモントレーナー「ヒカリ」が、宮崎さんのダイナミックな音楽に乗ってどんな大冒険を繰り広げていくのか、どうぞお楽しみにo(*^^*)o

編成は、弦(小池ストリングス:64221)、フルート&ピッコロ&リコーダー&オカリナ(おっちゃん・金子奈美さん)、オーボエ(石橋雅一さん)、クラリネット(十亀正司さん)、トランペット(寺島さん他2名)、トロンボーン(松本 治さん他2名)、ホルン(南 浩之さん他1名)、パーカッション(草刈とも子さん・高田みどりさん)、ピアノ(松田真人さん)、指揮(D島公二さん)、エンジニア(中村充時さん)でした。

 

 

380 アニメ「スーパーロボット大戦」(平野義久)

2006年8月21日。サウンドインのAスタに行きました。この日は平野義久さんのお仕事で、「スーパーロボット大戦」というアニメの音楽録りでした。このアニメは、今までに何度かレポさせていただいた「.hack//Roots326番331番366番参照)」の後番組なんだそうです…といっても、今のところネット上にはゲーム関連のサイトしかないようなんですが、現場では秋から放送される「アニメ」という説明があったようですよ。

タイトルに「大戦」と…しかも「スーパーロボット」なんて言葉がある通り、かなり激しい戦闘シーン風の音楽が多かったようです。特に、前半の大編成の方ではブラス隊やピッコロが大活躍で、平野さんからは何度も「もっとアグレッシブにやってくださ〜い!」という指示があったようです。何か、アニメの内容もさることながら、録音の現場も十分に「大戦」って感じですよね(;^_^A

そうそう、インペク屋さんのお話では、この日はお仕事が始まる前から平野さんが「今日は難しいよ〜!」なんておっしゃってたそうです。確かに、ブラスはハイトーンで鳴りまくり、弦や木管も厳しいフレーズだらけ…と、とにかく、どのセクションも本当に大変だったようですよ。そういや、おっちゃんからも「めっちゃ難しい(@_@;)」「押しとるわ〜(;^_^A」「あと1曲♪」なんて携帯メールが何度か来てましたっけ…でも、そんなに大変な状況なのに、こうして携帯メールをしてくる余裕があるところが、さすがだったりしますね(^^ゞ

ハーモニーも、かなりテンション(不協和音)の多いコードが続いて、あちこちから「これでいいんですか〜?」という質問が続出してたそうですよ。おっちゃんの話では、全体で聴くとおかしくないコードでも、ブースで1人でやってると「これ…合ってるの?」みたいな疑問が出てくるケースは結構あるんだそうですよ。どんな百戦錬磨のプロでも、たった1人で不協和音ばっかりやってると、やっぱり不安になっちゃうこともあるんでしょうね〜。いやまあ、それにしても、あちこちから質問が続出って…平野さん、ほんとに凝った音楽を書かれてたんでしょうね。これは聴き応えあるかも〜♪

編成は、弦(加藤ジョーさんのグループ:86442→64221)、フルート&ピッコロ(おっちゃん・金子奈美さん:金子さんは15時半〜18時半)、オーボエ(柴山 洋さん)、クラリネット(山根公男さん)、トランペット(2)、トロンボーン(広原正典さん他1名)、ホルン(藤田乙比古さん他)、パーカッション(草刈とも子さん他1名)、サックス(福井さん)、ピアノ(細田眞子さん)、打ち込み(杉本洋祐さん)、指揮(D島公二さん)、エンジニア(亀川徹さん)でした。あ、ブラス隊の方たちはクラシック系の方が多かったのか、トロンボーンの広原さん以外はお名前が分からなかったそうです。

今のところ、この番組の詳しいオンエア情報がないんですが、分かったらまたこのレポや掲示板の方でお知らせしますね。皆さんの方でも何か情報をお持ちでしたら、ぜひ教えてくださいねo(^-^)o

 

 

379 特撮「ウルトラマン・メビウス」追加録音(佐橋俊彦)

2006年8月17日。サウンド・インのBスタに行きました。この日は、おっちゃんとしてはかなりお久しぶりになる佐橋俊彦さんのお仕事で、2006年4月からTBS系列で放送されている「ウルトラマン・メビウス」の音楽録りでした。おっちゃんと入れ違いで帰ろうとしてらっしゃるホルンの藤田さんにお会いしたそうなので、先にブラス関係をやってたんじゃないかなあ…とのことでしたが、何せ藤田さんにしかお会いしてないので、他にどういった方がいらしたのか全く分からないそうです。また、おっちゃんがスタジオに入ると既に加藤ジョーさんの弦グループがいらっしゃったそうですが、こちらも、おっちゃんが来る直前に始められたのか、もっと早くから録られていたのか、サッパリ分からないそうです。ま、とにかく、弦・木管・パーカッションでのダビングが始まったわけですが、おっちゃんとオーボエの柴山さんはサウンド・インのBスタと言えばお馴染みの、あの中2階のブースに入ったそうです♪
 
さて、録音時のお話です。おっちゃんがやった分には激しい戦闘シーン風の音楽はなく、代わりにコミカルで軽い感じの曲が1曲あったそうです。あとはゆっくりしたテンポの、ソフトな雰囲気の音楽が多かったようです。ウルトラマンもただ戦うばかりじゃなくて、その背景にはとてもハートフルな人間ドラマがあるので、そうしたところに使われるのかもしれませんね。

また、おっちゃんが参加してから録った曲数は全部で10曲くらいで、いちばん最後に「寂しげに」と書かれた曲を吹いたそうです。これが、楽譜自体は簡単だったそうですが、延々と2ページもある曲で、しかもスローなテンポのソロでなかなか大変だったそうですよ。何といっても譜面上に全く休みがなかったみたいですからね〜。まあ、休止符がなくても適当にブレスは取るので大丈夫なんだそうですが(当たり前か(^^ゞ)管楽器は長く続けて吹くこと自体が、けっこう大変なんだそうです。とにかく、その長いソロの曲がAとBの2タイプあったそうで、それが何とか終わって「やれやれ…♪」なんて思ってたら、佐橋さんの方から「今度は、今と同じことをピッコロでお願いできますか?」って言われたそうです。

ここで、おっちゃんはあることを思い出しました。この録音の前日にスケジュールの確認のお電話があって、「フルートとピッコロをお願いします」って言われたんだそうですが、そのときに「あれ…?」って思ったんだそうです。というのも、フルート奏者は普通は必ずピッコロを持って行くそうなので、こんな風にわざわざピッコロを確認するのもおかしいな…って思ったんですって。なるほど〜こういう録音を予定してたから、念には念を…って思って、確認したんでしょうね。そんなわけで、この長〜い楽譜での4テイクを無事に録り終え、この日の仕事は終わりとなったそうです。いやはや、お疲れさまでした(^-^)

一緒にダビングしたメンバーは、弦(加藤ジョーさんのグループ)、フルート&ピッコロ(おっちゃん)、オーボエ(柴山 洋さん)、パーカッション(?)、指揮(中谷勝昭さん)って感じだったそうですが、おっちゃんはスタジオに来てすぐ中2階のブースに上がったっきりだったので、詳しい弦の編成も、パーカッションがどなただったのかも、分からずじまいにになってしまったそうです。ま、こんな日もあるかも…ですね。よし、こうなったらオンエアでよ〜く耳を澄ませて「この音色は…○○さんかな?」みたいに想像してみてくださいねo(^-^)o

 

 

378 絵本「Walking Tour」(黒石ひとみ)

2006年8月16日。この日は黒石ひとみさんとのお仕事で、南青山のKIMに行きました。さて、そのお仕事の内容なんですが…う〜ん、どこからどう説明したらいいものやら…とにかく、今回はちょっと複雑な事情があったようです。とは言っても、おっちゃんも何が何だか分からないままスタジオで話を聞いてきて、さらにそれを私が聞いて文にしてるんで、曖昧なところも多いかと思います。できるだけ事実を正確に伝えようとは思ってますが、そのあたりはどうぞ暖かい目で見てやってくださいね(^^ゞ

では、まず…皆さんは「Walking Tour」というFLASHアニメーションのことを知っていますか? これは2004年8月に作成され、そうしたFLASHアニメの同好会(?)みたいなサイトで公開されたものなんだそうですが、その時これが思いのほか皆さんに好評だったんですって。何でも、とてもハートフルで、癒し効果もバッチリで…で、たくさんの人々の心をグッとつかんだようです。

でも、問題はここからなんです。そのアニメのBGMとして使われてたのが、何とNHKでオンエアされてたアニメ「プラネテス」の挿入歌だったんですよ…。ほら、黒石ひとみさんが作・編曲されて、ご自身の声を多重録音したっていうアレです。あれは心が震えるような、ほんとに美しいメロディの名曲でしたよね〜。それが原曲のまんまで使われてたんですって…あ、この挿入歌の録音については、107番にレポがありますよ(^.^)b

で、これは早い話が無断使用で、当然のごとく著作権法違反になるんですが、今回はその無断使用に関してはお咎めなし(?)ということにして…どころか、学研さんのご協力を得て、そのアニメを元にした絵本を作ろうという話になったようです。しかも、そもそものキッカケになったFLASHアニメを収録したCDも付けるし、そのアニメの音楽は例の「プラネテス」の挿入歌をそのまま使うのではなく、黒石ひとみさんがこの絵本用に新たにアレンジしなおすということにもなったんだそうです。ほんと、夢のようなお話ですよね〜。それもこれも、全てはそのFLASHアニメの出来の良さ、素晴らしさが導いてくれたことなんでしょう(^-^)

そんなわけで、この日おっちゃんがダビングに呼ばれたというわけです。スタンバイしてみると、すでに打ち込みの音楽と黒石さんのヴォーカルが先に入ってて、おっちゃんはそれに笛を重ねる…という状況だったようです。黒石さんの方からは「楽器はお任せします」って言われたので、おっちゃんはパンパイプを使ったんですって。これには「元の(?)プラネテスの挿入歌ではホィッスルを使うたんよなあ。今回わざわざ黒石さんがアレンジしなおすんやし、わしもちょっと気分を変えてみよう!」という、おっちゃんの粋なはからいがあったようですよ。ダビング中、2ヶ所ほど臨時記号が出てくるところがあったようで、そこだけは別録にしてもらったそうですが、あとは全て上手くいったようです。

おっちゃんも「あのシンプルなアニメに、黒石さんのあの幻想的な曲がついたら、どんな世界になるんやろなあ」と興味津々でしたが、その絵本の詳細についてはこちらを参考にしてみてくださいね。今回、おっちゃんがダビングした曲のほかに2曲ほど録ったようですが、その曲の一部についてはこちらで聴くことができます。何にしても、思わぬシンデレラストーリーというか何というか…思い出に残るお仕事でした。皆さんも、機会があれば是非、本屋さんで探してみてくださいねo(^-^)o

こちらは、もうKIMのお仕事では恒例となった、黒石さんとの2ショットです。写真にマウスを乗せるとアングルが少し変わりますが、どちらも素敵でしょう〜?

シャッターを押してくださったのは、この日のエンジニアの伊藤さんです。伊藤さんも過去のレポに1〜2度は写真で登場してくださってるんですが、とってもダンディな方なんですよね〜。次は是非、伊藤さんにもまた写真で登場していただきたいものです(^_-)-☆


追記:こちらではレポの本文内でリンクしてたところのもの(こちら)とはまた少し違うタイプの動画を見ていただけます。ほんっと美しい音楽なので、ぜひどうぞ♪

 

 

377 アニメ「パンプキンシザーズ」(大谷 幸)

2006年8月15日。サウンドインのAスタに行きました。この日の録音はちょっと久しぶりの大谷幸さんで、「パンプキン・シザーズ」というアニメの音楽でした。パンプキン・シザーズ…かぼちゃ・ハサミ? 何のことやら…と思って公式サイトを覗いてみると、長々と続く戦争に停戦が結ばれて3年にもなるのに、国民はずっと飢餓や疫病、夜盗化兵に苦しめられている…で、その状況から何とか復興しようと、軍の上層部は「陸軍情報部第3課」というのを設置するんだそうです。その課の人たちは、社会を覆う「困窮」という分厚い皮を切り裂いていこうということから、自分たちのことを「パンプキン・シザーズ」と呼ぶんだそうですよ。なるほど…確かに、かぼちゃの皮って固くて切るのは大変ですよね。もともとは月刊マガジンに連載中の漫画が原作だそうで、そのアニメ化ということらしです。さらに、このアニメ化を記念して、10月6日発行の月刊少年マガジンの方でも連載がスタートするんだそうですよ(^.^)b

さて、この日はスタジオに入ってすぐ顔を合わせたマサさんから、いきなり「今日の編成は86042だよ」と教えてもらったそうです。これ、つまりヴィオラ抜きってことなんですよね。ほほぉ〜何だか面白い編成ですよね? でも、不思議な編成だったのは、これだけではありません。ブラスはトランペット抜きのトロンボーン2本にテナーサックとバリトンサックス、木管はファゴット抜きの2管編成で、それぞれがアルトフルートやコールアングレ、バスクラリネットへの持ち替え…といった感じだったそうです。おっちゃん曰く「こんな編成は、今までになかったんちゃうかなあ」ですって。

で、その変わった編成のお話はまだまだ続きます。2管編成だったという木管ですが、楽譜を見ると、各パートとも2本でハモったりする部分がほとんどで、ユニゾンになってる部分はかなり少なかったようです。また、そのハモる部分ですが、ほとんどがファーストとセカンドの掛け合い…つまり、交代で吹くようになっていたそうです。掛け合いだと、がんばれば1人がファーストとセカンドのパートを続けて吹けそうな気もするのですが、実は速い部分はかなり難しいフレーズが続いて、とても一人では吹けそうにないし、逆に遅いところは息が続きそうになかったりで、「こりゃ、やっぱり、どうしても2人ずつ必要になるなぁ」と、皆で素直に納得してたそうです。

また、わずかにあるというユニゾンの部分には、先に全く同じフレーズが打ち込みで入っていたので「これは、サンプルとして仮に入れてあるのかな?」と思ったら、何と、この打ち込みの方も生かすんだそうです。つまり、打ち込みと生楽器2本で、いわゆる3本のユニゾンになる…というわけです。更に更に、弦の方も、あれだけの人数がいてヴィオラ抜き…というのも随分と不思議だなあと思うんですが、この日の曲の中にあった小編成の曲では、普通ならカルテットかダブカルでやりそうなところを、何と「22021」という、これまた面白い編成で臨んでたようです。スタジオミュージシャン歴40年を超えるおっちゃんが「こんなん初めて…」って言うくらいですから、よほど珍しいんでしょうね。大谷さんの狙った効果がオンエアでどんな風に聴こえるのか、これはほんとに楽しみですo(^-^)o


こちらは、左から大谷さん・平原さん・マサさんの3ショット♪

ほんとは大谷さんとマサさんがお話してるところを撮ろうと思ったんだそうですが、カメラを構えたところにちょうど平原さんがいらしたので、一緒に入ってもらったそうです。

いいショットでしょ〜?
写真にマウスを乗せると、アップになりますよ(^_-)-☆


この日の編成は、弦(マサさんのグループ:86042)、フルート&ピッコロ&アルトフルー(おっちゃん・金子奈美さん)、オーボエ&コールアングレ(石橋雅一さん・秋山さん)、クラリネット&バスクラリネット(十亀正司さん大友幸太郎さん)、トロンボーン(松本 治さん他1名)、パーカッション(藤井玉緒さん・高良さん)、テナーサックス(平原まことさん)、バリトンサックス(?)、ギター(後入れ:田代耕一郎さん古川昌義さん)、アコーディオン(後入れ:鶴来さん)、ベース(後入れ:?)、打ち込みシンセ(大谷幸さん)、エンジニア(吉田俊之さん)でした。この、ギター・アコーディオン・ベースなどは、おっちゃんたちが帰った後でやってたみたいなので、おっちゃんとしては様子がよく分かりません。なので、このあたりのことは、ギターの田代さんのブログを参考にしてみてくださいね(^.^)b

この番組は、10月(詳しい日時は未定)から、MXテレビ・千葉テレビ・テレビ神奈川・テレ玉・サンテレビ・KBS京都・三重テレビにてオンエアするそうです。どうぞ、お楽しみにo(*^^*)o

 

追記:こちらでその第1話を見ていただけますよ〜♪

 

 

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